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カテゴリ:ドイツ( 75 )

「世界の涯ての鼓動」

Submergence2017 ドイツ/フランス/スペイン/USA

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フランス、ノルマンディーの海辺のホテル。ある日、ビーチでダニーとジェームズが出会う。急速に惹かれ合う二人はやがて情熱的な恋に落ちる。運命的な出会いと信じる二人。しかしそれぞれにはやり遂げねばならない重大な任務があり、再会を信じつつ別れの日を迎える...


ダニーは若き生物数学者で、重要な研究のために危険な超深海での潜水調査が待っている。一方でジェームズはMI-6の諜報員であるが、それをダニーに告げることができずに別れていた。ジェームズはアフリカのケニアに行くから後で合流しないか?とダニーに偽り、無法地帯と化した南ソマリアに潜入して爆弾テロを阻止するという無謀なミッションに挑もうとしていた。

ダニーはケニアにいるはずのジェームズの携帯が通じない!と研究仲間のサムに訴える。


二人が出会ったフランス、ノルマンディー、ダニーが地球上の生命の起源を解明する調査を行うグリーンランド、そしてジェームズがジハードに捉えられているソマリアと、舞台を変えながら展開する様は幻想的でありとてもドラマティック。それは監督ヴィム・ヴェンダースの世界。


最初どこかで見た見たと思いながら思い出せなかったフランス人俳優のレダ・カテブが、ジハード戦士のサイーフ役で出演している。

ロケされたフランス、ノルマンディーの海岸や、北大西洋上にあるフェロー諸島が壮大で美しい。

原タイトル「Submergence/潜水」が「世界の涯ての鼓動」になってしまう邦題の不思議?


ダニー・フリンダーズに「チューリップ・フィーバー 肖像画に秘めた愛/2017」のアリシア・ヴィキャンデル。

ジェームズ・モアに「X-MEN シリーズ/2011〜2019」「ラブストーリーズ コナーの涙/2013」「アトミック・ブロンド/2017」のジェームズ・マカヴォイ。

ポールにヤニク・シューマン。

サムに「刑事ジョー パリ犯罪捜査班/2013」のケリン・ジョーンズ。

ドクター・シャディッドに「ミラル/2010」のアレクサンダー・シディグ。

アミール・ユスフ・アル=アフガニにハキームシェイディ・モハメド。

サイーフに「黒いスーツを着た男/2012」「不機嫌なママにメルシィ!/2013」 「パリ、カウントダウン/2013」のレダ・カテブ。

監督は「誰のせいでもない/2015」のヴィム・ヴェンダース。


TOHOシネマズシャンテにて


by margot2005 | 2019-08-27 22:07 | ドイツ | Comments(0)

「ニューヨーク 最高の訳あり物件」

Forget About Nick2017 ドイツ

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モデルのジェイドは将来を考えデザイナーとしてデビューすることを考えている。そんな折、突然夫ニックから離婚を告げられる。家で落ち込んでいると玄関のドアが開き、ニックが戻って来たと出迎えたら知らない女性が飛び込んで来た。やがてマリアと名乗る彼女はアパートメントの所有権の半分を主張して住み始める…


デザイナー、デビューを計画するジェイドのファッションがスーパーお洒落。パンツ&ブラウス、ドレスのほとんどが白と黒。時に真っ赤な色を組み合わせてスゴくゴージャス!

マンハッタンの超高級アパートメントもとてもゴージャスでため息が出る。キッチンや家具も素敵だ。上に書いた玄関のドアは厳密に言えばペントハウス直通エレベーターのドア。邦題についた”最高の訳あり物件”は超高級アパートメント最上階のペントハウス。


マリアはリビングルームに飾られたジェイド好みの派手な絵が気に入らない。リビングルームは二人の共通の場なので撤収を求める。絵が二階のジェイドの部屋に行ったり、再びリビングルームに戻ったりするシーンが可笑しかった。それを運ぶのはヒスパニック系の便利屋というのも笑える。

甘いもの好きなドイツ人マリアが作るスイーツが実に美味しそう。ジェイドでさえ太ることを恐れつつマリアのスイーツをガツガツ食べていたし...。


本作スタイリッシュで面白かったのに観客にはあまり受けないのか?シアターは思ったより入っていなかった。

アメリカに暮らすノルウェー出身の女性とドイツからやって来た女性。元夫が同一人物である二人のバトルが面白い。この二人全く違う個性の持ち主ながら、男も女も意外にも全く違う個性の人を好きになる可能性はある。


原タイトル「Forget About Nick/ニックなんか忘れて」がナイス!

そしてマルガレーテ・フォン・トロッタの映画はシリアスなものしか見ていないので、このようなコメディを作るなんて...と、思っていたら初コメディとのこと。で、ドラマはかなりイケてる。

ジェイド役のイングリッド・ボルゾ・ベルダルの顔の丸いところがアビー・コーニッシュにそっくり。シアターで予告編を見た時、なぜにドイツ映画にアビーが?なんて思ったくらい。

イングリッドは常に唸っていて、撮影中疲れなかったかな?


ジェイドに「ヘンゼル&グレーテル/2013」「ヘラクレス/2014」のイングリッド・ボルゾ・ベルダル。

マリアに「帰ってきたヒトラー/2015」「生きうつしのプリマ/2016」のカッチャ・リーマン。

ニックに「ウォリスとエドワード 王冠をかけた恋/2011」のハルク・ビルギナー。

アントニアにティンカ・フュアスト。

ウィッツにフレドリック・ヴァグナー。

ルチーにルチー・ポール。

監督は「ハンナ・アーレント/2012」「生きうつしのプリマ/2016」のマルガレーテ・フォン・トロッタ。


シネスイッチ銀座にて


by margot2005 | 2019-07-12 00:01 | ドイツ | Comments(0)

「僕たちは希望という名の列車に乗った」

Das schweigende Klassenzimmer…akaThe Silent Revolution2018 ドイツ

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1956年、東西冷戦下の東ドイツ。ある日、エリート高校に通うテオとクルトは西ベルリンを訪れる。名目はクルトの母方の祖父の墓参だった。彼らは帰りに寄った映画館でハンガリーの民衆蜂起を伝えるニュースを目の当たりにする。映像では多くの市民に犠牲者が出たことを伝えていた。心を痛めた二人は教室でクラスメートに2分間の黙とうを呼びかける


東と西の間にベルリンの壁が建設される以前のドラマで、ディートリッヒ・ガルスカが自らの高校時代の体験をつづった自伝『沈黙する教室』をもとに描いた群像ドラマ。

東ドイツはソ連の影響下にありエリート高校生の行動は社会主義国家への反逆とみなされる。彼らの行動は純粋な哀悼の表現に過ぎなかったのに。やがて政府が調査に乗り出す大問題へと発展する。

クルトの母が最愛の息子に逃げて 戻ってこないでというシーン同じ息子を持つ母として見ていてとてもツラい。

何も知らないテオの幼い弟たちが、兄に向かって無邪気に後でね!という姿にも胸を打たれる。


テオやクルトたちを演じる若手俳優の脇に回るドイツ映画でおなじみの俳優たち...ロナルト・ツェアフェルト、ブルクハルト・クラウスナー、フロリアン・ルーカスの存在は大きい。そしてケスラー夫人を演じるヨーディス・トリーベルはドイツの逞しいおばさんのイメージで貫禄たっぷり。

ロナルト・ツェアフェルトが鉄工所で働く3人の子供の父親を好演している。


テオ・レムケにレオナルト・シャイヒャー。

クルト・ヴェヒターにトム・グラメンツ。

エリック・バビンスキーにヨナス・ダスラー。

レナに「23年の沈黙/2010」のレナ・クレンケ。

パウルにイシャイア・ミヒャルスキ。

ヘルマン・レムケに「あの日のように抱きしめて/2014」のロナルト・ツェアフェルト。

シュバルツ校長に「グランド・ブタペスト・ホテル/2013」「ヒトラーを欺いた黄色い星/2017」のフロリアン・ルーカス。

ランゲ国民教育大臣「アイヒマンを追え!ナチスがもっとも畏れた男/2016」のブルクハルト・クラウスナー。

ケスラー夫人にヨーディス・トリーベル。

監督、脚本は「アイヒマンを追え!ナチスがもっとも畏れた男/2016」のラース・クラウメ。


ヒューマントラストシネマ有楽町にて


by margot2005 | 2019-06-04 23:01 | ドイツ | Comments(0)

「希望の灯」

In den Gängen…aka In the Aisles 2018 ドイツ

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巨大スーパーマーケットに職を得たクリスティアンはとても内気な青年。飲料セクションに配属された彼は先輩ブルーノの指導のもと真面目に働き始める

クリスティアンは身体中にタトゥを入れている。何かわけあり?と思わずにはいられないが、超無口な彼は誰にも何も語ろうとしない。そしてスイーツ・セクションの年上の女性マリオンに恋をする...


深夜の巨大なスーパーマーケットに流れるバッハの”G線上のアリア。それに合わせて走るフォークリフトはまるでワルツを踊っているよう。Back musicが最高に地味なドラマを少しばかり盛り上げる。


クリスティアンが抱える心の傷、夫から受けるマリオンの苦しみ、そして東ドイツ時代への郷愁に囚われているブルーノ。ラスト近くそれらが明かされる。

全編を通してとてもゆったりした雰囲気で眠くなりそうだった。”G線上のアリアが流れるとますます眠気を誘う。しかしながらなんとか頑張って最後まで鑑賞した。


映画の舞台は東西統一後のドイツ、ライプツィヒ近郊。遠くにはアウトバーンを走る車が見え、ロケされた巨大なスーパーマーケットは東ドイツ時代のものだそう。

ちょっとクセのあるドイツ人俳優フランツ・ロゴフスキは物憂げな表情がとても似合う。

ありがとう、トニ・エルドマン」で初めてお目にかかったザンドラ・ヒュラー。レビューにあまり美しくないドイツ人女優たち…”なんて書いたが、彼女たちって顔が男顔?なのか固いのか?


クリスティアンに「未来を乗り換えた男/2018」のフランツ・ロゴフスキ。

マリオンに「ありがとう、トニ・エルドマン/2016」のザンドラ・ヒュラー。

ブルーノにペーター・クルト。

ルディにアンドレアス・ロイポルト。

クラウスにミヒャエル・シュペヒト。

イリーナにラモナ・クンツェ=リプノウ。

監督、脚本はトーマス・ステューバー。


Bunkamuraル・シネマにて


by margot2005 | 2019-04-30 23:25 | ドイツ | Comments(0)

「ちいさな独裁者」

Der Hauptmann…akaThe Captain2017 ドイツ/フランス/ポーランド

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第二次世界大戦末期の19454月。ドイツ軍は敗戦濃厚で軍規違反が相次いでいる。そんな中、若い兵士ヘロルトは部隊から脱走を謀る。どうにかこうにか軍の追跡を逃れたヘロルトはさまよう荒野に打ち捨てられた一台の車を発見する。座席にはナチス将校の軍服があり、思わずそれを身につけるヘロルト。やがて部隊からはぐれた兵士フライタークは将校の軍服を着たヘロルトと出くわしお供をさせてくださいと願い出る


道中で出会った兵士を従え総統直々の命を受けたとする、特殊部隊Hのリーダーへと成り上がっていくヘロルト。やがてついに脱走兵の収容所を訪れたヘロルトは、そこで自らの偽りの権力を振りかざし始める。

収容所でヘロルトはやりたい放題。総統直々の命を受けたというヘロルトの言葉は一時疑われるものの、本部とのやりとりの後大尉の権限に疑いはないと了承されるのだ。


脱走兵がナチスの大尉になりすましたわけ。なぜ?バレなかったのかすごく不思議だったが、ドイツは敗戦が濃厚で上層部は一人の大尉の身分を疑う余裕などなかったのではないか?なんて思った。そういえば、脱走兵の収容所でユンカーにどこかで見た顔だ!と盛んに言われていたがバレなかったし

映画を見て「THE WAVE ウェイヴ/2008」を思い出したが、本作も実在の人物がいるというから恐ろしい。


エンドロールの背景は現代のドイツ。軍服を着たヘロルトが街中の市民に言いがかりをつけている。あの映像は恐ろしくもあり面白くもありでとても斬新だった。

甘いマスクのアレクサンダー・フェーリングが冷血なナチの将校役であっと驚く。


ヴィリー・ヘロルトにマックス・フーバッヒャー。

フライタークにミラン・ペシェル。

キピンスキーに「THE WAVE ウェイヴ/2008」「血の伯爵夫人/2009」のフレデリック・ラウ。

ユンカーに「ゲーテの恋~君に捧ぐ「若きウェルテルの悩み~」/2010」「顔のないヒトラーたち/2014」のアレクサンダー・フェーリング。

監督、脚本は「フライトプラン/2005「きみがぼくを見つけた日/2009」のロベルト・シュヴェンケ。


新宿武蔵野館にて


by margot2005 | 2019-03-14 00:26 | ドイツ | Comments(0)

「未来を乗り換えた男」

Transit2018 ドイツ/フランス

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祖国ドイツを追われた青年ゲオルクは、ドイツ軍が迫るパリから脱出しフランス南部の港町マルセイユに辿り着く。ゲオルクはパリのホテルで自殺した亡命作家ヴァイデルの遺品を預かっていた。一方で亡くなった友人の家族を訪ね、彼の一人息子ドリスと親交を深めていく


ひょんなことから亡命作家ヴァイデルに成りすましたゲオルクは謎の美女マリーと出会う。あろうことかマリーは亡くなったヴァイデルの妻だった。夫を探し続けるマリーにヴァイデルの死を告げるが信じようとはしない。マリーに魅かれるゲオルクは苦悩する。


ナチスによる悪夢的史実と現代の難民問題を驚くべき発想で重ね合わせた野心作!”

とあるように、現代に置き換えて描いているドラマはとても興味深かった。

過去と現代を超越して描かれるドラマは意外にも違和感なく感動を呼ぶ。

街中にあるゲオルクの後ろ姿にマリーが夫と間違えるシーンが印象的。

スクリーンが一瞬パッと暗くなり唐突に迎えるエンデイングも印象的だった


主演のフランツ・ロゴフスキはホアキン・フェニックスに似ているなぁ。

マリーを演じるパウラ・ベーアは「婚約者の友人」同様憂いを帯びた表情が似合う。


ゲオルクに「ハッピーエンド/2017」フランツ・ロゴフスキ。

マリーに「ルートヴィヒ/2012」「婚約者の友人/2016」のパウラ・ベーア。

リヒャルトにゴーデハート・ギーズ。

ドリスにリリエン・バットマン。

監督、脚本は「あの日のように抱きしめて/2014」「東ベルリンから来た女/2012」のクリスティアン・ペッツォルト。


新宿武蔵野館にて


by margot2005 | 2019-01-16 21:33 | ドイツ | Comments(0)

「ヒトラーを欺いた黄色い星」

Die Unsichtbaren…akaThe Invisibles2017 ドイツ

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第二次界大戦下のベルリンの街にはナチスの迫害を受けながらも7000人のユダヤ人が潜伏し、そのうち1500人が生き延びた。


ツィオマは収容所行きを免れドイツ人兵士に成りすましてベルリン市内の空室に住まい、ユダヤ人の命を救うための身分証偽造を行う。

孤児のハンニは髪をブロンドに染め名前を変えて別人に成り、映画館で知り合った男性の母親の家に匿われる。

ルートは友人と共にドイツ国防軍の将校のメイドとして雇われる。

16歳の少年オイゲンはヒトラー青少年団のユニフォームを着て身元を偽り、反ナチスのビラ作りに協力するようになる。


ユダヤ人でありながら収容所行きを逃れ、生き延びた4人。本人たちのインタビューを織り込みながらドラマは進行して行く。


”Invisibles目に見えないという原タイトルが、ドイツ人に成りすましてベルリンの街に潜伏していた彼らを表しているよう。ユダヤ人であることを隠し続け発覚を恐れ恐怖と闘う日々を過ごした彼らの意思の強さに感嘆する。そしてベルリンにはユダヤ人を匿った反ナチスの人々が多くいたことを知った次第。


ナチスの宣伝相ゲッベルスがベルリンからユダヤ人を一掃したと宣言したこともあり、ラスト、やって来たソ連軍兵士にベルリンにユダヤ人はいない!と迫られたオイゲンたちは、自分たちがユダヤ人であることを必死で訴える。ソ連軍兵士がユダヤ系であったためオイゲンたちが解放されるシーンに安堵する。


本作は2017年製作映画。4人のインタビューはそれ以前に収録した様子で、エンディングで、当時16歳から20歳だった彼らは、今も健在な人と既に亡くなった人がいたことが説明された

時折織り込まれる4人のインタビューでの語りがとても印象的で、ドラマは少々臨場感に欠けるかな?とも感じた。


ツィオマ・シェーンハウスにマックス・マウフ。

ハンニ・レヴィに「あの日 あの時 愛の記憶/2011」のアリス・ドワイヤー。

ルート・アルントにルビー・O・フィー。

オイゲン・フリーデにアーロン・アルタラス。

ヴェルナー・シャルフに「あの日 あの時 愛の記憶/2011」「グランド・ブタペスト・ホテル/2013」のフロリアン・ルーカス。

監督、脚本、製作はクラウス・レーフレ。


新宿武蔵野館にて



by margot2005 | 2018-08-09 22:37 | ドイツ | Comments(0)

「男と女、モントーク岬で」

Return to Montauk 2017 ドイツ/アイルランド/フランス

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マックスはドイツ、ベルリンに住む北欧の人気作家。ある日、新作のプロモーションのため、パートナーのクララを伴い17年ぶりにニューヨークの地を踏む。プロモーションで旧友のウォルターに再会したマックスはかつての恋人レベッカがニューヨークで弁護士として成功している話を聞く。今もなおレベッカが忘れられないマックスはプロモーションでの秘書役リンジーを連れてレベッカの働く事務所を訪ねる


レベッカは17年ぶりに突然やってきた元恋人マックスに戸惑い追い返してしまう。しかし後にマックスに連絡をしてモントーク岬へ行かないか?と持ちかけてくる。モントーク岬は二人の思い出の場所だった。

追い返したマックスに連絡を入れてモントーク岬行きを誘ったのはレベッカなりに理由があった。しかしいとも簡単にベッドインOKのレベッカには少々疑問?女心は理解に苦しむ?


何はともあれ未練たらたらのマックスが哀れなのだけど自業自得でどうしようもない。

これぞ大人のラヴストーリーといった趣のヒューマンドラマ。美しいモントーク岬がドラマを盛り上げる。さりげないレベッカのファッションも素敵。

ステラン・スカルスガルドとニーナ・ホスのカップルがナイス・キャスティング。

ニーナ・ホスは憂のある表情がとても似合う女優。


マックス・ゾーンに「われらが背きし者/2016」のステラン・スカルスガルド。

レベッカに「あの日のように抱きしめて/2014」のニーナ・ホス。

クララにスザンネ・ウォルフ。

リンジーにイシ・ラボルド。

レイチェルに「アルバート氏の人生/2011」のブロナー・ギャラガー。

ウォルターに「白い帽子の女/2015」のニエル・アレストリュプ。

監督、脚本、製作は「シャトーブリアンからの手紙/2011」「パリよ、永遠に/2014」のフォルカー・シュレンドルフ。


新宿武蔵野館にて



by margot2005 | 2018-06-23 20:19 | ドイツ | Comments(0)

「女は二度決断する」

「Aus dem Nichts」…aka「In the Fade」2017 ドイツ/フランス

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ドイツ、ハンブルク。ドイツ人のカティヤはトルコ系移民のヌーリと結婚し、可愛い息子にも恵まれ幸せな生活を送っていた。そんなある日、カティヤが友人のビルギットと出かけている間にヌーリの事務所前で爆発事件が起こり、最愛の夫と息子が犠牲となる。警察はヌーリが移民だったことから外国人同士の抗争を疑うが、カティヤはネオナチのテロに違いないと訴えるのだった…


捜査の結果、在住外国人を狙ったネオナチによるテロであることが判明し、容疑者として若いドイツ人夫婦が逮捕される。やがて夫の友人だったダニーロが弁護を担当し裁判が始まる。

容疑者側の弁護士ハーバーベックは、ヌーリがトルコ系移民であることや、かつて麻薬の売買をし服役していた過去を揶揄し、一時の迷いで麻薬に手を出したカティヤを攻め立てるのだった


裁判の結果に愕然とするカティヤ…何かと気にかけてくれる友人のビルギットに子供が生まれたが、なぜか手放しで祝福することができないし、ヌーリを批判する母親にもうんざりだ。控訴しようと持ちかけ連絡してくるダニーロの電話にも出る気がしない。やがてカティヤはある決断をする。


邦題「女は二度決断する」…二度目はまさにカティヤの究極の決断だった。

ラストの波のシーンは「そして、私たちは愛に帰る」を彷彿とさせる。

カンヌ国際映画祭で主演女優賞をゲットしたダイアン・クルーガーが素晴らしかった。Internationalに活躍するドイツ人クルーガーの初めての母国語での演技だそうだが、確かに彼女の映画ってハリウッドとかフランス製作ばかり。

ファティ・アキンの大ファンなのでとても楽しみにしていた一作。映画はとても見ごたえがあり素晴らしかった。ファティ・アキン最高!!


カティヤに「バツイチは恋のはじまり/2012」「パパが遺した物語/2015」のダイアン・クルーガー。

ダニーロにデニス・モシット。

ハーバーベックに「顔のないヒトラーたち/2014」のヨハネス・クリシュ。

ビルギットにサミア・シャンクラン。

ヌーリに「THE PROMISE/君への誓い/2016」のヌーマン・アチャル。

ユルゲン・メラーに「白いリボン/2009」のウルリッヒ・トゥクール。

監督、脚本、製作は「太陽に恋して/2000」「愛より強く/2004」「そして、私たちは愛に帰る/2007」「ソウル・キッチン(SOUL KITCHEN)/2009」「消えた声が、その名を呼ぶ/2014」のファティ・アキン。


新宿武蔵野館にて



by margot2005 | 2018-04-25 23:18 | ドイツ | Comments(2)

「ドリス・ヴァン・ノッテン ファブリックと花を愛する男」

Dries2017 ドイツ/ベルギー

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監督、製作はライナー・ホルツェマー。

音楽はレディオヘッドのコリン・グリーンウッド。


ドキュメンタリーにはあまり惹かれないが、シアターで予告を見て興味を持った。そして別の映画を見に行った時、大きな方のシアターで上映されていた本作に人が集まっていてますます興味を持ち、翌日新宿武蔵野館へ!

美しいファブリックを使ってメンズ&レディーズのファッションを作り出すドリス・ヴァン・ノッテンの美意識/美的感覚は半端ではない。

唯一無二のブランドを牽引する天才デザイナー…”と称されるドリスのファッションは素晴らしい!の一言。


ファッションにアクセサリーは欠かせないものだが、ドリスのファッションにアクセサリーは一切ない。それはファブリックが美しくてアクセサリーの一部になっているように思える。

ドリスが願ってやまなかったパリのオペラ座で行われたショーでラストを迎える。オペラ座でファッション・ショーなんてスゴすぎる。


初めてカメラが入ったベルギー、アントワープにあるドリスの自宅。パートナーと暮らすその館には広大なる庭がある。花をこよなく愛するドリスの庭は美しくてため息ものだし、華麗なる館もうっとりするほどゴージャス!

以前、亡くなったイヴ・サンローランのドキュメンタリーを見たことがある。パートナーと暮らすパリの館がすごくゴージャスでさすがデザイナー!と感嘆したのを思いだす。


新宿武蔵野館にて


by margot2005 | 2018-02-22 20:20 | ドイツ | Comments(0)