カテゴリ:ドイツ( 65 )

ドイツ映画祭2007...「イェラ」

a0051234_092282.jpg「Yella」 2007 ドイツ
監督はクリスティアン・ペツォルト。彼は世界の注目を集める“ベルリン派”のリーダーと呼ばれているそうだ。
主演のイェラにニーナ・ホス。ホスは2007年度のベルリン映画祭コンペ部門の最優秀主演女優賞に輝いた。

旧東ドイツ、ウィッテンベルグに住むイェラ(ニーナ・ホス)は、事業に失敗した元夫ベン(Hinnerk Schönemann)から離れるべく、商業の都ハノーヴァーへと旅立つ。
ハノーヴァーで出会った敏腕ビジネスマン、フィリップ(Devid Striesow)に、助手にならないかと誘われるイェラ。
彼と共にいくつかの仕事をこなしていくイェラの元に、またしてもベンが現れる。執拗にストーカー行為を繰り返すベンと別れたいイェラだったが...
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“さまざまな超常現象に遭遇して困惑する”と映画の解説に記してあるように、ヒロイン、イェラはこれらに遭遇するのだが、それは??現実なのか?夢なのか?
ストーリーはかなりリアルなのだが...
劇中、オープニング近くと、エンディングに、同じ橋で車が二度、同じ川にダイヴする。
このシーンがニクい...このシーンが総てを語っているように思える。
ラストちょっと待って!だったが...あとでじんわり、ぐぐっと来る作品かもしれない。
映画はかなり地味である。日本で劇場公開されるのだろうか??
物語は淡々と進んで行く。多分そうかな(地味)?と思いながら観に行ったので、私的には新鮮なイメージを覚えた素敵な作品だった。
イェラの住んだウィッテンベルグは麦畑(ドイツ=ビールなので...)一色で美しい!
ドイツ映画って普段殆ど観ないのだが、ドイツ人てドイツ顔(意味不明/当たり前)?してるなぁとしみじみ思う。
ヨーロッパ人てそれぞれに顔が違うが(当たり前)、ドイツ顔を堪能させてもらった。
しかしこの作品、映画祭の一押しなのか、webもチラシも表紙は「イェラ」のニーナ・ホス。
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今回初めて有楽町の朝日ホールで開催されているドイツ映画祭に行った。
何作か観たかったのだが、日にちと、時間の関係で、観れたのはコレだけ...もうちょっと上映時間考えて欲しいなぁ。
私的に仕事が終わった後、最終回にシアターに飛び込むこと多々あり。
だいたい最終回上映開始は19:00以降〜...なんとか上映時間に間に合う。
ドイツ映画祭は最終上映が18:00前後〜...これじゃとても間に合わない...
今日は有楽町で他の用事があったので、それを済ませて朝日ホールに向かった。
モチ今回前売りは買っていない。多分当日席ってバンバンあるだろうな?と思って上映5分前に朝日ホールに着いた。案の定当日券はすぐに買えた。そしてシアターに入って滅茶驚き。席ガラガラ...ドイツ映画祭大丈夫?
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この作品の後に上映される「タフに生きる」も観ようかと思いながら出かけたのだが、ドイツ映画2本立てはちょっと厳しいものがある。イタリアやフランス映画なら2本は全然OKなのだが...普段観ないドイツ映画ってやはり違和感あって疲れるのかな??

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by margot2005 | 2007-06-13 00:44 | ドイツ | Trackback | Comments(2)

「ドレスデン、運命の日」

a0051234_23361971.jpg「Dresden」2006 ドイツ
主演の3人、看護士アンナにドイツ人女優のフェリシタス・ヴォール、イギリス人パイロット ロバートにUK人のジョン・ライト、そしてアンナのフィアンセ アレキサンダーにカナダ人のベンヤミン・サドラーといったインターナショナルな俳優人。
監督はドイツ出身のローランド・ズゾ・リヒター。彼は「トンネル/2001」の監督だが、観てない「トンネル」...
この映画は2005年にドイツでTVドラマとして製作された。
第二次世界大戦末期、ドレスデン爆撃の犠牲となった人々の愛と哀しみを描いた感動のドラマ。
コレって究極のラヴ・ストーリーかもしれない?
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1945年1月、ドイツ、ドレスデン。
父親の経営する病院で看護士として働くアンナ(ヴォール)には、同じ病院に勤務する医師アレキサンダー(サドラー)という恋人がいた。来る日も来る日も、運ばれて来るケガ人の手当に奔走するアンナだったが、ある日アレキサンダーからプロポーズを受ける。
一方では、イギリス軍のパイロット ロバート(ライト)が操縦する爆撃機がドイツ軍に撃墜される。パラシュートで脱出には成功したが、地上で銃弾に倒れる。辛くも逃れたロバートは飢えを凌ぎながら偶然アンナの働く病院に潜り込む。ロバートを見つけたアンナは彼を手当するが、ドイツ兵ではなく、敵国イギリスの兵士だという事が解る。しかし逢って以来ロバートに惹かれていたアンナは彼を密告しようとはしなかった。
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舞台となったドレスデンはチェコとポーランド国境に近く、17,8世紀、ザクセン王国の首都として栄え、“エルベ(川)のフィレンツェ”と呼ばれたらしい。
映画の中でも、アンナが友人と“イタリアのフィレンツェに行って川沿い(アルノ川)のホテルに泊まりポンテ・ベッキオを眺めましょう!”と言う台詞が登場する。
ラストに現在のエルベ川の風景が登場するが、なんか似ているフィレンツェにと思った。
戦争(1945年2月13日〜14に渡って炎の街と化した)によって破壊に、破壊されたというドレスデンの美しい街は、60年後によみがえり、エルベ川渓谷は2004年に世界遺産に登録された。
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映画の設定ではロバートの母親はドイツ人。日本人にはピンと来ないが、母親の母国を敵に戦う気持ちっていかばかりなものか?とても想像できない。
この映画を観た(る)人ってほとんど戦争を知らない人ばかりだと思う。過去に何度も第二次世界大戦を題材にした、ドイツ悪もの映画を多々観たが、コレは犠牲になった市民(戦争に関わった人々ではなく...)が主人公として描かれており、空襲場面や、逃げ惑う場面はなんか臨場感あってジッと席に座っているのが辛かった。
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深夜、負傷兵が横たわるベッドでのメイク・ラヴ・シーンには、ちょっとやり過ぎかも?なんて...
アンナを演じるフェリシタス・ヴォールはハリウッド女優マギー・ギレンホールに滅茶似てる...ヴォールの方が全然若いが...
ロバートを演じたジョン・ライトは中々素敵な英国人俳優。
日比谷シャンテにて...
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by margot2005 | 2007-04-23 00:30 | ドイツ | Trackback(11) | Comments(10)

「愛より強く」

a0051234_19434922.jpg「Gegen die wand」...aka「Head-on」2004 ドイツ/トルコ
監督、脚本はファティ・アキン。
主演のジャイト役はターキッシュ俳優のビロル・ユーネル。シベル役はジャーマン俳優のシベル・ケキリ。
ドイツ、ハンブルグとトルコ、イスタンブールが舞台の果てしなく激しいラヴ・ストーリー。
ベルリン国際映画祭・銀熊賞受賞/2004
全米批評家協会賞・外国語映画賞受賞/2005
ヨーロッパ映画賞・作品賞受賞/2004
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愛する妻カタリーナを亡くして以来、生き甲斐を無くしたターキッシュ・ジャーマンのジャイト(ユーネル)。掃除夫をしながら、パンク・ロック、ビール、コカインの日々。ある日自ら壁に車をぶつけ病院へ運ばれる。
そこで手首を切って自殺を図ったシベル(ケキリ)と出会う。
シベルの家族もトルコからの移民である。
出会う早々ジャイトにいきなり“結婚して!”と迫るシベルには理由があった。自由恋愛を許さない保守的なイスラム教徒の親元から逃れるには、彼女にとって偽装結婚しかなかったのである。
結婚式を済ませた二人は一風変わった同居生活を始める。それは世間的には夫婦なのに、二人の間にセックスは存在しなかった。
夫ジャイトは美容師のマレン(カトリン・シュトリーベック)と気が向いたらセックスをしている。シベルは飲んで、ダンスをしているうち知り合った男と片っ端からセックスする日々。それぞれが気ままにセックスを謳歌する日々であったが...
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昨年の夏に、確か渋谷のミニシアター系で公開された。観に行きたかったのだが...残念だった。やはりシアターで観れば良かったと後悔の一作。
全編を通して流れる、ロックとトルコの民族音楽が妙にマッチしてとってもお洒落。
しかしハンブルグの街はすっごい汚い落書きだらけ。反面、後半から舞台となるトルコ、イスタンブールの景色はいやホント美しい!!
ジャイト役の ビロル・ユーネルとシベル役のシベル・ケキリが、絶妙の配役で映画は素晴らしいものになったと思う。40才のoyaji役ユーネルは実際に40過ぎで、ヌードの場面多々あり...余り見たくないのだが...
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121分映画だが、観てる者を飽きさせない素晴らしいストーリー。監督、脚本 のファティ・アキンの手腕もさることながら、主演カップルの二人の存在が大きいかと思える。
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by margot2005 | 2007-02-05 20:02 | ドイツ | Trackback(8) | Comments(8)

「麦の穂をゆらす風」

a0051234_2343680.jpg「The Wind That Shakes the Barley」2005 ドイツ/イタリア/スペイン/フランス/アイルランド/UK

カンヌ映画祭パルム・ドール受賞(ケン・ローチ)/2006
監督はケン・ローチ「明日へのチケット/2005」
主演はキリアン・マーフィー「プルートで朝食を/2005」
アイルランド南部の街コークを舞台に、アイルランド独立を求める青年たちを描いた社会派ドラマ。

1920年、アイルランド、コーク。デミアン(マーフィー)は医師になるため故郷アイルランドよりロンドンへ行くことに決めていた。そんなある日イギリスから送り込まれた武装警察隊“ブラック・アンド・タンズ”に、何の罪もない若者が家族の前で殺される。彼はデミアンのガールフレンド、シネード(オーラ・フィッツジェラルド)の弟ミホール(ローレンス・バリー)だった。ミホールの葬儀に参列した後、デミアンは駅へと向かう。しかし彼がそこで見たのは、駅員や運転手に対する武装警察隊の惨い仕打ちだった。苦悩するデミアンは、ロンドン行きを断念、兄テディ(ボードリック・ディレーニー)と共に立ち上がり武器を手にする。そしてここにアイルランド独立を目指す彼らの戦いが始まった。
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観ていてなんとも辛い作品。武器を手にし立ち上がった青年たちも、最後には敵、味方となってしまう。ラストのテディとデミアン兄弟の姿は余りにも哀れでほろりと来てしまう。
「プルートで朝食を」のキトゥン役が強烈な印象で残っているマーフィーだが、この作品ではがらりと違った役。地味なイメージだが、観るものを惹き付けるに値する何かを持っているマーフィーは素晴らしい俳優だと思う。
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アイルランドの荒涼とした大地に麦の穂が揺れる...アイルランド映画は何作も見ているが、このアイルランドも又また素晴らしい景色が姿を見せる。アイルランドと言えば素晴らしく美しい海岸線が描かれることが多いが、この作品では海は登場しない。タイトルになっている“麦の穂”が風にゆれる姿は哀愁を帯びて本当に美しい!
映画の中にも登場する、アイルランド独立のために闘った“マイケル・コリンズ”。ニール・ジョーダン監督、主演リーアム・ニーソンで1996年に映画になり、観たのだが...殆ど記憶に...今一度観て観ようと思う。
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by margot2005 | 2006-12-06 23:24 | ドイツ | Trackback(12) | Comments(12)

「青い棘」

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「WAS NUTZT DIE LIEBE IN GEDANKEN」...aka「Love in Thoughts」2004 ドイツ
昨秋、渋谷のbunkamuraで上映していた際、観れなくて...
この作品は原色を使わないセピア色の映像が滅茶美しい...やはり劇場で観たかった...。
主演はダニエル・ブリュール「ラヴェンダーの咲く庭で/2004」「戦場のアリア/2005」
とアウグスト・ディール。アウグスト・ディールについては何の知識もない。ただドイツ人ということだけ。
監督はアヒム・フォン・ボリエス。脚本はヘンドリック・ハンドレーグデン。
この作品は1927年ベルリンが舞台の実話である。ベースは”シュテークリッツ校の悲劇”。
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ある日寄宿舎学校の教室で、たまたま居残ったため知り合ったパウル(ブリュール)とギュンター(ディール)。ギュンターは金持ちの息子で自信家であった。反対に労働者の息子であるパウルは詩を愛する純朴な青年。対照的な二人だが互いに好意を抱き、週末をギュンターの親の瀟洒な別荘で過ごす事になる。パウルは訪れた別荘でギュンターの妹ヒルデ(アンナ・マリア・ミューエ )に一目で恋をしてしまう。ヒルデは誰もが愛する美しく奔放な娘であった。ヒルデには恋人ハンス(トゥーレ・リントハート)がおり、ハンスはヒルデの兄ギュンターのかつての恋人でもあった。
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セピア色の画面に...森、湖、瀟洒な屋敷...思春期の若者たちの“愛の葛藤”が素晴らしく美しく描き出される。
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思春期の多感な若者が破滅へと向かうデカダンスの世界...ラスト・シーンはスゴイ。
映画の中で出演者たちが着るファッション...時代(1920年代)は感じるのだが、白とモノトーンのみの彼らのワードローブがとてもお洒落。
多感な若者を演じるダニエル・ブリュールとアウグスト・ディールがスゴイgood。
愛されるために生まれてきたようなヒルデ役のアンナ・マリア・ミューエは、とりたてて美人なわけではないのだが、この物語のヒロインにぴったりの女性。
2005年10月に公開され、現在DVDになっている。
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by margot2005 | 2006-04-20 00:51 | ドイツ | Trackback(9) | Comments(8)