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「4分間のピアニスト」

a0051234_2116227.jpg「Vier Minuten」...aka「Four Minutes」2006 ドイツ
刑務所に収監されている天才ピアニスト、ジェニーと、そのピアノ教師クリューガーが織りなすヒューマン音楽ドラマ。
有楽町で開催されたドイツ映画祭(2007)で上映された作品。
クリューガーにドイツのベテラン女優モニカ・ブライブトロイ。彼女の息子は人気ドイツ人俳優で、「太陽に恋して/2000」のモーリッツ・ブライブトロイ。似てるかもマザーに...
ジェニーにハンナー・ヘルツシュプルング。
監督、脚本はクリス・クラウス。
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ある日、ピアノ教師のクリューガー(ブライブトロイ)は、とある刑務所に一台のピアノを運ぶ。
そこで一人の天才ピアニスト、ジェニー(ヘルツシュプルング)と出会う。
ジェニーは幼い頃から類いまれなるピアノの才能を持っていた。
しかし義父との間に起こった悲惨な出来事以来心を閉ざしている。
そんなジェニーの才能を見抜いたクリューガーは、21才までの才能豊かなピアニストのコンペティションにジェニーを出場させようと思い始める...
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ジェニーと同じく、過去の出来事により心に傷を持ち、殻に閉じこもったまま生きて来たクリューガー。
クリューガーの悲惨な過去を織り交ぜながら、ジェニーと重なるかのように描かれて行く過程が素晴らしい!
とにかくこの作品ラスト、オペラ座でのまさに“4分間のピアニスト”の場面が圧巻!
ジェニー演じるハンナー・ヘルツシュプルングは、マジで刑務所に収監されているようなワルを大熱演している。
モニカ・ブライブトロイ実年齢は60才ちょっとのようだが、この作品では過去の傷をぬぐい去れない、疲れ果てた80才の老婆のようにも見えるメイクで圧倒される。
エンディング ピアノ演奏が終わり優雅にお辞儀をするジェニー。このお辞儀には深い意味があってニクい。
そして、決してお酒を飲まなかったクリューガーが、ジェニーの演奏の間、ワインをがぶ飲みするシーンもナイスである。
女優二人のぶつかり合う素晴らしい演技に拍手を贈りたい!
これもマイ・ベストに入れたい作品。
シネスィッチ銀座にて...
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by margot2005 | 2007-11-15 23:24 | ドイツ | Trackback(29) | Comments(10)

「太陽に恋して」

a0051234_0481189.jpg「Im Juli」...aka「In July 」 2000 ドイツ       
昨年の春に日本でも公開されている。
「愛より強く/2004」のファティ・アキンが2000年に作ったハートフルなロード・ムーヴィー。
「愛より強く」で強烈な印象を残したビロル・ユーネルも出演している。
主演のうぶな青年教師ダニエルにモーリッツ・ブライブトロイ。
ダニエルと運命的に出会う奔放な女性ユーリにクリスティアーネ・パウル。
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ドイツ、ハンブルグに住む、もてない、冴えない教師のダニエル(ブライブトロイ)は、ある日マーケットで売り子のユーリ(パウル)から幸運のリングを売りつけられる。そしてユーリと再会の約束をした夜、彼が出会ったのはユーリではなく、トルコからやって来た美しい女性メレク(イディル・ユネル)だった。彼女に一目惚れしてしまったダニエルは、メレクを追ってイスタンブールへ行こうと車を走らす。
途中ヒッチハイクで乗せたのはユーリだった。ユーリもイスタンブールへ行くという。そして二人の旅は始まるのだった...
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ファティ・アキン監督のウイットには脱帽する。
こんな素敵な映画だったなんて...シアターで観たかった...残念...
島国に住む我々日本人には実に羨ましいストーリーで、二人はイタリアからフェリーでトルコに渡るとか、ルーマニア、ブルガリアを経由してトルコへ入ろうかと相談する。なんて素敵なのだろう...
ラストはきっちりイスタンブールのあの有名な(良く映画に出て来る)橋でハッピー・エンディングとなる。
原題は“7月に”という意味だが、7月に学校が夏休みになり人々はヴァカンスに出かける。
“太陽が恋しい”というタイトルはヨーロッパ人にぴったりの邦題でニクいかも?
ダニエル演じるモーリッツ・ブライブトロイの映画は初めて観た。
なんて思っていたが、この作品の後、「ミュンヘン/2005」「ストーン・カウンシル/2005」に出演している。が、なんか思い出せないこの顔。
勤勉で、真面目そうなドイツ人てな顔ながら中々キュート。
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by margot2005 | 2007-10-27 01:06 | ドイツ | Trackback(6) | Comments(4)

「ワン・ディ・イン・ヨーロッパ」

a0051234_0482647.gif「One Day in Europe 」2005 ドイツ/スペイン
監督、脚本はドイツ人のハネス・シュテーア。
これはサッカー映画ではない。
ただしどのエピソードでも仕事そっちのけで、サッカー中継に夢中の人々が描かれている。
ロシア、モスクワでヨーロッパのクラブ・チャンピオンを決める戦いが催されている。対戦はスペインとトルコのクラブチーム。その日一日を舞台に、ロシア/モスクワ、トルコ/イスタンブール、ドイツ/ベルリン、そしてスペインのサンティアゴ・デ・コンポステラ、それぞれ4つの街で起こるエピソードを描いた作品。

ロシア、モスクワ、イギリスからやって来たジャーナリストのケイト(ミーガン・ゲイ)がホテルに近い道路で白昼強盗に合う。途方に暮れるケイトを助けたのは親切なロシア婦人エレナ(ルドミラ・ツヴェートコヴァ)だった...
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トルコ、イスタンブールで狂言強盗を演じたベルリンから来たドイツ人青年ロッコ(フロリアン・ルーカス)。ロッコと出会ったタクシーの運転手セラル(エルダル・イルディズ)はロッコを助けようと奔走する...
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スペイン北部ガルシアのサンティアゴ・デ・コンポステラにたどり着いたハンガリー人のガボア(ペーター・シェラー)は巡礼(フランス映画「サン・ジャックへの道/2005」でも描かれている)の聖地である大聖堂の前でニコンを盗まれ、出会った警察官パレイラ(ミゲル・デ・リラ)に事情を説明するが...
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フランスからドイツ、ベルリンにやって来た大道芸人クロード(ボリス・アルキエア)とラシダ(ラシダ・ブラクニラシダ)は、興業が上手くいかずお金にならない。そこで二人は狂言強盗を思いつく...
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一番始めのエピソードはとてもナイスなのだが、どうもその後が頂けない。だんだんつまらなくなってしまって...

モスクワ編ではタクシー代をぼられた挙げ句強盗に合うケイト。リッチな英国人はカモだと思っているロシア人。
トルコからの移民が多々住んでいるベルリン。トルコ編ではベルリンから来た青年がトルコ人を騙そうとするし、ベルリン編ではフランスからやって来たカップルがベルリンに住むトルコ人を悪者にしようとする。
スペイン編ではハンガリーからの巡礼者を田舎者扱いしカメラ事件をも封じようとする。
同じヨーロッパ人でありながら、それぞれに偏見を抱いているようで...コレは日本人の我々には解らない世界かもしれない。

この映画はいったい誰が観るのだろう?なんて感じてしまった。
シアターは女性のカップル数組と、一人の男性数人。ここでしか上映してないのにガラガラ状態。
コレはサッカー映画(私的にサッカーは大好き!)ではなく、ヨーロッパ人の人間模様を描いた映画である。
しかしヨーロッパ大好き人間の私でさえ少々つまらなかった。
全国で東京の池袋のみにで公開というのも頷ける。おまけにレイト・ショーのみである。
もうちょっと上手く描けば(コメディとなっているが、面白さにかける)素敵な作品となったのにちょっと惜しい気がする。
池袋シネマ・ロサにて...
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by margot2005 | 2007-09-19 00:58 | ドイツ | Trackback(5) | Comments(4)

「厨房で逢いましょう」

a0051234_2351988.jpg「Eden」2006 ドイツ/スイス
主演のグレゴアにヨーゼフ・オステンドルフ。エデン役は本国では国民的人気女優のシャルロット・ロシュ。エデンの夫クサヴァーにデーヴィト・シュトリーゾフ。彼はドイツ映画祭2007で観た「イェラ/2007」の敏腕ビジネスマン フィリップ役。
監督、脚本はミヒャエル・ホーフマン。
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一回の食事で300ユーロ(約47000円)も取るレストランの天才シェフ グレゴア(オステンドルフ)は、幼い頃身重の母の豊満なお腹を見て、自分もあのようになりたい?と願った変な少年。願い?が叶って大人になった今140キロ近くある巨体となった。
人付き合いが苦手なため料理一筋に生きて今だシングル。
グレゴアはとあるキャフェで働くウエイトレスに仄かな想いを抱いていた。彼女の名前はエデン(ロシュ)。ある日公園でひょんな事からエデンと出会い会話を交わす。そしてエデンの娘レオニー(レオニー・シュテップ)の誕生日祝いにケーキを持参する。グレゴアの作ったケーキは娘も母もとろけさせしまうほどの美味しさだった。エデンはケーキのお礼を言おうとレストランを訪れる。
やがてエデンは彼の作る料理に魅了されていく...
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少々期待して観に行ったため、あのストーリーの流れとあのラストはちょっといただけなかった。あれじゃまるでブラック・コメディのノリじゃないのかな??
宣伝に惑わされる最近の映画...でもまぁ仕方ないかな?集客できなきゃ映画配給会社も困るだろうし...
原タイトルは“エデン=アダムとイヴが住んでいた楽園”でヒロインの名前でもある。
舞台はスイスに近い南ドイツの保養地バーデン・ヴュルテンベルク州。
主演の二人は素晴らしい!
素敵な笑顔のヨーゼフ・オステンドルフはシェフそのものだし、エデン役のシャルロット・ロシュはなんと美味しそうに食べるのでしょう!と感じずにはいられない。
bunkamura ル・シネマにて...
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by margot2005 | 2007-09-11 02:39 | ドイツ | Trackback(14) | Comments(4)

「善き人のためのソナタ」

a0051234_2145740.jpg「Das Leben der Anderen」2006  ドイツ...aka「The Lives of Others」
この映画は公開された際に観れず、飛行機の中(上海往復)でも時間がなくて観れず、やっとDVDになって観れた記念すべき作品。
とにかくラストがgood!!なヒューマン・ドラマ。
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主演のヴィースラー大尉役のウルリッヒ・ミューエは2007年7月22日に胃がんで亡くなったばかり...54才の若さだった。
監督、脚本は33歳の新鋭フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク。これは彼の初めての長編映画。
主演のヴィースラー大尉他、女優クリスタに「マーサの幸せレシピ/2001」のマルティナ・ゲデック。クリスタの恋人で劇作家のゲオルク・ドライマンにセバスチャン・コッホ。
2006年度のオスカー外国映画賞に輝いた作品。
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1984年、壁崩壊前の東ベルリン。反体制派への監視を行っている秘密警察“シュタージ”のヴィースラー大尉(ミューエ)は国家に忠実を誓う真面目人間。劇作家ドライマン(コッホ)と女優である恋人クリスタ(ゲデック)を監視し反体制の証拠をつかむよう命じられたヴィースラーはドライマンの家に盗聴器をしかけ監視を始める。
しかし愛し合うドライマンとクリスタの姿に疑いは消え、彼らに共鳴していく。やがてドライマンがピアノで弾く“善き人のためのソナタ”にヴィースラーは心奪われるだった。
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旧東ドイツが舞台の作品。これって究極の人間ドラマではないだろうか?
監視する国側の人間が民間人の人情に屈してしまう。
見方を変えればメロ・ドラマかもしれない...
ヴィースラーが郵便配達するシーン...それを見守るドライマン...声をかけようかと思いながら去って行くドライマン...
とにかくラスト本屋のシーンは誰が観ても感動、また感動の場面である。
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by margot2005 | 2007-08-10 02:32 | ドイツ | Trackback(23) | Comments(8)

「みえない雲」

a0051234_02370.jpg「Die Wolke 」 ...aka「The Cloud 」2006 ドイツ
昨年の12月にシネカノン有楽町で公開されていて、観に行きたかったのだが...やはり行けなかったドイツ映画。
レンタルDVDになっているので観る事が出来た。
ドイツでベスト・セラーとなった小説の映画化ということ。
コレが実話だったら恐ろし過ぎる...
原発事故により放射能という見えない恐怖に振り回される市民のパニックの中で、愛し合う高校生パウラとエルマーの運命を描くヒューマン・ドラマ。
主演の二人の高校生が、とてもキュートなパウラ・カレンベルク&フランツ・ディンダ。
二人はそれぞれ1986年、1983生まれで、フランツの高校生はちょっと無理があるが、パウラはとってもチャーミング。
監督はグレゴール・シュニッツラー。
原作はグードルン・パウゼヴァングの“みえない雲”。
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高校生のハンナ(カレンベルク)は母親と幼い弟ウリー(ハンス・ラウリン・バイヤーリンク)の3人暮らし。
ある日、科学/光合成の授業で質問に答えられなかったハンナを助けたのは、リッチな親を持つ転校生エルマー(ディンダ)だった。互いに気になる存在となった二人は人気のない教室でキスを交わす。しかしその直後原発事故を伝える警報が教室に鳴り響いた。エルマーはハンナを抱きしめ、家に迎えに行くと告げる。しかしエルマーを待てないハンナは仕事で出かけた母を案じながら、幼い弟と家を後にする。隣人は全て非難した後だった。やがて放射能を帯びた不気味な雲が空に姿を現す...
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1985年に旧ソ連チェルノブイリで起きた原子力発電所事故。その後に書かれた小説であるそうだ。ヨーロッパに近いチェルノブイリは、当時ヨーロッパ諸国にも影響を及ぼしたように記憶する。
とにかく原発の事故がこんな形で起きたら誰もがパニックになるであろう。
上にも書いたが、単なるパニック映画ではなくこれはLove Storyでもある。
被爆後収容されたハンナの病院を訪ねるエルマー...この後はネタバレで書く事は控えるが、ラスト二人の姿(生きるということ)には感動を覚える。
何度も予告観たが観に行けなくて...しかしこれも是非シアターで観たかった作品。
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by margot2005 | 2007-08-02 00:31 | ドイツ | Trackback(2) | Comments(2)

ドイツ映画祭2007...「イェラ」

a0051234_092282.jpg「Yella」 2007 ドイツ
監督はクリスティアン・ペツォルト。彼は世界の注目を集める“ベルリン派”のリーダーと呼ばれているそうだ。
主演のイェラにニーナ・ホス。ホスは2007年度のベルリン映画祭コンペ部門の最優秀主演女優賞に輝いた。

旧東ドイツ、ウィッテンベルグに住むイェラ(ニーナ・ホス)は、事業に失敗した元夫ベン(Hinnerk Schönemann)から離れるべく、商業の都ハノーヴァーへと旅立つ。
ハノーヴァーで出会った敏腕ビジネスマン、フィリップ(Devid Striesow)に、助手にならないかと誘われるイェラ。
彼と共にいくつかの仕事をこなしていくイェラの元に、またしてもベンが現れる。執拗にストーカー行為を繰り返すベンと別れたいイェラだったが...
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“さまざまな超常現象に遭遇して困惑する”と映画の解説に記してあるように、ヒロイン、イェラはこれらに遭遇するのだが、それは??現実なのか?夢なのか?
ストーリーはかなりリアルなのだが...
劇中、オープニング近くと、エンディングに、同じ橋で車が二度、同じ川にダイヴする。
このシーンがニクい...このシーンが総てを語っているように思える。
ラストちょっと待って!だったが...あとでじんわり、ぐぐっと来る作品かもしれない。
映画はかなり地味である。日本で劇場公開されるのだろうか??
物語は淡々と進んで行く。多分そうかな(地味)?と思いながら観に行ったので、私的には新鮮なイメージを覚えた素敵な作品だった。
イェラの住んだウィッテンベルグは麦畑(ドイツ=ビールなので...)一色で美しい!
ドイツ映画って普段殆ど観ないのだが、ドイツ人てドイツ顔(意味不明/当たり前)?してるなぁとしみじみ思う。
ヨーロッパ人てそれぞれに顔が違うが(当たり前)、ドイツ顔を堪能させてもらった。
しかしこの作品、映画祭の一押しなのか、webもチラシも表紙は「イェラ」のニーナ・ホス。
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今回初めて有楽町の朝日ホールで開催されているドイツ映画祭に行った。
何作か観たかったのだが、日にちと、時間の関係で、観れたのはコレだけ...もうちょっと上映時間考えて欲しいなぁ。
私的に仕事が終わった後、最終回にシアターに飛び込むこと多々あり。
だいたい最終回上映開始は19:00以降〜...なんとか上映時間に間に合う。
ドイツ映画祭は最終上映が18:00前後〜...これじゃとても間に合わない...
今日は有楽町で他の用事があったので、それを済ませて朝日ホールに向かった。
モチ今回前売りは買っていない。多分当日席ってバンバンあるだろうな?と思って上映5分前に朝日ホールに着いた。案の定当日券はすぐに買えた。そしてシアターに入って滅茶驚き。席ガラガラ...ドイツ映画祭大丈夫?
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この作品の後に上映される「タフに生きる」も観ようかと思いながら出かけたのだが、ドイツ映画2本立てはちょっと厳しいものがある。イタリアやフランス映画なら2本は全然OKなのだが...普段観ないドイツ映画ってやはり違和感あって疲れるのかな??

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by margot2005 | 2007-06-13 00:44 | ドイツ | Trackback | Comments(2)

「ドレスデン、運命の日」

a0051234_23361971.jpg「Dresden」2006 ドイツ
主演の3人、看護士アンナにドイツ人女優のフェリシタス・ヴォール、イギリス人パイロット ロバートにUK人のジョン・ライト、そしてアンナのフィアンセ アレキサンダーにカナダ人のベンヤミン・サドラーといったインターナショナルな俳優人。
監督はドイツ出身のローランド・ズゾ・リヒター。彼は「トンネル/2001」の監督だが、観てない「トンネル」...
この映画は2005年にドイツでTVドラマとして製作された。
第二次世界大戦末期、ドレスデン爆撃の犠牲となった人々の愛と哀しみを描いた感動のドラマ。
コレって究極のラヴ・ストーリーかもしれない?
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1945年1月、ドイツ、ドレスデン。
父親の経営する病院で看護士として働くアンナ(ヴォール)には、同じ病院に勤務する医師アレキサンダー(サドラー)という恋人がいた。来る日も来る日も、運ばれて来るケガ人の手当に奔走するアンナだったが、ある日アレキサンダーからプロポーズを受ける。
一方では、イギリス軍のパイロット ロバート(ライト)が操縦する爆撃機がドイツ軍に撃墜される。パラシュートで脱出には成功したが、地上で銃弾に倒れる。辛くも逃れたロバートは飢えを凌ぎながら偶然アンナの働く病院に潜り込む。ロバートを見つけたアンナは彼を手当するが、ドイツ兵ではなく、敵国イギリスの兵士だという事が解る。しかし逢って以来ロバートに惹かれていたアンナは彼を密告しようとはしなかった。
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舞台となったドレスデンはチェコとポーランド国境に近く、17,8世紀、ザクセン王国の首都として栄え、“エルベ(川)のフィレンツェ”と呼ばれたらしい。
映画の中でも、アンナが友人と“イタリアのフィレンツェに行って川沿い(アルノ川)のホテルに泊まりポンテ・ベッキオを眺めましょう!”と言う台詞が登場する。
ラストに現在のエルベ川の風景が登場するが、なんか似ているフィレンツェにと思った。
戦争(1945年2月13日〜14に渡って炎の街と化した)によって破壊に、破壊されたというドレスデンの美しい街は、60年後によみがえり、エルベ川渓谷は2004年に世界遺産に登録された。
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映画の設定ではロバートの母親はドイツ人。日本人にはピンと来ないが、母親の母国を敵に戦う気持ちっていかばかりなものか?とても想像できない。
この映画を観た(る)人ってほとんど戦争を知らない人ばかりだと思う。過去に何度も第二次世界大戦を題材にした、ドイツ悪もの映画を多々観たが、コレは犠牲になった市民(戦争に関わった人々ではなく...)が主人公として描かれており、空襲場面や、逃げ惑う場面はなんか臨場感あってジッと席に座っているのが辛かった。
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深夜、負傷兵が横たわるベッドでのメイク・ラヴ・シーンには、ちょっとやり過ぎかも?なんて...
アンナを演じるフェリシタス・ヴォールはハリウッド女優マギー・ギレンホールに滅茶似てる...ヴォールの方が全然若いが...
ロバートを演じたジョン・ライトは中々素敵な英国人俳優。
日比谷シャンテにて...
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by margot2005 | 2007-04-23 00:30 | ドイツ | Trackback(11) | Comments(10)

「愛より強く」

a0051234_19434922.jpg「Gegen die wand」...aka「Head-on」2004 ドイツ/トルコ
監督、脚本はファティ・アキン。
主演のジャイト役はターキッシュ俳優のビロル・ユーネル。シベル役はジャーマン俳優のシベル・ケキリ。
ドイツ、ハンブルグとトルコ、イスタンブールが舞台の果てしなく激しいラヴ・ストーリー。
ベルリン国際映画祭・銀熊賞受賞/2004
全米批評家協会賞・外国語映画賞受賞/2005
ヨーロッパ映画賞・作品賞受賞/2004
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愛する妻カタリーナを亡くして以来、生き甲斐を無くしたターキッシュ・ジャーマンのジャイト(ユーネル)。掃除夫をしながら、パンク・ロック、ビール、コカインの日々。ある日自ら壁に車をぶつけ病院へ運ばれる。
そこで手首を切って自殺を図ったシベル(ケキリ)と出会う。
シベルの家族もトルコからの移民である。
出会う早々ジャイトにいきなり“結婚して!”と迫るシベルには理由があった。自由恋愛を許さない保守的なイスラム教徒の親元から逃れるには、彼女にとって偽装結婚しかなかったのである。
結婚式を済ませた二人は一風変わった同居生活を始める。それは世間的には夫婦なのに、二人の間にセックスは存在しなかった。
夫ジャイトは美容師のマレン(カトリン・シュトリーベック)と気が向いたらセックスをしている。シベルは飲んで、ダンスをしているうち知り合った男と片っ端からセックスする日々。それぞれが気ままにセックスを謳歌する日々であったが...
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昨年の夏に、確か渋谷のミニシアター系で公開された。観に行きたかったのだが...残念だった。やはりシアターで観れば良かったと後悔の一作。
全編を通して流れる、ロックとトルコの民族音楽が妙にマッチしてとってもお洒落。
しかしハンブルグの街はすっごい汚い落書きだらけ。反面、後半から舞台となるトルコ、イスタンブールの景色はいやホント美しい!!
ジャイト役の ビロル・ユーネルとシベル役のシベル・ケキリが、絶妙の配役で映画は素晴らしいものになったと思う。40才のoyaji役ユーネルは実際に40過ぎで、ヌードの場面多々あり...余り見たくないのだが...
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121分映画だが、観てる者を飽きさせない素晴らしいストーリー。監督、脚本 のファティ・アキンの手腕もさることながら、主演カップルの二人の存在が大きいかと思える。
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by margot2005 | 2007-02-05 20:02 | ドイツ | Trackback(8) | Comments(8)

「青い棘」

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「WAS NUTZT DIE LIEBE IN GEDANKEN」...aka「Love in Thoughts」2004 ドイツ
昨秋、渋谷のbunkamuraで上映していた際、観れなくて...
この作品は原色を使わないセピア色の映像が滅茶美しい...やはり劇場で観たかった...。
主演はダニエル・ブリュール「ラヴェンダーの咲く庭で/2004」「戦場のアリア/2005」
とアウグスト・ディール。アウグスト・ディールについては何の知識もない。ただドイツ人ということだけ。
監督はアヒム・フォン・ボリエス。脚本はヘンドリック・ハンドレーグデン。
この作品は1927年ベルリンが舞台の実話である。ベースは”シュテークリッツ校の悲劇”。
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ある日寄宿舎学校の教室で、たまたま居残ったため知り合ったパウル(ブリュール)とギュンター(ディール)。ギュンターは金持ちの息子で自信家であった。反対に労働者の息子であるパウルは詩を愛する純朴な青年。対照的な二人だが互いに好意を抱き、週末をギュンターの親の瀟洒な別荘で過ごす事になる。パウルは訪れた別荘でギュンターの妹ヒルデ(アンナ・マリア・ミューエ )に一目で恋をしてしまう。ヒルデは誰もが愛する美しく奔放な娘であった。ヒルデには恋人ハンス(トゥーレ・リントハート)がおり、ハンスはヒルデの兄ギュンターのかつての恋人でもあった。
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セピア色の画面に...森、湖、瀟洒な屋敷...思春期の若者たちの“愛の葛藤”が素晴らしく美しく描き出される。
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思春期の多感な若者が破滅へと向かうデカダンスの世界...ラスト・シーンはスゴイ。
映画の中で出演者たちが着るファッション...時代(1920年代)は感じるのだが、白とモノトーンのみの彼らのワードローブがとてもお洒落。
多感な若者を演じるダニエル・ブリュールとアウグスト・ディールがスゴイgood。
愛されるために生まれてきたようなヒルデ役のアンナ・マリア・ミューエは、とりたてて美人なわけではないのだが、この物語のヒロインにぴったりの女性。
2005年10月に公開され、現在DVDになっている。
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by margot2005 | 2006-04-20 00:51 | ドイツ | Trackback(9) | Comments(8)