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「フランス」

France2021 フランス/ドイツ/イタリア/ベルギー


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フランス・ド・ムールはフランスで人気のリポーター件TV司会者。彼女は街を歩けば写真やサインを求められるスター的存在。ある日、フランスは車の事故を起こす。SNSTVでバッシングされウツになったフランスはTV番組を降板し山岳にある療養地に向かう


療養先で出会ったラテン語教師のシャルル・カストロは、誰もが知っているフランス・ド・ムールを知らないという。彼に新鮮味を覚えたフランスは好意を抱くようになる。


しかしその後フランスは負のスパイラルに陥ってしまう。彼女は立ち直ることができるのだろうか?


ジャンルはコメディ・ドラマ。戦場でのやらせのシーンなど、欺瞞に満ちたマスメディアの姿が浮き彫りになる風刺劇。

エリゼ宮殿の一部で撮影されたそうで、オープニングシーケンスにフランスの大統領エマニュエル・マクロンが登場する。大統領がフランス・ド・ムールを名指しするシーンがあるが、それはアーカイブ映像と編集によって作られたとのこと。


監督は2度のカンヌ国際映画祭グランプリに輝くブリュノ・デュモン。

車のハンドルを握って大泣きするシーン。どアップのレアの泣き顔が強烈。

パリの美しい街並みと、まるで「エミリー、パリへ行く」のようなレアのファッションとメイクがドラマに相反してオシャレ過ぎ。

ドラマの中に今までのレアとは全く違った雰囲気のレアがいた。

2022年、10月<第4回映画批評月間>で一般公開。


フランス・ド・ムールに「それでも私は生きていく/2022」「デューン 砂の惑星PART2/2024」 のレア・セドゥ。

ルーにブランシュ・ガールディン。

フレッド・ド・ムールに「今宵、212号室で/2019」「ジ・エディ/2020」のバンジャマン・ビオレ。

シャルル・カストロにエマニエレ・アリオリ。

監督、脚本は「フランドル/2006」「カミーユ・クローデル ある天才彫刻家の悲劇/2013」のブリュノ・デュモン。


U-NEXT


# by margot2005 | 2025-09-08 20:25 | Internet | Comments(0)

「木曜殺人クラブ」

「The Thursday Murder Club」2025 USA


「木曜殺人クラブ」_a0051234_20164843.jpg


退職村と呼ばれるクーパーズ・チェイスで、元MI5のエリザベス、元労働組合指導者のロン、元精神科医のイブラヒムたちメンバーが「木曜殺人クラブ/TMC」を開催している。そこに看護師を退職したジョイスが加わる。このグループは数十年前に実際に起こった未解決殺人事件を調べていた。最近ロンドンから転勤してきた警察官ドナフレイタスが村を訪れ「TMC」のメンバーと親しくなる。やがてクーパーズ・チェイスを高級マンションにしようと計画するオーナーの一人が殺害される…


クライム・コメディは大好きなジャンルなので楽しみしていた1作。

ドラマの中でセリア・イムリーの”元気なばあさん”発言。ヘレン・ミレンは実際にそう呼ばれたくないと言う記事があった。きっとその年齢になったら気持ちわかる。

元気なばあさん&じいさんと、若き警察官が活躍する軽いタッチのクライム・ドラマは面白かった。


ピアース・ブロスナンは70歳越えても素敵なジェントルマン。ボンド役の時はファンだった。

若き警察官役は↓でホイットニーを演じたナオミ・アッキー。雰囲気が全く違って誰だかわからなかった。

でも何と言ってもコメディに欠かせないダニエル・メイズの出演が嬉しい。彼は味のある俳優で大好き。かなり腹デブになっていたけど…。

クリス・コロンバス監督映画は20年ぶりの鑑賞。

舞台となる城のような老人ホームがnice。さすがイングランド!


エリザベスに「ホワイトバード はじまりのワンダー/2023」のヘレン・ミレン。

ロンに「ユーロビジョン歌合戦 ~ファイア・サーガ物語~/2020」「シンデレラ/2021」のピアース・ブロスナン。

イブラヒムに「サスペクト-薄氷の狂気-/2018」のベン・キングズレー。

ジョイスに「ノッティングヒルの洋菓子店/2020」のセリア・イムリー。

ドナフレイタスに「ホイットニー・ヒューストン I WANNA DANCE WITH SOMEBODY/2022」のナオミ・アッキー。

DCIクリスハドソンに「あなたの、私のクリスマス?/2022」のダニエル・メイズ。

スティーヴンに「窓際のスパイ/シリーズ2022〜2024」のジョナサン・プライス。

監督、製作は「ホーム・アローン/1990」「RENT/レント/2005」のクリス・コロンバス。


# by margot2005 | 2025-09-06 20:54 | Internet | Comments(0)

「Severance」2022〜2025 USA


「セヴェランス」TVシリーズ 2シーズン/19エピソード_a0051234_20532759.jpg


謎めいた製薬会社「ルーモン産業」は”セヴェランス”と呼ばれる外科施術を用いて、一部の社員の仕事と私生活の記憶を分離している。真面目に働く社員のマークは、会社のやり口に疑問を覚え、その裏に潜む陰謀を解き明かしていく…


延々と続く白い通路に白い壁。そして超無機質なオフィス。デスクに置かれているのは1台のパソコンと社員の集合写真だけ。外の景色も一面銀世界。

ドラマは無駄と継続(同じようなシーンが続く)が異常に多くやはり2エピソードで挫折しそうになった。

しかしその後展開が面白くなりドラマに入り込んで行った。でもあの不条理さにはイライラ!なんで?!とTVの前で叫んでいたかも知れない。

観終わって、ものすごく不条理で不気味なドラマだと思った。シーズン3あり。


淡々と演じるアダム・スコットってトム・クルーズに似てる?

ディラン・ジョージ役のザック・チェリーが個性的で面白い。

クリストファー・ウォーケンとジョン・タートゥーロが貫禄。ウォーケンは80歳超えているが元気元気。

懐かしのパトリシア・アークエットがキレる二重人格者を怪演。

ルーモン産業の社員ドラモンド役でアイスランドの俳優オラフル・ダッリ・オラフソンが6エピソードに出演。彼はベン・スティラーが監督した「LIFE!/ライフ/2013」にも出演していた。


この手のSFスリラーはあまり好みではないので、観るかどうかかなり迷った。しかしAppleTVを開くたびに飛び込んでくる映像が気になる。出演者は地味だが個性派揃いで興味深い。監督がハリウッドの有名俳優ベン・スティラーということもあり観てみることに…。

鑑賞したのは数ヶ月前。エミー賞最有力候補と評価は高い。


米国人好みなのかなぁ?と思ってしまうドラマは、観る人によって好むか好まないかに分かれそうな気がする。わたし的には好まない方かも。


マーク・スカウトに「LIFE!/ライフ/2013」のアダム・スコット。

ディラン・ジョージにザック・チェリー。

ヘリー・リッグスにブリット・ロウワー。

アーヴィング・ベイリフに「ザ・ルーム・ネクスト・ドア/2024」のジョン・タートゥーロ。

バート・グッドマンに「デューン 砂の惑星PART2/2024」のクリストファー・ウォーケン。

セス・ミルチェックにトラメル・ティルマン。

ハーモニー・コベルに「6才のボクが、大人になるまで/2014」のパトロシア・アークエット。

Ms.ケイシーにディーチェン・ラックマン。


# by margot2005 | 2025-09-03 21:46 | TVシリーズ | Comments(0)

「All We Imagine as Light」2024 フランス/インド/オランダ/ルクセンブルグ/イタリア/スイス



「私たちが光と想うすべて」_a0051234_21580861.jpg


インドのムンバイ。看護師のプラバと、若い同僚のアヌはルームメイトとして一緒に暮らしている。結婚後仕事でドイツに行ってしまった夫がいるプラバは仕事一筋の真面目な女性。一方でアヌは人生を楽しみたい陽気な性格でボーイフレンドのシアーズがいる。二人の間には少し心の距離があった…


親に言われたまま見合い結婚したプラバ。アヌは父親が勧める見合い結婚を受け入れることができない。内緒のボーイフレンドがいて、おまけに彼はムスリム。父親が許すわけもない。

ある日、病院の食堂で働くパルヴァティが高層ビル建築のため立ち退きを迫られ、故郷の海辺の村に戻ることになる。プラバとアヌはパルヴァティを村まで送る旅に出る。


海辺で神秘的なことが起こる。それを機会にプラバとアヌは人生を変えようと決意する。

ほんの少し明るい未来が見えるエンディングにホッと一息ついた。


シアターで予告編を観た時興味があったので鑑賞。しかしドラマは想像より暗い感覚だった(切ない/辛い)。

インド映画史上初のカンヌ国際映画祭グランプリ受賞(2024年)作品。カンヌってこういった映画が好みなのだとしみじみ思う。


観たい映画が公開されないのと、寒暖差アレルギーが激しいので8月はシアターで2本。↓のイタリア映画と本作。「エンドロールのつづき/2021」以来のインドが舞台のドラマは少々哀しい。


プラバにカニ・クスルティ。

アヌにディヴィヤ・プラバ。

パルヴァティにチャヤ・カダム。

シアーズにリドゥ・ハールーン。

監督、脚本はパヤル・カパーリヤー。


# by margot2005 | 2025-09-02 22:11 | ヨーロッパ | Comments(0)

「美しい夏」

La bella estate…akaThe Beautiful Summer2023 イタリア


「美しい夏」_a0051234_21403730.jpg


チェーザレ・パヴェーゼの小説を実写化したドラマ。洋裁店で働く16歳の少女と、絵画のモデルを務める年上の女性が惹(ひ)かれ合う…”


周りはアメーリアの生き方を批判するが、ジーニアは画家グイドのモデルをしているアメーリアに憧れ、自らもモデルをしたいと申し出る。


1938年のイタリア、トリノ。ドラマには秋と冬のシーンもある。しかしタイトルを「美しい夏」としたのは二人の出会いと再会が意味していると感じる。


ドラマの背景は80年以上前。トリノの景色が素晴らしく美しく、古めかしい建物や、ジーニアとアメーリアのファッションがドラマにマッチしていて素晴らしい。

すごく地味な作品で、俳優も地味目(ディーヴァ以外知らない俳優ばかり)。よくぞ一般公開されたと驚いた。


レズビアン映画ってほどではないが、時代が戦前なのでとても密かに優しく、とても美しく描いていてnice

主演はイーレ・ヴィアネッロで、ディーヴァ・カッセルは↓の前の作品。

ディーヴァはモデルだけあって美しいし歩き方とか完璧。

娘にディーヴァ(サンスクリットで神を意味する語だそう/英語ではdivine/神聖な)と命名した両親(ヴァンサン&モニカ)がスゴい。


ジーニアにイーレ・ヤーラ・ヴィアネッロ。

アメーリアに「山猫/2025」のディーヴァ・カッセル。

セヴェリーノにニコラ・マウパ。

グイドにアレッサンドロ・ピャヴァーニ。

監督、脚本はラウラ・ルケッティ。


# by margot2005 | 2025-08-21 21:56 | ヨーロッパ | Comments(2)