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「結婚演出家」

Il regista di matrimoni…akaThe Wedding Director2006 イタリア/フランス

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娘が結婚したばかりの映画監督フランコ・エリカはアレッサンドロ・マンゾーニの小説いいなづけを撮ろうとしている。そんなある日、ミステリアスな女性がフランコを訪ねて彼の事務所にやって来る。しかしアポイントメントがないためフランコには会えず去って行く。その後シチリアに行ったフランコは浜辺で新婚カップルの記念映画の撮影に遭遇する。記念映画の撮影監督エンツォはフランコ・エリカの大ファンで、誘われるまま彼の家に滞在することになる。そんな折、パラゴニア荘に住む貴族フェルディナンド・グラヴィーナがやって来る。グラヴィーナはパラゴニア荘を維持するため娘ボーナを金持ちの男と結婚させようとしていた。パラゴニア荘に興味を持ったフランコは館に忍び込む


フランコはグラヴィーナからボーナの結婚記念映画の撮影監督に命じられる。やがてボーナがローマのフランコの事務所にやって来たミステリアスな女性だとわかり、ますますボーナに惹かれていく。


ボーナは金持ちの男と結婚したのだろうか?フランコとボーナの駆け落ちは成功したのだろうか?

見ている者はフランコの夢と現実の境がわからなくなって行ってもどかしい。あれはやはりフランコの妄想だった?


本作はイタリア映画祭2007で上映された時に見ることができなかった一作。イタリア映画祭2018で盛んに宣伝していて一般公開があることを知った。で、今回ようやく見ることができた。

フェデリコ・フェリーニの「8 1/21963」のような映画かな?と思っていたけど、またちょっと違う。しかし「8 1/2」や、ルキノ・ヴィスコンティの「山猫/1963」などへのオマージュは感じられてナイス。


フランコ・エリカに「赤いアモーレ/2004「頭を上げて/2009」「ある愛へと続く旅/2012」のセルジョ・カステリット。

ボーナ・グラヴィーナに「昼下がり、ローマの恋/2011」「海と大陸/2011」「君が望むものはすべて/2017」のドナテッラ・フィノッキアーロ。

フェルディナンド・グラヴィーナに「恋のマノン/1967」「夕なぎ/1972」のサミー・フレイ。

エンツォ・バイオッコに「夜よ、こんにちは/2003」「愛の勝利を ムッソリーニを愛した女/2009」のブルーノ・カリエッロ。

マッダレーナ・バイオッコに「題名のない子守唄/2006」「愛の勝利を ムッソリーニを愛した女/2009のシモーナ・ノービリ。

監督、脚本は「夜よ、こんにちは/2003「愛の勝利を ムッソリーニを愛した女/2009」「甘き人生/2016」のマルコ・ベロッキオ。


ヒューマントラストシネマ有楽町/Viva!イタリア vol.4にて



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by margot2005 | 2018-06-30 23:01 | イタリア | Trackback | Comments(0)

「いつだってやめられる 7人の危ない教授たち」

Smetto quando voglio…akaI Can Quit Whenever I Want2014 イタリア

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神経生物学の研究者ピエトロが新しい開発をしたが難しすぎて大学側から理解が得られず研究費を打ち切られてしまう。ポストを失ったピエトロは収入を失い窮地に陥る。追いつめられたピエトロはあることに思いつく。自分が開発したアルゴリズムを利用して違法薬物に未指定の新しいドラッグを作ろうと考える。早速、中華屋で皿洗いのバイトをする元化学者のアルベルトを訪ねる。やがて元数理経済学者で今やポーカー中毒のバルトロメオを始めとして、元考古学者で現在道路工事監督中のアルトゥーロに、ガソリンスタンドで働くマッティアとジョルジョ、そして就活中のアンドレアと、皆過去は才能豊かな研究者ばかり。チーム結成後ドラッグストアで原材料を買い求め薬を作り始める...


本作が長編デビュー作となる監督によると、最高得点で学位を取得したゴミ収集員たちというタイトルの新聞記事を見たのが映画を作る発端だったらしい。学位を持つ優秀なる人間が上手く職を得る事ができず社会の片隅に追いやられている現実があるという。

映画はコメディだが、社会からのけ者扱いされた学者たちが集まれば不可能なことも可能になってしまう。7人はドラッグで大もうけし、一時リッチな気分に酔う。

アルベルトが車の事故を起こさななければドラッグ市場のボス、ムレーナが現れなければと想いは募るが結局悪事は罰せられるのだ。

ドラッグを作るピエトロの同居中の恋人ジュリアが、ドラッグ中毒人間を更正させるカウンセラーというのも笑える。イタリアで大ヒットしたのも納得。ラストがイケてる。


ピエトロにエドアルド・レオ。

ジュリアにヴァレリア・ソラリーノ。

マッティアにヴァレリオ・アプレア。

ジョルジョにロレンツォ・ラヴィア。

アルトゥーロにパオロ・カラブレージ。

バルトロメオにリベロ・デ・リエンツォ。

アルベルトにステファノ・フレージ。

アンドレアにピエトロ・セルモンティ。

ドラッグ市場のボス、ムレーナにネリ・マルコレ。

監督、原案、脚本はシドニー・シビリア。


ヒューマントラストシネマ有楽町/Viva!イタリア vol.4にて上映中(イタリア映画祭2015で鑑賞)



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by margot2005 | 2018-06-30 21:15 | イタリア | Trackback | Comments(0)

「告白小説、その結末」

D'après une histoire vraie…akaBased on a True Story2017 フランス/ポーランド/ベルギー

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心を病んで自殺した母のことを書いた小説がベストセラーとなった女流作家デルフィーヌはサイン会で大成功を収める。しかし次回作は全く書けなくてスランプに陥っていた。そんな折、サイン会で出会った謎の美女エルから連絡が入る


エルの仕事はゴーストライターで、デルフィーヌのアパルトマンが見える距離に住んでいる。そしてデルフィーヌのアパルトマンにやって来たエルはPCに届いていたデルフィーヌ宛の大量のメールに勝手にレスをする。その後エルはデルフィーヌのアパルトマンに転がり込んでくる。やがて共同生活が始まりデルフィーヌに災難が降りかかる。


ちょっとネタバレ...


まず、精神安定剤の服用。

階段から落ちて骨折。

依頼されていた高校の講演会にデルフィーヌの代わりにエルが出席するというが、エルは出席していなかったことが判明。

止めは、食事に殺鼠剤が入っていたこと。


これはサスペンスか?と思われる展開だったが、エルはデルフィーヌの妄想?と理解した。

デルフィーヌがエルにプレゼントした真っ赤なストールとエルの真っ赤なルージュがインパクトあり。


最近公開されるフランス映画はあまり面白くないが、本作は私的に久しぶりのヒット作となった。

監督であるロマン・ポランスキーの妻エマニュエル・セニエはお気に入りフランス人女優の一人。

キレる役を演じたら右に出る者はいないほどハマるエヴ・グリーンがキレまくっていた。

デルフィーヌのパートナー、フランソワ役のヴァンサン・ペレーズが素敵。


デルフィーヌに「ヴィクトル・ユゴー 笑う男/2012「毛皮のヴィーナス/2013」のエマニュエル・セニエ。

エル「悪党に粛清を/2015」「ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち/2016」のエヴァ・グリーン。

フランソワに「ダリダ~あまい囁き~/2017」のヴァンサン・ペレーズ。

レイモンに「パリ3区の遺産相続人/2014」のドミニク・ピノン。

展覧会の責任者に「カミーユ、恋はふたたび/2012」 パリ3区の遺産相続人」のノエミ・ルボフスキー。

監督、脚本は「おとなのけんか/2011」毛皮のヴィーナス」のロマン・ポランスキー。


ヒューマントラストシネマ有楽町にて



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by margot2005 | 2018-06-29 21:21 | フランス | Trackback | Comments(0)

「母という名の女」

Las hijas de Abril…akaApril's Daughter2017 メキシコ

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メキシコのリゾート地、プエルト・バジャルタ。17歳のバレリアは姉のクララと母が所有する別荘に暮している。バレリアは初体験で妊娠してしまい同い年のボーイフレンド、マテオの子供を身ごもっていた。妊娠は内緒にしておいてとクララに言っていたにも関わらず、ある日突然母がやって来る。再会した母に戸惑うバレリアだったが出産の不安から母を頼るようになる


なんという母!なんというエンディング!が映画の感想。

母アブリルはどちらも実の娘ながらクララが大好きでバレリアはそれほどでもない、といった感情があるように思える。親って可愛い子と、それほどでもない子がいるはずだから、多分

ストレスを抱えるクララは過食症気味で女性としての魅力に欠けるが、バレリアはキュートで魅力的な女性。ひょっとしてアブリルは娘のバレリアに嫉妬しているのではないか?とも感じた。あの母なら絶対に芽生える感情だ。

マテオの父親は孫の存在を無視し、母親に頼らないよう息子に釘を刺している。そこでアブリルは17歳のカップルに子供が育てられるわけがないと判断し、勝手に孫カレンを養子に出してしまう。その後自分の思い通りに行動するアブリルにゾッとした。母/祖母より女を優先するアブリルにただただ唖然!


アブリルに「ジュリエッタ/2016」のエマ・スアレス。

バレリアにアナ・バレリア・ベセリル。

マテオにエンリケ・アリソン。

クララにホアナ・ラレキ。

マテオの父に「父の秘密/2012」のエルナン・メンドーサ。

監督、脚本、製作は「或る終焉/2015」のミシェル・フランコ。


ユーロスペースにて



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by margot2005 | 2018-06-26 21:40 | 中・南米 | Trackback | Comments(0)

「男と女、モントーク岬で」

Return to Montauk 2017 ドイツ/アイルランド/フランス

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マックスはドイツ、ベルリンに住む北欧の人気作家。ある日、新作のプロモーションのため、パートナーのクララを伴い17年ぶりにニューヨークの地を踏む。プロモーションで旧友のウォルターに再会したマックスはかつての恋人レベッカがニューヨークで弁護士として成功している話を聞く。今もなおレベッカが忘れられないマックスはプロモーションでの秘書役リンジーを連れてレベッカの働く事務所を訪ねる


レベッカは17年ぶりに突然やってきた元恋人マックスに戸惑い追い返してしまう。しかし後にマックスに連絡をしてモントーク岬へ行かないか?と持ちかけてくる。モントーク岬は二人の思い出の場所だった。

追い返したマックスに連絡を入れてモントーク岬行きを誘ったのはレベッカなりに理由があった。しかしいとも簡単にベッドインOKのレベッカには少々疑問?女心は理解に苦しむ?


何はともあれ未練たらたらのマックスが哀れなのだけど自業自得でどうしようもない。

これぞ大人のラヴストーリーといった趣のヒューマンドラマ。美しいモントーク岬がドラマを盛り上げる。さりげないレベッカのファッションも素敵。

ステラン・スカルスガルドとニーナ・ホスのカップルがナイス・キャスティング。

ニーナ・ホスは憂のある表情がとても似合う女優。


マックス・ゾーンに「われらが背きし者/2016」のステラン・スカルスガルド。

レベッカに「あの日のように抱きしめて/2014」のニーナ・ホス。

クララにスザンネ・ウォルフ。

リンジーにイシ・ラボルド。

レイチェルに「アルバート氏の人生/2011」のブロナー・ギャラガー。

ウォルターに「白い帽子の女/2015」のニエル・アレストリュプ。

監督、脚本、製作は「シャトーブリアンからの手紙/2011」「パリよ、永遠に/2014」のフォルカー・シュレンドルフ。


新宿武蔵野館にて



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by margot2005 | 2018-06-23 20:19 | ドイツ | Trackback | Comments(0)

「ダリダ~あまい囁き~」

Dalida2016 フランス

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フランスの国民的人気歌手ダリダの知られざる愛と哀しみの人生を描いた伝記ドラマ。


オープニング、空港でイタリア語で会話するダリダ。そして相手がイタリア人俳優のリッカルド・スカマルチョ。ダリダってフランス人なのに?と思っていたので、ドラマが進行し彼女がイタリア系のエジプト人として生まれたことを知った。後にフランスに帰化している。


21世紀の今では考えられないが、60年代に活躍した国民的人気歌手には私生活がなかった。愛する人との結婚と母親になることを願ったが、ダリダにとってはかなわぬ夢だった。ダリダを世に送り出したルシアンと結婚はしたが後に離婚している。

弟でマネージャーでもあるオルランドが、シンガーソングライターのルイジとの愛にのめり込むダリダを見て引き合わせたことを後悔するシーンがあり、オルランドも恋多き女ダリダに手を焼いていた様子。ダリダって半端じゃないくらい男関係が激しい女性で驚き。


伝記ドラマなので当然ながらダリダの曲がたくさん披露される。

ダリダに関してはよく知らないのに映画を見てしまった。知っているのはアランドロンと歌ったフランス語の甘い囁きくらい。おまけに彼女は若くて亡くなったとばかりと思っていて、54歳で自殺したとは全く知らなかった。そしてダリダは愛した内の3人の男が自殺するという壮絶な人生を歩んだ恋多き女性だった。

ダリダの墓はパリのモンマルトル墓地にある。かつて行ったその地でダリダの墓見た記憶あり。


ダリダにスヴェヴァ・アルヴィティ。

オルランドに「南部のささやかな商売/2013」「二ツ星の料理人/2015」のリッカルド・スカマルチョ。

ルシアン・モリスに「愛しき人生のつくりかた:監督、脚本、出演/2015」のジャン=ポール・ルーヴ。

リシャール・シャンフレーに「WEAPONS/2008」「パリ警視庁:未成年保護特別部隊/2011」のニコラ・デュヴォシェル。

ルイジ・テンコに「SUBURRA -暗黒街-/2017」「ザ・プレイス/2017」のアレッサンドロ・ボルギ。

ルチオに「眠れる美女/2012」のブレンノ・プラシド。

ジャン・ソビエスキーに「ボヴァリー夫人とパン屋/2014」「ソフィー・マルソーの秘められた出会い/2014のニールス・シュネデール。

エディー・バークレイに「ヒトラーへの285枚の葉書/2016」のヴァンサン・ペレーズ。

ブルーノ・コキャトリクスに「恋は足手まとい/2005」のパトリック・ティムシット。

監督、脚本、製作は「ソフィー・マルソーの秘められた出会い」のリサ・アズエロス。


角川シネマ有楽町にて(6/22まで)



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by margot2005 | 2018-06-22 21:08 | フランス | Trackback | Comments(0)

「ゲティ家の身代金」

All the Money in the World2017 USA/イタリア

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ある日、石油王ジャン・ポール・ゲティの孫ポールが誘拐される。誘拐犯が要求した身代金は1700万ドル。ポールの母親アビゲイルは離婚しており1700万ドルなど払えるわけがない。そこで彼女は息子ポールの祖父であるジャン・ポール・ゲティに身代金を支払ってくれるよう頼み込むが素気なく拒否されてしまう


ドラマの主人公はアビゲイル・ハリス。ラスト、ポールが解放された3年後ジャン・ポール・ゲティが亡くなり、ゲティ家に戻ったアビゲイルがドラッグ中毒の元夫に代わりに会社の経営を引き継ぐところでラストを迎える。

ゲティはドラマの中で14人の孫がいると言っていたから、実際はこんな簡単に事が進んだわけではなく、石油王ジャン・ポール・ゲティの遺産相続に関しては相当もめたに違いない。しかしこのすっきりとしたシンプルなエンディングはとても良かった。美術品が大好きな彼がゲティ美術館財団を設立していたのは大正解


お蔵入りとなったケヴィン・スペイシー版がちょっと見てみたいけど、石油王ジャン・ポール・ゲティ役はクリストファー・プラマーで良かったのではないか?と思った。

見ている間、誰だか?全くわからなかったティモシー・ハットンの老人化にびっくり!

誘拐犯のチンクアンタ役でロマン・デュリスが出演していて驚き。誘拐犯の中でただ一人人間味のあるキャラでナイス。


アビゲイル・(ゲイル)ハリスに「グレイテスト・ショーマン/2017」のミシェル・ウィリアムズ。

ジャン・ポール・ゲティに「手紙は憶えている/2015」「偽りの忠誠 ナチスが愛した女/2016」のクリストファー・プラマー。

フレッチャー・チェイスに「テッド/2012」「パトリオット・デイ/2016」のマーク・ウォールバーグ。

ジャン・ポール・ゲティ三世にチャーリー・プラマー。

チンクアンタに「彼は秘密の女ともだち/2014」「ロマン・デュリスの 偶然の殺し屋/2016」のロマン・デュリス。

オズワルド・ヒンジに「普通の人々/1980「グッド・シェパード/2006」「ゴーストライター/2010」のティモシー・ハットン。

ジャン・ポール・ゲティ二世に「おみおくりの作法/2013」のアンドリュー・バカン。

監督、製作は「オデッセイ/2015」「エイリアン コヴェナント/2017」のリドリー・スコット。


TOHOシネマズ日比谷にて




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by margot2005 | 2018-06-15 21:30 | USA | Trackback | Comments(6)

「ファントム・スレッド」

Phantom Thread 2017 USAUK

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1950年代のロンドン。レイノルズ・ウッドコックは天才的仕立て屋で英国のオート クチュール業界の中心的人物。ある日、訪れたレストランで若いウェイトレスのアルマと出会う。アルマを気に入ったレイノルズはディナーに誘い食事の後自分の別荘に連れ帰る。やがてレイノルズは自分好みの完璧な身体を持つアルマに創作意欲を掻き立てられ、彼女をモデルにドレスの製作を開始する


支配しまくるエゴイスト男を操り自分のものにしてしまった女。

私はここに住んでいるの””私の名前はアルマよと、ただのお針子ではないことをレイノルズの顧客に主張する健気なアルマ。訪ねてきたドクターに何かあれば連絡くださいミセス・ウッドコック。と言われ、結婚してないながらも訂正しないしたたかなアルマ。ドクターを見送るシーンでレイノルズの姉シリルと愛人アルマとの沈黙の闘いが面白かった。そう女はコワイ。


しかし何と言っても圧巻はキノコ。微笑みながら毒キノコを炒めるアルマ。レイノルズの嫌いなバターをたっぷりと入れて。そして再び具合が悪くなったレイノルズに私があなたの世話をしてあげるわと宣うアルマ。異常とも思える二人の愛情が何ともスゴい。

キノコの件では「The beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ/2017」を思いだしたのは言うまでもないが、種類によってはキノコで簡単に毒殺することはできないということを知った。


ダニエル・デイ=ルイスは完璧主義の支配者が実に似合う。8090年代のダニエル・デイ=ルイスといえば「存在の耐えられない軽さ/1988」「マイ・レフトフット/1989「父の祈りを/1993」と、どの作品も素晴らしい。

アカデミー賞主演男優賞3度の受賞はダニエル・デイ=ルイスただ一人というのにも納得。そして本作を最後に引退するらしいが、彼、じいさん役はきっとNO!なのだろう?


ダニエル・デイ=ルイスはもちろん、ヴィッキー・クリープスとレスリー・マンヴィルがナイスキャスティング。50年代のオート クチュールが美しい!

オスカーの作品、監督、主演男優、助演女優にノミネートされ、衣裳デザイン賞を受賞している。


レイノルズ・ウッドコックに「ゼア・ウイル・ビー・ブラッド/2007」「NINE/2009」「リンカーン/2012」のダニエル・デイ=ルイス。

アルマ・エルソンに「殺意は薔薇の香り/2013」「コロニア/2015」のヴィッキー・クリープス。

シリル・ウッドコックに「ロンドン、人生はじめます/2017」のレスリー・マンヴィル。

監督、脚本、製作は「ゼア・ウイル・ビー・ブラッド」「ザ・マスター/2012」のポール・トーマス・アンダーソン。


新宿武蔵野館にて



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by margot2005 | 2018-06-09 00:33 | USA | Trackback | Comments(6)

「君の名前で僕を呼んで」

Call Me by Your Name2017 イタリア/フランス/ブラジル/USA

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1983年、北イタリア。17歳のエリオは田舎のヴィラで両親と共に夏のヴァカンスを過ごしている。ある日、大学の美術史教授である父のインターンとして24歳のアメリカ人大学院生オリヴァーがやって来る。初めは自信家のオリヴァーに反発していたエリオだったが、日を追うごとに彼に惹かれて行くのだった…


オスカーの作品賞や主演男優賞にノミネートされ日本でも話題になり上映館もかなり多い。

映画は”初恋の輝き 甘く美しく…”なんて絶賛されている。なぜ絶賛されるのだろうか?私的にはあまりそそられなかった。でも、エリオのラストシーンは素晴らしい!そしてロケされた美しいイタリアの景色は堪能できるし、景色同様アーミー・ハマー&ティモシー・シャラメが美しい。

以前見たブラジル映画「彼の見つめる先に/2014」とても爽やかな青春ラブ・ストーリーだった。最近映画で男性同士のキスシーンを見る機会が多いので違和感を覚えなくなったけれども「彼の見つめる先に」と比較するとこちらは爽やかさが足りない。ルカ・グァダニーノ&ジェームズ・アイヴォリーのせいかも知れない?


17歳の息子がゲイなのにたじろがないどころか認める父親が理解できない。それも80年代なのに…。一方でオリヴァーは父親に知れたら矯正施設に入れられると言っていた。この差はどこから来る?

君の名前で僕を呼んで”は男女間では違和感ありで、男同士だから不自然なく呼び合うことができる。二人が互いの名前で呼び合い戯れる山のシーンが素敵だった。


オリヴァー「ジャコメッティ 最後の肖像/2017」のアーミー・ハマー。

エリオに「インターステラー/2014」のティモシー・シャラメ。

パールマン教授に「シェイプ・オブ・ウォーター/2017」のマイケル・スタールバーグ。

アネラに「僕とカミンスキーの旅/2015」 のアミラ・カサール。

マルシアに「ジェラシー/2013」のエステール・ガレル。

キアラに「愛を綴る女/2016」のヴィクトワール・デュボワ。

監督、製作は「ミラノ、 愛に生きる/2009」「胸騒ぎのシチリア/2015」のルカ・グァダニーノ。

脚本は「日の名残り/1993「上海の伯爵夫人/2005」「最終目的地/2009」のジェームズ・アイヴォリー。


新宿武蔵野館にて



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by margot2005 | 2018-06-02 21:32 | イタリア | Trackback | Comments(2)

「いつだってやめられる 10人の怒れる教授たち」

Smetto quando voglio: Masterclass2017 イタリア

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「いつだってやめられる/2014」の続編。

本作は3部作の第2章で、今年イタリアで公開される第3章「Smetto quando voglio: Ad honorem」と一緒に撮影された模様。


合法ドラッグをめぐる大騒動の後、神経生物学者のピエトロは獄中生活を満喫中。一方で女性刑事のパオラ・コレッティは街にはびこる合法ドラッグを絶滅しようと躍起になっている。ある日、ドラッグがやめられないアルベルトが自動車事故を起こし警察に連行される。そこでコレッティはチームを再結成して警察に協力してくれないかとピエトロに持ちかける


犯罪歴の抹消を条件にOKしたピエトロたち7人と、新たに加わった解剖医と弁護士の2人。彼らのミッションは警察が直接介入することが出来ない合法ドラッグの取引を非合法化するために、秘密裏にドラッグを入手して、その成分を分析することだった。


前作では学者のピエトロたちがドラッグストアで原材料を買ってドラッグを作って売りまくる話で、痛快でとても面白かった。本作もチームが再結成して警察に協力するという展開は中々面白い。前作に比べるとスケールがかなり大きくなっていて見せ場がたっぷりある。


ピエトロ役のエドアルド・レオはスタントなしで真夏に列車のアクション・シーンに挑んだそう。あのシーンはイタリア映画では中々見られない。とてもハリウッド的だった。そしてその列車のシーンにちょっと怪しいヴァルテル役でルイジ・ロ・カーショが出演している。


ピエトロにエドアルド・レオ。

マッティアにヴァレリオ・アプレア。

アルベルトにステファノ・フレージ。

アルトゥーロにパオロ・カラブレージ。

バルトロメオにリベロ・デ・リエンツォ。

ジョルジョにロレンツォ・ラヴィア。

アンドレアにピエトロ・セルモンティ。

ジュリアにヴァレリア・ソラリーノ。

パオラ・コレッティにグレタ・スカラーノ。

ヴァルテルにルイジ・ロ・カーショ。

監督、原案、脚本はシドニー・シビリア。


Bunkamura シネマにて上映中(イタリア映画祭2017で鑑賞)



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by margot2005 | 2018-06-02 21:25 | イタリア | Trackback | Comments(0)