カテゴリ:フランス( 288 )

「エンジェル、見えない恋人」

Mon ange…akaAngel2016 ベルギー

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ルイーズはマジシャンの恋人に捨てられた後心を病み施設に入る。その後息子を生むが、彼は誰の目にも姿形が見えない特異体質を持つ赤ん坊だった。時がたち、少年に成長したエンジェルは施設を抜け出し外の世界へ飛び出す。そこで彼は盲目の少女マドレーヌと出会う。盲目のマドレーヌは当然エンジェルの秘密に気がつかない。やがて二人は互いに惹かれあって行く。そんな折、マドレーヌが目の手術を受けることになる...

ケヴィン・ベーコンとクリスチャン・スレーターがそれぞれ透明人間を演じた「インビジブル/2000」と「インビジブル22006」という映画があり、何となく見たような記憶がある。

で、透明人間って洋服を着ているイメージがあるのだが、本作の透明人間エンジェルは洋服を着ていない。声でエンジェルの存在がわかるように描かれている。時折シーツに潜り込んだエンジェルが盛り上がる姿で存在がわかったりする。その辺は少々エロティック。

シアターで予告を見た時は少女の淡い恋物語と思ったけど、本作を見てエロティックなシーンもあってちょっとびっくり。ファンタジーの様にも思えるけど、この様な描き方の映画は珍しい。風変わりな趣向のドラマは今ひとつ?

マドレーヌにフルール・ジェフリエ。

ルイーズに「ルルドの泉で/2009「わたしたちの宣戦布告/2011」のエリナ・レーヴェンソン。

マドレーヌ(10代)にマヤ・ドリー。

マドレーヌ(幼少期)にハンナ・ブードロー。

監督、脚本はハリー・クレフェン。


新宿武蔵野館にて(11/16まで上映予定)


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by margot2005 | 2018-11-15 23:01 | フランス | Comments(0)

「判決、ふたつの希望」

L'insulte2017 フランス/キプロス/ベルギー/レバノン/USA

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レバノンの首都ベイルート。パレスチナ難民のヤーセルはイスラム教徒で、住宅の補修作業の現場監督をしている。ある日、アパートの住人でキリスト教徒のトニーとの間でトラブルが起きる。やがてヤーセルは上司に伴われ謝罪に行くが、トニーが放った一言に感情を抑えることができず思わず手を上げてしまう


パレスチナ人なんて皆シャロンに抹殺されればよかったんだ!と、言ってはならない一言を発してしまったトニー。侮辱を受けたヤーセルはトニーにパンチを食らわす。

シャロンはイスラエルの元首相で、パレスチナ首脳部との和平交渉には決して応じないという信条の持ち主だった。そう、シャロンの名前でヤーセルは怒りを爆発してしまったのだ。

一方でトニーにもレバノンで起こった内戦で、命からがら故郷からベイルートへ逃げてきた過去があった。

ドラマの中で衝突するのはアラブとパレスチナの対立ではなく、ユダヤ教キリス教徒の対立。かつてベイルートは中東のパリと呼ばれフランスの影響力が大きく、中東の国にありながら国民の中にはキリスト教徒が多い。

そしてパレスチナ難民であるヤーセルの妻マナールがノルウェーに移民したい!と言っていたのが印象的だった。


トニーとヤーセル、それぞれの弁護士が親子って設定が面白かったし、親子ゲンカはやめて!と裁判長に注意されていたシーンには笑ってしまった

レバノン、ベイルート舞台の映画は「キャラメル」以来。トニー役のアデル・カラムはコメディアンとしてたくさんのTVドラマや映画に出演している様子。「キャラメル」での彼は、コメディっぽい役だったように記憶している。


トニーとヤーセルは互いに憎しみを覚えたわけではない。ただ謝罪すればよかったのだこの辺り男たちの頑固さをひしひしと感じる。

大統領官邸前でエンジンがかからなくなったヤーセルの車に駆け寄り無言で修理するエンジニアのトニー。そして何事もなかったかのように走り去る2台の車。あのシーンとても素敵だった。そして大ラス裁判所前、少し離れた所から互いを見つめ軽く頷きあう二人。感動の素晴らしい!ラストだった。

憎しみに燃えるのではなく、時にユーモアも交えて(裁判のシーン)描かれたヒューマンドラマは素晴らしかった。とても見ごたえがありMY BEST決まり!の一作。


トニー・ハンナに「キャラメル/2007」のアデル・カラム。

ヤーセル・サラーメにカメル・エル・バシャ。

シリーン・ハンナにリタ・ハイエク。

マナール・サラーメにクリスティーヌ・シューイリ。

ワジュディー・ワハビーにカミーユ・サラメ。

ナディーン・ワハビーにジャマン・アブー・アブード。

監督、脚本はジアド・ドゥエイリ。


TOHOシネマズシャンテにて



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by margot2005 | 2018-09-20 20:50 | フランス | Comments(2)

「オーケストラ・クラス」

La mélodie2017 フランス

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中年バイオリニストのシモンはオーケストラをクビになり、生活のため気乗りしないながらも移民の子どもたちが通うパリ19区にある学校でバイオリンを教えることになる。しかし音楽に触れたことのない子どもたちを対象とした音楽教育プログラムの講師は大変な仕事だった。とにかく彼らは音楽に全く興味を示さないで喧嘩ばかりしているのだ。そんな折、一人の少年アーノルドがバイオリンに興味を示し、貸し与えたところ熱心に練習を始め、意外な才能を発揮し始める


パリ19区は街の北東に位置していて中心地からは少々離れている。そう、アーノルドが住む団地から見えるエッフェルは遥か彼方にあった。

以前シャルル・ド・ゴール空港からパリ中心地のホテルに向かう時に乗ったタクシーから見える景色の中に団地がいっぱいあったのを思い出す。

移民たちが通う学校がフランスならではと思ったし、監督と主演のカド・メラッドがアルジェリア生まれの移民であることも映画作りに深い思い入れがあるだろうなと感じる。


ドラマは少々出来過ぎかな?と思ったけど、フランスで実際に行われている情操教育プログラムをモチーフに作られたという。さすが芸術の国フランス!と納得する。そして才能豊かな少年アーノルドとの出会いにより挫折した中年バイオリニストが人生に輝きを取り戻す辺りは少々出来過ぎかも?


シモン・ダウドに「バレッツ/2010」「ある朝突然、スーパースター/2012」「プチ・ニコラ 最強の夏休み/2014」のカド・メラッド。

教師ファリド・ブラヒミに「カミーユ、恋はふたたび/2012」の サミール・ゲスミ。

アーノルドにアルフレッド・ルネリー。

サミールにザカリア・タイエビ・ラザン。

ヤエルにシレル・ナタフ。

アブにユースフ・ゲイエ。

アーノルドの母に「最高の花婿/2014」のタチアナ・ロホ。

サミールの父に「アンプロフェット/予言者/2009」「オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ/2013」のスリマヌ・ダジ。

監督、脚本は「キングス&クイーン:出演/2004」のラシド・アミ。


新宿武蔵野館にて


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by margot2005 | 2018-09-05 21:45 | フランス | Comments(2)

「スターリンの葬送狂騒曲」

The Death of Stalin2017 フランス/UK/ベルギー/カナダ

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1953年、モスクワ。ある日、ソビエト連邦共産党書記長スターリンが倒れる。右往左往する側近たちはスターリンが政敵を粛清し過ぎてまともな医者がいないことを知る。街でかき集めてきた医者が到着。しかし独裁者スターリンは蘇らず後継者を指名することなく死んでしまう。やがてスターリンの腹心マレンコフが代理の指導者となり、フルシチョフが葬儀委員長となる。そしてベリアもしゃしゃり出てきて、トップ3人を含めた側近たちの後釜狙い争奪戦が勃発する


ピアニストのマリヤはドサクサに紛れて”その死を祈り、神の赦しを願う、暴君よ”と書いた手紙をスターリンに届けることに成功する。そしてその手紙を読んだ後スターリンは発作を起こし倒れたのだ。

フルシチョフの姪がマリヤからピアノを習っていたことを知った側近たちはフルシチョフとマリアの関係を詮索して彼を陥れようと躍起になる。

国葬の場で、空気が読めないらしいマレンコフが自分のことばかり気にかけていたり、自身をアピールするため胸を勲章だらけにして現れるベリアが超オカシイ。でも一番はワシーリーの弔辞かな?


スターリンの後にソ連邦の第4代最高指導者となったのはニキータ・フルシチョフ。ジョン・F・ケネディと同時代の指導者である彼は知っているが、後は知らない政治家ばかり。


フルシチョフを演じたスティーヴ・ブシェミが最高!なのだけどルパート・フレンドも最高!とにかくスターリンの息子ワシーリー役が完璧に似合っている。

ルパートはハンサムでロマンティックな役柄より一癖あるこのようなキャラが実に似合う。そして最近見かけないと思っていたらアメリカのTVシリーズに出演している模様。映画では「At Eternity's Gate2018」でゴッホの弟テオ役。見たいけど日本公開はあるかな?

ルパートもナイスだがスターリンの娘役のアンドレア・ライズブローもバッチリのキャスティング。

出番は少ないがパディ・コンシダインも良い味出している。


ドラマは事実に基づいて描かれたそう。見ていて笑えるのだがスーパー級にブラックでカラッとした笑いじゃなくて、顔が引きつるような笑い満載。

ドタバタ政治ブラック・コメディはロシアで政府が急遽上映を禁止したらしいが、ヨーロッパやアメリカではスマッシュヒットを記録したそう。あれだけ茶化せばロシア人も怒る?


フルシチョフ(中央委員会第一書記)に「靴職人と魔法のミシン/2014」「ロスト・イン・マンハッタン 人生をもう一度/2014」のスティーヴ・ブシェミ。

ベリヤ(NKVD警備隊 最高責任者)に「理想の結婚/1999」「ターザン:REBORN/2016」のサイモン・ラッセル・ビール。

マレンコフ(スターリンの補佐役)に「宇宙人ポール/2010「ザ・コンサルタント/2016」のジェフリー・タンバー。

ジューコフ(ソビエト軍最高司令官)に「グリーン・ゾーン/2010」のジェイソン・アイザックス。

モロトフ(外務大臣)に「ワンダとダイヤと優しい奴ら/1988」のマイケル・パリン。

ブルガーニン(国防大臣)にポール・チャヒディ。

カガノーヴィチ(労働大臣)に「鑑定士と顔のない依頼人/2013」のダーモット・クロウリー。

ミコヤン(貿易大臣)にポール・ホワイトハウス。

スターリン(連邦共産党書記長)にエイドリアン・マクラフリン。

アンドレーエフ(ラジオ局の責任者)に「マイ・ベスト・フレンド/2015」のパディ・コンシダイン。

マリヤ(ピアニスト)に「ロープ 戦場の生命線/2015」「ある天文学者の恋文/2016」のオルガ・キュリレンコ。

ワシーリー(スターリンの息子)に「クレアモント・ホテル/2005」「わたしの可愛い人-シェリ/2009」のルパート・フレンド。

スヴェトラーナ(スターリンの娘)に「ノクターナル・アニマルズ/2016」のアンドレア・ライズブロー。

監督、脚本は「チューブ・テイルズ/1999のアーマンド・イアヌッチ。


新宿武蔵野館にて



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by margot2005 | 2018-08-19 21:12 | フランス | Comments(0)

「2重螺旋の恋人」

L'amant double…akaThe Double Lover2017 フランス/ベルギー

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パリに住む25歳のクロエは原因不明の腹痛に悩まされる日々。婦人科医から身体には問題はないと、精神分析医を紹介される。精神分析医ポールのカウンセリングを受けるようになったクロエは不思議なことに腹痛が和らぐようになる。そんなある日、ポールから感情が災いしてこれ以上診療を続けることができないと告げられる。やがて二人は恋に落ち一緒に暮らし始める


ある時、ポールが街中で女性と一緒にいるところを見かけたクロエは彼を問い詰める。しかしそれは僕ではないと完全否定される。男はポールだという疑念がぬぐえないクロエは彼を訪ねる。するとその男はポールの双子の兄弟ルイで同じく精神分析医だった。やがてポールに内緒でルイのカウンセリングを受けるクロエは、誠実なポールとは真逆の傲慢なルイに嫌悪感を感じながらも、欲望を覚えるのだった。

双子ポールとルイの肉体に溺れるクロエは、ルイに彼といるとあなたを思い、あなたといると彼を思うと訴える。ポールはクロエとルイの関係を知らないが、ルイはクロエの恋人がポールであることを知っている。


クロエの飼い猫、ルイのゴージャスな三毛猫、猫のブローチなどなど猫だらけ。おせっかいな隣人のローズの娘が病気で入院中だったり、猫の剥製が不気味。猫苦手なので参った。そしてクロエが働く美術館の展示物が奇怪なものばかりで不気味な雰囲気が漂いまくる


クロエの母を演じるジャクリーン・ビセットがなかなか登場しないと思って見ていたら、ほぼ終盤近くで登場。クロエを疎んじる彼女も不気味な存在で謎めいている。


ヘアースタイルで人の印象はすごく変わる。「17歳」でマリーヌ・ヴァクトはロングのライトブラウンだった髪が今回はダークブラウンのショート。それはスタイリッシュでエロティックなドラマのヒロインにぴったりで、前作とは別人だ。オープニングに実際に行った彼女ヘアカットのシーンあり。


フランソワ・オゾンの前作はクラシックな悲恋ものだったが、今回はスタイリッシュで刺激的なエロティック心理サスペンス。

ドラマで描かれる双生児につきまとうミステリアスな要因は少々興味深い。

終盤は実際の出来事とクロエの妄想が凄まじく入り混じって見終わって疲れた。そしてこれはエロティックサスペンスと言うより、ホラー?


クロエに「17歳/2013」のマリーヌ・ヴァクト。

ポール/ルイに「午後8時の訪問者/2016」「エタニティ 永遠の花たちへ/2016」のジェレミー・レニエ。

クロエの母に「マイ・ベスト・フレンド/2015」のジャクリーン・ビセット。

ローズに「ジャック·メスリーヌ フランスで社会の敵(パブリック·エネミー)No.1と呼ばれた男 Part1/ Part2/2008」のミリアム・ボワイエ。

婦人科医に「美しき運命の傷痕/2005」「夏時間の庭/2008」のドミニク・レイモン。

サンドラにファニー・サージュ。

監督、脚本は「婚約者の友人/2016」のフランソワ・オゾン。


ヒューマントラストシネマ有楽町にて



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by margot2005 | 2018-08-12 21:39 | フランス | Comments(0)

「グッバイ・ゴダール!」

Le Redoutable…aka Godard Mon Amour」2017 フランス

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1968年、パリ。19歳の哲学科の学生アンヌ・ヴィアゼムスキーは世界的映画監督ジャン=リュック・ゴダールの「中国女」のヒロインに抜擢され、製作過程で恋に落ちる。やがて二人は結婚。甘い新婚生活に日々幸せを感じるアンヌだったが、映画製作そっちのけで革命の機運が高まるパリの街に繰り出すゴダールに戸惑いを感じ始める


本作はジャン=リュック・ゴダールの二人目の妻となったアンヌ・ヴィアゼムスキーの自伝的小説それからの彼女を映画化した伝記ドラマ。ジャン=リュック・ゴダールに成りきったルイ・ガレルがナイスキャスティング。


ドラマに登場する著名人たち

ELLEの創始者の娘ミシェル・ロジエはゴダールとアンヌの友人で映画プロデューサー。

ジャン=ピエール・バンベルジェはミシェルのパートナーでリベラシオン紙の共同創始者。

ミシェル・クルノーはヌーヴェル・オブセルヴァトゥール紙の書評家で映画評論家。後にル・モンド紙の演劇評論家となる。

ジャン=ピエール・ゴランはル・モンド紙による文学中心の週刊誌ル・モンド・デ・リーブルの創始メンバーの1人で映画プロデューサー。

ベルナルド・ベルトルッチは「ラストタンゴ・イン・パリ/1972「ドリーマーズ/2003」「孤独な天使たち/2012」などで有名なイタリアの映画監督。

でも、知っているのはベルナルド・ベルトルッチのみ。


時としてジャン=リュック・ゴダールはフランソワ・トリュフォーとごっちゃになる。たまにルイ・マルも3人とも同世代でヌーヴェルヴァーグを代表する映画監督。

wowowでドキュメンタリー映画「ふたりのヌーヴェルヴァーグ ゴダールとトリュフォー/2010」を見たことがある。二人はヌーヴェルヴァーグを語る時に欠かせない人物であることは確か。

トリュフォーとルイ・マルはそれぞれ50代、60代で亡くなっているが、88歳になったゴダールは今も健在。


ゴダール映画はジャン=ポール・ベルモンドの「勝手にしやがれ/1960:気狂いピエロ/1965」と、彼の最初の妻アンナ・カリーナの「女は女である/1961」「女と男のいる舗道/1962」、そしてブリジット・バルドーの「軽蔑/1963」と全てBSもしくはwowowで鑑賞。

70.80.90年代、そして21世紀になっても映画を作り続けたゴダールながら、上に書いた映画しか見ていないことが判明。ドラマに登場する「中国女/1967」ももちろん見ていない。で、女優アンヌ・ヴィアゼムスキーも今回初めて知った。

トリュフォー映画は70、80年代に製作されたものも何作か見ている。今思えばゴダール映画を見なかったのはきっと60年代の作風とは異なり、惹かれなかったのかと思う。ゴダールよりトリュフォー映画の方が好き。

2015年に「さらば、愛の言葉よ/2014」が一般公開され、見に行くか迷ったが結局行かなかったのを思い出した。


「美しい人/2009」のレビューに 2007年、フランスのファッション誌“ELLE”で最もセクシーな男15人の一人に選ばれたルイ・ガレル…”と書いている。あれからかれこれ10年。セクシーな男は何処へ??

ルイ・ガレルってまだ30代半ばなのにojisan化してしてしまったのは髪の毛のせい?今回てっぺんがハゲていて驚いた。

あのイヴ・サンローランが自身のドキュメンタリー映画の中のインタビューで一番恐れることは何ですか?と聞かれてハゲることと答えていたのを思い出した。イヴは生涯ハゲには縁がなくて良かった。

ギャスパー・ウリエルの「サンローラン/2014」レビューでイヴの愛人を演じるルイ・ガレルの老けぶりに驚き。以前は美青年だったこの方年々ヒドくなって行く…”とも書いている。美青年ルイ・ガレルは終わってしまった。


ジャン=リュック・ゴダールに「愛を綴る女/2016」「モン・ロワ 愛を巡るそれぞれの理由/2015」のルイ・ガレル。

アンヌ・ヴィアゼムスキーに「ハイ・ライズ/2016」のステイシー・マーティン。

ミシェル・ロジエに「エタニティ 永遠の花たちへ/2016」のベレニス・ベジョ。

ジャン=ピエール・バンベルジェに「サンローラン/2014」「めぐりあう日/2015」のミシャ・レスコー。

ミシェル・クルノーに「画家モリゾ、マネの描いた美女 名画に隠された秘密/2012」のグレゴリー・ガドゥボワ。

ジャン=ピエール・ゴランにフェリックス・キシル。

ベルナルド・ベルトルッチに「副王家の血筋/副王家の一族/2007」「甘き人生/2016」のグイド・カプリーノ。

監督、脚本、製作、編集は「あの日の声を探して/2014」のミシェル・アザナヴィシウス。

原作はアンヌ・ヴィアゼムスキーのそれからの彼女


シネスイッチ銀座にて



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by margot2005 | 2018-07-30 23:09 | フランス | Comments(0)

「エヴァ」

Eva 2018 フランス/ベルギー

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ある日、ベルトランは盗作した戯曲を発表する。それはたちまち評判となり一躍新進作家としてデビューを飾る。やがて世間からは期待され、出資者レジス・グランから催促が入るがプレッシャーから次が書けない。そんな折、執筆のために訪れた別荘で謎めいた娼婦エヴァと出会う


ベルトランはエヴァをヒロインにして新しい戯曲を書こうと試みるが、思うように書けない。レジスからの催促にエヴァの話をすると彼女は存在するのか?”と問い詰められ、ベルトランはエヴァの携帯に電話をかける。

ベルトランはエヴァを利用して作品を仕上げようと必死になるが、盗作歴がある作家ゆえ才能は限られていたのだろう。

ラスト、パリの街で偶然再会するエヴァとベルトラン。無視を決め込んだエヴァはやはりしたたかだった。


ギャスパー・ウリエルが心を奪われる娼婦エヴァを演じるのがイザベル・ユペールとはスゴい!この方60歳を過ぎているのにキュートなのだ。妖艶な役なんだけど、この女優妖艶という雰囲気は持ち合わせていない。でもそれがイヤらしさ感じなくて良いのかも知れない。


ブノワ・ジャコーが監督で、ギャスパー・ウリエルの出演にとても見たかった一作。

エマニュエル・ベアールと共演した「かげろう/2003」で鮮烈な印象を残したお気に入りフランス人俳優ギャスパー。あれから15年の歳月が流れ、今ではゴージャスな俳優になっている。オドレイ・トトゥの「ロング・エンゲージメント/2004」の彼も印象に残る。「ハンニバル・ライジング/2007」のハンニバル・レクター役もtrès bien!だった。

エマニュエル・ベアールがエヴァを演じたらかなり妖艶なエヴァ?と、想像した。

ブノワ・ジャコーといえば時代物のイメージが強いが、本作のような現代ものも意外にスタイリッシュで素敵だ。


エヴァに「ハッピーエンド/2017」のイザベル・ユペール。

ベルトラン・バラデに「ザ・ダンサー/2016」のギャスパー・ウリエル。

カロリーヌにジュリア・ロワ。

ジョルジュ・マーランに「最後のマイウエイ/2012」のマルク・バルベ。

レジス・グランに「バレッツ/2010」のリシャール・ベリ。

監督、脚本は「イザベル・アジャーニの惑い(アドルフ)/2002」「マリー・アントワネットに別れをつげて/2012」「小間使いの日記/2015」のブノワ・ジャコー。


新宿武蔵野館にて



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by margot2005 | 2018-07-27 21:09 | フランス | Comments(0)

「セラヴィ!」

Le sens de la fête…akaC'est la vie!2017 ベルギー/カナダ/フランス

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ある日、この道30年のウェディングプランナー、マックスの下に17世紀の古城を使った豪華絢爛な結婚式のプロデュース依頼が舞い込む。新郎新婦のため最高のウェディングセレモニーにしようと意気込むマックスだったが


新郎のピエールは超面倒くさいわがまま男。

ウエディングシンガーのジェームスは自分が主役と勘違いしている

マックスの妻の弟ジュリアンはかつて同僚だった花嫁ヘレナと再会し、彼女への思いが募り心穏やかでない。

カメラマン、ギイは撮影そっちのけでゲストの女性を口説きまくっている。

そしてアデルが連れて来たサミーはウエイター経験ゼロだった。


就労ビザのない人々の手を借りなくては事業が成り立たない現実がとても今っぽい。ラスト、多国籍スタッフが手を組んでパーティを盛り上げるシーンがtrès bien!だった。


妻がいるマックスはスタッフのジョジアーヌと浮気しているし、意見の食い違いで互いを罵り合っていたジェームスとアデルが、謝罪し合った後激しく惹かれあってしまうとか、アムールの国フランスならではの展開が面白い。

くだらないといえばそうなのだけど、久々のフレンチ・コメディに大笑いした。

ジャン=ピエール・バクリ久しぶり!

歌うジル・ルルーシュを初めて見たけど上手くて驚く。

ヴァンサン・マケーニュの飄々とした雰囲気は最高。


マックスに「ムッシュ・カステラの恋/1999」「みんな誰かの愛しい人/2004」のジャン=ピエール・バクリ。

ジェームスに「プレイヤー/2012」「友よ、さらばと言おう/2014」のジル・ルルーシュ。

ギイに「ダリダ~あまい囁き~/2017」のジャン=ポール・ルーヴ。  

ジュリアンに「夜明けの祈り/2016」のヴァンサン・マケーニュ。

アデルにアイ・アイダラ。

ジョジアーヌに「Mommy/マミー/2014」のスザンヌ・クレマン。

サミーにアルバン・イヴァノフ。

ピエール(新郎)にバンジャマン・ラヴェルネ。

ヘレナ(新婦)に「女の一生/2016」のジュディット・シュムラ。

新郎の母に「サンバ/2014」のエレーヌ・ヴァンサン。

監督、脚本は「最強のふたり/2011」「サンバ/2014」のエリック・トレダノ&オリヴィエ・ナカシュ。


シネマカリテにて


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by margot2005 | 2018-07-17 20:43 | フランス | Comments(2)

「告白小説、その結末」

D'après une histoire vraie…akaBased on a True Story2017 フランス/ポーランド/ベルギー

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心を病んで自殺した母のことを書いた小説がベストセラーとなった女流作家デルフィーヌはサイン会で大成功を収める。しかし次回作は全く書けなくてスランプに陥っていた。そんな折、サイン会で出会った謎の美女エルから連絡が入る


エルの仕事はゴーストライターで、デルフィーヌのアパルトマンが見える距離に住んでいる。そしてデルフィーヌのアパルトマンにやって来たエルはPCに届いていたデルフィーヌ宛の大量のメールに勝手にレスをする。その後エルはデルフィーヌのアパルトマンに転がり込んでくる。やがて共同生活が始まりデルフィーヌに災難が降りかかる。


ちょっとネタバレ...


まず、精神安定剤の服用。

階段から落ちて骨折。

依頼されていた高校の講演会にデルフィーヌの代わりにエルが出席するというが、エルは出席していなかったことが判明。

止めは、食事に殺鼠剤が入っていたこと。


これはサスペンスか?と思われる展開だったが、エルはデルフィーヌの妄想?と理解した。

デルフィーヌがエルにプレゼントした真っ赤なストールとエルの真っ赤なルージュがインパクトあり。


最近公開されるフランス映画はあまり面白くないが、本作は私的に久しぶりのヒット作となった。

監督であるロマン・ポランスキーの妻エマニュエル・セニエはお気に入りフランス人女優の一人。

キレる役を演じたら右に出る者はいないほどハマるエヴ・グリーンがキレまくっていた。

デルフィーヌのパートナー、フランソワ役のヴァンサン・ペレーズが素敵。


デルフィーヌに「ヴィクトル・ユゴー 笑う男/2012「毛皮のヴィーナス/2013」のエマニュエル・セニエ。

エル「悪党に粛清を/2015」「ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち/2016」のエヴァ・グリーン。

フランソワに「ダリダ~あまい囁き~/2017」のヴァンサン・ペレーズ。

レイモンに「パリ3区の遺産相続人/2014」のドミニク・ピノン。

展覧会の責任者に「カミーユ、恋はふたたび/2012」 パリ3区の遺産相続人」のノエミ・ルボフスキー。

監督、脚本は「おとなのけんか/2011」毛皮のヴィーナス」のロマン・ポランスキー。


ヒューマントラストシネマ有楽町にて



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by margot2005 | 2018-06-29 21:21 | フランス | Comments(0)

「ダリダ~あまい囁き~」

Dalida2016 フランス

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フランスの国民的人気歌手ダリダの知られざる愛と哀しみの人生を描いた伝記ドラマ。


オープニング、空港でイタリア語で会話するダリダ。そして相手がイタリア人俳優のリッカルド・スカマルチョ。ダリダってフランス人なのに?と思っていたので、ドラマが進行し彼女がイタリア系のエジプト人として生まれたことを知った。後にフランスに帰化している。


21世紀の今では考えられないが、60年代に活躍した国民的人気歌手には私生活がなかった。愛する人との結婚と母親になることを願ったが、ダリダにとってはかなわぬ夢だった。ダリダを世に送り出したルシアンと結婚はしたが後に離婚している。

弟でマネージャーでもあるオルランドが、シンガーソングライターのルイジとの愛にのめり込むダリダを見て引き合わせたことを後悔するシーンがあり、オルランドも恋多き女ダリダに手を焼いていた様子。ダリダって半端じゃないくらい男関係が激しい女性で驚き。


伝記ドラマなので当然ながらダリダの曲がたくさん披露される。

ダリダに関してはよく知らないのに映画を見てしまった。知っているのはアランドロンと歌ったフランス語の甘い囁きくらい。おまけに彼女は若くて亡くなったとばかりと思っていて、54歳で自殺したとは全く知らなかった。そしてダリダは愛した内の3人の男が自殺するという壮絶な人生を歩んだ恋多き女性だった。

ダリダの墓はパリのモンマルトル墓地にある。かつて行ったその地でダリダの墓見た記憶あり。


ダリダにスヴェヴァ・アルヴィティ。

オルランドに「南部のささやかな商売/2013」「二ツ星の料理人/2015」のリッカルド・スカマルチョ。

ルシアン・モリスに「愛しき人生のつくりかた:監督、脚本、出演/2015」のジャン=ポール・ルーヴ。

リシャール・シャンフレーに「WEAPONS/2008」「パリ警視庁:未成年保護特別部隊/2011」のニコラ・デュヴォシェル。

ルイジ・テンコに「SUBURRA -暗黒街-/2017」「ザ・プレイス/2017」のアレッサンドロ・ボルギ。

ルチオに「眠れる美女/2012」のブレンノ・プラシド。

ジャン・ソビエスキーに「ボヴァリー夫人とパン屋/2014」「ソフィー・マルソーの秘められた出会い/2014のニールス・シュネデール。

エディー・バークレイに「ヒトラーへの285枚の葉書/2016」のヴァンサン・ペレーズ。

ブルーノ・コキャトリクスに「恋は足手まとい/2005」のパトリック・ティムシット。

監督、脚本、製作は「ソフィー・マルソーの秘められた出会い」のリサ・アズエロス。


角川シネマ有楽町にて(6/22まで)



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by margot2005 | 2018-06-22 21:08 | フランス | Comments(0)