「花咲くころ」

Grzeli nateli dgeebi」…aka「 In Bloom」2013 ジョージア/ドイツ/フランス

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1992年春、ジョージアの首都トビリシ。ソ連から独立した後に起こった内戦で不安定な政治情勢が続いている地に暮らす14歳の少女エカとナティアは親友同士。

エカは父親不在で、母親と何かと干渉してくる姉との三人家族。ナティアの家庭は酒に酔っては暴れる父親のせいで荒んでいる。生活物資が不足しているためパンも配給制で今日も長い列ができているが、そんな時、二人は楽しいおしゃべりに興じるのだった。ある日、ナティアは彼女に好意を持つ青年ラドから護身用に拳銃をプレゼントされる…


エカが少年からいじめに合っていることを知っているナティアは彼らを銃で脅すよう命じる。エカはナティアが銃を持っていることに終始反対していた。しかしある時、ナティアの弟が少年にいじめられているのを目の当たりにし銃で彼らを脅してしまう。

程なくナティアは青年ラドではなく、しつこく結婚しようと迫る青年コテと結婚する。

14歳で結婚って!それも誘拐されての結婚!ドラマを見て誘拐婚というものがあることを知った。


双方の親が盛り上がる披露宴で鬱ぎ込むナティア。エカは親友ナティアの結婚が理解できない。やがてダンスに興じる人々の仲間入りしたエカが突然踊りだしたのだ。あのシーンには驚いたがとても素敵だった。

ナティアはコテとの結婚も宿命と諦め悲しい現実を受け入れる。そして不在だった父親に会いに刑務所を訪ねるエカのシーンでラストを迎える。


旧ソ連ジョージアの隣国はトルコ。本作を見てトルコの黒海沿岸の小さな村を舞台に描いた「裸足の季節/2015」を思い出した。男性や親に逆らえない少女たちが哀れだ。

主演の二人はサラエボ映画祭で最優秀主演女優賞に輝いた。1999年と1998年生まれの主演の二人が瑞々しい美しさでタイトルにぴったり。


岩波ホール創立50周年記念作品第一弾と銘打って公開された。神保町の岩波ホールに映画を見に行くようになって20年くらいたつかな?と思う。公開される映画は圧倒的にヨーロッパ映画。で、岩波ホールはヨーロッパ映画好きな私のお気に入り映画館。


エカにリカ・バブルアニ。

ナティアにマリアム・ボケリア。

コテにズラブ・ゴガラーゼ。

ラドにダタ・ザカレイシュヴィリ。

監督はナナ・エクフティミシュヴィリ&ジモン・グロス。


岩波ホールにて 3/16まで



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# by margot2005 | 2018-03-16 23:57 | ヨーロッパ | Trackback | Comments(0)

「ナチュラルウーマン」

Una Mujer Fantástica…akaA Fantastic Woman」チリ/ドイツ/スペイン/USA

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チリのサンティアゴに暮らすウエイトレスのマリーナには年の離れた恋人オルランドがいる。音楽家の指導を受けながら時折ナイトクラブで歌うマリーナ。優しく誕生日を祝ってくれるオルランドとの生活は幸せそのものだった。しかし夜中に突然自宅で倒れたオルランドが運び込まれた病院で亡くなってしまう。死因は動脈瘤だった


ドラマのオープニングは美しいイグアスの滝で、オルランドがマリーナと旅に出ようと思っていた場所。しかしイグアスの滝へ行くことは叶わなかった。


マリーナはオルランドの死を知らせるため、彼の弟ガボに連絡を取る。ガボはマリーナの存在を知っていた。しかしオルランドにはマリーナの存在を知らない息子と別れた妻がいたのだ。

ある時、マリーナが住んでいるアパートにオルランドの息子がいきなりやって来て軽蔑の眼差しで見つめる。そして父親のアパートから出て行け!とマリーナを脅すのだった。マリーナは最愛の人オルランドとの思い出が詰まったアパートを去らなければならない現実に打ちのめされる。やがてオルランドの別れた妻から連絡があり、元夫の車を返して欲しいと言われた後、葬儀には参列しないで欲しいと告げられる。

一方でオルランドの突然死に疑問を抱いた刑事がトランスジェンダーであるマリーナを疑い始める。


トランスジェンダーのマリーナがオルランドの親族(ガボだけはマリーナを理解している)から嫌がらせや差別を受ける。しかしそれに向かって闘い抜き、新しい生き方を見つけるまでを描いた感動のドラマ。

ボクシングのパンチングボールを思い切り叩いてストレスを発散するマリーナがナイス!

本年度のアカデミー外国語映画賞を受賞し、マリーナを演じたダニエラ・ベガも艶やかなローズピンクのドレスに身を包んで登場した。その後、映画「君の名前で僕を呼んで」を紹介。ドレス姿のダニエラ・ベガってスゴく妖艶で驚くばかり。


マリーナにダニエラ・ベガ。

オルランドに「ネルーダ 大いなる愛の逃亡者/2016」のフランシスコ・レジェス。

ガボに「NO/2012」のルイス・ニェッコ。

監督、脚本は「グロリアの青春/2013」のセバスティアン・レリオ。

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シネマカリテにて


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# by margot2005 | 2018-03-11 20:38 | 中・南米 | Trackback | Comments(0)

「ウイスキーと2人の花嫁」

Whisky Galore2016 UK

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第二次世界大戦最中のスコットランドの小さな島、トディー島。戦争のせいでウイスキーの配給が止まってしまい、ウイスキーが大好きな島民たちはがっくりきてしまう。そんなある日、島の近くで貨物船の座礁事故が起こる…


島の郵便局長ジョセフと彼の二人の娘を軸にドラマは進んでいく。

ウイスキーが大好きなのは男性だけではなく女性も…スコットランドの大人は皆ウイスキーが大好き!ということがわかった。

邦題についている”2人の花嫁”ジョセフの娘たちのこと。”ウイスキーのない結婚式なんてありえない!”と、言い切るジョセフさすがスコッチ・ウイスキーの本場!と納得した。


島民は貨物船が沈没する前にウイスキーを救おうと立ち上がり、なんとか洞窟に隠すことに成功。しかし禁制品のウイスキーを回収する関税消費税庁の役人がやって来る。島民一団となって役人を騙す様が痛快!


本作は実話。ニューヨークに向かう貨物船が座礁し、積荷は5万ケースものウイスキーだった…なんてあまりにもタイムリーで驚く。

英国のエドワード8世と結婚したウォリス・シンプソンの秘密の手紙が積み込まれていた件も語られるが、それは実際にあったこと?


ジョセフ・マクルーンに「ラブ・アクチュアリー/2003 「ヴェニスの商人 /2004」のグレゴール・フィッシャー。

ワゲット大尉に「オーシャンズ13/2007」「アクロス・ザ・ユニバース/2007」「ワルキューレ/2008」のエディ・イザード。

オッド軍曹に「ハリー・ポッターと秘密の部屋/2002」「フローズン・タイム/2008」のショーン・ビガースタッフ。

ペギー・マクルーンにナオミ・バトリック。

カトリーナ・マクルーンに「17歳の肖像/2007」のエリー・ケンドリック。

ジョージ・キャンベルに「サンシャイン/歌声が響く街/2013」のケヴィン・ガスリー。

アンガスに「名犬ラッシー/2006」のブライアン・ペティファー。

マカリスター牧師に「ユアン少年と小さな英雄/2005」「T2 トレインスポッティング/2017」のジェームズ・コスモ。

監督は「グッバイ・モロッコ/1998」のギリーズ・マッキノン。


新宿武蔵野館にて


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# by margot2005 | 2018-03-09 22:20 | UK | Trackback | Comments(0)

「ロープ 戦場の生命線」

A Perfect Day2015 スペイン

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1995年、停戦直後のバルカン半島。ある日、ある村で井戸の中に死体が浮いているのが発見される。国際援助組織国境なき水と衛生管理団のマンブルゥは死体の引き上げを試みるが重さに耐えかねたロープが切れてしまう。やがて大切な水が汚染されて困っている村人たちの前に、水を高値で売る犯罪組織のトラックが現れる


オープニングにバルカン半島のどこか…”の案内が出る。ロケーションはスペイン。

井戸の中に死体を投げ込んだのは犯罪組織の仕業で、マンブルゥたちがロープを探しに地雷の埋まる危険地帯を右往左往する1日を描いたブラックコメディ。

国際援助組織国境なき水と衛生管理団と称する彼らがマジでオカシイ。ラストで現タイトル「A Perfect Day」が語られる。彼らにとってその日はまさにA Perfect Day」だった。


国際援助組織のメンバーは、実際にプエルトリコ、フランス、ウクライナ、スペイン、ボスニア・ヘルツェゴビナ、そしてアメリカ合衆国出身とスーパーinternationalな出演者たち。

ベニチオ・デル・トロはお気に入り俳優の一人。そしてティム・ロビンスが懐かしい!「いとしい人/2007」シアターで見てるんだけどティム・ロビンスが彼自身で出演しているシーンの記憶が飛んでいる。数々のフランス映画に出演するセルジ・ロペスの出番がもう少しあれば良かったのだけど


エンディングに、ピート・シーガーが作り、60年代に世界中で大ヒットした反戦歌”花はどこへ行った/Where Have All The Flowers Gone?”が流れ、改めてその美しくも悲しい歌詞に圧倒される。

カンヌ国際映画祭の公式上映では、スタンディングオベーションが10分間続いて絶賛されたそう。そして世界中で大ヒットした傑作とのこと。

戦争映画をユーモアたっぷりで描いた本作は確かに傑作。


マンブルゥに「エスコバル 楽園の掟/2014」「ボーダーライン/2015」のベニチオ・デル・トロ。

ビーに「あなたになら言える秘密のこと/2005」「ショーシャンクの空に/1994」のティム・ロビンス。

ソフィーに「ラルゴ・ウィンチ/2008」「ザ・ダンサー/2016」のメラニー・ティエリー。

カティヤに「ある天文学者の恋文/2016」のオルガ・キュリレンコ。

ダミールにフェジャ・ストゥカン。

ゴヨに「タンゴ・リブレ 君を想う/2012」のセルジ・ロペス。

監督、脚本、製作は「カット!/1996」のフェルナンド・レオン・デ・アラノア。


新宿武蔵野館にて


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# by margot2005 | 2018-03-07 21:32 | スペイン | Trackback | Comments(2)

「ローズの秘密の頁」

The Secret Scripture2016 アイルランド

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老女ローズはアイルランドの精神病院に40年もの間収容されている。ある日、その聖マラキ病院が取り壊されることが決まり引越し作業が始まっていた。そんな折、ドクター・グリーンがローズの担当医となりミステリアスな老女の話に看護師と共に耳を傾け始める。

一方で第二次世界大戦中のアイルランド。故郷の田舎町に暮らすローズは魅力的な女性で男たちの注目の的。あろうことか神父のゴーントまでローズに付きまとっている。やがて、ローズは英国空軍に志願し、裏切り者呼ばわりされるマイケルと出会い恋に落ちる


年老いたローズはドクター・グリーンと看護師相手に自らの過去を語り始める。ローズの回想に合わせて40年代の若いローズが現れドラマは進んでいく。

ローズは大切に持っていた聖書に日記を書き綴っていた。そしてドクター・グリーンは日記から真実を解明していく。戦争のせいで精神病院に閉じ込められてしまったローズが気の毒でならなかった。ラストはとても衝撃的だったけど感動で胸が震える。


ヒロインのルーニー・マーラ(1940年代)とヴァネッサ・レッドグレーヴ(1980年代)はもちろん、ジャック・レイナー、テオ・ジェームズ、そしてお気に入り俳優のエリック・バナ、すべての俳優たちが皆適役で素晴らしい。


ローズに「LION ライオン 25年目のただいま/2016」のルーニー・マーラ。

レディローズに「アンコール!!/2012」「大統領の執事の涙/2013」「フォックスキャッチャー/2014」のヴァネッサ・レッドグレイヴ。

マイケル・マクナルティに「シング・ストリート 未来へのうた/2015」「フリー・ファイアー/2016」のジャック・レイナー。

ゴーント神父に「恋のロンドン狂騒曲/2010」「ダイバージェント/2014」のテオ・ジェームズ。

ドクター・グリーンに「ブーリン家の姉妹/2008」「キング・アーサー/2017」のエリック・バナ。

看護師に「Jの悲劇/2004」のスーザン・リンチ。

監督、脚本、製作は「マイ・レフトフット/1989」「父の祈りを/1993」「マイ・ブラザー/2009」「ドリーム・ハウス/2011」のジム・シェリダン。


新宿武蔵野館にて



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# by margot2005 | 2018-03-06 21:54 | UK | Trackback | Comments(2)

「ダンケルク 4Kレストア版」

Week-end à Zuydcoote1964 フランス/イタリア

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19406月、北フランス、ダンケルクにほど近いズイドコートの海岸。そこには40万近い英仏連合軍の兵士がひしめき、彼らは絶望と不安に苦しめられていた。そしてジュリアンマーヤ曹長はテントを張りアレクサンドル、デリイ、ピエルソンら3人の戦友と野営をしていた


ドラマがどのような展開になるのか全く知らなかった。戦争映画にロマンスを絡める辺りはアムールの国フランスらしい。戦争映画ではあるが、マーヤ曹長が戦場で遭遇する人々との出会いと別れを軸に描かれていて、これってヒューマンドラマ?と思わせるほど。

反戦映画と書いてある映画案内を見つけ、ドラマの中でもアレクサンドルが妻が待っているから除隊したい。と言っていたり、マーヤ曹長も早くこの場から逃れたいと必死になっている姿を見て反戦映画らしき雰囲気がうかがえる。

「ダンケルク/2017」英国軍がドーヴァー海峡を渡り始め、フランス兵の乗船を拒否している模様を描いていたが、本作でもそれはあり。そしてドイツ軍の空爆も激しいがドイツ兵は一切登場しない。


2/173/2まで角川シネマ有楽町で華麗なるフランス映画ドロン!ドヌーヴ!モロー!ベルモンド!を開催している。昨年の9月に「ダンケルク/2017」を鑑賞してジャン=ポール・ベルモンドの本作が気になっていた。で、あまりにもタイムリーに1964版が公開されると知ってシアターへ!

でも期待した割にはそれほどでもなかったかな?4Kレストア版の映像は驚くほど綺麗だったけど...。


今年85歳になるジャン=ポール・ベルモンド。ちょっと調べてみたら「パリの確率/1999」以来、彼の映画は日本で公開されていないし、ほぼ10年くらい映画にも出演していない様子。

ロマン・デュリス主演の「パリの確率」とアラン・ドロンと共演した「ハーフ・ア・チャンス/1998」はwowowで見ている。

ジャン=ポール・ベルモンド映画は大昔にリバイバル上映で見たような気もするが記憶にないので、シアターで初めて鑑賞したベルモンド映画としておきたい。


ジュリアンマーヤに「勝手にしやがれ/1959:気狂いピエロ/1965」「パリは燃えているか/1966」のジャン=ポール・ベルモンド。

ジャンヌに「太陽の下の18才/1962」のカトリーヌスパーク。

アレクサンドルに「サムライ/1967」のフランソワ・ペリエ。

デリイに「ヘッドライト/1955」のピエール・モンディ。

ピエルソンに「ダ・ヴィンチ・コード/2006」「ミックマック/2009」ジャンピエール・マリエール。

監督は「地下室のメロディー/1963」「シシリアン/1969」のアンリ・ヴェルヌイユ。

原作はロベール・メルルのズイドコートの週末


角川シネマ有楽町にて(期間、時間限定公開中)



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# by margot2005 | 2018-02-25 23:19 | フランス | Trackback | Comments(2)

「ドリス・ヴァン・ノッテン ファブリックと花を愛する男」

Dries2017 ドイツ/ベルギー

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監督、製作はライナー・ホルツェマー。

音楽はレディオヘッドのコリン・グリーンウッド。


ドキュメンタリーにはあまり惹かれないが、シアターで予告を見て興味を持った。そして別の映画を見に行った時、大きな方のシアターで上映されていた本作に人が集まっていてますます興味を持ち、翌日新宿武蔵野館へ!

美しいファブリックを使ってメンズ&レディーズのファッションを作り出すドリス・ヴァン・ノッテンの美意識/美的感覚は半端ではない。

唯一無二のブランドを牽引する天才デザイナー…”と称されるドリスのファッションは素晴らしい!の一言。


ファッションにアクセサリーは欠かせないものだが、ドリスのファッションにアクセサリーは一切ない。それはファブリックが美しくてアクセサリーの一部になっているように思える。

ドリスが願ってやまなかったパリのオペラ座で行われたショーでラストを迎える。オペラ座でファッション・ショーなんてスゴすぎる。


初めてカメラが入ったベルギー、アントワープにあるドリスの自宅。パートナーと暮らすその館には広大なる庭がある。花をこよなく愛するドリスの庭は美しくてため息ものだし、華麗なる館もうっとりするほどゴージャス!

以前、亡くなったイヴ・サンローランのドキュメンタリーを見たことがある。パートナーと暮らすパリの館がすごくゴージャスでさすがデザイナー!と感嘆したのを思いだす。


新宿武蔵野館にて


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# by margot2005 | 2018-02-22 20:20 | ドイツ | Trackback | Comments(0)

「THE PROMISE/君への誓い」

The Promise2016 スペイン/USA

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1914年、オスマン帝国。アルメニア人の青年ミカエルは、医師を目指して首都コンスタンチノープルの医科大学に入学する。彼はそこで下宿先の娘の家庭教師で同じアルメニア人の女性アナと出会い心惹かれる


ミカエルがコンスタンチノープルで出会ったアナはフランスで教育を受けたアルメニア人。ミカエルには故郷にフィアンセ、マラルが、そしてアナにはアメリカ人記者の恋人クリス・マイヤーズがいた。


イタリア映画祭2007で、オスマン帝国によるアルメニア人迫害の映画「ひばり農園/2007」鑑賞し、女性をレイプするシーンなど強烈でかなりの衝撃を受けた。本作にはそういったシーンは登場しないし、惹かれ合うカップルのロマンスも絡めて描かれていて「ひばり農園」とは違った視線で良かったと思う。ラストでトルコはこれら迫害を認めていないという説明があった。ひばり農園」でも同様の説明があったのを思い出す。


コンスタンチノープルの医科大学で会ったオスマン帝国のエムレと、アルメニア人ミカエルの友情。アナを愛したクリスとミカエルのラストでの歩み寄りなど男の友情って美しいなと少々感動。

大ラスはフランス海軍に助けられ米国に渡ったミカエル。米国で成功したアルメニア人ミカエルが誇らしげだった。

実際に起きたことを元にドラマは作られているが、ミカエル、アナ、クリスは実在の人物ではない。


ミカエルに「アメリカン・ドリーマー 理想の代償/2014」「エクス・マキナ/2015」のオスカー・アイザック。

アナに「ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦/2016」のシャルロット・ル・ボン。

クリス・マイヤーズに「聖杯たちの騎士/2015」のクリスチャン・ベール。

神父に「バッド・エデュケーション/2004」のダニエル・ヒメネス・カチョ。

マルタに「マリア/2006」ショーレ・アグダシュルー。

スティーヴンに「96時間/リベンジ/2012」のラデ・シェルベッジア。

マラルに「エヴァの告白/2013」のアンジェラ・サラフィアン。 

エムレに「オリエント急行殺人事件/2017」のマーワン・ケンザリ。 

メスロブに「グリーン・ゾーン/2010」のイガル・ノール。 

フランス海軍フルネ提督に「しあわせはどこにある/2014」「プロヴァンスの休日/2014」のジャン・レノ。

米国大使ヘンリー・モーゲンソーに「アーティスト/2011」のジェームズ・クロムウェル。

監督、脚本は「ホテル・ルワンダ/2004「帰らない日々/2007」のテリー・ジョージ。


丸の内TOEIにて



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# by margot2005 | 2018-02-19 21:42 | スペイン | Trackback(1) | Comments(0)

「ベロニカとの記憶」

The Sense of an Ending2017 UK

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ロンドンに暮らすトニーは妻のマーガレットと離婚して一人暮らし。年金生活を送りながら趣味で集めた中古カメラの店を経営している。娘のスージーは臨月でシングル・マザーになる予定。そんなある日、法律事務所から一通の手紙が届く。それには初恋の女性ベロニカの母親セーラが亡くなり、一冊の日記が彼に遺贈されたと記されていた…


ドラマは過去と現在を行ったり来たりして進んで行く。

ベロニカの母親セーラがなぜ自分に日記を遺贈したのか?納得がいかないトニーは法律事務所を訪問する。しかし担当者から、日記はベロニカが持っているが、渡すことを拒んでいるという答えが返ってくる。ますますわからなくなってしまったトニーは、過去に思いを馳せ、ベロニカとの再会を決意する。


トニーはとうとうベロニカと再会を果たす。

二人は橋の上で待ち合わせ、ベロニカはトニーを見つけて”ハロー!”と声をかける。でも実際にこのようなことが起きたら、互いに目印でもつけない限り相手がわからないのではないか?と思ったりした。40年ぶりに昔の恋人と再会するってどんな気分なのだろう?

互いに何事もなかったかのような顔をしてお茶するシーンがナイス。その後トニーはストーカーのごとくベロニカの後をつけ真実を知る。


しっとりとした地味な大人のドラマは、どのように展開されるか興味深く、そして見応えがあった。原タイトルの「終わりの感覚」が絶妙。

ラストを迎え、ドラマの中で”僕はベロニカともセーラとも寝ていない。”というトニーの言葉を思い出し謎が解けた。ベロニカではなく母親のセーラが過激な女性だったとは!でもそのようなムード漂わせていた確かに…。

学生時代のトニーの教師役で出演しているお気に入り俳優のマシュー・グードの出番が少なくて寂しい。

本作のシャーロット・ランプリングはとても穏やかな役。優しい表情を浮かべるシャーロットも中々素敵。セーラを演じる本来は穏やかなイメージのエミリー・モーティマーと真逆で面白い。


トニー・ウェブスターに「パディントン2/2017」のジム・ブロードベント。

ベロニカ・フォードに「さざなみ/2015」「アサシン クリード/2016」のシャーロット・ランプリング。

マーガレット・ウェブスターに「フランス組曲/2014」のハリエット・ウォルター。

スージー・ウェブスターに「セルフレス/覚醒した記憶/2015」のミシェル・ドッカリー。

ミスター・ハントに「マリアンヌ/2016」のマシュー・グード。

セーラ・フォードに「ラースと、その彼女/2007」「レオニー/2010」のエミリー・モーティマー。

ジャック・フォードに「キングスマン ゴールデン・サークル/2017」のエドワード・ホルクロフト。

若き日のトニーにビリー・ハウル。

若き日のベロニカに「サンシャイン/歌声が響く街/2013」のフレイア・メイヴァー。

エイドリアン・フィンにジョー・アルウィン。

監督は「めぐり逢わせのお弁当/2013」のリテーシュ・バトラ。


新宿武蔵野館にて



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# by margot2005 | 2018-02-13 20:32 | UK | Trackback | Comments(0)

「スリー・ビルボード」

Three Billboards Outside Ebbing, Missouri2017 UKUSA

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アメリカ、ミズーリ州の田舎町エビングに住むミルドレッド・ヘイズの娘アンジェラは、7か月前に何者かにレイプされた上殺害されていた。しかし犯人は未だ見つかっていない。進展しない警察の捜査にイラつくミルドレッドは抗議の広告を掲げることを思いつく…


アメリカの田舎(ロケ地はノースカロライナ州)って半端じゃないほど何もない?ミルドレッドが息子のロビーと住む家の周りは草原が広がるだけで、近隣には他の家もなかったように思える。

道路沿いに突然出現するスリービルボード。赤に黒字で書かれた文字が眩しい。

それには警察署長ウィロビーの名前が書かれていた。ウィロビーは困惑しながらも理解しようと努力するが、彼の部下の巡査ディクソンは怒りを募らせる。おまけにウィロビーを敬愛する町の住民も憤慨し、広告の掲載をやめるようミルドレッドに忠告する。元夫のチャーリーまでも...。

しかし誰もミルドレッドを諭すことはできず、彼女の行動はますますエスカレートして行く。


シアターで幾度となく予告編を見て期待していた1作。期待以上の素晴らしい!ドラマで大満足。

ミルドレッドを理解していたウィロビーと、ラスト近くで歩み寄るディクソンが最高。あの後、ミルドレッドとディクソンはどう行動したのだろう??とてもとても気になった。


マーティン・マクドナー作品はコリン・ファレル主演の2作品をwowowで鑑賞。ウディとサムも出演する「セブン・サイコパス」はクレージーな映画だった。本作のミルドレッドも相当クレージー。演じるフランシス・マクドーマンドは絶賛されたそう。彼女の「ファーゴ」は最高だったけど、怒りと悲しみを募らせる本作のマクドーマンドも素晴らしい!

マクドーマンド同様、ディクソン役のサム・ロックウェルも他に演じる俳優は思い浮かばないし、ウディ・ハレルソンとケイレブ・ランドリー・ジョーンズも然り。

お気に入り女優アビー・コーニッシュの出演も良かった。アビーって年々太っていく?

若いと思っていたサム・ロックウェルは今年50歳。クセのある個性派俳優で、超クセのあるフランシス・マクドーマンドに負けず劣らずといったところ。他の俳優もウディ・ハレルソンやケイレブ・ランドリー・ジョーンズにピーター・ディンクレイジと個性派ばかり。そうそう壊れたケイレブがお気の毒。


ミルドレッド・ヘイズに「ファーゴ/1996「ヘイル、シーザー/2016」のフランシス・マクドーマンド。

ウィロビーに「スウィート17モンスター/2016」のウディ・ハレルソン。

ディクソンに「フロスト×ニクソン/2008」「月に囚われた男/2009「バッド・バディ!私とカレの暗殺デート/2016」のサム・ロックウェル。

アンに「ウォリスとエドワード 王冠をかけた恋/2011」「セブン・サイコパス/2012のアビー・コーニッシュ。

レッドに「ビザンチウム/2012」「ストーンウォール/2015」のケイレブ・ランドリー・ジョーンズ。

チャーリーに「アメリカン・ギャングスター/2007」「セッションズ/2012」のジョン・ホークス。

ジェームズに「ハウエルズ家のちょっとおかしなお葬式/2007」「ゲーム・オブ・スローンズ シリーズ/2011~2017」のピーター・ディンクレイジ。

ロビー・ヘイズに「マンチェスター・バイ・ザ・シー/2016」のルーカス・ヘッジズ。

アンジェラ・ヘイズにキャスリン・ニュートン。

ペネロープにサマラ・ウィーヴィング。

ディクソンの母にサンディ・マーティン。

監督、脚本、製作は「ヒットマンズ・レクイエム/2008」「セブン・サイコパス/2012」のマーティン・マクドナー。


TOHOシネマズシャンテにて



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# by margot2005 | 2018-02-10 21:44 | UK | Trackback(2) | Comments(8)