カテゴリ:フランス( 281 )

「セラヴィ!」

Le sens de la fête…akaC'est la vie!2017 ベルギー/カナダ/フランス

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ある日、この道30年のウェディングプランナー、マックスの下に17世紀の古城を使った豪華絢爛な結婚式のプロデュース依頼が舞い込む。新郎新婦のため最高のウェディングセレモニーにしようと意気込むマックスだったが


新郎のピエールは超面倒くさいわがまま男。

ウエディングシンガーのジェームスは自分が主役と勘違いしている

マックスの妻の弟ジュリアンはかつて同僚だった花嫁ヘレナと再会し、彼女への思いが募り心穏やかでない。

カメラマン、ギイは撮影そっちのけでゲストの女性を口説きまくっている。

そしてアデルが連れて来たサミーはウエイター経験ゼロだった。


就労ビザのない人々の手を借りなくては事業が成り立たない現実がとても今っぽい。ラスト、多国籍スタッフが手を組んでパーティを盛り上げるシーンがtrès bien!だった。


妻がいるマックスはスタッフのジョジアーヌと浮気しているし、意見の食い違いで互いを罵り合っていたジェームスとアデルが、謝罪し合った後激しく惹かれあってしまうとか、アムールの国フランスならではの展開が面白い。

くだらないといえばそうなのだけど、久々のフレンチ・コメディに大笑いした。

ジャン=ピエール・バクリ久しぶり!

歌うジル・ルルーシュを初めて見たけど上手くて驚く。

ヴァンサン・マケーニュの飄々とした雰囲気は最高。


マックスに「ムッシュ・カステラの恋/1999」「みんな誰かの愛しい人/2004」のジャン=ピエール・バクリ。

ジェームスに「プレイヤー/2012」「友よ、さらばと言おう/2014」のジル・ルルーシュ。

ギイに「ダリダ~あまい囁き~/2017」のジャン=ポール・ルーヴ。  

ジュリアンに「夜明けの祈り/2016」のヴァンサン・マケーニュ。

アデルにアイ・アイダラ。

ジョジアーヌに「Mommy/マミー/2014」のスザンヌ・クレマン。

サミーにアルバン・イヴァノフ。

ピエール(新郎)にバンジャマン・ラヴェルネ。

ヘレナ(新婦)に「女の一生/2016」のジュディット・シュムラ。

新郎の母に「サンバ/2014」のエレーヌ・ヴァンサン。

監督、脚本は「最強のふたり/2011」「サンバ/2014」のエリック・トレダノ&オリヴィエ・ナカシュ。


シネマカリテにて


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by margot2005 | 2018-07-17 20:43 | フランス | Trackback | Comments(1)

「告白小説、その結末」

D'après une histoire vraie…akaBased on a True Story2017 フランス/ポーランド/ベルギー

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心を病んで自殺した母のことを書いた小説がベストセラーとなった女流作家デルフィーヌはサイン会で大成功を収める。しかし次回作は全く書けなくてスランプに陥っていた。そんな折、サイン会で出会った謎の美女エルから連絡が入る


エルの仕事はゴーストライターで、デルフィーヌのアパルトマンが見える距離に住んでいる。そしてデルフィーヌのアパルトマンにやって来たエルはPCに届いていたデルフィーヌ宛の大量のメールに勝手にレスをする。その後エルはデルフィーヌのアパルトマンに転がり込んでくる。やがて共同生活が始まりデルフィーヌに災難が降りかかる。


ちょっとネタバレ...


まず、精神安定剤の服用。

階段から落ちて骨折。

依頼されていた高校の講演会にデルフィーヌの代わりにエルが出席するというが、エルは出席していなかったことが判明。

止めは、食事に殺鼠剤が入っていたこと。


これはサスペンスか?と思われる展開だったが、エルはデルフィーヌの妄想?と理解した。

デルフィーヌがエルにプレゼントした真っ赤なストールとエルの真っ赤なルージュがインパクトあり。


最近公開されるフランス映画はあまり面白くないが、本作は私的に久しぶりのヒット作となった。

監督であるロマン・ポランスキーの妻エマニュエル・セニエはお気に入りフランス人女優の一人。

キレる役を演じたら右に出る者はいないほどハマるエヴ・グリーンがキレまくっていた。

デルフィーヌのパートナー、フランソワ役のヴァンサン・ペレーズが素敵。


デルフィーヌに「ヴィクトル・ユゴー 笑う男/2012「毛皮のヴィーナス/2013」のエマニュエル・セニエ。

エル「悪党に粛清を/2015」「ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち/2016」のエヴァ・グリーン。

フランソワに「ダリダ~あまい囁き~/2017」のヴァンサン・ペレーズ。

レイモンに「パリ3区の遺産相続人/2014」のドミニク・ピノン。

展覧会の責任者に「カミーユ、恋はふたたび/2012」 パリ3区の遺産相続人」のノエミ・ルボフスキー。

監督、脚本は「おとなのけんか/2011」毛皮のヴィーナス」のロマン・ポランスキー。


ヒューマントラストシネマ有楽町にて



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by margot2005 | 2018-06-29 21:21 | フランス | Trackback | Comments(0)

「ダリダ~あまい囁き~」

Dalida2016 フランス

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フランスの国民的人気歌手ダリダの知られざる愛と哀しみの人生を描いた伝記ドラマ。


オープニング、空港でイタリア語で会話するダリダ。そして相手がイタリア人俳優のリッカルド・スカマルチョ。ダリダってフランス人なのに?と思っていたので、ドラマが進行し彼女がイタリア系のエジプト人として生まれたことを知った。後にフランスに帰化している。


21世紀の今では考えられないが、60年代に活躍した国民的人気歌手には私生活がなかった。愛する人との結婚と母親になることを願ったが、ダリダにとってはかなわぬ夢だった。ダリダを世に送り出したルシアンと結婚はしたが後に離婚している。

弟でマネージャーでもあるオルランドが、シンガーソングライターのルイジとの愛にのめり込むダリダを見て引き合わせたことを後悔するシーンがあり、オルランドも恋多き女ダリダに手を焼いていた様子。ダリダって半端じゃないくらい男関係が激しい女性で驚き。


伝記ドラマなので当然ながらダリダの曲がたくさん披露される。

ダリダに関してはよく知らないのに映画を見てしまった。知っているのはアランドロンと歌ったフランス語の甘い囁きくらい。おまけに彼女は若くて亡くなったとばかりと思っていて、54歳で自殺したとは全く知らなかった。そしてダリダは愛した内の3人の男が自殺するという壮絶な人生を歩んだ恋多き女性だった。

ダリダの墓はパリのモンマルトル墓地にある。かつて行ったその地でダリダの墓見た記憶あり。


ダリダにスヴェヴァ・アルヴィティ。

オルランドに「南部のささやかな商売/2013」「二ツ星の料理人/2015」のリッカルド・スカマルチョ。

ルシアン・モリスに「愛しき人生のつくりかた:監督、脚本、出演/2015」のジャン=ポール・ルーヴ。

リシャール・シャンフレーに「WEAPONS/2008」「パリ警視庁:未成年保護特別部隊/2011」のニコラ・デュヴォシェル。

ルイジ・テンコに「SUBURRA -暗黒街-/2017」「ザ・プレイス/2017」のアレッサンドロ・ボルギ。

ルチオに「眠れる美女/2012」のブレンノ・プラシド。

ジャン・ソビエスキーに「ボヴァリー夫人とパン屋/2014」「ソフィー・マルソーの秘められた出会い/2014のニールス・シュネデール。

エディー・バークレイに「ヒトラーへの285枚の葉書/2016」のヴァンサン・ペレーズ。

ブルーノ・コキャトリクスに「恋は足手まとい/2005」のパトリック・ティムシット。

監督、脚本、製作は「ソフィー・マルソーの秘められた出会い」のリサ・アズエロス。


角川シネマ有楽町にて(6/22まで)



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by margot2005 | 2018-06-22 21:08 | フランス | Trackback | Comments(0)

「ハッピーエンド」

Happy End2017 フランス/オーストリア/ドイツ

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フランス北部の港町カレー。ブルジョワのロラン家は豪邸に三世代で暮らしている。

杖がないと歩けないジョルジュはどうすれば死ねるか?ということばかり考える日々。実際お抱えの理容師に銃を用意してくれないか?と持ちかけ断られている。父親ジョルジュから家業を継いだ長女アンヌはエネルギッシュに仕事を切り盛りしているが、専務職につく彼女の息子ピエールはビジネスマンとしてナイーブ過ぎる性格で仕事が上手くいかない。そして長男トマは医師で若い妻アナイスと再婚しているが、前妻が亡くなり13歳の娘エヴを引き取ることになる


オープニングはスマートフォンで撮影した映像で、一時スマートフォンからの映像が映し出される。ラストでそれはSNSに取り憑かれたエヴが撮影していたことが明らかになる。エヴはオープニングで母親、ラストでは祖父を撮影している。

エヴの父親トマがネット上でワイセツな会話をエスカレートしている様が強烈。

疎遠だった祖父と孫娘...ある時、祖父が打ち明けた妻の死にまつわるとんでもない話。秘密ができた二人の間に妙な絆が芽生え、ラストへと繋がっていって興味深い。


本作は「愛、アムール」の後日談っぽいストーリー。

カレーに住むブルジョワ一家のメンバーはそれぞれに問題を抱えている。

死にたいと願いつつも死ねないジョルジュ。離婚歴があり、生まれたばかりの子供の父親であるトマはほぼニンフォマニア。そしてピエールは情けない男。男たちは皆実に情けない。反面女性たちは皆それぞれに問題を抱えてはいるが気丈夫である。

アンヌがいなければこの一家は崩壊してしまうのではないか?と思うくらい彼女の存在感は大きいなぁと思った。


「愛、アムール」のレビューに今迄観たハネケ映画の中では私的に一番好きな作品となった。と書いている。なぜ?好きなと書いてしまったのか?それはひとえに愛情深いドラマだったから。本作も愛情深いドラマである。それはラストにもしっかりと描かれている。

ポスターの家族の写真とタイトルはマッチしている。しかしながら、ハッピーエンド」とつけたタイトルはドラマにふさわしいのだろうか?そしてスマートフォンを操作する悪魔のようなエヴが面白い。


アンヌ・ロランに「愛、アムール/2012」「未来よ こんにちは/2016」「エル ELLE2016」のイザベル・ユペール。

ジョルジュ・ロランに「愛、アムール」のジャン=ルイ・トランティニャン。

トマ・ロランに「クリムゾン・リバー/2000:監督、脚本」「ミュンヘン/2005」「エージェント・マロリー/2011」「裏切りのスナイパー/2012」のマチュー・カソヴィッツ。

エヴに「少女ファニーと運命の旅/2016」のファンティーヌ・アルデュアン。

ピエール・ロランに「ヴィクトリア/2015」のフランツ・ロゴフスキ。

アナイスに「神様メール/2015」のローラ・ファーリンデン。

アンヌのフィアンセ、ローレンスに「ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦/2016」のトビー・ジョーンズ。

監督、脚本は愛、アムール」のミヒャエル・ハネケ。


角川シネマ有楽町にて(既に上映終了/新宿武蔵野館にて上映中)


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by margot2005 | 2018-04-12 22:35 | フランス | Trackback | Comments(0)

「ダンケルク 4Kレストア版」

Week-end à Zuydcoote1964 フランス/イタリア

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19406月、北フランス、ダンケルクにほど近いズイドコートの海岸。そこには40万近い英仏連合軍の兵士がひしめき、彼らは絶望と不安に苦しめられていた。そしてジュリアンマーヤ曹長はテントを張りアレクサンドル、デリイ、ピエルソンら3人の戦友と野営をしていた


ドラマがどのような展開になるのか全く知らなかった。戦争映画にロマンスを絡める辺りはアムールの国フランスらしい。戦争映画ではあるが、マーヤ曹長が戦場で遭遇する人々との出会いと別れを軸に描かれていて、これってヒューマンドラマ?と思わせるほど。

反戦映画と書いてある映画案内を見つけ、ドラマの中でもアレクサンドルが妻が待っているから除隊したい。と言っていたり、マーヤ曹長も早くこの場から逃れたいと必死になっている姿を見て反戦映画らしき雰囲気がうかがえる。

「ダンケルク/2017」英国軍がドーヴァー海峡を渡り始め、フランス兵の乗船を拒否している模様を描いていたが、本作でもそれはあり。そしてドイツ軍の空爆も激しいがドイツ兵は一切登場しない。


2/173/2まで角川シネマ有楽町で華麗なるフランス映画ドロン!ドヌーヴ!モロー!ベルモンド!を開催している。昨年の9月に「ダンケルク/2017」を鑑賞してジャン=ポール・ベルモンドの本作が気になっていた。で、あまりにもタイムリーに1964版が公開されると知ってシアターへ!

でも期待した割にはそれほどでもなかったかな?4Kレストア版の映像は驚くほど綺麗だったけど...。


今年85歳になるジャン=ポール・ベルモンド。ちょっと調べてみたら「パリの確率/1999」以来、彼の映画は日本で公開されていないし、ほぼ10年くらい映画にも出演していない様子。

ロマン・デュリス主演の「パリの確率」とアラン・ドロンと共演した「ハーフ・ア・チャンス/1998」はwowowで見ている。

ジャン=ポール・ベルモンド映画は大昔にリバイバル上映で見たような気もするが記憶にないので、シアターで初めて鑑賞したベルモンド映画としておきたい。


ジュリアンマーヤに「勝手にしやがれ/1959:気狂いピエロ/1965」「パリは燃えているか/1966」のジャン=ポール・ベルモンド。

ジャンヌに「太陽の下の18才/1962」のカトリーヌスパーク。

アレクサンドルに「サムライ/1967」のフランソワ・ペリエ。

デリイに「ヘッドライト/1955」のピエール・モンディ。

ピエルソンに「ダ・ヴィンチ・コード/2006」「ミックマック/2009」ジャンピエール・マリエール。

監督は「地下室のメロディー/1963」「シシリアン/1969」のアンリ・ヴェルヌイユ。

原作はロベール・メルルのズイドコートの週末


角川シネマ有楽町にて(期間、時間限定公開中)



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by margot2005 | 2018-02-25 23:19 | フランス | Trackback | Comments(2)

「女の一生」

Une vie…akaA Woman's Life2016 フランス/ベルギー

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17歳になった男爵家の一人娘のジャンヌは修道院で教育を受け、希望を胸に親の元へと戻る。ある時、ジャンヌは美青年ジュリアンを紹介され恋に落ちてしまう。やがて二人は結婚。愛する人は君だけだ!と約束したジュリアンが乳姉妹のロザリと浮気をしていることが発覚する


結婚後ジュリアンは豹変する。金に執着し暖炉の薪を燃やし過ぎだとジャンヌを非難する。やがてロザリは妊娠するが、相手が誰か決して話そうとはしなかった。


フランスの文豪モーパッサンの古典的名作の映画化なので辛気臭いと想像してはいたがここまでとは。途中でやめようか?とも思ったけど何とか最後まで頑張って鑑賞した。


モーパッサンの小説は過去に読んだことがある。でも相当前なのでストーリーはほとんど記憶にない。おまけに他の名作(ボヴァリー夫人とかアンナ・カレーニナとか)とごっちゃになっているし...。不倫小説って大体ヒロイン(妻)が浮気するから、これもそうだと思い込んでいたら夫の方が浮気する物語だった。


19世紀が舞台なのでドラマは限りなくスローに進む。

17歳から中年女性までを演じるジュディット・シュムラ。17歳はちょっとキツいけど男を知らない女性を果敢に演じている。

男爵を演じるジャン=ピエール・ダルッサンが最初誰だかわからなかった。終盤では老人に変身してしていてますます誰?だった。

そして古典もののヨランド・モローもいつもとは違っていて、彼女らしくないけど思いのほか似合っている。

男に翻弄され続けた女ジャンヌの一生は幸せだったのだろうか?ドラマのラストに希望が見えて、見終わってホッとした。


ジャンヌに「ヴェルサイユの子/2008」「カミーユ、恋はふたたび/2012」 のジュディット・シュムラ。

男爵に「間奏曲はパリで/2013」のジャン・ピエール・ダルッサン。

男爵夫人に「シークレット・オブ・モンスター/2015」のヨランド・モロー。

ジュリアンに「ヴィクトル・ユゴー 笑う男/2012アナーキスト 愛と革命の時代/2015」のスワン・アルロー。

ロザリに「虚空の鎮魂歌(レクイエム)/2012」のニナ・ミュリス。

ポール(成人)に「シャトーブリアンからの手紙/2011」のフィネガン・オールドフィールド。

監督、脚本は「ティエリー・トグルドーの憂鬱</2015」のステファヌ・ブリゼ。


岩波ホールにて(22まで)


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by margot2005 | 2018-01-31 22:16 | フランス | Trackback | Comments(2)

「ルージュの手紙」

Sage femme…akaThe Midwife2017 フランス

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クレールは大学生の息子を持つシングルマザー。助産師の彼女は生真面目な性格で日々禁欲的な生活を送っている。そんなクレールの元に30年前に別れた義母ベアトリスから電話が入る…


生真面目な性格の女性と自由奔放に生きる女性。全く対照的な性格の二人が30年ぶりに再会する。ベアトリスはクレールの父親の元妻。血は繋がらないが二人は一時期、母と娘の関係にあった。しかしベアトリスはある日突然夫を捨てて家を出ていた。ベアトリスのせいで父親が亡くなったと信じているクレールは彼女を許すことができない。


ベアトリスがクレールに連絡をしてきたのは脳腫瘍に侵されてたから…。クレールは酒もタバコもやめようとしないベアトリスを非難するが一向に効き目がない。

二人のやりとりにユーモアがあって良いな。脳腫瘍に冒されているベアトリスより、生真面目な助産師のクレールの方が暗い雰囲気を漂わせていて笑える。


フランス映画祭2017のオープニング作品。しかしながらほぼ一ヶ月で上映終了(1/12迄)。このシアターは料金が安いためレディースデイはかなり混む。で、それはちょっと避けて他のウイークデイに見たけど、かなり混雑していた。

私的に最近公開されるフランス映画はなんとなくつまらないものばかりなので本作も全く期待していなかった。しかしドラマは想像以上に良くて観客が多いのに納得。なのになぜ上映打ち切るのか不思議?


以前、wowowでカトリーヌ・ドヌーヴ主演の「ミス・ブルターニュの恋/2013」を見た。恋する女性を演じていたが意外や違和感なし。「シェルブールの雨傘/1963」で有名になった彼女は「パリジェンヌ/1961」以来ほぼ60年フランス映画で活躍している。おまけに今だに美しい。このような女優って他にいる?

ドラマの中でカトリーヌ・フロ演じるクレールに”あなたは昔から老け顔だったから…”なんて言っていたのを思い出した。二人に年の差はあるけど、ドヌーヴは年齢(70代)の割には若く見えるので、あれって彼女の本音かも知れない。


クレールに「偉大なるマルグリット/2015」のカトリーヌ・フロ。

ベアトリスに「太陽のめざめ/2015」のカトリーヌ・ドヌーヴ。

ポールに「午後8時の訪問者/2016」のオリヴィエ・グルメ。

シモンに「あの頃エッフェル塔の下で/2015」のカンタン・ドルメール。

ロランドに「100歳の少年と12通の手紙</2009」/a>のミレーヌ・ドモンジョ。

セシールに「愛について、ある土曜日の面会室/2009」「メニルモンタン 2つの秋と3つの冬/2013」のポーリーヌ・エチエンヌ。

監督、脚本は「セラフィーヌの庭/2008」「ヴィオレット-ある作家の肖像-/2013」のマルタン・プロヴォ。


シネスイッチ銀座にて(1/12迄)



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by margot2005 | 2018-01-13 20:46 | フランス | Trackback | Comments(2)

「女神の見えざる手」

Miss Sloane2016 フランス/USA

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アメリカ合衆国、ワシントン。エリザベス・スローンは大手ロビー会社コール=クラヴィッツ&Wで働く超やり手の剛腕ロビイストで、目的のためなら手段も厭わない強者。ある日、銃擁護派団体から君の力で女性を銃賛成派に変えろと頼まれるが、それを一笑に付してしまう。やがてエリザベスの態度に怒りを爆発させた上司は彼女に即刻首を言い渡す。一方で小さな新興ロビー会社のCEO、シュミットがエリザベスに目を付け接近して来る


エリザベス・スローンに「スノーホワイト/氷の王国/2016」ジェシカ・チャスティン。

ロドルフォ・シュミットに「キングスマン/2014」マーク・ストロング。

エズメ・マヌチャリアンに「砂上の法廷/2016」「美女と野獣/2017」ググ・ンバータ=ロー。

ジェーン・モロイに「ローマでアモーレ/2012」アリソン・ピル。

パット・コナーズに「メッセージ/2016」マイケル・スタールバーグ。

フォードに「キャロル/2015」「ワタシが私を見つけるまで/2016」のジェイク・レイシー。

ジョージ・デュポンに「華麗なるギャツビー/1974」のサム・ウォーターストン。

スパーリング上院議員に「ドリームガールズ/2006」「人生は小説よりも奇なり/2014」のジョン・リスゴー。

監督は「恋におちたシェイクスピア/1998」「マリーゴールド・ホテルで会いましょう/2011」「マリーゴールド・ホテル 幸せへの第二章/2015」ジョン・マッデン。


ドラマはエリザベス・スローンが上院議員の聴聞会に召還される所から始まる。大手ロビー会社にいた時手がけた仕事に不正があったと見なされ、その真意が問われていた。そして物語は3ヶ月前に戻る。


エリザベスには家族も友人もいない。食事はいつも同じ中華屋で食べ(食べる時間短縮のため錠剤ですませても良い...なんて言っていたけど、ビールがぶ飲みしていた感じ)、性的欲求はホテルに出向きエスコートサービスですませる。

眠ることもカットして仕事一筋に生きるなんて、なんと言う味気ない生活なのだろう!と唖然となる。まぁドラマはフィクションだから、このような生活をしていたらきっと頭が変になるに違いない。


何処かにジェシカ・チャスティン怪演…なんて記事もあったけど、この俳優すっごい迫力ある!

常にドレスアップして、真っ赤なルージュにピンヒールが決まっているエリザベスのファッションが眩しいほど素敵だ。

エスコートサービスのフォードが善い人でほっとした。


公開されて4週目に見たが上映館はかなり混んでいて、本作巷で評判になってるのかと思った。132分と長いながらも、立て続けに盛り上がりを見せるドラマはとても見応えがあった。それにしてもあの膨大な台詞を喋るジェシカ・チャスティンは尊敬に値する。

原タイトルは「ミス・スローン」なのに邦題は実に凝っている。


TOHOシネマズ・シャンテにて


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by margot2005 | 2017-11-14 21:24 | フランス | Trackback(2) | Comments(4)

「婚約者の友人」

Frantz」2016 フランス/ドイツ

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第一次世界大戦(1914年~1918年)が終結したドイツのとある街。ある日、戦争で婚約者フランツを亡くしたアンナは墓の前で花を手向け泣いている男性を目の当たりにする。その後アドリアンと名のる男性がフランツの家族を訪ねて来る。アンナは墓地にいた人だと認め驚きを隠せない。最初フランツの父親ハンスはフランス人のアドリアンを拒否するが、彼の妻のマグダはフランツと友人だったと話すアドリアンに好意を抱き始める...


アドリアンに「キリマンジャロの雪/2011」「イヴ・サンローラン/2015」パーフェクトマン 完全犯罪/2015」ピエール・ニネ。

アンナに「ルートヴィヒ/2012」パウラ・ベーア。

ハンスに「クリムト/2006」のエルンスト・シュトッツナー。

マグダにマリー・グルーバー。

クロイツに「顔のないヒトラーたち/2014」「ヒトラー暗殺、13分の誤算/2015」ヨハン・フォン・ビューロー。

フランツにアントン・フォン・ルケ。

アドリアンの母に「三重スパイ/2003」シリエル・クレール。

ファニーに「夏時間の庭/2008」「あの夏の子供たち/2009」「ショコラ~君がいて、僕がいる~/2015」アリス・ドゥ・ランクザン。

監督、脚本は「彼は秘密の女ともだち/2014」フランソワ・オゾン。


原タイトルは「フランツ」。

映画はモノクロ。でも時々カラーになる。それはフランツが登場する時と、アドリアンがフランツを思う時の様に映る。どのような展開になるのか?全く予測のつかないドラマだった。

アドリアンはいつまでも偽り続けることが出来ずに思い悩み、アンナにだけ真相を打ち明ける。そう彼はフランツの家族に嘘を語っていたのだ。


ロケされたドイツの街(旧市街)の石畳が美しい。ドラマにはパリのルーヴル美術館も登場する。そこに飾られたマネの自殺という絵画。この絵画は初めて見た。ちょっと調べてみたらスイスのチューリッヒにある印象派の美術館ビュールレ・コレクションにあるそう。ドラマの背景となる時代にはルーヴル美術館に飾られていたことを知った。そしてこの時代オルセー(1986年開館)はまだ存在していなくて、今現在オルセーに飾られているマネの草上の昼食はルーヴルに展示されていた様子。その絵画がドラマの中に自殺と一緒に映るがひょっとしてフェイク?

ラスト、マネの自殺が大きな役割を果たしている。


オゾン映画は色々と見ているが、サスペンス仕立てもないし、ウイットに富んだ会話が交わされるわけでもなしで、純粋の悲恋映画のノリ...全くオゾンらしくないなぁと感じた。


アドリアンを演じるピエール・ニネは「イヴ・サンローラン」でとても本人に似せて演技していて感心した。彼は顔が暗いのか?悲しい表情がとても似合う俳優。本作の彼も常に暗い表情を見せている。

wowowで見た「パーフェクトマン 完全犯罪2011」の彼も悲しい表情満載だった。それはちょっと気になる映画だったのでレビューを書きたいと思っている。


シネスイッチ銀座



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by margot2005 | 2017-11-07 21:54 | フランス | Trackback | Comments(0)

「愛を綴る女」

Mal de piers…akaFrom the Land of the Moon

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1950年代の南フランス、プロヴァンス。両親、妹と暮すガブリエルは美しい娘で情熱的な愛を求めている。ある時、地元の教師に恋心を抱き告白するが悲恋に終わってしまう。精神が不安定なガブリエルの行動は異常で、心配した母親は彼女をリヨンの病院へ入れようと考える。しかしガブリエルはこれを拒否。そこで母親は病院へ入るか?結婚するか?の選択肢をガブリエルに宣告する...


ガブリエルに「アサシン クリード/2016」マリオン・コティヤール。

アンドレ・ソヴァージュに「サンローラン/2014」ルイ・ガレル。

ジョゼに「ローマ法王になる日まで/2015」「しあわせな人生の選択/2015」アレックス・ブレンデミュール。

ガブリエルの母親アデルにブリジット・ルアン。

ガブリエルの妹ジャニーヌに「シャトーブリアンからの手紙/2011」ヴィクトワール・デュボワ。

監督、脚本は「ヴァンドーム広場/1998」「Mの物語/2003:出演」「海の上のバルコニー/2010」のニコール・ガルシア。

原作はミレーナ・アグスの「祖母の手帖」。


母親が選び出したガブリエルの結婚相手はスペインから来た季節労働者のジョゼ。ガブリエルにとって不本意な相手だったが受け入れるしかない。ジョゼと結婚したガブリエルはあなたを決して愛さない。と宣言するが、ジョゼも俺も愛していない。と答える。しかし時がたち、意外なことに二人のsexは官能的なものになって行く。やがてガブリエルは妊娠するが結石が原因で流産し、結石治療のためアルプスの療養所に滞在することになる。そこで彼女はインドシナ戦争で負傷した帰還兵アンドレ・ソヴァージュと運命的に出逢うのだった。


アンドレとの出逢いと別れガブリエルの妄想か?と思われるシーンがあり少々戸惑ったが、後に説明が入って、上手く描いたなと感心した。俺も愛していない。と答えたはずのジョゼの愛情を感じる素敵なシーン。

全体的に超暗いドラマながらエンディングは晴れやかで何より。


マリオン・コティヤールの日本公開映画は今年何と4本(2016年製作)!もちろん全てシアターで見ている。40歳を過ぎたマリオンが少女のようなドレスを着て未婚の若い女性を演じているが違和感はない。とても若くて美しくて驚く。そして監督ニコール・ガルシアはマリオンのスケジュールが空くまで5年待ち続けたという。


ロケ地はフランス、ヴァロンソルとリヨン。スイス、グラウビュンデンのダボス、スペインのアンダルシアなどなど素晴らしい景色が楽しめる。

ガブリエルの実家が経営するラヴェンダー畑の舞台となるヴァロンソルは素晴らしく美しい!

グラウビュンデンのダボスはガブリエルの静養先の療養所として使われている。

10年以上前に南フランスのラヴェンダー畑を見に行こうと計画したけど、満開のシーズンに出かけるのが難しくて叶わなかったのを思い出した。


カトリーヌ・ドヌーヴの「ヴァンドーム広場」はシアターで鑑賞。エマニュエル・ベアールの「Mの物語」と、ジャン・デュジャルダンの「海の上のバルコニー」はwowowで鑑賞した。「海の上のバルコニー」は素敵な映画だった。


新宿武蔵野館にて



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by margot2005 | 2017-10-29 22:05 | フランス | Trackback | Comments(0)