カテゴリ:UK( 197 )

「ウインド・リバー」

Wind River 2017 UK/カナダ/USA

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アメリカ中西部ワイオミング州にあるネイティブアメリカンの保留地ウインド・リバー。ある日、地元の白人ハンター、コリーは雪の上で凍りついているネイティブアメリカンの少女の死体を発見する。少女は亡くなったコリーの娘の親友ナタリーだった


野生生物局の職員として活動している地元の白人ハンターがFBIエージェントの手助けをし、半端じゃない射撃の達人だったことがスゴい!と思った。そしてネイティブアメリカンのシェリフ、ベンそっちのけで大活躍。ベンは少々お歳だったけど...。

コリーは過去にネイティブアメリカンの女性ウィルマと結婚しており、二人の娘は3年前何者かによって死に追いやられていた。彼がFBIのジェーンを助けるのはコリーの正義そのものだと感じずにはいられない。


被害者がネイティブアメリカンの上、他殺ではないとわかった時点で援軍が来ない。FBIの新人女性捜査官ジェーンは一人で事件捜査を余儀なくされる現実に陥る。

事件現場がネイティブアメリカンの保留地なので、新人女性捜査官を送ったのではないか?とも勘ぐりたくなる。しかしながら彼女が正義感に燃えまくる姿が最高!


ナタリーの死体を見つけたコリーは、後に雪深い山で男の死体を発見する。この辺りからドラマはますますサスペンスフルになり、ラストへと続く展開はスクリーンに釘付けになった。


オープニングにこれは実話であるという案内が出て、ラストで失踪したネイティブアメリカンの少女の数は把握されていないというメッセージが出る。それって簡単に言えば全ての失踪が捜査されていないということ?と、悲しくなる。


毎週見ているハリウッド映画案内番組で何度も紹介されていて気になっていた一作。本国でも限定公開の後トップ10入りしロングランヒットを記録した。で、日本の巷でも評判なのか都内では数カ所で上映している。

ジェレミー・レナーって少々苦手な俳優なのだけど素晴らしかった。エリザベス・オルセン映画はwowowでしか見ていなくて今回初シアター。彼女もレナー同様素晴らしかった。


テーマは全く異なるけどメリッサ・レオの「フローズン・リバー/2008」思い起こした。その舞台はカナダ国境に近いニューヨーク州最北部の先住民モホーク族の保留地。主人公の白人女性が金のため危険な密入国ビジネスに手を染めて行くドラマでとても見ごたえがあった。


コリー・ランバートに「メッセージ/2016」のジェレミー・レナー。

ジェーン・バナーに「キル・ユア・ダーリン/2013」「アイ・ソー・ザ・ライト/2015」のエリザベス・オルセン。

ナタリーにケルシー・アスビル。

ウィルマに「ジョナ・ヘックス/2010」のジュリア・ジョーンズ。

ベンに「ダンス・ウィズ・ウルブズ/1990」「トランス・アメリカ/2005」「モリーズ・ゲーム/2017」のグレアム・グリーン。

マーティンに「ニュームーン/トワイライト・サーガ/2009」のギル・バーミンガム。

マットに「ゴーストライター/2010」「ボーダーライン/2015」「ベイビー・ドライバー/2017」のジョン・バーンサル。

監督、脚本は「ボーダーライン/2015」の脚本家テイラー・シェリダン。


角川シネマ有楽町にて



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by margot2005 | 2018-08-04 22:01 | UK | Comments(2)

「ピーターラビット」

Peter Rabbit2018 オーストラリア/USA

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ビアトリクス・ポターの名作絵本をCGと実写で映画化したコメディ・アドベンチャー。


かなり前に見たのだけどレビュー書くのをすっかり忘れていた。かつて湖水地方を訪れたことがある。ビアトリクス・ポター/「ミス・ポター/2006」ピーターラビットも大好きで楽しみにしていた一作。

下は湖水地方のピーターラビットのお店

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CGと実写が上手く合成されていて素晴らしかった。

トーマスが湖水地方の玄関ウィンダミアに向かうシーンがあるが、ロケーションはオーストラリア。

心優しい画家ビアがトーマスに庭はもともとウサギたちのものだったのよ。というセリフがニクい。

ビアが大好きなピーターがトーマスに嫉妬して意地悪したり、潔癖症で動物嫌いのトーマスがあの手この手でピーターたちを追い詰めていく。それらがエスカレートしていく様が面白くて大笑いした。

ドーナル・グリーソンはコメディが似合う!

髭もじゃのサム・ニールが別人で驚き

ピーターラビットの声を担当するジェームズ・コーデンをはじめとして、他のラビットたちの声が豪華でナイス。


ピーターラビット(声)に「イントゥ・ザ・ウッズ/2014」のジェームズ・コーデン。

モプシー(声)に「マクベス/2015」のエリザベス・デビッキ。

ナレーション、フロプシー(声)/に「ターザン:REBORN/2016」のマーゴット・ロビー。

カトンテール(声)に「オリエント急行殺人事件/2017」のデイジー・リドリー。

ベンジャミンに「ナルニア国物語/3: アスラン王と魔法の島/2010」のコリン・ムーディー。

トーマス・マグレガーに「ブルックリン/2015」「スター・ウォーズ/フォースの覚醒/2017」のドーナル・グリーソン。

ビアに「プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命/2012」「X-MEN:アポカリプス/2016」のローズ・バーン。

ミスターマグレガーに「トレイン・ミッション/2018」のサム・ニール。

監督、脚本、原案、製作に「ステイ・フレンズ/2011」「ANNIE/アニー」のウィル・グラック。


TOHOシネマズ日比谷にて(シアターのある4階から見下ろした東京の街の緑が綺麗)

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by margot2005 | 2018-07-06 23:20 | UK | Comments(4)

「ロンドン、人生はじめます」

Hampstead2017 UK/ベルギー

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アメリカ人のエミリーは未亡人となり、ロンドン郊外のハムステッドの高級マンションに一人で暮らしている。日々送られてくる請求書から亡き夫の借金が発覚し、浮気をしていたことまで分かってしまう。うわべだけの近所付き合いにはうんざりだし、息子のフィリップが仕事で海外に移住するという。気苦労が絶えないそんなエミリーがひょんなことから近所の森に暮らすホームレスの男性と出会う


ドナルドは長年住んで愛着のある掘っ立て小屋に住み続けたいと願うがエミリーは無理だと主張する。エミリーの気持ち100%理解出来る。年老いたカップルは、愛があれば掘っ立て小屋でもオーケーではないということなのだ。一旦別れた二人だが、ドラマはもちろんハッピー・エンディング。

ロケされたハムステッド・ヒースの景色が素晴らしく美しい。英国ってやはりガーデニングの国なのだと改めて気付かされる。


70歳を過ぎたダイアン・キートンがとてもチャーミング。wowowのハリウッド映画案内でキートン主演の「Book Club」が紹介されていて面白そうだった。多分日本公開はないだろう?とは思うけど…。

ブレンダン・グリーソン良いな。


エミリーに「ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります/2014」「クーパー家の晩餐会/2015」のダイアン・キートン。

ドナルドに「「ヒトラーへの285枚の葉書/2016」「パディントン2/2017」ブレンダン・グリーソン。

フィオナに「ターナー、光に愛を求めて/2014」のレスリー・マンヴィル。

ジェームズに「オネーギンの恋文/1999」のジェイソン・ワトキンス。

フィリップに「ベル ~ある伯爵令嬢の恋~/2013」「戦争と平和/2016」のジェームズ・ノートン。

監督は「新しい人生のはじめかた/2008」「ラブ・パンチ/2013」のジョエル・ホプキンス。


新宿武蔵野館にて



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by margot2005 | 2018-05-30 19:09 | UK | Comments(0)

「トレイン・ミッション」

The Commuter2018 UK/フランス/USA

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60歳になるマイケル・マコーリーは10年勤めた保険会社からいきなりリストラを告げられる。住宅ローンと息子の学費が気がかりで妻のカレンに打ち明ける勇気が出ない。そんなマイケルがいつもの通勤列車に乗りこむと見知らぬ女が話しかけてきた


全乗客100人の中にあるものを運ぶ乗客が一人いる。

手がかりは終着駅で下車する客、常連ではない客、通称プリン。

報酬は10万ドル、失敗の代償は家族の命。

10万ドルに目がくらんだマイケルは怪しい女が仕掛けた罠にはまってしまったのだ。ついにマイケルはたった一人で捜査を開始し闘い始める。


wowowのハリウッド映画案内番組で何度も紹介されていたのでかなり気になっていた。見てから随分と経ってしまってレビューはやめようかと思ったけどリーアム頑張っていたので記録に残しておくことにした。


ザ・シークレットマン」はリーアムの久々のヒューマンドラマで地味ながら見ごたえがあった。

本作はまたまたリーアムのアクション映画で全く期待しないで見に行ったので思っていたより面白かったかな?ドラマのプロットもそれなりに斬新だし主人公が元警官という設定がドラマを盛り上げている。ただ、リーアムお歳かな?って感じは否定できないけど...。


マイケル・マコーリーに「ザ・シークレットマン/2017」のリーアム・ニーソン

ジョアンナに「約束の葡萄畑 あるワイン醸造家の物語/2009」「デンジャラス・ラン/2012」のヴェラ・ファーミガ。

アレックス・マーフィーに「ヤング≒アダルト/2011」「プロメテウス/2012」「ライク・ア・キラー 妻を殺したかった男/2016」のパトリック・ウィルソン。

ホーソーン警部に「ハンター/2011」「マライアと失われた秘宝の謎/2013」のサム・ニール。

カレン・マコーリーに「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ/1984」「結婚の条件/1988」「ダウントン・アビー シリーズ/2010~2014」「黄金のアデーレ 名画の帰還/2015」のエリザベス・マクガヴァン。

ウォルトに「ビバリーヒルズ・コップ/1984」「モンスター上司2/2014」のジョナサン・バンクス。

監督、製作総指揮は「アンノウン/2011」「ラン・オールナイト/2015」「ロスト・バケーション/2016」のジャウマ・コレット=セラ。


TOHOシネマズ新宿にて(既に上映終了)



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by margot2005 | 2018-04-27 19:54 | UK | Comments(6)

「ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男」

Darkest Hour2017 UK

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19405月、第二次世界大戦初期。ヒトラー率いるナチス・ドイツの勢力が拡大しフランスは陥落寸前で、英国にも侵略の脅威が迫っていた。そしてフランス、ダンケルクの海岸では連合軍が窮地に陥っていた。そんな中、不信任決議が出された英国首相チェンバレンの後任として外務大臣のハリファックスが最適任者と言われていたが本人はこれを固辞。そこで国民の人気は高いが、政党からの嫌われ者ウィンストン・チャーチルに白羽の矢がたつ


嫌われ者ウィンストン・チャーチルは国王にも嫌われていた様子。バッキンガム宮殿でチャーチルと接見した際、手にキスを受けた国王が後ろで手を拭うシーンがあって面白い。国王とランチを共にするシーンでシャンパンを飲みまくるチャーチルに昼からよく飲めるな?と言われていたが、この人朝から酒(ウイスキー)を飲む習慣があった。チャーチルはアル中だった?


地下鉄に乗って市民と語らうチャーチル政党や国王からは嫌われていたが、市民には好かれていたチャーチルがとてもチャーミング。

ラスト近くで国王がチャーチルに、好意を持っていると伝えるシーンもナイスだった。

気難しいけれどウイットとユーモアに富むウィンストン・チャーチルって英国人そのもの。口述筆記を担当するタイピストのエリザベスに厳しい反面、優しい気持ちも見せる辺りは中々素敵。


ウィンストン・チャーチルは”言葉の魔術師”と呼ばれたそうで、彼の口から発せられる言葉は素晴らしく巧みだ。オープニングとエンディングに演説シーンが登場する。政敵に立ち向かい力説するシーンは圧巻!言葉は彼の武器だったに違いない。


ダイナモ作戦と名付けられた連合軍の大規模撤退の模様は映画「ダンケルク/2017」で描かれ、エンディングで時の英国首相チャーチルは33万人の英国兵を救ったと記されていた。


何はともあれ、オスカーをゲットしたゲイリー・オールドマンが文句なしに素晴らしかった!

オスカーに輝いた辻一弘のメイクアップはゲイリー・オールドマンを別人にしていて特殊メイクってスゴいなぁ!と思った。


ウィンストン・チャーチル「チャイルド44 森に消えた子供たち/2014」のゲイリー・オールドマン。

クレメンティーン・チャーチルに「パリ3区の遺産相続人/2014」「フランス組曲/2014」のクリスティン・スコット・トーマス。

国王ジョージ6世に「ブラック・シー/2014」「スロウ・ウェスト/2015」のベン・メンデルソーン。

エリザベス・レイトンに「ブラナー・シアター・ライブ2016/ロミオとジュリエット/2016」のリリー・ジェームズ。

ネヴィル・チェンバレンに「マリーゴールド・ホテルで会いましょう/2011」「マリーゴールド・ホテル 幸せへの第二章/2015」のロナルド・ピックアップ。

ハリファックス子爵(外務大臣)に「美しすぎる母/2007」のスティーヴン・ディレイン。

監督は「プライドと偏見/2005」「つぐない/2007」「路上のソリスト/2009」「アンナ・カレーニナ/2012」のジョー・ライト。


TOHOシネマズシャンテにて



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by margot2005 | 2018-04-20 20:29 | UK | Comments(6)

「聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア」

The Killing of a Sacred Deer2017 UK/アイルランド/USA

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心臓外科医のスティーブンは美しい眼科医の妻アナと二人の子供と共に郊外の豪邸に住んでいる。満たされた日常を送っているように見えるが、本当は家族に言えない悩みを抱えていた…


<”4つの悲劇を用意した--->ギリシャの奇才ヨルゴス・ランティモス描くサイコスリラー。

映画のオープニングはとてもリアルな心臓手術のシーン。やがて手術が終わり血の付いた手袋を脱ぎ捨てる心臓外科医スティーブンが映し出される。シーンは変わってスティーブンが少年マーティンに高価な腕時計をプレゼントしている。喜んだマーティンはハグして良い?と聞き抱きしめるが、スティーブンはどこかぎこちない。

別の日、マーティンがスティーブンの病院に姿を表す。麻酔科医マシューと鉢合わせしたスティーブンは彼は娘キムと同じ学校に通う高校生でドクターを目指していると紹介する。しかしそれは嘘で、突然思いついた言いわけだった。


映画のタイトル「聖なる鹿殺し」はギリシャ悲劇「アウリスのイピゲネイア」をモチーフとしている。女神アルテミスキムの逆鱗に触れたトロイアのアガメムノーンが長女イピゲネイアを生贄にささげなくてはならない事態に陥るという物語。ドラマの生贄はスティーブンの妻子。キムが学校で「イピゲネイア」のエッセイを書く件も用意されている。


ミヒャエル・ハネケの「ファニーゲーム/1997」のような展開になるのか?と想像していたが、そうではなく父親を殺された息子のリベンジ・ドラマだった。

ギリシャの奇才と言われる監督ヨルゴス・ランティモスの頭の中はどのようになっている?”と「ロブスター」のレビューに書いた。奇想天外さは前作よりましかも知れない。とも書いている。前作とは「籠の中の乙女/2009」のこと。でもやはり本作も奇想天外で強烈。


「ロブスター」に続き主演はコリン・ファレル。コリンは大好きな俳優なので、今月は「The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ」と本作を続けて見ることができて大満足。

コリン映画は「タイガーランド/2000」以来ほぼ全て見ていて、中でも一押しは「フォーン・ブース/2002」かな?


映画を見ていて逆立ちしてもコリンが心臓外科医に見えないで困ったのは事実。まぁアル中の心臓外科医ではあったけど

The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ」に続いて共演はニコール・キッドマン。二人は夫婦役で、実際にはニコールの方が年上だからか?コリンはあごひげを生やしてかなり老け顔になっている。


異常者を演じるバリー・コーガンがぞっとするほどハマっていて、彼の存在がドラマを文句なしに盛り上げている。そして懐かしのアリシア・シルヴァーストーンの出演に驚き!


オフィシャルサイトに心理的に追いつめていく音楽とあるように、独特のMusicが恐怖心を一層盛り上げる。そう確かに恐怖心を盛り上げてはいるのだけど、あまりにも理不尽な4つの悲劇恐怖心を通り越して笑いを誘ってしまう。

ラスト近く、マーティン呪いストップさせることができないと知ったスティーブンが自暴自棄になり泣き出すシーンにも笑ってしまった。

完璧なまでに白けた雰囲気が漂うレストランでのラスト・シーン奇才には申しわけないけどやはり笑うしかなかった。

サイコスリラーって見ようによっては笑える?


スティーブンに「The beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ/2017」のコリン・ファレル。

アナに「The beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ」のニコール・キッドマン。

マーティンに「ベルファスト71/2014」「ダンケルク/2017」のバリー・コーガン。

娘キムに「トゥモローランド/2015」のラフィー・キャシディ。

息子ボブにサニー・スリッチ。

マーティンの母に「タイムトラベラー/きのうから来た恋人/1999」「恋の骨折り損/1999」のアリシア・シルヴァーストーン。

マシューに「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)/2014」のビル・キャンプ。

監督、脚本、製作は「籠の中の乙女/2009」「ロブスター/2015」のヨルゴス・ランティモス。


新宿シネマカリテにて



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by margot2005 | 2018-03-25 21:18 | UK | Comments(2)

「ウイスキーと2人の花嫁」

Whisky Galore2016 UK

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第二次世界大戦最中のスコットランドの小さな島、トディー島。戦争のせいでウイスキーの配給が止まってしまい、ウイスキーが大好きな島民たちはがっくりきてしまう。そんなある日、島の近くで貨物船の座礁事故が起こる…


島の郵便局長ジョセフと彼の二人の娘を軸にドラマは進んでいく。

ウイスキーが大好きなのは男性だけではなく女性も…スコットランドの大人は皆ウイスキーが大好き!ということがわかった。

邦題についている”2人の花嫁”ジョセフの娘たちのこと。”ウイスキーのない結婚式なんてありえない!”と、言い切るジョセフさすがスコッチ・ウイスキーの本場!と納得した。


島民は貨物船が沈没する前にウイスキーを救おうと立ち上がり、なんとか洞窟に隠すことに成功。しかし禁制品のウイスキーを回収する関税消費税庁の役人がやって来る。島民一団となって役人を騙す様が痛快!


本作は実話。ニューヨークに向かう貨物船が座礁し、積荷は5万ケースものウイスキーだった…なんてあまりにもタイムリーで驚く。

英国のエドワード8世と結婚したウォリス・シンプソンの秘密の手紙が積み込まれていた件も語られるが、それは実際にあったこと?


ジョセフ・マクルーンに「ラブ・アクチュアリー/2003 「ヴェニスの商人 /2004」のグレゴール・フィッシャー。

ワゲット大尉に「オーシャンズ13/2007」「アクロス・ザ・ユニバース/2007」「ワルキューレ/2008」のエディ・イザード。

オッド軍曹に「ハリー・ポッターと秘密の部屋/2002」「フローズン・タイム/2008」のショーン・ビガースタッフ。

ペギー・マクルーンにナオミ・バトリック。

カトリーナ・マクルーンに「17歳の肖像/2007」のエリー・ケンドリック。

ジョージ・キャンベルに「サンシャイン/歌声が響く街/2013」のケヴィン・ガスリー。

アンガスに「名犬ラッシー/2006」のブライアン・ペティファー。

マカリスター牧師に「ユアン少年と小さな英雄/2005」「T2 トレインスポッティング/2017」のジェームズ・コスモ。

監督は「グッバイ・モロッコ/1998」のギリーズ・マッキノン。


新宿武蔵野館にて


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by margot2005 | 2018-03-09 22:20 | UK | Comments(0)

「ローズの秘密の頁」

The Secret Scripture2016 アイルランド

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老女ローズはアイルランドの精神病院に40年もの間収容されている。ある日、その聖マラキ病院が取り壊されることが決まり引越し作業が始まっていた。そんな折、ドクター・グリーンがローズの担当医となりミステリアスな老女の話に看護師と共に耳を傾け始める。

一方で第二次世界大戦中のアイルランド。故郷の田舎町に暮らすローズは魅力的な女性で男たちの注目の的。あろうことか神父のゴーントまでローズに付きまとっている。やがて、ローズは英国空軍に志願し、裏切り者呼ばわりされるマイケルと出会い恋に落ちる


年老いたローズはドクター・グリーンと看護師相手に自らの過去を語り始める。ローズの回想に合わせて40年代の若いローズが現れドラマは進んでいく。

ローズは大切に持っていた聖書に日記を書き綴っていた。そしてドクター・グリーンは日記から真実を解明していく。戦争のせいで精神病院に閉じ込められてしまったローズが気の毒でならなかった。ラストはとても衝撃的だったけど感動で胸が震える。


ヒロインのルーニー・マーラ(1940年代)とヴァネッサ・レッドグレーヴ(1980年代)はもちろん、ジャック・レイナー、テオ・ジェームズ、そしてお気に入り俳優のエリック・バナ、すべての俳優たちが皆適役で素晴らしい。


ローズに「LION ライオン 25年目のただいま/2016」のルーニー・マーラ。

レディローズに「アンコール!!/2012」「大統領の執事の涙/2013」「フォックスキャッチャー/2014」のヴァネッサ・レッドグレイヴ。

マイケル・マクナルティに「シング・ストリート 未来へのうた/2015」「フリー・ファイアー/2016」のジャック・レイナー。

ゴーント神父に「恋のロンドン狂騒曲/2010」「ダイバージェント/2014」のテオ・ジェームズ。

ドクター・グリーンに「ブーリン家の姉妹/2008」「キング・アーサー/2017」のエリック・バナ。

看護師に「Jの悲劇/2004」のスーザン・リンチ。

監督、脚本、製作は「マイ・レフトフット/1989」「父の祈りを/1993」「マイ・ブラザー/2009」「ドリーム・ハウス/2011」のジム・シェリダン。


新宿武蔵野館にて



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by margot2005 | 2018-03-06 21:54 | UK | Comments(2)

「ベロニカとの記憶」

The Sense of an Ending2017 UK

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ロンドンに暮らすトニーは妻のマーガレットと離婚して一人暮らし。年金生活を送りながら趣味で集めた中古カメラの店を経営している。娘のスージーは臨月でシングル・マザーになる予定。そんなある日、法律事務所から一通の手紙が届く。それには初恋の女性ベロニカの母親セーラが亡くなり、一冊の日記が彼に遺贈されたと記されていた…


ドラマは過去と現在を行ったり来たりして進んで行く。

ベロニカの母親セーラがなぜ自分に日記を遺贈したのか?納得がいかないトニーは法律事務所を訪問する。しかし担当者から、日記はベロニカが持っているが、渡すことを拒んでいるという答えが返ってくる。ますますわからなくなってしまったトニーは、過去に思いを馳せ、ベロニカとの再会を決意する。


トニーはとうとうベロニカと再会を果たす。

二人は橋の上で待ち合わせ、ベロニカはトニーを見つけて”ハロー!”と声をかける。でも実際にこのようなことが起きたら、互いに目印でもつけない限り相手がわからないのではないか?と思ったりした。40年ぶりに昔の恋人と再会するってどんな気分なのだろう?

互いに何事もなかったかのような顔をしてお茶するシーンがナイス。その後トニーはストーカーのごとくベロニカの後をつけ真実を知る。


しっとりとした地味な大人のドラマは、どのように展開されるか興味深く、そして見応えがあった。原タイトルの「終わりの感覚」が絶妙。

ラストを迎え、ドラマの中で”僕はベロニカともセーラとも寝ていない。”というトニーの言葉を思い出し謎が解けた。ベロニカではなく母親のセーラが過激な女性だったとは!でもそのようなムード漂わせていた確かに…。

学生時代のトニーの教師役で出演しているお気に入り俳優のマシュー・グードの出番が少なくて寂しい。

本作のシャーロット・ランプリングはとても穏やかな役。優しい表情を浮かべるシャーロットも中々素敵。セーラを演じる本来は穏やかなイメージのエミリー・モーティマーと真逆で面白い。


トニー・ウェブスターに「パディントン2/2017」のジム・ブロードベント。

ベロニカ・フォードに「さざなみ/2015」「アサシン クリード/2016」のシャーロット・ランプリング。

マーガレット・ウェブスターに「フランス組曲/2014」のハリエット・ウォルター。

スージー・ウェブスターに「セルフレス/覚醒した記憶/2015」のミシェル・ドッカリー。

ミスター・ハントに「マリアンヌ/2016」のマシュー・グード。

セーラ・フォードに「ラースと、その彼女/2007」「レオニー/2010」のエミリー・モーティマー。

ジャック・フォードに「キングスマン ゴールデン・サークル/2017」のエドワード・ホルクロフト。

若き日のトニーにビリー・ハウル。

若き日のベロニカに「サンシャイン/歌声が響く街/2013」のフレイア・メイヴァー。

エイドリアン・フィンにジョー・アルウィン。

監督は「めぐり逢わせのお弁当/2013」のリテーシュ・バトラ。


新宿武蔵野館にて



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by margot2005 | 2018-02-13 20:32 | UK | Comments(0)

「スリー・ビルボード」

Three Billboards Outside Ebbing, Missouri2017 UKUSA

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アメリカ、ミズーリ州の田舎町エビングに住むミルドレッド・ヘイズの娘アンジェラは、7か月前に何者かにレイプされた上殺害されていた。しかし犯人は未だ見つかっていない。進展しない警察の捜査にイラつくミルドレッドは抗議の広告を掲げることを思いつく…


アメリカの田舎(ロケ地はノースカロライナ州)って半端じゃないほど何もない?ミルドレッドが息子のロビーと住む家の周りは草原が広がるだけで、近隣には他の家もなかったように思える。

道路沿いに突然出現するスリービルボード。赤に黒字で書かれた文字が眩しい。

それには警察署長ウィロビーの名前が書かれていた。ウィロビーは困惑しながらも理解しようと努力するが、彼の部下の巡査ディクソンは怒りを募らせる。おまけにウィロビーを敬愛する町の住民も憤慨し、広告の掲載をやめるようミルドレッドに忠告する。元夫のチャーリーまでも...。

しかし誰もミルドレッドを諭すことはできず、彼女の行動はますますエスカレートして行く。


シアターで幾度となく予告編を見て期待していた1作。期待以上の素晴らしい!ドラマで大満足。

ミルドレッドを理解していたウィロビーと、ラスト近くで歩み寄るディクソンが最高。あの後、ミルドレッドとディクソンはどう行動したのだろう??とてもとても気になった。


マーティン・マクドナー作品はコリン・ファレル主演の2作品をwowowで鑑賞。ウディとサムも出演する「セブン・サイコパス」はクレージーな映画だった。本作のミルドレッドも相当クレージー。演じるフランシス・マクドーマンドは絶賛されたそう。彼女の「ファーゴ」は最高だったけど、怒りと悲しみを募らせる本作のマクドーマンドも素晴らしい!

マクドーマンド同様、ディクソン役のサム・ロックウェルも他に演じる俳優は思い浮かばないし、ウディ・ハレルソンとケイレブ・ランドリー・ジョーンズも然り。

お気に入り女優アビー・コーニッシュの出演も良かった。アビーって年々太っていく?

若いと思っていたサム・ロックウェルは今年50歳。クセのある個性派俳優で、超クセのあるフランシス・マクドーマンドに負けず劣らずといったところ。他の俳優もウディ・ハレルソンやケイレブ・ランドリー・ジョーンズにピーター・ディンクレイジと個性派ばかり。そうそう壊れたケイレブがお気の毒。


ミルドレッド・ヘイズに「ファーゴ/1996「ヘイル、シーザー/2016」のフランシス・マクドーマンド。

ウィロビーに「スウィート17モンスター/2016」のウディ・ハレルソン。

ディクソンに「フロスト×ニクソン/2008」「月に囚われた男/2009「バッド・バディ!私とカレの暗殺デート/2016」のサム・ロックウェル。

アンに「ウォリスとエドワード 王冠をかけた恋/2011」「セブン・サイコパス/2012のアビー・コーニッシュ。

レッドに「ビザンチウム/2012」「ストーンウォール/2015」のケイレブ・ランドリー・ジョーンズ。

チャーリーに「アメリカン・ギャングスター/2007」「セッションズ/2012」のジョン・ホークス。

ジェームズに「ハウエルズ家のちょっとおかしなお葬式/2007」「ゲーム・オブ・スローンズ シリーズ/2011~2017」のピーター・ディンクレイジ。

ロビー・ヘイズに「マンチェスター・バイ・ザ・シー/2016」のルーカス・ヘッジズ。

アンジェラ・ヘイズにキャスリン・ニュートン。

ペネロープにサマラ・ウィーヴィング。

ディクソンの母にサンディ・マーティン。

監督、脚本、製作は「ヒットマンズ・レクイエム/2008」「セブン・サイコパス/2012」のマーティン・マクドナー。


TOHOシネマズシャンテにて



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by margot2005 | 2018-02-10 21:44 | UK | Comments(8)