タグ:カトリーヌ・ドヌーヴ ( 11 ) タグの人気記事

「ルージュの手紙」

Sage femme…akaThe Midwife2017 フランス

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クレールは大学生の息子を持つシングルマザー。助産師の彼女は生真面目な性格で日々禁欲的な生活を送っている。そんなクレールの元に30年前に別れた義母ベアトリスから電話が入る…


生真面目な性格の女性と自由奔放に生きる女性。全く対照的な性格の二人が30年ぶりに再会する。ベアトリスはクレールの父親の元妻。血は繋がらないが二人は一時期、母と娘の関係にあった。しかしベアトリスはある日突然夫を捨てて家を出ていた。ベアトリスのせいで父親が亡くなったと信じているクレールは彼女を許すことができない。


ベアトリスがクレールに連絡をしてきたのは脳腫瘍に侵されてたから…。クレールは酒もタバコもやめようとしないベアトリスを非難するが一向に効き目がない。

二人のやりとりにユーモアがあって良いな。脳腫瘍に冒されているベアトリスより、生真面目な助産師のクレールの方が暗い雰囲気を漂わせていて笑える。


フランス映画祭2017のオープニング作品。しかしながらほぼ一ヶ月で上映終了(1/12迄)。このシアターは料金が安いためレディースデイはかなり混む。で、それはちょっと避けて他のウイークデイに見たけど、かなり混雑していた。

私的に最近公開されるフランス映画はなんとなくつまらないものばかりなので本作も全く期待していなかった。しかしドラマは想像以上に良くて観客が多いのに納得。なのになぜ上映打ち切るのか不思議?


以前、wowowでカトリーヌ・ドヌーヴ主演の「ミス・ブルターニュの恋/2013」を見た。恋する女性を演じていたが意外や違和感なし。「シェルブールの雨傘/1963」で有名になった彼女は「パリジェンヌ/1961」以来ほぼ60年フランス映画で活躍している。おまけに今だに美しい。このような女優って他にいる?

ドラマの中でカトリーヌ・フロ演じるクレールに”あなたは昔から老け顔だったから…”なんて言っていたのを思い出した。二人に年の差はあるけど、ドヌーヴは年齢(70代)の割には若く見えるので、あれって彼女の本音かも知れない。


クレールに「偉大なるマルグリット/2015」のカトリーヌ・フロ。

ベアトリスに「太陽のめざめ/2015」のカトリーヌ・ドヌーヴ。

ポールに「午後8時の訪問者/2016」のオリヴィエ・グルメ。

シモンに「あの頃エッフェル塔の下で/2015」のカンタン・ドルメール。

ロランドに「100歳の少年と12通の手紙</2009」/a>のミレーヌ・ドモンジョ。

セシールに「愛について、ある土曜日の面会室/2009」「メニルモンタン 2つの秋と3つの冬/2013」のポーリーヌ・エチエンヌ。

監督、脚本は「セラフィーヌの庭/2008」「ヴィオレット-ある作家の肖像-/2013」のマルタン・プロヴォ。


シネスイッチ銀座にて(1/12迄)



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by margot2005 | 2018-01-13 20:46 | フランス | Trackback | Comments(2)

「太陽のめざめ」

「La tête haute」…aka「Standing Tall」2015 フランス
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フローランス判事は母親に育児放棄された6歳のマロニーを保護する。やがて10年の時が経過し16歳になったマロニーは母親の愛を得られず心も行動も荒れ果てている。ある時、無免許運転で捕まったマロニーと再会したフローランス判事は、かつて不良少年だったヤンにマロニーの教育係を命じる...

フローランス判事に「ラブ・トライアングル 秘密/2004」「神様メール/2015」のカトリーヌ・ドヌーヴ。
マロニーにロッド・パラド。
ヤンに「裏切りの闇で眠れ/2006」「引き裂かれた女/2007」「君のいないサマーデイズ/2010」「最後のマイウエイ/2012」のブノワ・マジメル。
マロニーの母親に「恋は足手まとい/2005」「ダニエラという女/2005」「風にそよぐ草/2009」「ゲンズブールと女たち/2010」「漆黒の闇で、パリに踊れ/2012」「ラブバトル/2013」「愛の犯罪者/2013」のサラ・フォレスティエ。
テスにディアーヌ・ルーセル。
クロディーヌにエリザベート・マゼヴ。
監督は「プレイヤー/2012」「ミス・ブルターニュの恋/2013」「ターニング・タイド 希望の海/12013:出演」のエマニュエル・ベルコ。

マロニーはヤンに連れられて大自然の中にある更正施設に入所する。そこで手紙を書く練習をしたり、仕事の訓練を受けたりしながら、学校に再入学するための生活を送り始める。しかし突然いらいらして暴れ出したり、施設の少年たちと喧嘩をしたりと全く反省する気配がない。そんなある日、施設の指導員クロディーヌの娘テスと出会う。徐々にテスに惹かれて行くマロニー。そしてテスもマロニーを愛するようになる。

マロニー役のロッド・パラドはもちろんのこと、ヤンを演じたブノワ・マジメルが好演している。かつてワルだった自身がマロニーを救えるのかと苦悩する姿が素晴らしかった。
ブノワ・マジメルは今まで鑑賞した映画の中でダントツに演技が光る。
判事役のカトリーヌ・ドヌーヴは相変わらず貫禄たっぷり。悩むヤンを支え、信頼する姿も素晴らしい。
自分勝手なシングル・マザー役のサラ・フォレスティエがぴったりの配役。

マロニーもラストではもちろんまともな人間に成長するわけだが、不良少年がそう簡単に更正するわけがない。父親はいないし、母親から疎まれれば子供は反撥するしか方法がないに決まっている。
自分のことしか考えていない実の母親より、判事と教育係のヤンの方がマロニーの将来を思っている。母親を愛しているマロニーが気の毒でならなかった。
父親を知らないマロニーが信頼を寄せるようになったヤンに“Jet'aime!”と言うシーンに胸を打たれる。大ラスの判事とマロニーのシーンはとても爽やかだった。

シネスイッチ銀座にて
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by margot2005 | 2016-09-04 21:31 | フランス | Trackback(2) | Comments(0)

「ラブ・トライアングル 秘密」

「3 coeurs」…aka「Three Hearts」2014 フランス/ドイツ/ベルギー
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仕事でフランスの地方都市にやって来た税務署職員のマルクは、終電車に乗り遅れカフェに入る。カフェにいた女性に声をかけ、この辺りにホテルはないかと尋ねる。どこか寂しげな雰囲気を漂わす彼女が気になるマルク。気がつくと二人で町中を夜が明けるまで歩き周っていた。やがて駅に到着したマルクはパリ行きの電車が発車する寸前、“次の金曜日にチュイルリー公園で会わないか?”と提案する。“必ず行くわ。”と答える彼女。しかし二人は互いの名前すら告げていなかった…

マルクに「ナルコ/2004」「ココ・アヴァン・シャネル/2009」「チャップリンからの贈りもの/2014」「神様メール/2015」のブノワ・ポールヴールド。
シルヴィに「サンバ/2014」のシャルロット・ゲンズブール。
ソフィに「ゼロ時間の謎/2007」「クリスマス・ストーリー/2008」「美しい人/2008」「チキンとプラム~あるバイオリン弾き、最後の夢~/2011「愛のあしあと/2011」「皇帝と公爵/2012」「バスターズ―悪い奴ほどよく眠る/2013」「チャップリンからの贈りもの」のキアラ・マストロヤンニ。
マダム・ベルガーに「神様メール」のカトリーヌ・ドヌーヴ。
監督は「アドルフ(イザベル・アジャーニの惑い)/2002」「マリー・アントワネットに別れをつげて/2012」「小間使いの日記/2015」のブノワ・ジャコー。

彼に会うためパリのチュイルリー公園にやって来たシルヴィ。しかし彼はやって来ない。一方でマルクは、今日の待ち合わせが気になりながらも仕事が終わらないでやきもきしている。そして職場を出たのは待ち合わせ時間がかなり過ぎた後だった。あせりつつ車の運転をしやっとチュイルリー公園に着いたがそこに彼女の姿はなかった。その後マルクは心臓発作を起こす。

フランス人のアムールに対する執念はどうも理解できない。あっという間に恋に落ちてパートナーに別れを告げるなんてそう簡単にできることではないと思うけど、いとも簡単にやってのける。
終盤でマルクがシルヴィとソフィ姉妹の間であたふたして再び心臓発作を起こす辺りは自業自得?
ドラマは中々面白かったが、シャルロットとキアラが姉妹という設定はかなり無理があるのではないか?二人は全く似てないから…。
姉妹の母親役のカトリーヌ・ドヌーヴは相変わらず貫禄たっぷり。60年代から21世の今までコンスタントに映画に出演するフランス人女優ってドヌーヴの他に思いつかない。
マルクを演じるブノワ・ポールヴールドは冴えない風貌の男ながら姉妹にとことん愛される男を演じていて可笑しかった。

wowowにて
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by margot2005 | 2016-07-27 00:36 | フランス | Trackback | Comments(2)

「神様メール」

「Le tout nouveau testament」…aka「The Brand New Testament」2015 ベルギー/フランス/ルクセンブルグ
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世界を創造した神様はベルギー、ブリュッセルのアパルトマンに家族と暮らしている。神様はPCで好き勝手に世界を操り、引っ掻きまわして遊んでいる。10歳になる娘のエアはそんな父親を許せず、PCを勝手に操作させ、全人類にそれぞれの余命を知らせるメールを送信してしまう。そして兄イエス・キリストの助言に従って家出するのだった…

父(神様)に「ナルコ/2004」「ココ・アヴァン・シャネル/2009」「チャップリンからの贈りもの/2014」のブノワ・ポールヴールド。
母 (女神)に「パリ、ジュテーム/2006」「セラフィーヌの庭/2008」「ミックマック/2009」「ゲンズブールと女たち/2010」「危険なプロット/2012」「カミーユ、恋はふたたび/2012」のヨランド・モロー。
娘 エアに「サンドラの週末/2014」のピリ・グロイン。
兄 イエス・キリストにダヴィッド・ミュルジア。
マルティーヌに「愛のあしあと/2011」「ミス・ブルターニュの恋/2013」のカトリーヌ・ドヌーウ。
フランソワに「プチ・ニコラ/2009」「ハートブレイカー/2010」「タンゴ・リブレ 君を想う/2012」「エール!/2014」のフランソワ・ダミアン。
オーレリーにローラ・ファーリンデン。
マルクに「セラフィーヌの庭」「シェフ! ~三ツ星レストランの舞台裏へようこそ~/2012」のセルジュ・ラヴィリエール。
ジャン=クロードにディディエ・ドゥ・ネック。
ウィリーにロマン・ゲラン。
ヴィクトールにマルコ・ロレンツィーニ。
監督、脚本、製作総指揮は「トト・ザ・ヒーロー/1991」「ミスター・ノーバディ/2009」のジャコ・ヴァン・ドルマル。

宗教がテーマながら奇想天外なファンタジー・コメディなので面白可笑しく見ることができた。エアが全人類にそれぞれの余命を知らせるメールを送信したのは、残された時間に好きなことをしてもらいたかったから…そう愛をこめて…。

エアは兄の言いつけ通りに洗濯乾燥機を使って地上に出ることに成功する。そして大パニックに陥ったブリュッセルの街でホームレスの男と出会う。エアは新しい聖書作成のため男に執筆を頼み、6人の使徒を探し始める。エアが探しあてた悩める人々…幼い頃に片腕を失った孤独な美女オーレリー、冒険家が夢の会社員ジャン=クロード、保険屋から殺し屋に転身したフランソワ、セックス依存症のマルク、夫との間は冷めゴリラに恋をした主婦マルティーヌ、そして女の子になりたいと願う余命わずかの少年ウィリーの6人。やがてエアは6人の使徒に奇跡を起こして行く。

PCによって世界の人々を動かせると思っていた神様。しかしエアを追って地上に出てきた彼は、もはや人々を操ることができず、周りからはホームレス扱いされる始末。やがて旧ソ連のカザフスタン?だったかに送還されて、強制労働を強いられる結末は痛快そのもの。
ラスト、女神の母が奇跡を起こすシーンはトレ・ビアン!
主人公エアを演じるピリ・グロインが最高に可愛い。

TOHOシネマズ・シャンテにて
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by margot2005 | 2016-06-24 00:48 | フランス | Trackback(4) | Comments(0)

「愛のあしあと」

「Les bien-aimés」…aka「Beloved」 2011 フランス/UK/チェコ・リパブリック
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1960年代のマドレーヌは高級靴店で働くかたわら、娼婦となりチェコ人の青年医師ヤロミルと出会い恋に落ち結婚する。やがて彼の故郷であるチェコのプラハに移住し、女の子をもうける。しかし夫は浮気症で、おまけに当時チェコは“プラハの春”の真っただ中。やがてマドレーヌは娘ヴェラを連れパリに戻り再婚するが、ヤロミルもマドレーヌに未練が残っていて追いかけて来る。
2000年代のヴェラはフランス人の恋人クレモンがいるにも関わらずライヴ・ハウスで出会ったアメリカ人のドラマー、ヘンダーソンに一目惚れする...
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ヴェラに「ゼロ時間の謎/2007」「クリスマス・ストーリー/2008」「美しい人/2008」「チキンとプラム~あるバイオリン弾き、最後の夢~/2011のキアラ・マストロヤンニ。
マドレーヌに「しあわせの雨傘/2010」のカトリーヌ・ドヌーヴ。
若き日のマドレーヌに「ぼくの妻はシャルロット·ゲンズブール/2001」「情痴アヴァンチュール/2005」「パリ、ジュテーム/2006」「モリエール 恋こそ喜劇/2007」「引き裂かれた女/2007」「ある秘密/2007」「ジャック·メスリーヌ フランスで社会の敵(パブリック·エネミー)No.1と呼ばれた男 Part1/ Part2/2008」のリュディヴィーヌ・サニエ。
クレモンに「ドリーマーズ/2003」「愛の残像/2008」「美しい人」「灼熱の肌/2011」のルイ・ガレル。
ヤロミルに「アマデウス/1984」「宮廷画家ゴヤは見た/2006」のミロス・フォアマン。
若き日のヤロミルに「シャネル&ストラヴィンスキー/2009」のラシャ・ブコヴィッチ。
ヘンダーソンに「幸せのポートレート/2005」「ジェシー・ジェームズの暗殺/2007」「ラースと、その彼女/2007」「ブライト・スター~いちばん美しい恋の詩(うた)~/2009」「恋人たちのパレード/2011」のポール・シュナイダー。
監督、脚本は「美しい人/2008」のクリストフ・オノレ。

映画はかなりドラマティックだ。それはミュージカル仕立てになっているからかも知れない。ストーリーは結構重くて、ツラいシーンも多々あるが、意外や意外で、パリの街、橋の上でいきなり歌い出すヴェラとマドレーヌには笑ってしまったりもする。

60年代、70年代、90年代、そして2000年で構成されるラヴ・ストーリー。アムール大国のフランス人はホント“アムール”が大好き。再婚したにも関わらず別れた夫と密会を重ねる母マドレーヌ。恋人がいながら偶然出会った男に夢中になるヴェラ。この母娘の感性はそっくり。
演じるのが実際の母娘のドヌーヴ&キアラというのも面白い。
ハリウッド映画で良くお目にかかるヘンダーソン役のポール・シュナイダーはとても美味しい役割で、いつも恋多き男を演じるルイ・ガレルが形無しだ。

プラハの春や同時多発テロのニューヨーク、などのエピソードを織り込んで、二世代にわたる女性たちの“アムール”は決して終わらない。
ヴェラが必死で愛するヘンダーソンがゲイという設定がニクい。

オープニング、マドレーヌは素敵なパンプスを見つける。そしてかれこれ40年後、パリの街で同じパンプスをはくマドレーヌ…それがストーリーのキーワードとなっていてオシャレだ。

wowowにて鑑賞
新宿K'Sシネマにて(期間限定公開終了)
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by margot2005 | 2013-07-16 00:24 | フランス | Trackback(1) | Comments(0)

「しあわせの雨傘」

「Potiche」2010 フランス
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スザンヌ・ピュジョルに「キングス&クイーン/2004」「ストーン・カウンシル/2005」「輝ける女たち/2006」「アニエスの浜辺/2008」「クリスマス・ストーリー/2008」「隠された日記 母たち、娘たち/2009」のカトリーヌ・ドヌーヴ。
モリス・ババンに「ジャック·メスリーヌ フランスで社会の敵(パブリック·エネミー)No.1と呼ばれた男 Part1/ Part2/2008」のジェラール・ドパルデュー。
ロベール・ピュジョルに「親密すぎるうちあけ話/2004」「モリエール 恋こそ喜劇/2007」「PARIS (パリ)/2008」のファブリス・ルキーニ。
秘書ナデージュに「美しき運命の傷痕/2005」「PARIS (パリ)」のカリン・ヴィアール。
ジョエルに「仮面の男/1998」「スパニッシュ・アパートメント/2002」のジュディット・ゴドレーシュ。
ローランに「ある子供/2005」「夏時間の庭/2008」「ロルナの祈り/2008」「約束の葡萄畑 あるワイン醸造家の物語/2009」のジェレミー・レニエ。
監督、脚本に「ぼくを葬る/2009」「エンジェル/2007」「Ricky リッキー/2009」のフランソワ・オゾン。
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1977年、フランスの地方都市。雨傘工場を経営するロベールの妻スザンヌは、優雅な日々を過ごしながらも、ただ着飾って貞淑な“お飾り妻”にどこか満たされないものを感じていた。ある日、雨傘会社の工場で労働者たちがストライキを始め、ロベールは心労から倒れてしまう。かつての恋人で、今では市長であるババンに相談に行ったスザンヌは、彼に説得され会社の経営を任されるハメになる...

フランソワ・オゾンが70年代を舞台に描いたユーモラスな人間ドラマは中々面白かったが、オゾンらしからぬあのエンディングには少々あきれた感じ。専業主婦だった女性が会社のCEOとなり、あげく、政界へ進出なんてめちゃくちゃ過ぎる。まぁ映画だから良しとしよう。コメディだし。
秘書と浮気している夫を寛大なる心で優しく見守っているスザンヌ。しかし彼女は、彼女でしっかりと浮気していて、息子ローランは誰の子供か?も分からないなんて、やるなぁ!スザンヌ!と感嘆してしまった。
スザンヌがヒッチするトラックのドライバーを「Ricky リッキー」のセルジ・ロペスが演じている。あの二人の意味深な見つめ合うさまは極めてホット。
カトリーヌ・ドヌーヴ、ジェラール・ドパルデュー、そしてファブリス・ルキーニ、カリン・ヴィアール、と豪華な出演者たち。中でも「モリエール 恋こそ喜劇」でも素晴らしかったが、ルキーニの存在はひときわ光る。
映画のスザンヌと本人とは真逆のイメージのカトリーヌ・ドヌーヴ。こんな可愛い女性役のドヌーヴを観たのは初めて。
ローランを演じたジェレミー・レニエは「夏時間の庭」あたりから俄然素敵な俳優になって来た。この作品でもさわやかな青年を好演している。ラスト、ローランってカミングアウト?

主演のカトリーヌ・ドヌーヴとジェラール・ドパルデューは数本の作品で共演している。中で一番印象に残るのは「終電車/1980」。30年前の二人はもちろん年上(5歳)のドヌーヴの方が貫禄ありだったが、21世紀の今では年下のドパルデューが巨大な身体で貫禄勝ちしている。ドパルデューは観るたびに巨大化しているが、あんなに太って身体大丈夫なの?と思わずにはいられない。
朝、スザンヌが住む瀟洒な家から散歩に向かう先は美しい森…舞台はフランスのとある地方都市となっていて、どこなのか?と気になっていたら、ロケはベルギーでされたそうだ。
TOHOシネマズ日比谷シャンテにて
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by margot2005 | 2011-02-11 21:34 | フランス | Trackback(12) | Comments(0)

「隠された日記 母たち、娘たち」

「Mères et filles」…aka「Hidden Diary」2009 フランス/カナダ
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マルティーヌに「キングス&クイーン/2004」「ストーン・カウンシル/2005」「輝ける女たち/2006」のカトリーヌ・ドヌーヴ。
オドレイに「潜水服は蝶の夢を見る/2007」「コード/2008」のマリナ・ハンズ。
ルイーズに「ミュンヘン/2005」「潜水服は蝶の夢を見る」のマリ・ジェゼ・クローズ。
マルティーヌの夫ミッシェルに「プチ・ニコラ/2009」のミッシェル・デュショーソワ。
弟ジェラールに「ぼくセザール10歳半 1m39cm/2003」のジャン・フィリップ・エコフェ。
オドレイのボーイフレンド、トムにロマーノ・オルザリ。
監督、脚本に「正しい恋愛小説の作り方/2006」のジュリー・ロペス・クロヴァル。
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カナダに住むキャリア・ウーマンのオドレイは2週間の休暇を両親の家で過ごすため、実家のあるアルカションに帰省して来る。数年ぶりの再会を楽しみにしていたが、母マルティーヌにはどこかよそよそしい態度を示される。オドレイは自宅で開業医をしている母の邪魔にならないよう、今は空き家となっている海辺の祖父の家で寝泊まりすることに決める。
そしてある日、オドレイはキッチンの引き出しの奥から祖母が書いたと思われる古い日記を見つけるのだった...

半世紀以上前の過去と現在を交差しながら描かれるストーリー。舞台となったスペインに近いフランス、ランド地方の大西洋岸にある海辺の街アルカションの現在と過去の景色がさほど変わっていないのはフランスの大田舎ゆえ?
映画の中で医師を演じているカトリーヌ・ドヌーヴの存在感は際立っている。彼女の夫を演じる俳優ミッシェル・デュショーソワは気の毒なほど影が薄い。まぁ女性たちが主人公の映画だから仕方ないが...。
11/20公開の「クリスマス・ストーリー/2008」、予告が始まった「幸せの雨傘/2010」と、ドヌーヴ映画は目白押し。60代後半ながらエレガントで美しい彼女は、40年もの長きに渡って第一線で活躍する希有な女優かと思える。いやはやスゴいマダムだ。
この映画の主人公はオドレイだと思うが、ドヌーヴ、ママの存在が圧倒的で娘のオドレイも霞んでしまっている。しかしメモリーとして登場するルイーズの存在感は中々のものだ。女性が職業を持つことが難しかった50年代、夫との確執に苦しみ悩むルイーズの姿がとても印象的である。ルイーズ役のマリ・ジェゼ・クローズはクラシックな雰囲気を醸し出す素敵な女優で、哀しみと、苦しみを背負った孤独な女性を好演している。50年代のクラシックなファッション&メイクもばっちり似合っていた。

祖父が亡くなった後無人と化していた家にしばし住まいを移すオドレイ。ある日、キッチンの戸棚の奥に隠されていた祖母ルイーズの日記を発見する。日記に残されていた料理のレシピ。オドレイは会ったことのない祖母の姿を想像し、過去に彼女が料理を作ったキッチンでレシピに挑戦する。ゴーストではないがルイーズがキッチンに現れ、オドレイと語り合うように交差する映像は感動的だ。
ぎくしゃくした母マルティーヌと娘オドレイ。マルティーヌは母ルイーズに捨てられたと思い込んでおり、自らの娘とも上手くつきあえない。
ラスト近く、とてもミステリアスに見えたルイーズの過去が暴かれる。あのルイーズの運命には驚き!
ルイーズの過去が明かされショックを受けるマルティーヌを慰めるオドレイ。そこに母と娘の深い愛を見た。

ちょっと気になったことが…フランス人はタバコ好き人種のように思えるが、医師であるマルティーヌがタバコを吸うのは少々疑問?

銀座テアトルシネマにて
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by margot2005 | 2010-11-11 22:07 | フランス | Trackback(9) | Comments(0)

「アニエスの浜辺」

「Les plages d'Agnès」...aka「The Beaches of Agnès 」2008 フランス

監督/脚本/出演に「5時から7時までのクレオ/1961」「幸福(しあわせ)/1964」のアニエス·ヴァルダ。

自分の人生を振り返るアニエス·ヴァルダが、映画の中に映画人と彼女の家族を登場させ、追想シーン(過去に撮影された映像)を織り込みながら描くドキュメンタリー·ドラマ。
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夫は「シェルブールの雨傘/1964」「ロシュフォールの恋人たち/1966」「ロバと王女/1970(2007)の監督ジャック·ドゥミ。彼はエイズで既に亡くなっている。
息子は「恋は足手まとい/2005」の俳優マチュー·ドゥミ。
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若い頃のアニエスがたびたび出て来る。現在81歳のおばあさんアニエスは好奇心旺盛でとてもチャーミングに映る。若い頃と顔(丸ぽちゃ)が変わってなくて、年月を経てそのままおばあさんになった感じ。ヘアー・スタイルがほぼ同じには驚く。
オープニング、彼女が生まれたベルギーの浜辺...砂浜にたくさんの鏡が並ぶ。鏡をキャンバスのように仕立てアニエスの世界が作られて行く。
後に描かれるシーンでパリの街中の路地に人口の浜辺を作りあげる。砂を敷き、椅子や机を並べ、机の上には電話やパソコンを置いてスタッフ共々仕事をするアニエス。浜辺の鏡もそうだが、彼女の発想は奇想天外で面白い。
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ベルギーの浜辺からヨットに乗ったアニエスはパリを目指す。セーヌを走り辿り着いたパリ。彼女の目の前にはエッフェルがそびえる。やがてジャック·ドゥミと出会い、二人の子供をもうける。
子育てをしながら自身の家で映画の撮影をするアニエス。その後アメリカに渡りサンタモニカの浜辺で友人たちと再会。やはりここにも浜辺は登場する。
こんなにも美しい映像満載のドキュメンタリーって初めて観た気がする。写真家から映画監督になったアニエス·ヴァルダならではの作品。

アーカイブ映像で若い頃のカトリーヌ·ドヌーヴを始めとして、ジェーン·バーキン、セルジュ·ゲンズブール、シャルロット·ゲンズブールに、ミッシェル・ピコリ、ジム·モリソンやジャン·リュック·ゴダール。そしてスゴく若い頃のジェラール·ドパルデュー、ハリソン·フォードやサンドリー·ボネールなどの映像もあり。

有名人を撮影していたアニエス·ヴァルダ。かれこれ10年位前、パリでジェラール·フィリップの写真展が公開される記事を読んでパリに見に行きたい!なんて思ったりした事があった。あの写真ってアニエス·ヴァルダが撮ったものだったのかな?この映画の中でも何度か映し出されるジェラール·フィリップの写真。ジェラール(かなり前にお亡くなりになっている)も亡くなったのね?と言うアニエスが寂しそう。
カトリーヌ·ドヌーヴとミッシェル·ピコリ コンビで作った売れなかった映画のネガをブラインドにしているなんてお洒落過ぎ。
アニエス映画「冬の旅 /1985」と「落穂拾い/200」が観たい!
神保町 岩波ホールにて
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by margot2005 | 2009-10-18 23:29 | フランス | Trackback(6) | Comments(0)

「輝ける女たち」

a0051234_23472387.jpg「Le Héros de la famille」...aka「Family Hero 」 2006 フランス
今年度(2007)のフランス映画祭で上映された作品。
今年フランス映画祭には行かなかったし、後に一般公開で上映されたシアターにも行かなかったのでDVDになるのを心待ちにしていた。
ちょっとお洒落なフランス版人間ドラマ。
主演は「ムッシュ・カステラの恋/1999」のジェラール・ランヴァン。
彼を取り巻く女性に「キングス&クイーン/2004」「ストーン・カウンシル/2006」のカトリーヌ・ドヌーヴ。
「恍惚/2003」「美しき運命の傷痕/2005」のエマニュエル・べアール。
そして「恋愛睡眠のすすめ/2006」のミュウ・ミュウ。
監督はティエリー・クリファ。
脚本は「シェフと素顔と、おいしい時間/2002」のクリストファー・トンプソン。
トンプソンの妻で「パリの確率/1999」や「ふたりの5つの分かれ路/2004」のジェラルディン・ペラスがランヴァン演じるニッキーの娘役で出演している。
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南フランス、ニースのキャバレー“青いオウム”。
ある日キャバレーのオーナーであるガブリエル(クロード・ブラッスール)が亡くなる。
彼を兄のように、父親のように慕ったアルジェリア移民のマジシャン ニッキー(ランヴァン)。
彼は離婚寸前の娘マリアンヌ(ペラス)と、ゲイの息子ニノ(ミヒャエル・コーエン)にガブリエルの死を伝える。
ガブリエルの葬儀に参列した後、遺言状が読み上げられた。
それには“青いオウム”の相続人はマリアンヌとニノと記されていた。
自分が相続することになると思っていたニッキーは呆然となる...
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“青いオウム”の歌姫レア役のエマニュエル・べアール。
劇中数曲歌うのだが、はっきり言って歌上手くないなぁと思う。
エマニュエルって「恋は足手まとい/2005」でも歌っていたような気がしたが...
ニッキーの息子の母親であるアリスを演じたカトリーヌ・ドヌーヴ。この作品を引っさげてフランス映画祭に来日したように記憶しているが、やはり、さすがでドヌーヴ貫禄!
大昔彼女が主演した「昼顔/1967」の1シーンの映像(これでは絵となっている)が登場して懐かしかった。
ニッキーの娘の母親シモーヌを演じたミュウ・ミュウ。
その辺のobasanと変わらないミュウ・ミュウと、今だ妖艶なる魅力のドヌーヴの組み合わせは絶妙かも...
ウーゴ・トニャッツィ&ミシェル・セローの「Mr.レディMr.マダム/1978」「Mr.レディMr.マダム2/1980」を思い出した。
 なんだかんだ言いながらも中々素敵なフランス映画。
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by margot2005 | 2007-10-16 00:25 | フランス | Trackback(2) | Comments(6)

「ストーン・カウンシル」

a0051234_1551387.jpg「Le Concile de pierre」...aka「The Stone Council」 2006 フランス
フランス人てこういった怪奇的な題材が大好きな気がする。
「ダニエラという女/2005」のモニカ・ベルッチ&「キングス&クイーン/2004」のカトリーヌ・ドヌーヴ競演怪奇アクション・サスペンス。
監督、脚本はギョーム・ニクルー。
2007年度のフランス映画祭で上映され、その後銀座のシアターで上映されていたが、あっという間に終わってしまった気が...
下の「情痴アヴァンチュール」と同じく、観に行こうと思っていたけど...あっという間にやはりDVDになってしまった。

パリで同時通訳の仕事をするローラ(ベルッチ)は子供を産む事が出来きない。そこでローラはモンゴルから養子を迎える。
ある日、7才に成長したローラの養子リウサン(ニコラ・タウ)の身体に奇妙なアザが現れる。気になったローラはリウサンを掛かり付けの医師に見せるが、単なる打撲と診断される。
その後ローラとリウサンは奇妙な現象に悩まされ始める...
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原作者は「クリムゾン・リヴァー」のジャン・クリストフ・グランジェと知ってやはりであった。
クリムゾン・リヴァー・シリーズはモチ観ている。
そして、やはりジャン・レノが主演したグランジェ原作の「エンパイア・オブ・ザ・ウルフ/2005」も良かったけど...コレはどうもダメだった...原作のせいなのか?主演のモニカのせいなのかは解らない。
6月に一般公開の際、銀座で一番苦手な(行きたくない)シアターで上映していたため、観に行くのをためらった気がする。いや無理してシアターで観ないでも良かった。
モニカがショート・ヘア(恐らくウイッグ)&ノーに近いメイク&汚れ役で熱演しているが、どうもこの方演技力に欠けるというのか今一つである。
しかし暗がりではありますがやはりでモニカnude拝めます。
ドヌーヴはさすがの貫禄で存在感あり。
5月に「恋愛睡眠のすすめ/2006」を観て以来シアターでフランス映画を観ていない。どうしてもシアターで観たいというフランス映画が出現しないのだが...哀しい...
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by margot2005 | 2007-09-24 02:22 | フランス | Trackback(2) | Comments(2)