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今年も訪れてくださった皆様に感謝したいと思います!

今年はシアターで68本の映画を観ました。
観る作品が滅茶マイナーなので、昨年と同じくMY BESTを11本選んでみました。
BEST10ならぬBEST11となってしまったのは、どうしても外したくない作品ばかりで...
下記公開された順に..
クリスマス・イヴの2日前に日比谷公園で撮ったライト・アップ写真(夜景ってどうすれば上手く撮れるのか??)と共に良き2008年をお迎えください!
この日は雨にも関わらずすっごい人でびっくり。都内のライト・アップは年々競いあっている模様でスゴ過ぎ...

ある愛の風景
4分間のピアニスト
アフター・ウエディング
エディット・ピアフ〜愛の讃歌〜
題名のない子守唄
あるスキャンダルの覚え書き
クィーン
サン・ジャックへの道
約束の旅路
パリ、ジュテーム
愛されるために、ここにいる
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by margot2005 | 2007-12-31 01:20 | Trackback(17) | Comments(32)

「その名にちなんで」

a0051234_23335419.jpg「The Namesake」 2006 インド/USA
インドからアメリカ合衆国に渡った家族が織りなすヒューマン・ドラマ。
原作はピュリッツァー賞受賞作家ジュンパ・ラヒリの書いた世界的ベストセラー“The Namesake”。
監督はインド、カルカッタ出身のミーラー・ナーイル。
父アショケに「マイティ・ハート/愛と絆/2007」のイルファン・カーン。
母アシマにタブー。
彼らの息子ゴーゴリに「スーパーマン・リターンズ/」のカル・ペン。
ゴーゴリの妻となるモウシュミに 「ヴェニスの商人/2004」 のズレイカ・ロビンソン。
ゴーゴリの学生時代の恋人マクシーンに「ポセイドン/2006」のジャシンダ・バレット。
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1974年、インド、カルカッタに住む学生のアショケ(カーン)はロシアの小説家ニコライ・ゴーゴリの“外套”を読書中、列車の中で隣り合った老人より”若いうちに海外へ出て経験を積むと良い。”とアドヴァイスを受ける。そして、その後、突然の列車事故に遭遇したアショケだったが、手にしていた本“外套”が目印となり一命を取り留める。
3年後美しいアシマ(タブー)と見合いし、二人は結婚してアメリカへと渡る。
ニューヨークで生活を始めた二人だが、新生活に戸惑うばかりのアシマは故郷カルカッタへ帰りたいと言い出す始末。なんとかアシマを説き伏せるアショケ。やがて男の子が誕生しゴーゴリと命名される。
高校生になったゴーゴリ(ペン)は学校の授業でニコライ・ゴーゴリを知り、“なぜこのような名前を付けたのか?”と父親に迫るのだった...
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成長し巣立って行く子供たち。
母アシマのどうしようもない寂しさがひしひしと感じられ、同じ母としてジーンと来る。
人にとって名前の持つ意味の大きさを実感するストーリーである。
物語の中で“結婚式と葬式”が盛大なるセレモニーとして描かれるシーンは、インドの文化を垣間見た気がする。
文化の違いに戸惑うゴーゴリとアメリカンの恋人マクシーン。マクシーンはゴーゴリの世界(インド)に近づきたいと望むが、それを受け入れないゴーゴリ。
一方で、ゴーゴリと同じ文化の元に育ったモウシュミだが、結局彼女はその文化に背けて生きて行くことになる。この二人の描き方が上手いなぁと思う。
でもこの作品は母アシマを演じたインド出身のタブーの魅力満載の作品かと思える。
20才から45才までを演じたタブー。
20代も40代(実際は30代)もOKな彼女の美しさは羨まし過ぎ!
初日、土曜日の昼下がり、シアターはほぼ満席だった。
日比谷シャンテにて...
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by margot2005 | 2007-12-23 23:54 | アジア | Trackback(16) | Comments(10)

「エンジェル」

a0051234_2339136.jpg「Angel」2007 UK/ベルギー/フランス
UK人(故人)エリザベス・テイラーの小説“Angel”を元に「ぼくを葬る/2005」のフランソワ・オゾンが作ったメロ・ドラマ風文芸作品。
主演のエンジェルに「ダンシング・ハバナ/2004」でヒロイン、ケイティ役を演じたロモーラ・ガライ。
ガライは「タロットカード殺人事件/2006」でヒロインの友人ヴィヴィアンを演じている。
エンジェルと出会う画家のエスメに「300/2007」のドイツ出身俳優マイケル・ファスベンダー。
エンジェルの小説を出版するセオ・ギルブライトに「ピアノ・レッスン/1993」のサム・ニール。彼の妻ハーマイオニーに「スイミング・プール/2005」「家の鍵/2004」のシャーロット・ランブリング。
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1900年初頭イングランドの下町ノーリー。
食料品店を経営する母(ジャクリーン・タング)と二人暮らしのエンジェル(ガライ)は上流階級に憧れる16才の夢見る乙女。
学校をさぼっては小説を書きため、ある日完成した小説をロンドンの出版社に送る。
待ちに待った出版社からの手紙が届きロンドンへ向かうエンジェル。
彼女を出迎えたのは出版社のセオ・ギルブライト(ニール)。
彼に小説の一部分を書き直してくれと言われたエンジェルだが、“一行たりとも書き直しはしません!”と言い放ち立ち去る。だが、エンジェルの小説の素晴らしさに惚れ込んだギルブライトは、その夜エンジェルを自宅のディナーに招き妻ハーマイオニー(ランブリング)に紹介する。
礼儀も作法も知らない貧しい家に育ったエンジェルに不快感を覚えるハーマイオニー。
しかしながらエンジェルの小説は出版され本屋に並び始めついにベスト・セラーとなるのだった...
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フランソワ・オゾン映画は、21世紀になってから公開された「まぼろし/2001」「8人の女たち/2001」「スイミング・プール/2003」「ふたりの5つの分かれ路/2004」「ぼくを葬る/2005」までシアターで観て来た。
しかし、20世紀に作られたオゾン映画は1本も観てないのでなんとも言えないが、これはオゾンっぽくないなぁと感じた一作。
物語が盛り上がる際、大々的にbackmusicが流れ...過去のイタリア製メロ・ドラマの雰囲気。これってオゾン監督のテイストなのかな?と思った。でも映画にマッチしていてgood。
ヒロイン、エンジェルを演じたロモーラ・ガライは中々キュートで適役。「ダンシング・ハバナ」でディエゴ・ルナ相手にダンシング、ダンシングのシーンは素晴らしかった。
エンジェルの短い人生の中で愛し続けたエスメ役のファスベンダーはドイッチェって顔のSexyイケメンだが、この作品では陰が薄い...
オゾン映画2本でヒロインを演じているシャーロット・ランブリングと、「ジュラシック・パーク/1993」でおなじみの、サム・ニールの存在感が大きいなぁと感じる。
オゾン作品てことで...予告もさんざん観たしで...かなり期待して観に行った。
これって女性が監督したの?のノリの女性映画で、ゲイであるらしいオゾンってやはり女性の気持ちが解るのかなぁなんて感じる、感じる。
日比谷シャンテにて...
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by margot2005 | 2007-12-20 23:53 | UK | Trackback(14) | Comments(5)

ドイツ映画(オーストリア含む)

アイガー北壁
アイヒマンを追え!ナチスがもっとも畏れた男
愛より強く
青い棘
あと1センチの恋
あの日 あの時 愛の記憶
あの日のように抱きしめて
ありがとう、トニ・エルドマン
イェラ
命をつなぐバイオリン
エゴン・シーレ 死と乙女
おじいちゃんの里帰り
女は二度決断する
帰ってきたヒトラー
顔のないヒトラーたち
消えた声が、その名を呼ぶ
君がくれたグッドライフ
クラバート - 謎の黒魔術
クララ・シューマンの愛
ゲーテの恋~君に捧ぐ「若きウェルテルの悩み」〜
コッホ先生と僕らの革命
5パーセントの奇跡~嘘から始まる素敵な人生~
THE WAVE ウェイヴ
さよなら、アドルフ
しあわせはどこにある
終着駅 トルストイ最後の旅
白いリボン
ソウル・キッチン(SOUL KITCHEN)
そして、私たちは愛に帰る
太陽に恋して
誰のせいでもない
厨房で逢いましょう
ドリス・ヴァン・ノッテン ファブリックと花を愛する男
ドレスデン、運命の日
23年の沈黙
はじめてのおもてなし
パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト
パッション
バーダー・マインホフ 理想の果てに
バチカンで逢いましょう
ハンナ・アーレント
ピエロがお前を嘲笑う
東ベルリンから来た女
陽だまりハウスでマラソンを
ヒトラー暗殺、13分の誤算
ヒトラーの贋札
ヒルデ ー ある女優の光と影
ヒンデンブルグ 第三帝国の陰謀
ふたつの名前を持つ少年
ブッデンブローク家の人々
冬の贈りもの
プリンセス・アンド・ウォリアー
僕とカミンスキーの旅
ぼくらの家路
マーラー 君に捧げるアダージョ
マンデラの名もなき看守
みえない雲
ミケランジェロの暗号
メッセージ そして、愛が残る
リスボンに誘われて
ルートヴィヒ
善き人のためのソナタ
4分間のピアニスト
ワイルド わたしの中の獣
わが教え子、ヒトラー
ワン・ディ・イン・ヨーロッパ
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by margot2005 | 2007-12-15 02:01 | REVIEW/ドイツ

「宮廷料理人ヴァテール」

a0051234_2113483.jpg「Vatel」2000 フランス/UK
実在した宮廷料理人フランソワ・ヴァテールの三日間を描いた人間ドラマ。
ヴァテールに「隣の女/1982」「あるいは裏切りという名の犬/2004」のジェラール・ドパルデュー。
王妃マリ・テレーズの女官モントージェ夫人に「金色の嘘/2000」のユマ・サーマン。
ローザン公爵に「海の上のピアニスト/1999」のティム・ロス。
ルイ14世に「眺めのいい部屋/1986」のジュリアン・サンズ。
監督は「シティ・オブ・ジョイ/1992」のローランド・ジョフィー。
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1671年、4月10日。フランスの太陽王ルイ14世(サンズ)がコンデ公(ジュリアン・グローヴァー)の居城シャンティイを訪れる。
ルイ14世の寵愛を望むコンデ公は、彼を盛大にもてなすため、接待係(宴会部長)として天才料理人ヴァテール(ドパルデュー)にいっさいの采配を任す。
一緒にやって来たルイの弟フィリップ・ドルレアン(マーレイ・ラクラン・ヤング)や、ローザン公爵(ロス)はヴァテールに辛く当たるが、ただ一人彼に優しい人がいた。それは王妃の女官モントージェ夫人(サーマン)。
ローザン公爵はモントージェ夫人に言寄るが、彼女は聞く耳を持たない。
ヴァテールはモントージェ夫人のため素晴らしいお菓子を作り、カードを添えて彼女に送る。そして、宴会係のヴァテールはルイをもてなすため贅の限りを尽くすのだった...
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パリ北駅から列車で3、40分の距離にあるピカルディ地方にあるお城シャンティイが舞台。
お城はヴェルサイユには適わないが、庭は広〜い!...と書いたがここは未見の地である。一度行ってみたいスポット。
実在の人物フランソワ・ヴァテールを演じたドパルデューは、どのような役を演じても様になる素晴らしい!俳優。
モントージェ夫人役のユマ・サーマンは時代物似合うし、ティム・ロスは相変わらず狡猾な人間役が似合い過ぎ。
ルイ14世役のジュリアン・サンズは、少々お年だが相変わらずハンサム。実際のルイはあのようにハンサムではないが(肖像画を見る限り...)サンズなんとなくルイ役good。
贅を尽くした料理を始めとして、冷蔵庫のない時代に氷の彫刻、そして打ち上げられる数々の花火...贅沢過ぎ...王家だけあんなに贅沢していれば国民はマジで怒ることだろう(フランス革命で処刑されたルイ16世。彼の前の、前の14世の時代に、既に王家の贅沢さが非難されていた)。
フランス/UK合作映画で、舞台はフランスだが台詞は英語。
“Monsieur!”“Madame!”と呼びかける後に英語が続くのがなんか違和感あり。フランス語台詞にして欲しかった。
2000年に劇場公開され、後DVD化されている。
wowowで放映されたので、数年ぶりに見る事が出来た。
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by margot2005 | 2007-12-14 21:24 | フランス | Trackback(1) | Comments(6)

「ある愛の風景」

a0051234_2329752.jpg「Brødre」...aka「Brothers」 2004 デンマーク
デンマーク人監督スザンネ・ビアが「しあわせな孤独/2002」「アフター・ウエディング/2006」の間に作った、家族愛、人間ドラマ。
ヒロイン、サラを演じるのは「ディアボロス/悪魔の扉/1997」以来、「グラディエーター/2000」「ミッション・トゥ・マーズ/2000」「閉ざされた森/2003」etc.ハリウッド大作に出演している“Danish beauty”ことコニー・ニールセン。
ニールセンはこの作品で始めて出身国であるデンマーク映画に出演したという。
サラの夫ミカエルに「マーサの幸せレシピ/2001」「アドルフの画集/2002」のウルリク・トムセン。ミカエルの弟ヤニックに「しあわせな孤独」のニコライ・リー・コス。
監督スザンネ・ビアの作り出す世界...人間の悲しみ、辛さ、哀れさ...これが見事に描かれていて観るものの心を揺さぶる...いや上手い!上手すぎ!
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デンマーク、コペンハーゲンに住むエリート軍人ミカエル(トムセン)には美しい妻サラ(ニールセン)と、二人の娘がいる。
一方で、ミカエルには、刑務所から出て来たばかりの遊び人ヤニック(リー・コス)という弟がいる。二人の両親にとってもミカエルだけが自慢の息子で、ヤニックは厄介者以外の何ものでもなかった。
ヤニックが刑務所から出所し、両親、ミカエル、サラ、そして娘二人で食卓を囲む一家。その夜はミカエルがしばし家族と別れる時でもあった。軍人であるミカエルは戦渦のアフガニスタンに3ヶ月あまり派遣されることになっていた。
アフガニスタンに行くことに反対するサラに別れを告げミカエルは機上の人となる。
そしてある日、サラの元へ訃報が届く。それはミカエルが乗ったヘリコプターが撃沈されたという知らせだった。
ミカエルの突然の死を受け入れられないサラは呆然とし、立ち直る事が出来ない。そんなサラの支えになったのはミカエルの弟ヤニックだった。
しかしミカエルは事故から奇跡的に助かり、捕虜となって生き延び家族の元へ戻って来る。
サラの元へ戻ったミカエル。それは以前の彼とは別人の男の姿だった...
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戦争に行った夫が別人となって帰ってくるというストーリーは、リチャード・ギアとジョディー・フォスターの「ジャック・サマースビー/1993」を思い出すが、このストーリーはミカエルが戦地で体験した現実が余りにも過酷だったため、彼を別人に変えてしまったという事実。
観客はミカエルの体験を知っているが、映画の登場人物、サラを始めとした彼の家族は知らない。ミカエルはいつ事実をサラたちに打ち明けるのか?興味深い。
「アフター・ウエディング」でもそうだったが、語りかける目のアップがしばしば登場する。これは監督の好みなのかな?
この作品も何度か予告を観た。予告ではサラ、ミカエル、ヤニックが三角関係のように見え、まさか陳腐なストーリー展開に??と思ったが本編は素晴らしく、素晴らしい!
サラ役のニールセンはクールな女優で以前から好きだったが、こういった作品にもっと、もっと出演して欲しいなぁと思う。
ヤニック役のニコライ・リー・コス。彼は実に味のある俳優で好きである。
ニコライ・リー・コス主演の「恋に落ちる確率/2003」が又見たくなって来た。
「サラエボの花/2006」に続く戦争悲話物語で、平和(ボケ)日本実感の日々。
シネカノン有楽町2丁目にて...
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by margot2005 | 2007-12-11 00:00 | ヨーロッパ | Trackback(10) | Comments(8)

「サラエボの花」

a0051234_014244.jpg「Grbavica」...aka「Grbavica: The Land of My Dreams」 2006 ボスニア・ヘルツェゴビナ/オーストリア/ドイツ/クロアチア
ベルリン国際映画祭、金熊賞(グランプリ)、エキュメニカル賞、平和映画賞受賞作品(2006年度)。
監督、脚本はボスニア・ヘルツェゴビナ出身のヤスミラ・ジュバニッチ。
ヒロイン、エスマにユーゴスラビア、ベオグラード出身のミリャナ・カラノヴィッチ。
エスマの娘サラにボスニア・ヘルツェゴビナ出身のルナ・ミヨヴィッチ。
ボスニア・ヘルツェゴヴィナの首都サラエボのグルバヴィッツァ地区を舞台に描く、母と娘のヒューマン・ドラマ。
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サラエボのグルバヴィッツァ地区に住むシングル・マザーのエスマ(カラノヴィッチ)。彼女には12才の一人娘サラ(ミヨヴィッチ)がいる。母エスマは娘には決して話せない過去を背負って生きていた。
生活のため、ナイトクラブで働き、ボスニア・ヘルツェゴヴィナの内戦で心と身体に傷を持った女性たちが集まるセラピーにも参加する日々。
サラの学校で修学旅行が計画される。しかし費用を捻出する事が出来ないエスマ。
シャヒード (殉教者=信仰、祖国、思想など、何かの大義に殉じた人) の遺児であれば、費用は免除される。父親がシャヒード であることの証明を提出して欲しいと母に依頼するサラだが、母は聞く耳を持たない。
一方で同級生であるシャヒードの遺児サミル(ケナン・チャティチ)より、父親の事を聞かれたサラだが何一つ答える事が出来ない。頑に父親の事を話さない母エスマにサラは不信感を抱き始めるのだった...
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中盤くらいでエスマの秘密がなんとなく解って来て、後の展開が興味深くなる。
エスマがラストで、セラピー仲間の女性たちの前で、今まで語らなかった過去を話始めるシーンは辛い。
サラ役のルナ・ミヨヴィッチが体当たり演技をしていて素晴らしい。
かつてユーゴスラビア連邦共和国という国があった。映画の中で、ヒロインが女性たちと“チトー万歳!”という台詞(字幕)があるが、一時期チトーという大統領が存在した国であった。
戦争の犠牲となって死んで行く男...しかしその戦争による犠牲を背負って行きて行かなくてはならない女と子供がとても哀れである。
この映画を観て、テーマもストーリーも違うが「題名のない子守唄/2006」を思い出してしまった。
岩波ホールにて...
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by margot2005 | 2007-12-07 00:56 | ヨーロッパ | Trackback(19) | Comments(4)

「やさしくキスをして」

「A Fond Kiss...」...aka「Just a Kiss」2004 UK/ベルギー/ドイツ/イタリア/スペイン
監督は「麦の穂をゆらす風/2006」「明日へのチケット/2005」のケン・ローチ。
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主演は映画の舞台となる、スコットランド、グラスゴー出身のアッタ・ヤクブと、アイルランド、ダブリン出身のエヴァ・バーシッスル。バーシッスルは「プルートで朝食を/2005」に出演している。
撮影時、二人とも無名の俳優だったそう。
a0051234_140165.jpgアッタ・ヤクブはアルマーニのパートタイム・モデルでもあったらしくて中々のイケメン。

スコットランド、グラスゴーを舞台に、パキスタン移民のイスラム教徒である男と、カトリックのアイルランド人女性の愛の行方を描いた素敵なヒューマン・ラヴ・ストーリー。

カトリック・スクールに通うタハラ(Shabana Akhtar Bakhsh)はセルティックのファン。同級生はクリスチャン(白人)だらけで“パキ(パキスタン人)パキ”とからかわれる日々。
ある日、妹タハラを学校へ迎えに行ったDJの兄カシム(ヤクブ)は、そこで音楽教師ロシーン(バーシッスル)と出会う。互いに惹かれ合った二人はやがて恋に落ちる。
そして二人きりで過ごすためスペイン旅行に旅立つ。
スペインで愛を確かめ合う二人だったが、ロシーンはカシムより思いもよらぬ告白を受ける。それは親がアレンジしたイスラム教徒の従姉と婚約しているという事実だった...

ケン・ローチってこんなにロマンティックなラヴ・ストーリーを作るなんて以外...まぁテーマは民族と宗教だが...
21世の今、親の決めたフィアンセとの結婚を承諾しなければ、家族とは縁を切る事になる...すっごいナンセンス極まる習わしで理解に苦しむが、映画の中でも語られるように、過去にインドとパキスタンの間に戦争があり、多くの人々が命を落とした。新天地を求めてイギリスにやって来たカシムの両親は、同じ民族同士で、いたわり合い、支え合って生活を送っているという事実。カシムの父親が息子に向かって“白人女はいつお前を捨てるかもしれない、それでも良いのか?”という台詞。哀し過ぎる言葉で辛いものがある。
しかし、民族、宗教を越え愛し合う二人が愛おしい。
とにかくとっても、とっても素敵な、素敵な、お気に入りに入れたい作品。
2005年に一般公開されている。
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by margot2005 | 2007-12-06 01:45 | UK | Trackback(2) | Comments(4)

「マイティ・ハート/愛と絆」

a0051234_22442034.jpg「A Mighty Heart 」2007 USA/UK
フランス人ジャーナリスト、マリアンヌ・バールの書いた“マイティ・ハート”の映画化。
マリアンヌに「グッド・シェパード/2006」のアンジェリーナ・ジョリー。彼女の夫ダニーに「カポーティ/2005」の脚本家ダン・ファターマン。
監督は「グアンタナモ、僕達が見た真実/2006」のマイケル・ウインターボトム。
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2002年、1月、パキスタン、カラチ。ウオール・ストリート・ジャーナルの記者ダニー・バール(ファターマン)は妊娠中の妻マリアンヌ(ジョリー)を連れて帰国しようとしていた。
最後の取材に出かけるダニーは、ディナーには間に合うように帰ると妻マリアンヌに告げる。
友人たちが集まってディナーが始まったが、ダニーが戻って来ない。心配になったマリアンヌはダニーの携帯に連絡をするが繋がらない。その後、何度かけても携帯は繋がらなかった。
一夜が明け、ダニー捜索が始まったが、やがて彼が誘拐された事が判明する...
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社会派人間ドラマなので、大きな盛り上がりというのはなく、淡々とストーリーは進んで行く。
妊娠しているだけでも精神的に不安定なのに、異国で夫が誘拐されるというとんでもない事件に巻き込まれる。しかしこのマリアンヌという女性は正にMighty Heartの持ち主でスゴイ人。
「グアンタナモ、僕達が見た真実」は凄まじいくらい辛い作品だったが、こちらもあまりにも哀しくて、辛い映画である。
ブラッド・ピットが元妻ジェニファー・アニストンをマリアンヌ役にと考えていた作品のようだが、別れちゃって...パートナーのアンジェリーナをヒロインに配した。
ジェニファーよりアンジェリーナの方が適役かなと感じる。
ワーナーマイカルにて...
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by margot2005 | 2007-12-02 23:45 | USA | Trackback(18) | Comments(2)

「マリア」

a0051234_1543575.jpg「The Nativity Story 」2006 USA
ヒロイン、マリアを演じるのはニュージーランド出身で「クジラ島の少女/2002」のケイシャ・キャッスル・ヒューズ。
マリアの夫ヨセフに中米グアテマラ出身のオスカー・アイザック。
監督はアメリカンのキャサリン・ハードウィック。
監督以外は皆アメリカンではなく、マリアの父ヨアキム役のショーン・トーブはUK俳優で「クラッシュ/2004」に出演している。
マリアの母アンナ役のヒアム・アッバスはイスラエル、ナザレ出身女優。
ヘロデ王役のキアラン・ハインズは北アイルランド出身で、なんか見た事ある、あると思っていたら「ミュンヘン/2005」で眼鏡をかけた殺し屋カール役。この方そういや、ケイト・ブランシェットの「ヴェロニカ・ゲリン/2003」や、ヘレン・ミレンの「カレンダー・ガールズ/2003」etc.にも出演するおなじみ俳優。

映画ラストに“聖夜”が歌われ、メル・ギブソンの作った「パッション/2004」と同じくキリスト教布教映画。
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ヘロデ王(ハインズ)が君臨するナザレで、重税に苦しむ住民たち。
狭い家で両親、兄弟、従兄弟たちとつましく暮らすマリア(ヒューズ)。
ある日、愛してもいないヨセフ(アイザック)との結婚が両親により知らされる。心乱れる気持ちで森に入ったマリアは天使ガブリエルのお告げを受ける。それは“あなたは神の子を身ごもる”というものだった。
そして神の子を身ごもったマリアは夫ヨセフとベツレヘムへ向かう旅に出るのだった...
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クリスマスの季節になると、教会に飾られる“降誕祭グッズ”...ヨセフが引くロバに乗るマリア、イエスが生まれた厩&飼い葉桶。ベールを纏ってイエスを抱くマリアの姿&3人の賢者(ガスパール、メルキオール、バルタザール)。
そして生まれたばかりのイエスに向けて照らされる光...これらが映画のシーンに神々しく登場するのが印象的。
ただし英語で喋ってるのが変?スゴく違和感あり(特にマリアをメアリーと呼ぶのはやめて欲しかった気がする)。で、あえて英語字幕を付けたメルの「パッション」は良かったなぁ。
1990年生まれのマリア役のヒューズと、この時代濃い系が多かったのか?ヒゲが似合うヨセフ役のアイザックは中々適役だと感じる。
一部モロッコで撮影されたという景色は美しい!
IMDbではファミリー・ドラマのジャンルとなっているが、rottentomatoesの評価はスゴく低くてなぜに??
日比谷シャンテにて...
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by margot2005 | 2007-12-02 02:14 | MINI THEATER | Trackback(15) | Comments(4)