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「天才作家の妻 -40年目の真実-」

The Wife2017UK/スウェーデン/USA

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ある日、アメリカ、コネティカット州に住むジョゼフのもとにノーベル文学賞受賞の知らせが入る。ジョゼフは現代文学の巨匠として名高い人物。40年間連れ添った妻ジョーンと喜びを分かち合い,息子ディヴィッドを伴いスウェーデン、ストックホルムへと旅立つ


ストックホルムへ向かう機上にはジョゼフの伝記本執筆を目論む記者ナサニエルの姿もあった。ジョゼフのことを調べ尽くすナサニエルは、遠い昔ジョゼフの生徒だったジョーンに、”今までなぜ本を書かなかったのか?”と疑問を投げかける。

作家としては二流だったジョゼフはジョーンと出会い、妻を捨てて彼女と再婚したのだ。


ドラマは現在と過去を行ったり来たりする。


作家志望だったジョーンは若い頃、一人の女流作家エレーヌ・モゼルから女が文学界で名を成せるのは大変なことなのよ!と断言されていた。

エレーヌ・モゼルからの忠告と、愛するジョゼフを失いたくない一心で上手く書けない夫の手助けをしていたのだ40年もの間。

それなのに妻は本を書かないと公言する夫がヒドい。ジョゼフはホント不甲斐ない男でおまけに女好き。

ノーベル賞授賞式の演説で、ジョゼフは内助の功を讃えまくる。しかしその拍手喝采に白々しい笑みを浮かべるジョーンが気の毒やら可笑しいやら


ナサニエルはジョーンが若い頃に書いた本を読んでおり、”あのような素晴らしい文章を書いた人がその後全く書かなくなったなんてとても信じられない”と攻め立てる。

帰りの飛行機の中…”ジョゼフの名誉を傷つけたら法に訴えるわよ!とナサニエルに言い放ち、一方で息子には家に帰ってスザンナを呼んでから全てを話してあげると言っていた。彼女は息子と娘に真実を暴露したのだろうか?


グレン・クローズはかつて過激な女性が似合ったが、本作では原タイトルThe Wife主婦」のヒロイン役。オスカーの主演女優賞にノミネートされていたが、オリヴィア・コールマンに持って行かれて残念だった。


今年50歳になるクリスチャン・スレイターは「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア/1994」の20代の頃と変わっていなくていつまでも素敵な俳優。一時期事件を起こして干されていたが今では名脇役の域に達しているかも知れない。

グレンクローズの娘アニー・スタークが綺麗。


ジェレミーアイアンズの息子マックス・アイアンズがチャーミング。彼の一押し作品はサム・クラフリンやハリー・ロイドが出演する「ライオット・クラブ/2014」。オックスフォード大学で実際にあった話で、貴族やリッチな息子たちが見境なく飲酒、ドラッグ、sex、そして暴行に溺れる姿を描き、一部の特権階級がパワーを持つ英国社会が印象的だった。そのドラマでリッチな息子の一人を演じるマックスは実にハマっていた役柄に

wowowで放送しているTV映画「コンドル ~狙われたCIA分析官~/2018」のマックスも素敵。


ジョーン・キャッスルマンに「アルバート氏の人生/2011」「セブン・シスターズ/2016」のグレン・クローズ。

ジョゼフ・キャッスルマンに「悪党に粛清を/2015」のジョナサン・プライス。

ディヴィッド・キャッスルマンに「黄金のアデーレ 名画の帰還/2015」のマックス・アイアンズ。

スザンナ・キャッスルマンにアリックス・ウィルトン・リーガン。

若い頃のジョゼフ・キャッスルマンに「ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦/2016」のハリー・ロイド。

若い頃のジョーン・キャッスルマンにアニー・スターク。

ナサニエル・ボーンに「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア/1994「ニンフォマニアック Vol.12013」「ニンフォマニアック Vol.22013」のクリスチャン・スレイター。

作家エレーヌ・モゼルに「トレイン・ミッション/2018」のエリザベス・マクガヴァン。

監督、製作総指揮はビョルン・ルンゲ。


角川シネマ有楽町にて(既に上映終了/YEBISU GARDEN CINEMA/丸の内ピカデリー<時間限定>で上映中)


by margot2005 | 2019-03-02 21:51 | UK | Comments(2)

「ヴィクトリア女王 最期の秘密」

Victoria & Abdul2017 UKUSA

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1887年、英国領のインド。ある時、アグラに住むアブドゥル・カリムはヴィクトリア女王即位50周年記念式典で記念金貨モハールを献上する役目を仰せつかり、もう一人の献上者モハメドと共に英国へ渡ることになる。式典で決して女王と目を合わせてはならないと助言されていたにも関わらず、目を合わせた上、女王にスマイルを見せ、挙句ひざまづいて彼女の靴にキスをしてしまう。思惑が飛び交う宮廷生活において、心休まらない日々を送るヴィクトリアはハンサムで物怖じしないアブドゥルに心奪われるのだった


オープニングにこれは実話です…almost”と記される。確かに見終わって確実に全て実話ってことではないだろう?と思った。

エミリー・ブラントがヴィクトリア女王を演じた「ヴィクトリア女王 世紀の愛/2009」という映画がある。原タイトル「The Young Victoria」が表すように、女王に即位した後、結婚した1020代のヴィクトリアを描いたドラマ。

本作は晩年から亡くなるまでのヴィクトリアを描いている。


インド人のアブドゥルはヒンズー教ではなくイスラム教の信者。ヴィクトリアにイスラムの教えを説く様を見て、バーティーや側近たちは憤慨するが、ヴィクトリアは意に返さない。皇太子を筆頭にあたふたする側近たちの姿が滑稽で笑える。


Queen Victoria 至上の恋/1997」という映画があり、やはりジュディ・デンチがヴィクトリア演じている。かなり前に見たのであまり記憶は残っていないが女王と従僕の秘められた恋を描いている。

本作もヴィクトリアがアブドゥルに恋をしたようにも描かれていて楽しい。


ちょっと調べてみたらヴィクトリア女王の在位は1837年~1901年。在位50周年の式典から始まるドラマはヴィクトリアの死まで描かれる。18歳で即位したので50周年の式典では68歳。そして81歳で亡くなっている。ということはアブドゥルとは13年もの間親交があったということですごい!


ヴィクトリア女王死後王位を継いだ皇太子が即座にアブドゥルを追い出し、女王に関するものを全て破棄してしまう。しかしアブドゥルの遺品からヴィクトリア女王との交流を記した日記が見つかり1世紀を経て”Victoria & Abdul”の物語が生まれたそうだ。

女王が亡くなったワイト島のオズボーン・ハウスでもロケされていて、その景色は素晴らしく美しい。

時代は少々ずれるが、英国領だったインドは「英国総督 最後の家/2017」に描かれている。


ヴィクトリア女王に「チューリップ・フィーバー 肖像画に秘めた愛/2017」のジュディ・デンチ。

アブドゥル・カリムにアリ・ファザール。

バーティー/皇太子に「ウイスキーと2人の花嫁/2016」のエディ・イザード。

モハメドにアディール・アクタル。

ヘンリー・ポンソンビーに「Vフォー・ヴェンデッタ/2005」「フーディーニ 幻想に生きた奇術師/2014」のティム・ピゴット=スミス。

ソールズベリー/首相に「英国総督 最後の家/2017」のマイケル・ガンボン。

レディ・チャーチルに「私が愛した大統領/2012」のオリヴィア・ウイリアムズ。

ドクター・リードにポール・ヒギンズ。

監督、製作総指揮に「マダム・フローレンス! 夢見るふたり/2016」「英国スキャンダル ~セックスと陰謀のソープ事件/2017」のスティーヴン・フリアーズ。


Bunkamura シネマにて



by margot2005 | 2019-02-23 00:18 | UK | Comments(0)

「喜望峰の風に乗せて」

The Mercy2018 UK

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1968年の英国は海洋冒険ブームに沸いており、ビジネスマンのドナルド・クローハーストは趣味でヨットを楽しんでいる。そんなある時、事業に行き詰まっていたクローハーストはスポンサーを呼び込むため単独無寄港世界一周ヨットレースゴールデン・グローブ・レースに挑む決心をする...


「喜望峰の風に乗せて」という邦題は描かれるドラマの展開からかなり外れている。原タイトルは「The Mercy」。映画の字幕では常に救いと訳されていたが、救いより 慈悲/情けがドラマの展開や結末に合致している。


単独無寄港世界一周ヨットレースを描く映画の原タイトルがなぜ?「The Mercy」なのか不思議だったが、1か月も経たないのに上映が終了してしまったのはドラマがつまらなかったからに違いない。

コリン&レイチェルが主演だから見たのだけど、映画は確かにつまらなかった。そう、主人公のドナルド・クローハーストの行動が全く理解できなかった。

コリンレイチェルはもちろんデヴィッド・シューリスなど豪華な出演ながら映画には感心できなかった。この映画テーマが悪すぎ?

来週公開されるレイチェルの「女王陛下のお気に入り」が楽しみ!


映画を見終わって、ドナルド・クローハーストはいくら金のためとは言え、アマチュアセーラーが過酷な単独無寄港世界一周ヨットレースに出場するなんてあまりにも無謀だったのではないかと思った。しかしながら本作実話なのだけど...。


ドナルド・クローハーストに「キングスマン ゴールデン・サークル/2017」コリン・ファース。

クレア・クローハーストに「否定と肯定/2015」レイチェル・ワイズ。

ロドニー・ホールワースに「リグレッション/2015」デヴィッド・シューリス。

スタンリー・ベストに「ワン・デイ 23年のラブストーリー/2011」「カフェ・ソサエティ/2016」ケン・ストット。

監督は「博士と彼女のセオリー/2014」ジェームズ・マーシュ。

TOHOシネマズシャンテにて(既に上映終了)



by margot2005 | 2019-02-06 23:28 | UK | Comments(0)

「ボヘミアン・ラプソディ」

Bohemian Rhapsody2018 UKUSA


1991年にエイズで亡くなったクイーンのリードボーカル、フレディ・マーキュリーの伝記映画。フレディ・マーキュリーの晩年は壮絶なものだったらしいが、本作は伝説の ライヴ・エイドでラストを迎え感動の素晴らしいドラマだった。


音楽プロデューサー、ジョン・リードやフレディの個人マネージャーのポール。クイーンのマネージャー、ジム・ビーチや恋人のジム・ハットン、そして最後までフレディの友人だった元恋人メアリーの存在など丁寧に描かれていて興味深い。


ロックとオペラを融合させた型破りな楽曲ボヘミアン・ラプソディ”…一つの曲としては長すぎると難癖つけるEMIのエクゼクティヴとフレディたちの闘いは面白かった。エクゼクティヴ役のマイク・マイヤーズ健在!

両親がエジプト人のラミ・マレックは独特の顔だが、意外やフレディ・マーキュリーにハマっていた。


70年代はビリージョエル、80年代はマイケルジャクソンをメインに聞いていて、クイーンの曲って有名なものしか知らない。でもこの映画を見て改めてクイーンの偉大さを知った。MJの「THIS IS IT/2009」鑑賞の時には鳥肌がたったが、こちらのラストのライヴでもやはり鳥肌が


フレディ・マーキュリーに「ナイト ミュージアム シリーズ/20062014「ザ・マスター/2012」ラミ・マレック。

メアリー・オースティンに「オリエント急行殺人事件/2017」のルーシー・ボーイントン。

ブライアン・メイにグウィリム・リー。

ロジャー・テイラーに「X-MEN:アポカリプス/2016」のベン・ハーディ。

ジョン・ディーコンにジョセフ・マッゼロ。

ジョン・リードに「キング・アーサー/2017」のエイダン・ギレン。

ジム・ビーチに「チューリップ・フィーバー 肖像画に秘めた愛/2017」のトム・ホランダー。

ポール・プレンターに「イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密/2014」のアレン・リーチ。

ジム・ハットンにアーロン・マカスカー。

レイ・フォスターに「イングロリアス・バスターズ/2009」のマイク・マイヤーズ。

監督は「スーパーマン・リターンズ/2006」「ワルキューレ/2008」のブライアン・シンガー。


TOHOシネマズ日比谷にて


日比谷でもクリスマス・イルミネーション始まる

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by margot2005 | 2018-12-21 17:38 | UK | Comments(2)

「ジョニー・イングリッシュ アナログの逆襲」

Johnny English Strikes Again2018 UK/フランス/USA

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サイバー攻撃により英国の秘密情報部M17のスパイ全員の情報が漏れてしまい、最後の頼みとして引退していたジョニー・イングリッシュが呼び出される。元相棒のボフを伴い真っ赤なアストンマーチンに乗って出動開始したジョニー・イングリッシュは世界を救うことができるのか?...


「ジョニー・イングリッシュ/2003」「ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬/2011」は見ている。このシリーズは忘れた頃に作られる様子。今回も7年ぶり。

普段シリアスな映画を見ることが多いので、たまにスーパ級におバカな映画を見るのは実に良いものだ。そしてやはりで大笑いしてしまった。


真っ赤なアストンマーティンに搭載されているのはDVDデッキじゃなくてカセットレコーダー。フロッピーデスクも登場してアナログ万歳!

アストンマーチンといえば007ジェームズ・ボンドの愛車。ジョニーはあくまでも英国のスパイなのだけどあまりにも無様で救い難い...でもここという時はしっかり活躍する。


英国首相とボフの妻が潜水艦の艦長と、女性がリーダーでナイス!

エマ・トンプソン最高!のキャスティングかも?

彼女は、今Brexitと果敢に闘うメイ首相とかぶってニクい。

バーのシーンでジョニーと対面するオフィーリア。あのシーンで笑わないで演技するオルガはスゴイ!と思った。何度も撮り直したかもだけど??

冒頭で引退したスパイが呼び寄せられ集まるシーン...演じる俳優たちがマイケル・ガンボン、チャールズ・ダンス、エドワード・フォックスと超豪華で、彼らはこのシーンのみ出演している。


ジョニー・イングリッシュに「Mr.ビーン シリーズ」「ラブ・アクチュアリー/2003」のローワン・アトキンソン。

オフィーリアに「スターリンの葬送狂騒曲/2017」オルガ・キュリレンコ。

ボフに「リトル・ストライカー/2000」「海賊じいちゃんの贈りもの/2014」のベン・ミラー。

ヴォルタに「人生はシネマティック!/2016」のジェイク・レイシー。

英国首相に「ヒトラーへの285枚の葉書/2016」「美女と野獣/2017」のエマ・トンプソン。

監督は「セレブになりたくて2 ~サイモンの青春日記~/2009」のデヴィッド・カー。


TOHOシネマズ日比谷にて


by margot2005 | 2018-11-30 23:46 | UK | Comments(0)

「チューリップ・フィーバー 肖像画に秘めた愛」

Tulip Fever2017 UKUSA

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17世紀のオランダ、アムステルダム。修道院で育った孤児のソフィアは美しい女性に成長し豪商コルネリス・サンツフォールトのもとに嫁ぐ。この時代はチューリップ・バブルが過熱し、球根一つで家一軒が買えるほどの値打ちがあった。人々の間では投機熱が異常に高まり、修道院長までもが参戦。ある日、魚屋のウィレムは投機に成功し大金を手に入れる。ウィレムはコルネリスの屋敷で働くマリアと恋仲だった。

一方で、ソフィアには跡継ぎを産む使命があり、コルネリスとは子作りに励むだけの愛のない結婚生活を送っていた。そんな折、コルネリスは夫婦の肖像画を描かせるために若手画家ヤン・ファン・ロースを雇う


ソフィアとコルネリスの未来は?そしてチューリップ・フィーバーに翻弄されてしまったヤンとウィレムは?ラストは皆実に上手く収まるところに収まってナイスだった。


スウェーデン生まれのアリシアは17世紀のオランダ女性がぴったり。ポスターに描かれているフェルメール・ブルーのドレスも似合っていてとてもチャーミング。

UK女優ホリデイ・グレインジャーの透明感のある肌の白さはとても美しい。アリシアとは対照的だが、それはホリデイの魅力の一つ。

ウィレムを演じるジャック・オコンネルは過去の作品とは全く違った古典もので、意外なことに似合っている。そうそうデイン・デハーンも然り。

クリストフ・ヴァルツは珍しく最後まで良い人だった。

ジュディ・デンチは相変わらずの貫禄。

ということで17世紀のオランダが舞台のチューリップ・フィーバーは余り面白くなかったが、ナイス・キャスティングでドラマは持っているような気がした。


ドラマの原作者デボラ・モガーは”フェルメールの絵画の世界を小説にしたい”と願い執筆したそう。そして舞台となった17世紀は絵画(レンブラントやフェルメール)とチューリップが二大ブームだった。

そういやシアターで、上野の森美術館で開催中の”フェルメール展”の宣伝をしていた。


ソフィア・サンツフォールトに「光をくれた人/2016」「トゥームレイダー ファースト・ミッション/2017アリシア・ヴィキャンデル。

ヤン・ファン・ロースに「デビルズ・ノット/2013」「ディーン、君がいた瞬間(とき)/2015」のデイン・デハーン。

マリアに「ライオット・クラブ/2014「シンデレラ/2015」「ザ・ブリザード/2016」のホリデイ・グレインジャー。

ウィレム・ブロックに「マネーモンスター/2016」のジャック・オコンネル。

コルネリス・サンツフォールトに「ターザン:REBORN/2016」のクリストフ・ヴァルツ。

ソルフ医師に「アバウト・タイム ~愛おしい時間について~/2013」「ライオット・クラブ/2014」のトム・ホランダー。

修道院長に「オリエント急行殺人事件/2017」のジュディ・デンチ。

監督、製作総指揮に「マンデラ 自由への長い道/2013」のジャスティン・チャドウィック。


恵比寿ガーデンシネマにて


by margot2005 | 2018-11-07 22:19 | UK | Comments(0)

「輝ける人生」

Finding Your Feet2017 UK

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マイクとサンドラ夫妻は英国サリー州の瀟洒な家に住んでいる。警察に35年勤め、地元の名士でもあるマイクが定年退職を迎え晴れてナイトの称号を授与される。やがてレディとなるサンドラは鼻高々で祝賀パーテイを催すことになる。しかしあろうことかサンドラはパーティの最中マイクが自分の親友とキスをしている現場に遭遇する。二人は以前から浮気をしていたのだ。キレたサンドラは怒りと共に家を飛び出しロンドンの団地に住む姉ビフの家に転がり込む


シニア賛歌?映画はとっても素敵で感動してしまった。

熟年離婚、認知症の配偶者、末期ガンなど、暗い題材もあるけど、ベタベタしないでさっぱりした関係が素敵に描かれているのは英国人の気質そのものでナイス!

かつて大好きだったダンスと共に、忘れかけていた情熱を取り戻していくヒロインに拍手を送りたくなる。


イメルダ・スタウントンは「ヴェラ・ドレイク/2004」のイメージが強くて、面倒見の良いおばさんのイメージがつきまとう。「パレードへようこそ」でもそうだった。しかし本作ではとてもチャーミングな女性を演じていて素敵なのだ。ダンスのシーンもナイスだけど、ラストのナロウボートへのジャンピングはスゴかった。

イメルダ・スタウントンはもちろん、ティモシー・スポールとセリア・イムリーがナイス・キャスティング。


サンドラに「パレードへようこそ/2014」「パディントン2/2017」のイメルダ・スタウントン。

チャーリーに「ターナー、光に愛を求めて/2014」「否定と肯定/2016」のティモシー・スポール。

ビフに「マリーゴールド・ホテル 幸せへの第二章/2017」のセリア・イムリー。

テッドに「英国総督 最後の家/2017」のデヴィッド・ヘイマン。 

ジャッキーに「最高の人生をあなたと/2011」のジョアンナ・ラムレイ。

マイクに「終着駅 トルストイ最後の旅/2009」「ウイスキーと2人の花嫁/2016」のジョン・セッションズ。

監督は「美しき家、わたしのイタリア/2003」「ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります/2014」のリチャード・ロンクレイン。


新宿武蔵野館にて



by margot2005 | 2018-09-01 20:53 | UK | Comments(0)

「チャーチル ノルマンディーの決断」

Churchill2017 UK

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19446月、第二次界大戦末期のイギリス。英国首相チャーチルはノルマンディー上陸作戦を止めるため連合国軍最高司令官、アイゼンハワーと真っ向から対立していた…


オープニング、英国の海岸に佇むチャーチル。第一次世界大戦で自ら計画、遂行したガリポリの戦いで約50万人もの若い兵士の死傷者を出したことがチャーチルの心の棘となっていた。しかし連合国軍最高司令官、アイゼンハワーがノルマンディー上陸作戦の遂行を考えており、ヒューマニズムを誇るチャーチルは再び若い兵士が犠牲になることを恐れ作戦を止めるための説得の言葉を吟味している。

やがて、米国のアイゼンハワー、イギリス軍のモントゴメリー将軍、そして国王ジョージ6世との話し合いに挑んだチャーチルは”史上最大の作戦/ノルマンディー上陸作戦”の実行に抵抗するのだった。


原タイトルはズバリ「チャーチル」。ノルマンディの海岸もドイツ軍も戦闘機も一切登場しない。ドラマは「ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男/2017」 から4年後のチャーチルの姿を描いている。


イングランド国王ジョージ6世と、後にアメリカ合衆国の大統領となる連合国軍最高司令官アイゼンハワー将軍が登場し、チャーチルと彼の妻クレメンティンを中心に描かれるヒューマンドラマ。

チャーチル夫妻は仲が良くて微笑ましいし、妻クレメンティンは夫を奮起させるのが実に上手いなぁと思う。そしてチャーチルの側近ヤン・スマッツの存在がナイス。この時代のチャーチルの個人秘書はキュートなミス・ギャレット。

上のポスターのチャーチル夫妻がチャーミング。


ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男」でチャーチルに成りきったゲイリー・オールドマンがオスカーをゲットしたが、本作のブライアン・コックス本人はドラマのチャーチルと同世代で、終始葉巻を燻らながら英国首相ウィンストン・チャーチルを熱演している。


ウィンストン・チャーチルに「ボーン・アイデンティティー/2002「マッチポイント/2005」「ゾディアック/2006」「英雄の証明/2011」のブライアン・コックス。

クレメンティン・チャーチルに「ヴィクトリア女王 世紀の愛/2009」「ベル ~ある伯爵令嬢の恋~/2013」のミランダ・リチャードソン。

ドワイト・アイゼンハワーに「アジャストメント/2011」「スポットライト 世紀のスクープ/2015」のジョン・スラッテリー。

ジョージ6世に「プラハのモーツァルト 誘惑のマスカレード。2017」のジェームズ・ピュアフォイ。

モントゴメリー将軍に「ルイの9番目の人生/2015」のジュリアン・ワダム。

ヤン・スマッツにリ「パリより愛をこめて/2010」のリチャード・ダーデン。

ブルック元帥にダニー・ウェッブ。

ミス・ギャレットに「わたしを離さないで/2010」「ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち/2015」のエラ・パーネル。

監督は「レイルウェイ 運命の旅路/2013」のジョナサン・テプリツキー。


新宿武蔵野館にて



by margot2005 | 2018-08-28 22:22 | UK | Comments(0)

「英国総督 最後の家」

Viceroy's House2017 UK/インド/スウェーデン

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1947年、インド、デリー。植民地インドから去ると決定したイギリスは主権委譲の任に当たる最後の総督としてマウントバッテン卿を送り込む。そして首都デリーの壮麗なる総督官邸が、妻エドウィナと娘パメラと共に彼の新しい住まいとなる。やがて500人もの使用人が仕える想像を絶する大邸宅で、連日連夜、政治家が集まり独立へ向けた話し合いが行われるようになる。一方でマウントバッテン卿のもとで働くことになったインド人青年ジートと、令嬢パメラの秘書となったアーリアが出会い互いに惹かれ合う


イギリスの植民地から2つの国に分離独立したインドとパキスタン(第一次印パ戦争)。歴史に翻弄される人々。ヒンドゥー教徒の青年ジートとイスラム教徒の娘アーリアの恋を絡めて描いた歴史ドラマは見応えがあった。


ドラマは史実を描いているので本物のマウントバッテン卿夫妻が実写で映る。ダウントン・アビーのグランサム伯爵がハマっていたヒュー・ボネヴィルはマウントバッテン卿も似合っている。ジリアン・アンダーソンもナイス・キャスティング。

歴史上の人物ネルーやガンディーも比較的似た俳優が演じていて良かった。

見ている間どこかで見た?どこかで見た?と思っていたジート役の彼は「マダム・マロリーと魔法のスパイス」でフレンチのシェフを演じていたマニーシュ・ダヤールだった。

映画に登場する”ラシュトラパティ・バハン/インド大統領官邸”がゴージャス!


マウントバッテン卿はエリザベス女王の夫君エジンバラ公フィリップ殿下の叔父にあたる。そしてウィリアム王子の次男の名前はマウントバッテン卿からルイ(ルイス)という名前をもらった模様。監督はチャリティでチャールズ皇太子に会った際、今、マウントバッテン卿の映画を製作中と話したという。

過去に見た「ベッカムに恋して」と「ジョージアの日記/ゆーうつでキラキラな毎日」はどちらもティーンが主人公のコメディで本作とは真逆の世界を描いていて面白い。


マウントバッテン卿に「パディントン2/2017」のヒュー・ボネヴィル。

エドウィナ・マウントバッテンに「シャドー・ダンサー/2011」のジリアン・アンダーソン。

ジート・クマールに「マダム・マロリーと魔法のスパイス/2014」のマニーシュ・ダヤール。

アーリアにフーマ・クレシー。

ヘイスティングス・イズメイに「英国王のスピーチ/2010」「パディントン2」のマイケル・ガンボン。

ジャワーハルラール・ネルーにタンヴィール・ガーニ。

マハートマー・ガンディーにニーラジ・カビ。

アーリアの父に「チャーリー・ウイルソンズ・ウォー/2007」「マダム・マロリーと魔法のスパイス」のオム・プリ。

シリル・ラドクリフに「オペラ座の怪人/2004」「最高の人生をあなたと/2011」のサイモン・キャロウ。

ムハンマド・アリー・ジンナーにデンジル・スミス。

エワートに「秘密のかけら/2005」のデヴィッド・ヘイマン。

ドゥリープにジャズ・ディオール。

パメラ・マウントバッテンにリリー・トラヴァーズ。

監督、脚本、製作は「ベッカムに恋して/2002」「パリ、ジュテーム/2006」「ジョージアの日記/ゆーうつでキラキラな毎日2008」のグリンダ・チャーダ。


新宿武蔵野館にて



by margot2005 | 2018-08-24 20:44 | UK | Comments(0)

「ウインド・リバー」

Wind River 2017 UK/カナダ/USA

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アメリカ中西部ワイオミング州にあるネイティブアメリカンの保留地ウインド・リバー。ある日、地元の白人ハンター、コリーは雪の上で凍りついているネイティブアメリカンの少女の死体を発見する。少女は亡くなったコリーの娘の親友ナタリーだった


野生生物局の職員として活動している地元の白人ハンターがFBIエージェントの手助けをし、半端じゃない射撃の達人だったことがスゴい!と思った。そしてネイティブアメリカンのシェリフ、ベンそっちのけで大活躍。ベンは少々お歳だったけど...。

コリーは過去にネイティブアメリカンの女性ウィルマと結婚しており、二人の娘は3年前何者かによって死に追いやられていた。彼がFBIのジェーンを助けるのはコリーの正義そのものだと感じずにはいられない。


被害者がネイティブアメリカンの上、他殺ではないとわかった時点で援軍が来ない。FBIの新人女性捜査官ジェーンは一人で事件捜査を余儀なくされる現実に陥る。

事件現場がネイティブアメリカンの保留地なので、新人女性捜査官を送ったのではないか?とも勘ぐりたくなる。しかしながら彼女が正義感に燃えまくる姿が最高!


ナタリーの死体を見つけたコリーは、後に雪深い山で男の死体を発見する。この辺りからドラマはますますサスペンスフルになり、ラストへと続く展開はスクリーンに釘付けになった。


オープニングにこれは実話であるという案内が出て、ラストで失踪したネイティブアメリカンの少女の数は把握されていないというメッセージが出る。それって簡単に言えば全ての失踪が捜査されていないということ?と、悲しくなる。


毎週見ているハリウッド映画案内番組で何度も紹介されていて気になっていた一作。本国でも限定公開の後トップ10入りしロングランヒットを記録した。で、日本の巷でも評判なのか都内では数カ所で上映している。

ジェレミー・レナーって少々苦手な俳優なのだけど素晴らしかった。エリザベス・オルセン映画はwowowでしか見ていなくて今回初シアター。彼女もレナー同様素晴らしかった。


テーマは全く異なるけどメリッサ・レオの「フローズン・リバー/2008」思い起こした。その舞台はカナダ国境に近いニューヨーク州最北部の先住民モホーク族の保留地。主人公の白人女性が金のため危険な密入国ビジネスに手を染めて行くドラマでとても見ごたえがあった。


コリー・ランバートに「メッセージ/2016」のジェレミー・レナー。

ジェーン・バナーに「キル・ユア・ダーリン/2013」「アイ・ソー・ザ・ライト/2015」のエリザベス・オルセン。

ナタリーにケルシー・アスビル。

ウィルマに「ジョナ・ヘックス/2010」のジュリア・ジョーンズ。

ベンに「ダンス・ウィズ・ウルブズ/1990」「トランス・アメリカ/2005」「モリーズ・ゲーム/2017」のグレアム・グリーン。

マーティンに「ニュームーン/トワイライト・サーガ/2009」のギル・バーミンガム。

マットに「ゴーストライター/2010」「ボーダーライン/2015」「ベイビー・ドライバー/2017」のジョン・バーンサル。

監督、脚本は「ボーダーライン/2015」の脚本家テイラー・シェリダン。


角川シネマ有楽町にて



by margot2005 | 2018-08-04 22:01 | UK | Comments(4)