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「アガサ・クリスティー ねじれた家」

Crooked House2017 UKUSA


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ある日、大富豪レオニデスが死んでいるのが発見される。一代で巨万の富を築いたレオニデスは先妻の死後ラスベガスで知り会った若い女性ブレンダと再婚していた。城のような屋敷にはブレンダ、ソフィア、長男夫妻のフィリップとマグダ、次男夫妻のロジャーとクレメンシイ、フィリップとマグダの子供でユースタス、ジョセフィーン、そして亡くなった先妻の姉イーディスが共に暮している。屋敷の全員が怪しい?果たして犯人は?


亡くなったレオニデスの孫のソフィアはチャールズ・ヘイワードの探偵事務所を訪ねる。面会したチャールズはソフィアの訪問に驚きを隠せない。そう、チャールズの外交官時代かつて二人は恋人同士だった。ソフィアは一族の誰かが祖父を殺したに違いないと訴え、チャールズに捜査を依頼する。やがてロンドン警視庁を訪れたチャールズは、タヴァナー主任警部から、レオニデスの死因は毒殺だと知らされる。


屋敷に到着したチャールズを迎えたのはレオニデスの前妻の姉イーディスだった。早速捜査を開始するチャールズだったが、この屋敷に住む人々は皆一筋縄ではいかない人々ばかり。おまけに全員に殺害の動機を感じるものがあり捜査は次第に厳しさを増していく。そんな折、第二の殺人が起こる。


ラスト、犯人はあっと驚く人物だった!

アガサ・クリスティーの小説は一時期ハマって何冊も読んだがこの本は読んでいない。というよりこの小説の存在も知らなかった。これはアガサ・クリスティーが最も満足している小説の一つと自伝で語っているらしい。クリスティーの小説ではこれより面白い作品がいっぱいあるにも関わらずそうなんだ読者と、作者本人じゃ感じ方が違うのかな?と思った。


グレン・クローズ、クリスティナ・ヘンドリックス、テレンス・スタンプ、ジュリアン・サンズ、ジリアン・アンダーソンと出演陣が実に豪華。

私立探偵チャールズを演じるチャーミングなマックス・アイアンズの初主演映画??

マックスは父ジェレミーに似てると思っていたけど、先週鑑賞した「ナショナル・シアター・ライヴ 2019/リア王」でケント伯を演じていた母シニード・キューザックにそっくり!


さすが英国!で、撮影された屋敷がゴージャス!

グレン・クローズが貫禄たっぷりで、テレンス・スタンプも頑張っている。元美青年ジュリアン・サンズが60代とは年月を感じる。そしてジョセフィーン役の少女オナー・ニーフシーは本作でも絶好調。大人になったオナー・ニーフシーに期待する。


チャールズ・ヘイワードに「ライオット・クラブ/2014」「天才作家の妻 -40年目の真実-/2017」「コンドル ~狙われたCIA分析官~/2018」のマックス・アイアンズ。

ソフィア・デ・ハヴィランドにステファニー・マーティーニ。

レディ・イーディス・デ・ハヴィランドに「天才作家の妻 -40年目の真実-」のグレン・クローズ。

ジョセフィーン・レオニデスに「マイ・ブックショップ/2017」のオナー・ニーフシー。

ブレンダ・レオニデスに「ダーク・プレイス/2015」のクリスティナ・ヘンドリックス。

タヴァナー主任警部に「アンコール!!/2012」「ビッグ・アイズ/2014」のテレンス・スタンプ。

フィリップ・レオニデスに「眺めのいい部屋/1986」「ボクシング・ヘレナ/1993」「宮廷料理人ヴァテール/2000」のジュリアン・サンズ。

マグダ・レオニデスに「英国総督 最後の家/2017」のジリアン・アンダーソン。

ロジャー・レオニデスに「パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト/2013」「マダム・フローレンス! 夢見るふたり/2016」のクリスチャン・マッケイ。

クレメンシイ・レオニデスに「SHERLOCK シャーロック 忌まわしき花嫁/2017」のアマンダ・アビントン。

ユースタス・レオニデスにプレストン・ナイマン。

監督は「サラの鍵/2010」「ダーク・プレイス/2015」のジル・パケ=ブランネール。


角川シネマ有楽町にて


by margot2005 | 2019-05-16 23:16 | UK | Comments(0)

「荒野にて」

Lean on Pete」2017 UK

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仕事を変えては住まいを転々とする父レイとポートランドに引っ越して来たチャーリーは15歳の少年で母親の顔も覚えていない。以前は伯母マージーが面倒を見てくれていたが、レイと大喧嘩の末連絡が途絶えたまま。レイは愛情深い人間だが自分の楽しみを優先している。そんなある日、家の近くにある競馬場で厩舎のオーナー、デルと出会う


映画を見るきっかけとなったのは「さざなみ」の監督作品だったから。英国人の監督がアメリカの大地(ロケはオレゴン州)を舞台に描くロード・ムービーはあまりにも切ない。


家計を助けるため16歳と偽りデルのもとで老競走馬リー・オン・ピートの世話を始めるチャーリー。定職もなく、家に職場の女を連れ込む不甲斐ない父レイは嫉妬に狂った女の夫に刺されてしまう。

父が殺されチャーリーは突然天涯孤独となる。そして馬ピートの死…。

ピートの死に打ちのめされたチャーリーは伯母と再会できるのだろうか?と、ドラマは胸が痛くなるほど辛くて悲しい。


主人公チャーリーを演じるチャーリー・プラマーは「ゲティ家の身代金」以前の作品で、本作で第74回ヴェネチア国際映画祭新人俳優賞(マルチェロ・マストロヤンニ賞)を受賞した。

チャーリー・プラマーは悲しい表情がスゴく似合う。スティーヴ・ブシェミ良いな。


チャーリーに「ゲティ家の身代金/2017」「冷たい晩餐/2017」のチャーリー・プラマー。

デルに「スターリンの葬送狂騒曲/2017」のスティーヴ・ブシェミ。

騎手ボニーに「メリンダとメリンダ/2004」「ゾディアック/2006」「冷たい晩餐」のクロエ・セヴィニー。

父レイにトラヴィス・フィメル。

伯母マージーにアリソン・エリオット。

監督、脚本は「さざなみ/2015」のアンドリュー・ヘイ。


ヒューマントラストシネマ有楽町にて(既に上映終了/ヒューマントラストシネマ渋谷で時間限定で5/16まで上映


by margot2005 | 2019-05-15 23:08 | UK | Comments(0)

「ナショナル・シアター・ライヴ 2019/リア王」

National Theatre Live: King Lear2018 UK

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「ナショナル・シアター・ライヴ2016/ハムレット」「ブラナー・シアター・ライブ2016/ロミオとジュリエット」が素晴らしかったのでリア王も鑑賞。

上の2作品はどちらもTOHOシネマズ日本橋の大スクリーンでかなりの迫力だったが、今回は池袋と渋谷のミニシアターでの上映。迫力はちょっと足りなかったがイアン・マッケランのリア王は素晴らしかった。


シアターへ行く前にシェイクスピアのリア王のあらすじをPCで確認した。シェイクスピアの四大悲劇の一つであるリア王は大昔に読んだ記憶がある。高齢で退位することになった王が3人の娘を招集し、その後末娘コーディリアが追放されるこれくらいしか覚えていなくて、あらすじ確認しておいて正解だった。


本作も台詞は古典で服装は現代風。王が腕に時計をはめていたり、ゴネリルがおしゃれなハイヒールを履いていたりする。コーディリアがフランスの軍服を着ているシーンもあった。

ケント公は男性ながら演じるのは女優のシニード・キューザックで、コーディリアはキュートな黒人女優アニタ・ジョイ・ウワジェが演じている。

娘に国(ブリテン)を分け与える時、地図にハサミを入れて切りわける様が面白くて、それはBrexitを思わせる演出らしい。

嵐のシーンでは舞台の天井から雨を降らせるリアルな演出にびっくりした。


リア王って、17世紀初頭(戯曲が書かれた時代)において親の財産の分配とか年老いた親の介護で揉めまくっていたわけで、それは現在にも通じるものがあるなと実感した。


「ハムレット」&「ロミオとジュリエット」上映の際の観客は若い女性でいっぱいだった。特に「ハムレット」の時はほぼカンバーバッチ、ファンの雰囲気で、今回も女性が多かった。シェイクスピアは男性より女性ファンが多いのかも?


イアン・マッケランと言えば「ロード・オブ・ザ・リング シリーズ/20012003」と「ホビット シリーズ/20122014」のガンダルフ役が有名だが、ブレンダン・フレーザーが輝いていた時の「ゴッド・アンド・モンスター/1998」のゲイの老人(元監督)役がとても印象に残っている。


リア王に「ダ・ヴィンチ・コード/2006」「美女と野獣/2017」のイアン・マッケラン。

ケント伯に「魅せられて/1996」「イースタン・プロミス/2007」のシニード・キューザック。

グロスター伯に「チャーチル ノルマンディーの決断/2017」のダニー・ウエッブ。

コーディリアにアニタ・ジョイ・ウワジェ。

ゴネリルにクレア・プライス。 

リーガンにカースティ・ブッシェル。

道化 (Fool)にロイド・ハッチンソン。

エドガーに「ダンケルク/2017」のルーク・トンプソン。

エドマンドにジェームス・コーリガン。

オズワルドにマイケル・マトゥス。

コーンウオール公にダニエル・ラビン。

オールバニ公にアンソニー・ハウエル。

フランス王にカレブ・ロバーツ。


シネ・リーブル池袋にて(時間限定/夜間のみで上映中)


by margot2005 | 2019-05-14 21:03 | UK | Comments(0)

「リヴァプール、最後の恋」

Film Stars Don't Die in Liverpool2017 UK

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1981929日の英国ランカスター。ピーター・ターナーはかつての恋人グロリア・グレアムがホテルで倒れたとの知らせを受け急遽駆けつける。そしてピーターはリヴァプールへ行きたいと懇願するグロリアを自分の家に連れ帰る


映画はリヴァプール生まれの英国人俳優ピーターターナーが1987年に発表した回顧録をもとに作られた。

ドラマの中に時折、恋する二人が暮らしたニューヨークのシーンが組み込まれる。


グロリアは乳がんだった。しかし若い恋人ピーターに知られたくなくて、病院に行くのに”エージェントに会いに行く”なんてメモを残して出かける。何度かあったこのことを不審に思ったピーターが”男がいるのか?”と問い詰める。真実を語れないグロリアはピーターに”出て行って!”と攻め立てる。

もう若くはない売れない女優の辛さが伝わりとても悲しい。アネット・ベニング大熱演で素晴らしい。


「リトルダンサー/2000」後これといった代表作がないジェイミー・ベル。ポスターに”ビリーエリオット以来のパフォーマンス...”とあるようにジェイミー・ベルすごく良かった。


売れない舞台俳優のピーターは親の家に同居している。そこへグロリアを連れ帰ったのだ。ピーターの母ベラはグロリアを手厚く看護する。父ジョーはグロリアの大ファンで彼女を手放しで歓迎する。しかし時折実家に姿を見せるジョーJr.だけはグロリアを歓迎していない。そのことで諍いを始める兄弟。ラスト、病状が悪化したグロリアを息子が迎えに来る。そしてそこにはグロリアとはもう決して会えないと悟ったピーターに優しく声をかける兄ジョーJr.の姿があった。

実話ながらどこまで本当のことを描いているのかはターナー家にしかわからないが、この家族の優しさに胸が熱くなった。


グロリア・グレアムがアカデミー賞授賞式で助演女優賞を受け取り”Thank Youとコメントするシーンでエンディングを迎える。

アネット・ベニングはグロリア・グレアムを演じるのを切望したらしい。そしてアネット・ベニングの声てあんなに高い声?と思ったけど、グロリア・グレアムに合わせていた?

アネット&ジェイミーの組み合わせって見る前すごく違和感あったが、見終わって予想外なカップルの共演はとても素敵だった。

コンスタントに映画出演するアネット・ベニングの一番印象に残る作品は「アメリカン・ビューティー/1999」かな?


グロリア・グレアムに「Dearダニー君へのうた/2015」「ハリウッド・スキャンダル/2016」「20センチュリー・ウーマン/2016」のアネット・ベニング。

ピーター・ターナーに「崖っぷちの男/2011」「ニンフォマニアック Vol.2/2013」のジェイミー・ベル。

ベラに「パディントン2/2017」のジュリー・ウォルターズ。

ジョーに「ホットファズ 俺たちスーパーポリスメン!/2007」のケネス・クラナム。

ジョーJr.「ナチス第三の男/2017」のスティーヴン・グレアム。

ジーン・グレアムに「ローズの秘密の頁/2016」ヴァネッサ・レッドグレーヴ

監督、製作総指揮は「PUSH 光と闇の能力者/2009」「SHERLOCK(シャーロック)/2010」のポール・マクギガン。


新宿武蔵野館にて(4/26迄/YEBISU GARDEN CINEMAで時間限定上映中)


by margot2005 | 2019-04-27 21:05 | UK | Comments(0)

「マイ・ブックショップ」

The Bookshop 2017 UK/スペイン/ドイツ

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1959年、英国の海辺の小さな町。戦争未亡人のフローレンスは夫との夢だった本屋を開くことを決意する。この小さな町に本屋は一軒もない。しかし銀行からは融資を渋られ、町の有力者であるガマート夫人は本屋の開店を快く思っていなくて嫌がらせを仕掛けてくる。おまけに保守的な考え方が多い町の住人も女性が店を経営することに賛成ではなかった。そんな中なんとか開店の日を迎えるフローレンスは喜びでいっぱいだった


物珍しさから書店に人が集まり始め、フローレンスは少女クリスティーンを手伝いに雇い入れる。ガマート夫人の妨害工作は絶え間なく続き、次第に経営が難しくなっていくが、町の外れに住む読書好きの老紳士ブランディッシュ氏がフローレンスの店の経営の援助を申し出る。


仕入先からレイ・ブラッドベリの”華氏451度”やウラジーミル・ナボコフの”ロリータ”が届き、ウキウキしながら梱包を解いた後それらを店の本棚に並べるフローレンス。そのシーンからは彼女の本好きが伝わってきてナイス。

英国の田舎町(ロケは北アイルランド)の美しい風景と、フローレンスが日常に着る洋服はシンプルでトラッドなのだけど意外にファッショナブルでとても素敵だった。


エミリー・モーティマーはお気に入り女優の一人。エミリーは「Dear・フランキー/2004」や「マッチポイント/2005」の頃とあまり変わっていなくて、いつまでも若くてチャーミングで驚く。

「メリー・ポピンズ リターンズ/2018」は見たけどレビューを書いていない。出演陣は豪華ながら想像以上にお子様映画過ぎてつまらなかった。でもブロードウエイ俳優のリン=マヌエル・ミランダのパフォーマンスは素晴らしかった。


本作に戻って、エミリー・モーティマーも良いけど、ビル・ナイ良いな。パトリシア・クラークソンは嫌味な女が似合うし、クリスティーン役のオナー・ニーフシーがこれまたナイスなのだ。

イザベル・コイシェはパトリシア・クラークソンがお好き?

映画のラストは少々悲しいが、これがイザベル・コイシェの世界なのかも知れない。


フローレンス・グリーンに「ベロニカとの記憶/2017」「メリー・ポピンズ リターンズ/2018」のエミリー・モーティマー。

エドモンド・ブランディッシュに「人生はシネマティック!/2016」ビル・ナイ。

ヴァイオレット・ガマートに「ワン・デイ 23年のラブストーリー/2011」「しあわせへのまわり道/2014」のパトリシア・クラークソン。

クリスティーンにオナー・ニーフシー。

マイロ・ノースに「マリー・アントワネット/2006」のジェームズ・ランス。

監督、脚本は「エレジー/2008」しあわせへのまわり道/2014」のイザベル・コイシェ。

原作はペネロピ・フィッツジェラルドのブックショップ


シネスイッチ銀座にて


by margot2005 | 2019-04-25 21:33 | UK | Comments(0)

「ふたりの女王 メアリーとエリザベス」

Mary Queen of Scots2018 UKUSA

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16世紀の英国。スコットランド女王のメアリーは幼くしてフランスへ渡り16歳で王妃となる。しかし夫でフランス国王のフランソワが亡くなりスコットランドに帰国する。そんな彼女を出迎えたのは摂政として国を統治していた異母兄ジェームズ・スチュアートだった。スコットランドはメアリー不在の間にプロテスタント教徒たちが勢力を拡大しており、長老派の指導者ジョン・ノックスや国務大臣のメイトランド卿はカトリックの女王メアリーを快く受け入れようとはしなかった


再びスコットランド女王となったメアリーはジョン・ノックスにカトリックからプロテスタントに改宗するよう迫られるが彼女の信仰心は変わらなかった。やがて若くて美しい女王に国民は好感を抱きメアリーを受け入れ始める。そしてメアリーは結婚を考えるようになり同じくスチュアート家のヘンリーを夫に迎え、息子ジェームズを出産する。

メアリーの結婚と出産の知らせはイングランド宮廷にも届きエリザベスは心穏やかではない。しかし彼女はヴァージン・クイーンのまま生涯を終えることになる。


エリザベスはある時、幽閉されているメアリーの城を訪ねる。その時、メアリーはエリザベスにあなたに子供ができなかったら私の息子を後継者にして欲しいと願い出る。結局エリザベスは子供に恵まれず約束通りメアリーの息子ジェームズがイングランドの王となった。

ケイト・ブランシェットがエリザベスI世を演じた「エリザベス:ゴールデン・エイジ/2007」でもメアリーとエリザベスの関係が描かれている。


ロケされたスコットランドは雄大で美しく、衣装も華やかで見ごたえがある。

ケンローチの「SWEET SIXTEEN2002」でのリアム役が印象的だったマーティン・コムストンと、「バック・ビート/1994」でジョン・レノンになりきっていたイアン・ハートが宮廷ドラマに出演とは嬉しい驚き。

二人のクイーンを演じる女優どちらも苦手なのだけどヨーロッパ宮廷ドラマ、ファンなので見てしまった。

メアリー・スチュアートの物語はTVドラマ「REIGN/クイーン・メアリー/20132017」が面白い。TVシリーズなのでメアリーと彼女を取り巻く人々をとても詳しく描いている。


メアリー・スチュアートに「レディ・バード/2017」のシアーシャ・ローナン。

エリザベスI世に「グッバイ・クリストファー・ロビン/2017」「ピーターラビット/2018」のマーゴット・ロビー。

ヘンリー・スチュアートに「否定と肯定/2016」「ダンケルク/2017」のジャック・ロウデン。

ロバート・ダドリーに「ベロニカとの記憶/2017」「女王陛下のお気に入り/2018」のジョー・アルウィン。

ベス・オブ・ハードウィックに「クレイジー・リッチ!/2018」のジェンマ・チャン。

ジェームズ・ヘップバーンに「アリス・クリードの失踪/2009」「フィルス/2013」「ザ・ボディガード2017」のマーティン・コムストン。

ウィリアム・セシルに「ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐ/2015」のガイ・ピアース。

ジェームズ・スチュアートにジェームズ・マッカードル。

メイトランド卿に「バック・ビート/1993」「がんばれ、リアム/2000」「プルートで朝食を/2005」のイアン・ハート。

ジョン・ノックスに「ブラック・レコード~禁じられた記録~/2009」「海賊じいちゃんの贈りもの/2014」のデヴィッド・テナント。

監督はジョーシー・ルーク。


TOHOシネマズシャンテにて(既に上映終了/シネスイッチ銀座で上映中)


by margot2005 | 2019-04-23 22:13 | UK | Comments(2)

「天才作家の妻 -40年目の真実-」

The Wife2017UK/スウェーデン/USA

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ある日、アメリカ、コネティカット州に住むジョゼフのもとにノーベル文学賞受賞の知らせが入る。ジョゼフは現代文学の巨匠として名高い人物。40年間連れ添った妻ジョーンと喜びを分かち合い,息子ディヴィッドを伴いスウェーデン、ストックホルムへと旅立つ


ストックホルムへ向かう機上にはジョゼフの伝記本執筆を目論む記者ナサニエルの姿もあった。ジョゼフのことを調べ尽くすナサニエルは、遠い昔ジョゼフの生徒だったジョーンに、”今までなぜ本を書かなかったのか?”と疑問を投げかける。

作家としては二流だったジョゼフはジョーンと出会い、妻を捨てて彼女と再婚したのだ。


ドラマは現在と過去を行ったり来たりする。


作家志望だったジョーンは若い頃、一人の女流作家エレーヌ・モゼルから女が文学界で名を成せるのは大変なことなのよ!と断言されていた。

エレーヌ・モゼルからの忠告と、愛するジョゼフを失いたくない一心で上手く書けない夫の手助けをしていたのだ40年もの間。

それなのに妻は本を書かないと公言する夫がヒドい。ジョゼフはホント不甲斐ない男でおまけに女好き。

ノーベル賞授賞式の演説で、ジョゼフは内助の功を讃えまくる。しかしその拍手喝采に白々しい笑みを浮かべるジョーンが気の毒やら可笑しいやら


ナサニエルはジョーンが若い頃に書いた本を読んでおり、”あのような素晴らしい文章を書いた人がその後全く書かなくなったなんてとても信じられない”と攻め立てる。

帰りの飛行機の中…”ジョゼフの名誉を傷つけたら法に訴えるわよ!とナサニエルに言い放ち、一方で息子には家に帰ってスザンナを呼んでから全てを話してあげると言っていた。彼女は息子と娘に真実を暴露したのだろうか?


グレン・クローズはかつて過激な女性が似合ったが、本作では原タイトルThe Wife主婦」のヒロイン役。オスカーの主演女優賞にノミネートされていたが、オリヴィア・コールマンに持って行かれて残念だった。


今年50歳になるクリスチャン・スレイターは「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア/1994」の20代の頃と変わっていなくていつまでも素敵な俳優。一時期事件を起こして干されていたが今では名脇役の域に達しているかも知れない。

グレンクローズの娘アニー・スタークが綺麗。


ジェレミーアイアンズの息子マックス・アイアンズがチャーミング。彼の一押し作品はサム・クラフリンやハリー・ロイドが出演する「ライオット・クラブ/2014」。オックスフォード大学で実際にあった話で、貴族やリッチな息子たちが見境なく飲酒、ドラッグ、sex、そして暴行に溺れる姿を描き、一部の特権階級がパワーを持つ英国社会が印象的だった。そのドラマでリッチな息子の一人を演じるマックスは実にハマっていた役柄に

wowowで放送しているTV映画「コンドル ~狙われたCIA分析官~/2018」のマックスも素敵。


ジョーン・キャッスルマンに「アルバート氏の人生/2011」「セブン・シスターズ/2016」のグレン・クローズ。

ジョゼフ・キャッスルマンに「悪党に粛清を/2015」のジョナサン・プライス。

ディヴィッド・キャッスルマンに「黄金のアデーレ 名画の帰還/2015」のマックス・アイアンズ。

スザンナ・キャッスルマンにアリックス・ウィルトン・リーガン。

若い頃のジョゼフ・キャッスルマンに「ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦/2016」のハリー・ロイド。

若い頃のジョーン・キャッスルマンにアニー・スターク。

ナサニエル・ボーンに「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア/1994「ニンフォマニアック Vol.12013」「ニンフォマニアック Vol.22013」のクリスチャン・スレイター。

作家エレーヌ・モゼルに「トレイン・ミッション/2018」のエリザベス・マクガヴァン。

監督、製作総指揮はビョルン・ルンゲ。


角川シネマ有楽町にて(既に上映終了/YEBISU GARDEN CINEMA/丸の内ピカデリー<時間限定>で上映中)


by margot2005 | 2019-03-02 21:51 | UK | Comments(2)

「女王陛下のお気に入り」

The Favourite2018 アイルランド/UKUSA

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18世紀初頭のイングランドはフランスとの戦争が長期化している。イングランド軍を率いるのはモールバラ公爵で、彼の妻レディ・サラが病弱なアン女王に変わって、宮廷の実権を握り戦費の調達に奔走していた。サラはアン女王の幼馴染で実質上の女王的存在。そんなある日、サラの従妹で上流階級から没落した若い娘アビゲイルが宮廷にやって来る


初めはサラの侍女だったアビゲイルが女王の”The Favourite/お気に入り”となるまでの過程を面白可笑しく描いている。

サラとアビゲイルの闘いが強烈。後に大蔵大臣となるロバート・ハーリーとのやりとりも見逃せない。

糖尿で目が弱い女王。しかし反面聴覚が鋭い。アビゲイルがウサギを踏んづける様(音)をきっと聞いていたに違いない。


一種独特の世界を描くヨルゴス・ランティモス。舞台は18世紀初頭のイングランドの宮廷。史実に基づいて描かれているそうだがヨルゴス・ランティモスの世界はやはり独特。

ラスト、ウサギが大きな役割を果たしているところがニクい。


ヨルゴス・ランティモス映画を見るのは「籠の中の乙女/2009」以来4作目。作品ごとに奇想天外模様が少し減っているように見え、本作はブラックな笑いが多くて密かに大笑いした。

オリビアとレイチェルは「ロブスター/2015」に続くヨルゴス・ランティモス映画への出演。

オリヴィア映画は「思秋期/2010」が素晴らしい。

レイチェル映画はサム・クラフリンと共演した時代物の「レイチェル/2017」をwowowで鑑賞。レイチェルは本作もそうだが時代物の似合う女優。

オリヴィア、エマ、レイチェルと皆適役で素晴らしいが、忘れてはならないのがニコラス・ホルト。ニコラス初時代物。メイクをしてウイッグをつけたニコラスが可笑しいやら可愛いやら、ナイスだった。


オスカーの主演女優賞をゲットしたオリヴィア・コールマン。授賞式では、思いがけない授賞を手放しで喜び、ウィットに富む授賞スピーチも拍手喝采。同じくノミネートされていたグレン・クローズにはあなたは私のアイドル!あなたに授賞してもらいたかったわ。とか、レディ・ガガには愛している!なんてコメントして会場をわかしていたのが印象的。ヨルゴス・ランティモス監督もオリヴィアを祝福していたし。彼女の授賞に会場は大いに盛り上がっていた。そして素顔のオリヴィア・コールマンはチャーミング。


アン女王に「オリエント急行殺人事件/2017」のオリヴィア・コールマン。

アビゲイル・ヒルに「ラ・ラ・ランド/2016」「バトル・オブ・ザ・セクシーズ/2017」のエマ・ストーン。

レディ・サラに「喜望峰の風に乗せて/2017」「レイチェル/2017」のレイチェル・ワイズ。

ロバート・ハーリーに「シングルマン/2009」「マッドマックス 怒りのデス・ロード/2015」「X-MEN:アポカリプス/2016」のニコラス・ホルト。

サミュエル・マシャムに「ベロニカとの記憶/2019」のジョー・アルウィン。

モールバラ公(ジョン・チャーチル)に「プーと大人になった僕/2018」のマーク・ゲイティス。

ゴドルフィンにジェームズ・スミス。

監督、製作は「聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア/2017」のヨルゴス・ランティモス。


TOHOシネマズシャンテにて



by margot2005 | 2019-02-28 00:14 | UK | Comments(4)

「ヴィクトリア女王 最期の秘密」

Victoria & Abdul2017 UKUSA

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1887年、英国領のインド。ある時、アグラに住むアブドゥル・カリムはヴィクトリア女王即位50周年記念式典で記念金貨モハールを献上する役目を仰せつかり、もう一人の献上者モハメドと共に英国へ渡ることになる。式典で決して女王と目を合わせてはならないと助言されていたにも関わらず、目を合わせた上、女王にスマイルを見せ、挙句ひざまづいて彼女の靴にキスをしてしまう。思惑が飛び交う宮廷生活において、心休まらない日々を送るヴィクトリアはハンサムで物怖じしないアブドゥルに心奪われるのだった


オープニングにこれは実話です…almost”と記される。確かに見終わって確実に全て実話ってことではないだろう?と思った。

エミリー・ブラントがヴィクトリア女王を演じた「ヴィクトリア女王 世紀の愛/2009」という映画がある。原タイトル「The Young Victoria」が表すように、女王に即位した後、結婚した1020代のヴィクトリアを描いたドラマ。

本作は晩年から亡くなるまでのヴィクトリアを描いている。


インド人のアブドゥルはヒンズー教ではなくイスラム教の信者。ヴィクトリアにイスラムの教えを説く様を見て、バーティーや側近たちは憤慨するが、ヴィクトリアは意に返さない。皇太子を筆頭にあたふたする側近たちの姿が滑稽で笑える。


Queen Victoria 至上の恋/1997」という映画があり、やはりジュディ・デンチがヴィクトリア演じている。かなり前に見たのであまり記憶は残っていないが女王と従僕の秘められた恋を描いている。

本作もヴィクトリアがアブドゥルに恋をしたようにも描かれていて楽しい。


ちょっと調べてみたらヴィクトリア女王の在位は1837年~1901年。在位50周年の式典から始まるドラマはヴィクトリアの死まで描かれる。18歳で即位したので50周年の式典では68歳。そして81歳で亡くなっている。ということはアブドゥルとは13年もの間親交があったということですごい!


ヴィクトリア女王死後王位を継いだ皇太子が即座にアブドゥルを追い出し、女王に関するものを全て破棄してしまう。しかしアブドゥルの遺品からヴィクトリア女王との交流を記した日記が見つかり1世紀を経て”Victoria & Abdul”の物語が生まれたそうだ。

女王が亡くなったワイト島のオズボーン・ハウスでもロケされていて、その景色は素晴らしく美しい。

時代は少々ずれるが、英国領だったインドは「英国総督 最後の家/2017」に描かれている。


ヴィクトリア女王に「チューリップ・フィーバー 肖像画に秘めた愛/2017」のジュディ・デンチ。

アブドゥル・カリムにアリ・ファザール。

バーティー/皇太子に「ウイスキーと2人の花嫁/2016」のエディ・イザード。

モハメドにアディール・アクタル。

ヘンリー・ポンソンビーに「Vフォー・ヴェンデッタ/2005」「フーディーニ 幻想に生きた奇術師/2014」のティム・ピゴット=スミス。

ソールズベリー/首相に「英国総督 最後の家/2017」のマイケル・ガンボン。

レディ・チャーチルに「私が愛した大統領/2012」のオリヴィア・ウイリアムズ。

ドクター・リードにポール・ヒギンズ。

監督、製作総指揮に「マダム・フローレンス! 夢見るふたり/2016」「英国スキャンダル ~セックスと陰謀のソープ事件/2017」のスティーヴン・フリアーズ。


Bunkamura シネマにて



by margot2005 | 2019-02-23 00:18 | UK | Comments(0)

「喜望峰の風に乗せて」

The Mercy2018 UK

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1968年の英国は海洋冒険ブームに沸いており、ビジネスマンのドナルド・クローハーストは趣味でヨットを楽しんでいる。そんなある時、事業に行き詰まっていたクローハーストはスポンサーを呼び込むため単独無寄港世界一周ヨットレースゴールデン・グローブ・レースに挑む決心をする...


「喜望峰の風に乗せて」という邦題は描かれるドラマの展開からかなり外れている。原タイトルは「The Mercy」。映画の字幕では常に救いと訳されていたが、救いより 慈悲/情けがドラマの展開や結末に合致している。


単独無寄港世界一周ヨットレースを描く映画の原タイトルがなぜ?「The Mercy」なのか不思議だったが、1か月も経たないのに上映が終了してしまったのはドラマがつまらなかったからに違いない。

コリン&レイチェルが主演だから見たのだけど、映画は確かにつまらなかった。そう、主人公のドナルド・クローハーストの行動が全く理解できなかった。

コリンレイチェルはもちろんデヴィッド・シューリスなど豪華な出演ながら映画には感心できなかった。この映画テーマが悪すぎ?

来週公開されるレイチェルの「女王陛下のお気に入り」が楽しみ!


映画を見終わって、ドナルド・クローハーストはいくら金のためとは言え、アマチュアセーラーが過酷な単独無寄港世界一周ヨットレースに出場するなんてあまりにも無謀だったのではないかと思った。しかしながら本作実話なのだけど...。


ドナルド・クローハーストに「キングスマン ゴールデン・サークル/2017」コリン・ファース。

クレア・クローハーストに「否定と肯定/2015」レイチェル・ワイズ。

ロドニー・ホールワースに「リグレッション/2015」デヴィッド・シューリス。

スタンリー・ベストに「ワン・デイ 23年のラブストーリー/2011」「カフェ・ソサエティ/2016」ケン・ストット。

監督は「博士と彼女のセオリー/2014」ジェームズ・マーシュ。

TOHOシネマズシャンテにて(既に上映終了)



by margot2005 | 2019-02-06 23:28 | UK | Comments(0)