人気ブログランキング |

タグ:カナダ映画 ( 19 ) タグの人気記事

「さよなら、退屈なレオニー」

La disparition des lucioles…akaThe Fireflies Are Gone 2018 カナダ

a0051234_19235062.jpg

17歳の高校生レオはカナダ、ケベックの海辺の街に母と、彼女が再婚したポールと一緒に暮している。そして退屈な毎日にイライラしている。レオはポールが大嫌いで、ある日自分の誕生日を祝ってくれる食事会から抜けだしてしまう。やがてふと立ち寄ったダイナーで年上のミュージシャンと出会うのだった


本作は2018年カナダでスマッシュヒットを記録した青春映画。

17歳って人生においてスゴく多感な時期だと思う。しかしながら大嫌いなポールと暮らさなきゃならないし、母は父と会っていることを良く思っていないし、学校生活もつまらない。で、彼女は常にふてくされているのだ。

年上のミュージシャン、スティーヴと出会いギターを習い始めたことによってレオの退屈な日常が変わり始める。


ポールはレオに心を開いて欲しいと訴えるが、逆にレオはポールの大事な愛車のフロントガラスをバットで叩き割る始末。レオは”もうウザいから放っておいて!”と叫びたいに違いない。大人は自分が10代の頃を思い出して放っておくことを少し学んだ方が良い。

カナダを代表する人気バンドらの曲がドラマを盛り上げている。そのバンドのことは全く知らないけど、Music最高!


レオ(レオニーにカレル・トランブレ。

スティーヴにピエール=リュック・ブリヤン。

ポールにフランソワ・パピノ。

レオの母にマリー=フランス・マルコット。

レオの父にリュック・ピカール。

監督、脚本はセバスティアン・ピロット。


新宿武蔵野館にて



by margot2005 | 2019-07-07 23:54 | MINI THEATER | Comments(0)

「リアム16歳、はじめての学校」

Public Schooled2017 カナダ/USA

a0051234_23090847.jpg

16歳のリアムは長年学校へは通わずシングルマザーのクレアから家で英才教育を受けている。そんなリアムが大学受験に必要な高卒認定試験を受けるため初めて公立高校へと赴く。そしてリアムは学校で義足の美少女アナスタシアと出会い一目惚れしてしまう。アナスタシアに近づきたい一心でわざと試験に落ち高校に通う決心をするリアム試験に落ちたことを不審に思った母クレアに詰問されるが本当のことを明かすわけにはいかない。やがてリアムが高校に通うことを非常に楽しみしているのを知ってクレアも応援することになる


超過保護で子離れできない母と、親離れできない息子の少々変わった趣のコメディドラマ。一風変わった親子が面白い。

ここまで過保護な親に育てられたら将来どうなる?何て思ったけど、そこはドラマの世界。ラストはきっちり子離れ、親離れができて良かった、良かった


道を外れないように..”という親心からホームスクールを開いたクレア。道を外れないように..”という意味がよくわからないが、親としてまともに育って欲しいと願っているからに他ならない。でも子供を世間の悪から完全に遮断しようとすると家に閉じ込めることになる。それは少々マズイのではないか?

そしていくら仲が良いと言っても母親が親友というのはちょっと普通じゃない。リアムの友達リストはマジで母親と祖母とジョンおじさんだけ。高校へ通い始めたリアムは当然のごとく弾けてしまう。


ヴィゴ・モーテンセンの「はじまりへの旅/2016」でも子供たちを学校に通わせないで家で英才教育をしていた。

クレアと「はじまりへの旅」のベンの共通点は風変わり。でもどちらもハッピーエンド

風変わりな母を演じるジュディ・グリアはぴったりとハマっている。


クレアに「スマイル、アゲイン/2013」「キャリー/2013」「15時17分、パリ行き/2018」のジュディ・グリア。

リアムにダニエル・ドエニー。

アナスタシアにシヴォーン・ウィリアムズ。

ケリー校長にアンドリュー・マクニー。

BDCにアンドリュー・ヘール。

マリアにエヴァ・デイ。

祖母にマキシン・ミラー。

監督、脚本、出演(ジョンおじさん)はカイル・ライドアウト。


新宿シネマカリテにて(時間限定上映中)


by margot2005 | 2019-05-24 19:37 | MINI THEATER | Comments(0)

「モリーズ・ゲーム」

Molly's Game2017 カナダ/USA

a0051234_19590968.jpg
a0051234_19590119.jpg

モリー・ブルームは女子モーグル北米3位で冬季オリンピック出場目前だった。しかし国内予選で転倒して重傷を負い彼女の選手生命は終わってしまう。怪我から回復しL.A.1年間の休暇を取っていた時バイト先のボスからポーカーゲームのアシスタントを頼まれる


女子モーグルのトップ選手から26歳でセレブ相手の高額闇ポーカーの経営者となったモリー・ブルームってマジで頭の良い女性だったと感嘆する。

バイト先のボスからクビを言い渡されたモリーは転んでもすかさず起き上がるタイプ。やがて拠点をN.Y.に移して密かに計画していたモリーズゲームを立ち上げ大成功する。しかしある日突然FBIに逮捕されてしまったのだ。


ドラマは時系列ではなく過去と現在が行ったり来たりする。

モリーは何人かに弁護を依頼するがことごとく断られてしまい、最後の頼みとなった弁護士チャーリー・ジャフィーにも断られてしまう、しかしジャフィーはモリーを知るうち弁護しようと心に決める。


このドラマはとても見ごたえがあって引き込まれた。実話って惹かれるのかも知れない。

実話ながら前知識なしで鑑賞したので、結末はどうなるのか?とかなり気がかりだったがエンディングを迎えて一安心。

ところでスパルタの精神科医のパパがずっと娘を心配していたのにも安堵した。


モリー役のジェシカ・チャステインがスーパー・ゴージャス。でもケヴィンがジェシカのパパ役って少々お気の毒かな?

イドリス・エルバがクール!


モリー・ブルームに「ユダヤ人を救った動物園 アントニーナが愛した命/2016」のジェシカ・チャスティン。

チャーリー・ジャフィーに「フレンチ・ラン/2015」のイドリス・エルバ。

ラリー・ブルームに「ドリーム/2016」のケヴィン・コスナー。

プレイヤーXに「JUNO/ジュノ/2007」のマイケル・セラ。

ディーンに「マネー・ショート 華麗なる大逆転/2015」のジェレミー・ストロング。

ダグラスに「ヴィンセントが教えてくれたこと/2014」のクリス・オダウド。

ハーランに「聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア/2017」のビル・キャンプ。

ブラッドに「スポットライト 世紀のスクープ/2015」「ザ・シークレットマン/2017」のブライアン・ダーシー・ジェームズ。

監督、脚本は「チャーリー・ウイルソンズ・ウォー/2007」「ソーシャル・ネットワーク/2010」「スティーブ・ジョブズ/2015」の脚本家アーロン・ソーキン。


TOHOシネマズ日比谷にて



by margot2005 | 2018-05-26 20:57 | USA | Comments(4)

「きみへの距離、1万キロ」

Eye on Juliet2017 カナダ/フランス/モロッコ

a0051234_18513168.jpg

デトロイトに住む青年ゴードンは1万キロ離れた北アフリカの砂漠地帯にある石油パイプラインを見張るため小さなクモ型ロボットを操作し石油泥棒を監視している。仕事は順調だが私生活では大失恋をしたばかりで心に大きな穴が空いていた


死ぬほど愛しているんだ!と伝えたにも関わらず去っていった彼女。落ち込むゴードンを見て友人がSNSで何人かの女性を紹介する。一人の女性とデートしたけどなぜかその気になれない。ゴードンは元カノが忘れられないのだ。そんなある日、北アフリカで深く愛し合う男女を知る。

一方で、アユーシャから父親ほど年の離れた男と無理矢理結婚させられそうになっていると聞いた恋人のカリムは、”ヨーロッパへ逃げよう!”と提案する。しかし資金が足りない。そこでカリムは誘われるまま危険な仕事に手を出してしまう。


ゴードンはロボットを通してアユーシャと話すことに成功する。やがて思いつめたゴードンは同僚のピーターのコーヒーに睡眠薬を入れて眠らせアユーシャと再び会話。しかしピーターにバレてしまって上司に報告すると迫られてしまう。

この辺りの展開にはハラハラしたがピーターが良い人で良かった。


ゴードンは小さなクモ型ロボットを操作するオペレーター。デートした女性から仕事の内容を聞かれて話したところそれってマジ?みたいな返事が返ってくる。私も映画を見ていて?マジ!と思ってしまった。

「アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場/2015」でも虫型小型ドローンが登場したが、こちらは話すし(英語はもちろんアラビア語もOK)トコトコ歩いて愛嬌がある。


女性のうなじの匂いを嗅いて気に入ったなら愛している証拠と、杖をついた盲目の老人から教わったことを実践するパリでのエンディングは感動もの。


現タイトルはジュリエットの目。ゴードンがアユーシャに教えるパスワードがロミオ&ジュリエットも中々素敵だ。ドラマはまるでファンタジーのようで、これって究極のラヴ・ストーリーである。

ジョー・コール良いな。


ゴードンに17歳のエンディングノート/2012「シークレット・アイズ/2015」のジョー・コール。

アユーシャにリナ・エル・アラビ。

カリムにファイサル・ジグラ。

杖をついた盲目の老人にムハンマド・サヒー。

ピーターにブレント・スカグフォード。

監督は「魔女と呼ばれた少女/2012」のキム・グエン。


シネマカリテにて



by margot2005 | 2018-04-27 21:45 | MINI THEATER | Comments(2)

「たかが世界の終わり」

Juste la fin du mooned…akaIt's Only the End of the World2016 カナダ/フランス

a0051234_22351610.jpg
a0051234_22353118.jpg

ルイは人気の劇作家。不治の病に冒され死期が迫っている彼は12年ぶりに帰郷する


マルティーヌに「悪の華/2003」「わたしはロランス/2012」「シリアルキラーNo.12015」のナタリー・バイ。

アントワーヌに「五日物語 3つの王国と3人の女/2015」「ジェイソン・ボーン/2016」のヴァンサン・カッセル。

カトリーヌに「マリアンヌ/2016」のマリオン・コティヤール。

シュザンヌに「ロブスター/2015」のレア・セドゥ。

ルイに「パリ、ジュテーム/2006」「約束の葡萄畑 あるワイン醸造家の物語/2009」「サンローラン/2014」のギャスパー・ウリエル。

監督、脚本、製作、編集は「わたしはロランス/2012」「トム・アット・ザ・ファーム/2013」「Mommy/マミー/2014」のグザヴィエ・ドラン。


結局大事な話も出来ずに去るしかなかったルイ。あれは家族の最後の集まりだったのに

取り留めもないことをひたすら喋りまくる母、兄、妹。話さなければならないのに話せないルイ。でもあのシチュエイションで不治の病に冒され死期が迫っている…”なんて話せる状態じゃない。 


ルイは病気なのだから生気がなくても不思議はない。ドラマを見ている誰もが元気のないルイに気づくはずだが、母親マルティーヌは息子が元気で良かったと言い、彼の変化に気がつかない。12年ぶりに再会したとはいえ母親と息子なのだから、何か変化を感じるはず。


マルティーヌ、アントワーヌ、シュザンヌは弾丸のごとく喋るのに対して、カトリーヌとルイは穏やかに話している。二人は初対面ということもあり会話もぎこちない。でもルイの秘密を知ったのは初対面のカトリーヌだった。


グザヴィエ・ドランの映画ってなぜこんなに話題になるのだろう?映画サービスデーの夕方の回は満席だった。

グザヴィエ・ドラン映画の特徴登場人物の顔は殆どアップ、うるさいくらいのBack Music、そして舞台は世界の何処かで特定はしない。本作が今迄と違っているのはヴァンサン、マリオン、レア、ギャスパー+ナタリー・バイのフランスの著名俳優総出演のキャストがとてもゴージャスなこと。


フランソワ・オゾンが監督したメルヴィル・プポー主演の「ぼくを葬る/2005」を思い起こした。

両親に自らの死を告白できない主人公は祖母に打ち明ける。それは互いにそろそろ死ぬから…”と言うのが理由だった。「ぼくを葬る」は見応えのあるドラマだったが、本作はどうかな?グザヴィエ・ドランが絶賛されるのが良くわからない。

俳優陣が豪華過ぎて、逆にドラマがつまらなくなった?

「わたしはロランス」や「 Mommy/マミー」は良かったのに...。


ギャスパー・ウリエルは20代の頃より30代になった今の方が素敵。本作では実年齢より少し年上の役柄だが、不治の病に冒され死期が迫っている男を好演している。


新宿武蔵野館にて



by margot2005 | 2017-02-20 23:01 | MINI THEATER | Comments(2)

「天使にショパンの歌声を」

La passion d'Augustine2015 カナダ

a0051234_21313566.jpg

カナダ、ケベックにある修道院が経営する小さな寄宿学校の校長オーギュスティーヌは音楽教育に熱心で、前回のピアノコンクールでは念願の銀メダルを獲得していた。しかしそんな名門私立学校も、今や公立学校の増加で経営が苦しくなってきている。修道院の総長は出費のかさむ音楽教育をやめて、良妻賢母になるための教育の実施を校長に促す。しかし校長はこれを断固拒否し、シスターたちに諦めないで闘いましょう!と宣言する。そんな折、校長の姪であるアリスが転校してくる


マザー・オーギュスティーヌ(校長)に「アサインメント/1997」のセリーヌ・ボニエ。

アリス・シャンパーニュにリザンドル・メナール。

シスター・リーズにディアヌ・ラヴァレ。

シスター・クロードにヴァレリー・ブレ。

シスター・オネジムにピエレット・ロビタイユ。

スザンヌ・ゴーティエにエリザベート・トランブレ=ガニョン。

監督、脚本は「翼をください/2001」「天国の青い蝶/2004」のレア・プール。


シアターで予告編も見ていなくて鑑賞対象に入っていなかったが、有楽町で上映していたので見に行った。ところがこれが意外にも素敵なドラマでちょっと感動してしまった。そう、静かな感動を呼ぶ素敵なドラマである。


アリス役のリザンドル・メナールのピアノ演奏が圧倒的!と思っていたら、高い評価を得るピアニストだそうで納得!

カナダ、ケベックの深い雪に埋もれた村に建つ修道院。1960年代が舞台らしいが、とても古く感じる。

映画の知識が全くなかったので、最初ドラマで描かれる時代がいつかわからなかった。修道服を見ている限りいつの時代かはわからない。しかし少女たちの服装を見てこれはさほど古い時代ではない、と理解した。修道服の代わりにユニフォームとなったシスターたちのあの服..あれはきっと60年代に流行ったスタイルだと思う。


神は救ってくださる!と宣言する修道院の総長に神は耳が遠いのです!と切り返すマザー・オーギュスティーヌ。二人のバトルが可笑しい。

過去に苦い経験を持つマザー・オーギュスティーヌ。姪のアリスは天才的なピアノ演奏の技術を持つ少女ながら問題児で、母親の病気のせいで修道院に預けられる。互いに反撥を感じる叔母と姪が歩み寄り深い親愛を取り戻すラストは短絡的ながら小さな感動を呼ぶ。

何はともあれ雪に埋もれた修道院と、バックに流れるMusicがドラマを盛り上げている。


角川シネマ有楽町にて



by margot2005 | 2017-02-05 22:20 | MINI THEATER | Comments(2)

「手紙は憶えている」

「Remember」2015 カナダ/ドイツ

a0051234_23195513.jpg

ホームで暮らす90歳のゼヴは認知症で最愛の妻ルースが亡くなったことすら忘れている。ある日、友人のマックスから1通の手紙を手渡される。ゼヴとマックスはアウシュヴィッツ収容所の生存者で、70年前共にナチスの兵士に家族を殺されていた。犯人の名前は”ルディ・コランダー”で身分を偽りまだ生きているという。マックスはターゲットとして4人のルディ・コランダー”を選んでいた。身体が不自由で車椅子に頼らざるをえないマックスはゼヴに復讐を依頼する…


ゼヴ・グットマンに「トレビの泉で二度目の恋を/2014」「Dearダニー君へのうた/2015」クリストファー・プラマー。

マックス・ザッカーに「ウディ・アレンの重罪と軽罪/1989」「やさしい嘘と贈り物/2008」マーティン・ランドー。

ルディ・コランダー#1「愛を読むひと/2008」「バーダー・マインホフ 理想の果てに/2008」「アンノウン/2011」「悪の法則/2013」「リスボンに誘われて/2013」「ファイティング・ダディ 怒りの除雪車/2014」ブルーノ・ガンツ。

ルディ・コランダー#2に「きっと ここが帰る場所/2011」のハインツ・リーフェン。

ルディ・コランダー#4に「U・ボート/1981」「イングリッシュ・ペイシェント/1996」「ダ・ヴィンチ・コード/2006」ユルゲン・プロフノウ。

ジョン・コランダーに「シークレット・アイズ/2015」ディーン・ノリス。

チャールズ・グットマンに「今そこにある危機/1994」「ミッション:インポッシブル/1996」のヘンリー・ツェーニー。

監督は「秘密のかけら/2005」「クロエ/2009」「デビルズ・ノット/2013」「白い沈黙/2014」アトム・エゴヤン。


ある日突然老人がホームから抜け出し列車やバスを乗り継ぎ目的地に赴く。見ていてこれはただのロードムービー?なんて思ったりもしたがラストは壮絶だった。

4人のルディ・コランダーの中の一人が犯人本人である。ルディ・コランダー#3がいないのは既に亡くなっていたから。ゼヴはコランダーの息子で警察官のジョンと会うことになる。ジョンは究極のネオナチで部屋にハーケンクロイツ(鉤十字)の旗を飾り、ナチスのユニフォームまで所蔵していた。

ゼヴとジョンが争いを始め、結局ゼヴがジョンを撃ち殺してしまう。このシーンが実に不可解だったが、ラストに繋がって行くようでなるほどなとも思った。


いつもどうり前知識なしで見た。見た後オフィシャル・サイトを覗いてみたら...

“ラスト5分の衝撃ーーーすべての謎が解き明かされるとき、あなたの見ていた世界は一転する。”と書いてあった。


いやいや衝撃のラストシーンの時“あっ!”と声あげていたかも知れない。見たのは公開2週目の金曜日の夕方の回で、両隣にも人がいてちょっと焦った。この映画評判なのかシアターが混んでいて驚いた。


ユルゲン・プロフノウは老け役(ゼヴ・グットマと同世代)をしているがどうも変に?加工したシワが気になった。ユルゲン・プロフノウはスゴく見たことのある俳優ながら思い出せずで、調べてみたら「U・ボート」のドイツ人俳優だった。


劇中ゼヴがピアノを弾くシーンがある。エンドクレジットで演奏者の中にクリストファー・プラマーの名前があったが、この方ピアニストになりたかったそうで、ピアノ演奏が上手いのも納得。


TOHOシネマズ・シャンテにて


by margot2005 | 2016-11-12 21:26 | MINI THEATER | Comments(2)

「白い沈黙」

「The Captive」 2014 カナダ
a0051234_21563149.jpg

雪に覆われるカナダ・ナイアガラフォールズの街。造園会社を営むマシューは妻ティナとスケート選手を夢見る9歳の娘キャスと幸せに暮らしている。ある吹雪の日、車に残したキャスが忽然と消えてしまう。警察に捜査を依頼するが、証拠も何もないためマシューは刑事に疑惑を持たれてしまう。妻ティナにも責められやりきれないマシューは日々車を走らせ娘探しを始める。
8年後、マシューは妻ティナと別居し、自責の念からひたすら娘探しを続けていた…

マシュー・レインに「あなたは私の婿になる/2009」「グリーン・ランタン/2011」「デンジャラス・ラン/2012」「ハッピー・ボイス・キラー/2014」のライアン・レイノルズ。
ティナ・レインに「デビルズ・ノット/2013」「イフ・アイ・ステイ 愛が還る場所/2014」のミレイユ・イーノス。
キャス・レインに「アウトロー/2012」のアレクシア・ファスト。
ジェフリー・コーンウォールに「死ぬまでにしたい10のこと/2003」「アンダーワールド/2003」「君への誓い/2012」のスコット・スピードマン。
ニコール・ダンロップに「RENT/レント/2005」「アンストッパブル/2010」「トランス/2013」のロザリオ・ドーソン。
ミカに「ロビン・フッド/2010」「フルートベール駅で /2013」「ノア 約束の舟/2014」のケヴィン・デュランド。
ヴィンスに「華麗なる恋の舞台で/2004」「カポーティ/2005」「デジャヴ/2006」「アイム・ノット・ゼア/2007」「プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命/2012」「デビルズ・ノット/2013」「パパが遺した物語/2015」のブルース・グリーンウッド。
監督、脚本、原案、製作は「秘密のかけら/2005」「クロエ/2009」「デビルズ・ノット/2013」のアトム・エゴヤン。

犯人がキャスを連れ去ったのには理由があった。ストーリーが進むにつれ、隠しカメラやインターネットでの誘いと、キャスが消えた理由がだんだんわかってくる。映画のオープニングは犯人と少女。でもドラマは犯人の日常には少ししか触れないし、少女をどのような目的で拉致したのかも最初は良くわからない。そして少女の両親の日常を時折挿みながら、主軸は捜査を進める刑事たち。ジェフリーとニコールの刑事コンビが執念を見せる。でもニコールが拉致されたのには驚いた。

ドラマは時系列で描かれないので過去と現在が行ったり来たりして少々ややこしい。
アトム・エゴヤンの世界はどれもこれもダーク。映画の舞台は雪に埋もれるカナダ・ナイアガラフォールズの街。
原タイトルは“捕虜/監禁された”とそのものずばりながら、邦題の「白い沈黙」にそそられ、白い世界にダークなサスペンスとくればドラマはかなり盛り上がるように思える。でも誘拐された少女たちをインターネットでは見れるが、どこにいるのかわからない。ラスト犯人は殺されるがどうもすっきりしなくて困った。
「デビルズ・ノット」のラストもすっきりしなかった記憶が…。それってアトム・エゴヤンの世界なのかも知れない?

俳優陣は皆素晴らしい。
先だって「ハッピー・ボイス・キラー」で少々変なキャラのライアン・レイノルズを見たばかり。本作は忽然と姿を消した娘を案じる真面目な父親役が似合っている。来月公開される「黄金のアデーレ 名画の帰還/2015」も楽しみだ。

TOHOシネマズシャンテ
by margot2005 | 2015-10-24 22:04 | MINI THEATER | Comments(0)

「Mommy/マミー」

「Mommy」2014 カナダ
a0051234_19335480.jpg
a0051234_19334814.jpg
a0051234_19333676.jpg
a0051234_1933286.jpg
a0051234_19331984.jpg
a0051234_19331162.jpg

2015年、カナダのとある町(仮想の国でもある)。ある日、シングルマザーのダイアンは矯正施設から15歳の息子スティーヴを連れ出す。多動性障害であるスティーヴは情緒不安定なため、自分をコントロールできず怒りを覚えると暴れまくり、施設に放火していたのだ。まもなく二人のぎこちない生活が始まるが、母親は失業中の上、息子は問題を起こしてばかり。そんな折、二人は真向かいの家に住む女性カイラと出会う。元教師のカイラは神経を病み吃音に苦しんでいた。やがてカイラの存在が二人に良い影響を与え平和な日常が始まろうとしていた…

ダイアン・デュプレに「マイ・マザー/2009」のアンヌ・ドルヴァル。
カイラに「わたしはロランス/2012」のスザンヌ・クレマン。
スティーヴ・デュプレにアントワーヌ・オリヴィエ・ピロン。
弁護士のポールに「人生、ブラボー!/2011」のパトリック・ユアール。
監督、脚本、製作、編集、衣装デザイン、出演(クレジットなし)に「マイ・マザー/2009」「わたしはロランス/2012」「トム・アット・ザ・ファーム/2013」のグザヴィエ・ドラン。

残念なことに3人で築く平和な日々も長くは続かなかった。車の中でのダイアンの白昼夢が哀れでいたたまれない気持ちになる。
やっかいな自分をマミーはいつかきっと愛さないと思いこむ息子に“母親の愛は永遠よ!”と答えるダイアン。そして“母親の愛は永遠だけど、あなた(息子)は別の愛を見つけるのよ!”とも言う台詞に“図星だな。”とうなった。そう何れ息子は新しい愛を見つけるのだから...。

グザヴィエ・ドラン映画は非常に顔アップが多いように思える。本作のスクリーンは真四角。一部、フルスクリーンにもなるが、全編を通してほぼ全て真四角のスクリーン。なのでアップがますます強調され、ダイアンとスティーヴの緊張が猛烈に伝わってくる。神経を患っているカイラの表情もアップにされて緊張感が増す。
そしてもう一つ彼の映画は毎回Musicが多彩。本作もカナダの歌姫セリーヌ・ディオン、BECK、サラ・マクラクラン、オアシス、そしてヴィヴァルディのクラシックも…。
ポールと母親の3人でいったKARAOKEでスティーヴがマミーに捧げるアンドレ・ボチェッリの“Viv Per Lei/彼女のために生きる”がナイス!場違いな曲でひんしゅく買ったけど…。

グザヴィエ・ドランは衣装デザインも担当している。「わたしはロランス」でやはり衣装を担当していて、ロランスの纏う衣装…特に色がスゴく印象的だった。本作では衣装デザインも担当しているので、ダイアンの歳に似合わないド派手な衣服とチープなアクセサリーが目にも鮮やか。

独特の世界観を持つグザヴィエ・ドランの作品はとても興味深くて、突飛ながら惹き付けられる。いや突飛だから惹き付けられるのかも知れない。
見終わって母親と息子の深い愛に心揺さぶられた。

新宿武蔵野館にて
by margot2005 | 2015-05-24 00:22 | MINI THEATER | Comments(0)

「トム・アット・ザ・ファーム」

「Tom à la firm」…aka「Tom at the Farm」2013 カナダ/フランス
a0051234_22533754.jpg

a0051234_22545064.jpg
a0051234_2254569.jpg
a0051234_22535310.jpg
a0051234_22534638.jpg

モントリオールの広告代理店で働くトムは交通事故で亡くなった恋人ギョームの葬儀に参列するため、ケベック州にある彼の実家の農場を訪ねる。そこにはギョームの母親アガットと農場を経営する兄フランシスが住んでいた。母親アガットは息子のギョームがゲイとは知らなかったがフランシスはそれを知っていた。トムはフランシスの存在すら知らずにいたため驚きを隠せない。やがてフランシスはギョームがゲイであったことを母親に隠すようトムを脅し始める…

監督/編集/脚本/製作/出演(トム)に「わたしはロランス/2012」のグザヴィエ・ドラン。
フランシスにピエール・イヴ・カルディナル。
アガットにリズ・ロワ。
サラに「クロエの祈り/2012」のエヴリーヌ・ブロシュ。
バーテンダーにエマニュエル・タドロス。

ギョームの母親アガットはトムを歓迎し息子のことを知りたがる。トムはたびたび真実を伝えようかと思うがフランシスが脅しをかけるため嘘を付き続けるしか方法はない。フランシスは執拗なまでにトムを虐める。そんなある日、ギョームの同僚であるサラをモントリオールから呼び寄せるよう促す。しかしギョームの嘘の恋人のフリするサラの演技もをアガットをいらだたせるだけ。そしてスキあらばサラと一緒に逃げようとするトムをフランシスが見逃すわけがない。やがてサラ一人が去り、もはや観念したトムは街のバーで酒を飲むことにする。しかしバーテンダーからフランシスにまつわる醜い話を知ることになる。そしてとうとう自分の身が危ういと感じたトムはフランシスから逃げ出すことを決意する。

フランシスの弟ギョームへの深い愛…フランシスもゲイだったに違いないとしか思えない(広い納屋でトムとダンスをする場面なぞ興味深い)。しかし彼が住む田舎ではゲイなど全くもって受け入れられないことを知っている。そして母親もきっと息子たちの性癖を知っていたのじゃないかと思う(ダンスの場面を母親も見ていたのだから...)。

映画のオフィシャル・サイトに“隠された過去、罪悪感と暴力、危ういバランスで保たれる関係、閉塞的な土地で静かに狂っていく日常。ケベックの雄大な田園地帯を舞台に、一瞬たりとも目を離すことのできないテンションで描き切る、息の詰まるような愛のサイコ・サスペンス。”…とある…正にこの“愛のサイコ・サスペンス”は面白い。

オープニング、カナダ、ケベックの広大なる田園地帯が映し出される。そしてミシェル・ルグランの“Les moulins de mon cœur/The Windmills of Your Mind (風のささやき)”が流れる。
「わたしはロランス」もそうだったが、Back Musicもまた素敵。
葬儀のシーンでトムが話す予定だった弔辞の代わりに流れるとても場違いな音楽もまた最高。
しかしながらグザヴィエ・ドランって若い頃のメグ・ライアンにそっくりなんだけど。

シネマカリテにて
by margot2005 | 2014-11-03 00:09 | MINI THEATER | Comments(0)