タグ:ヴァレリア・ゴリノ ( 4 ) タグの人気記事

「はじまりの街」

La vita possibile2016 イタリア/フランス

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アンナに「私と彼女/2015」マルゲリータ・ブイ。

カルラに「あなたたちのために/2015」ヴァレリア・ゴリノ。

ヴァレリオにアンドレア・ピットリーノ。

ラリッサにカテリーナ・シュルハ。

マチューに「情痴アヴァンチュール/2005」「スウィッチ/2011」ブリュノ・トデスキーニ。

監督、脚本は「われらの子供たち/2014」イヴァーノ・デ・マッテオ。


ローマで一人息子ヴァレリオと暮らすアンナは夫の暴力に耐えきれず家を飛び出す。そして親友のカルラを頼りトリノに向かうのだった…


カルラはシングルの売れない女優で、叔母が残した小さな家に住んでいる。アンナとヴァレリオは暖かく迎えてくれたカルラの家にしばし居候することになる。やがてアンナは仕事を探し始めるが、ヴァレリオは知らない土地で孤独に苛まれて行く。ローマには友人がいたが、トリノにはいない。“自分の部屋もないなんて耐えられない!”と怒りを爆発させるヴァレリオが可哀想でならなかった。彼は思春期真っただ中。この頃の男の子ってかなり難しい時期。その時期に父親が母親に暴力を振るう所を目の当たりにした上、知らない土地に連れて来られたのだから精神的にとても辛かったに違いない。


ドラマはアンナの息子ヴァレリオを中心に描かれ、彼が偶然出会った娼婦ラリッサに恋をしたり、カルラのアパートの下の階に店を構えるマチューとの交流を挟みながら進んで行く。

原題は“人生は可能”という意味。邦題の「はじまりの街」もラストの展開にマッチしていて素敵だ。


舞台となったトリノの街が美しい。イタリアってどこの街も絵になる様子。

ラリッサを演じるカテリーナ・シュルハはベラルーシ生まれのチャーミングな女性。

テーマ曲となるシャーリー・バッシーの名曲"This Is My Life"がヒロインにぴったり。


少々期待して見に行ったけど...残念ながらそれほどでもなかったかな?と思ったけど、ヴァレリオ役のアンドレア・ピットリーノの青い瞳が吸い込まれそうに美しいし、ハンサム・ボーイの彼が頑張っているので許してしまった。

上映館の岩波ホールは中高年が多いシアターで、本作を見た時もそうだった。

何はともあれシアターは思ったより入っていて、いつものことながらイタリア映画をもっと公開して欲しいなと切に願った。


岩波ホールにて



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by margot2005 | 2017-11-13 20:43 | イタリア | Comments(0)

イタリア映画祭2016...「あなたたちのために」

「Per amor vostro」2015 イタリア/フランス
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ナポリに住むアンナはTVドラマの製作スタジオでプロンプターとして働いてる。夫ジジは花火を売って稼いでいるというが、どうやら怪しい仕事に携わっている様子。二人の娘と、ろうあ者の息子に加え両親の面倒も見なくてはならないアンナは“あなたたち(大家族)のために”生きているといっても過言ではない。家で暴力を振るう夫に耐え、そんな父親を憎む息子を諌める。一歩外に出ればアンナの働く前にプロンプターだったチーロから仕事を取られたと愚痴られ金をせびられる始末。そんなさえない日々のアンナにスター俳優のミケーレが言いよってくる...

アンナに「あるいは裏切りという名の犬/2004」「私たちの家で(愛と欲望 ミラノの霧の中で)/2006」「湖のほとりで/2007」「バッグにはクリプトナイト/2011」のヴァレリア・ゴリノ。
ジジに「あしたのパスタはアルデンテ/2010」マッシミリアーノ・ガッロ。
ミケーレに「スウェプト・アウェイ/2002」アドリアーノ・ジャンニーニ。
監督、原案、脚本、製作はジュゼッペ・M・ガウディーノ。

子供の頃勇敢だった少女が大人になり結婚して3人の子供の母親となった今、夫の暴力に耐え、子供たちをかばい、頼りにならない兄の代わりに両親の面倒まで見なくてはならない現実が立ちはだかっている。
映画祭の公式カタログに“ジュゼッペ・M・ガウディーノの映画は主に社会的疎外と文化的に排除されるということを題材にしている。”と記されている。本作のヒロイン、アンナが正にそれだ。
ドラマはモノクロで描かれ、アンナの夢と記憶だけはカラーで描いている。そしてドラマのエンディング(現実)もカラー。

この映画はいわゆるアンナの人生再生ドラマ。
マルゲリータ・ブイの「母よ、/2015」にも登場した水のシーン。本作では走行するバスの床が水浸しになる。それは何かの暗示なのかも知れない。
信心深いアンナの母親の姿や、子供の頃“聖母被昇天祭”で天使に扮したなど、宗教色も濃いので少々とっつきにくいドラマではある。
ポスターを見てヒロインの目から下を覆う白い部分は天使の羽であることに気づいた。

ちょっと気になったのはドラマの時代設定が良くわからないこと。ミケーレが携帯電話を持っていたように見えたので現代であるのは間違いない。でもまるで60年代のような雰囲気を感じるのはモノクロのせい?それともアンナのアンティークっぽい服装のせい?そういえばミケーレもレトロな雰囲気を醸しだしている。
さえない子持ちのアンナにスター俳優のミケーレがなぜ?誘惑してくるのか?と、とても不思議だったがなるほどの展開で呆れた。

TV俳優ミケーレ役の俳優はどこかで見た、見たと思っていたらガイ・リッチーの駄作でマドンナ主演の「スウェプト・アウェイ」で船員ジュゼッペを演じた彼だった。かなり老けた感じ。
トム・クルーズの「レインマン/1988」でヒロインを演じたヴァレリア・ゴリノは今年50歳になるがとてもキュート。リッカルド・スカマルチョがパートナーだから?

有楽町朝日ホールにて
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by margot2005 | 2016-05-05 00:46 | 映画祭 | Comments(0)

イタリア映画祭2012...「バッグにはクリプトナイト」

「La kryptonite nella borsa」…aka「Kryptonite!」 2011 イタリア

ロザリアに「あるいは裏切りという名の犬/2004」「私たちの家で(愛と欲望 ミラノの霧の中で)/2006」 のヴァレリア・ゴリーノ。
アントニオに「愛と欲望 ミラノの霧の中で」のルカ・ジンガレッティ。
ティティーナに「副王家の血筋/副王家の一族/2007」「元カノ/カレ/2009」のクリスティアーナ・カポトンディ。
サルバトーレにリベロ・デ・リエンツォ。
ペッピーノにルイジ・カターニ。
ジェンナーロにヴィンチェンツォ・ネモラート。
精神科医マタッレーゼに「輝ける青春/2003」「湖のほとりで/2007」のファブリツィオ・ジフーニ。
監督はイヴァン・コトロネオ。
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ジャンルはコメディだが、それほど面白くもないし、なんかとても中途半端な感じでドラマに引き込まれることもなく、殆ど笑うってこともなくエンディングを迎えた。
シアターに入って空席が目立つのでまさか?とは思っていたが…終わってやはりであった。

1973年のイタリア、ナポリ。自分自身をスーパーマンだと信じ込んでいた従兄弟が交通事故で亡くなって以来ペッピーノは落ち込んでいる。
病的に近視で分厚い眼鏡をかけたペッピーノはいじめられっこ。学校でサッカーが始まるとゴールキーパーならぬゴールポスト役にじっと立たされるのだ。ある日、彼の母親ロザリアは夫アントニオの浮気を目撃したショックで寝込んでしまう。しかし夫は妻が寝込む理由が理解出来ない。で、結局アントニオは浮気をやめ、仕返しってわけでもないだろうが妻のロザリアが精神科医マタッレーゼと出来ちゃったりして...。

1970年代はヒッピーとウーマン・リヴの時代。ペッピーノの若き叔父サルバトーレと叔母ティティーナがヒッピーに憧れ、彼らのファッションや音楽、ダンスは正にあの時代の象徴。ウーマン・リヴの集会にペッピーノを連れて行くティティーナはマズかったな。
とにかくこの映画で一番ナイスだったのはMusic!70年代懐かしの(60年代も?)Musicを堪能出来る。
ヴァレリア・ゴリーノが年々obasan化して行く。

有楽町 朝日ホールにて
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by margot2005 | 2012-05-14 00:32 | 映画祭 | Comments(0)

イタリア映画祭2007...「私たちの家で/愛と欲望 ミラノの霧の中で」

a0051234_001573.jpg「A casa nostra」 ...aka「Our Country」2006 イタリア
監督はフランチェスカ・コメンチーニ。
彼女の父親は「ブーベの恋人/1963」の監督ルイジ・コメンチーニ。
ミラノを舞台に、繰り広げられる群像劇。主演のリータに「あるいは裏切りという名の犬/2004」のヴァレリア・ゴリノ。銀行家ウーゴにルカ・ジンガレッティ。

銀行家ウーゴ(ジンガレッティ)を摘発しようとしている財務警察官のリータ(ゴリノ)。スーパーマーケットの店員ジェリー(ルカ・アルジェンテロ)は、ウーゴの若き愛人でモデルのエロディエ(ラウラ・キアッティ)と浮気をする。ガソリン・スタンドの店員オテッロ(ジュゼッペ・バッティストン)は街娼ビアンカを密かに愛している。ビアンカと、リータの恋人マッテオ(ファビオ・ギドーニ)の母親は、後にジェリーの妻が看護士として働く病院に入院することになる。
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それぞれに異なった職業を持ち、暮らしぶりも違う彼らが何処かで出会い、結びつき、少々哀しいラストでエンディングを迎える。
登場人物が多いわりには、繋がっていく人々と、その物語がわかりやすく、上手くまとめてあり混乱しないで観る事ができて良い。

イタリア人にとってサッカーというのは生活の一部なのかもしれない。
銀行家のウーゴがジェントルマン数人でレストランで話すシーン...最近のセリエAにはイタリアンがいなく外人ばかりというオチだったが...
そしてもう一つ、イタリアと言えばオペラの国。劇中、オペラのアリアが流れ、物語を盛り上げる。やはりオペラはイタリア映画に素敵にマッチするなとしみじみ感じる。
ピエトロ・ジェルミの名作「刑事/1959」のテーマ“アモーレ・ミーオ!”も流れ、懐かしい以外の何ものでもない。
「レインマン/1988」以来ハリウッド映画に多々出演しているヴァレリア・ゴリノだが、記憶に残るのは「フリーダ/2002」くらいかな...
大々的に修復中のミラノの大聖堂と路面電車が映画の中に登場する。
「気ままに生きて」のキム・ロッシ・スチュアートは滅茶ゴージャス、イタリアンだが、この作品でもジェリー役のルカ・アルジェンテロがかな〜りゴージャス!(下写真)
G.W谷間の平日最終上映ということもあるが、結構空席ありだった。
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by margot2005 | 2007-05-05 00:32 | 映画祭 | Comments(2)