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「シャネル&ストラヴィンスキー」

「Coco Chanel & Igor Stravinsky」2009 フランス
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ココ・シャネルに「そして、デブノーの森へ/2004」のアナ・ムグラリス。
イゴール・ストラヴィンスキーに「しあわせな孤独/2002」「アフター・ウエディング/2006」「007/カジノ・ロワイヤル/2006」「誰がため/2008」のマッツ・ミケルセン。
カトリーヌ・ストラヴィンスキーにエレーナ・モロゾーワ。
ココの親友ミシアにナターシャ・リンディンガー。
アーサー“ボーイ”カペルに「007/慰めの報酬/2008」アナトール・トーブマン。
監督に「ドーベルマン/1997」のヤン・クーネン。
原作、脚本にクリス・グリーンハルジュ。
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1913年、パリ。シャンゼリゼ劇場でニジンスキーの振り付けによるバレエ曲“春の祭典”を初演したストラヴィンスキー。19世紀のクラシック・バレエでは考えられない振り付けによるパフォーマンスと音楽に場内は騒然となる。しかしシアターには今迄にない斬新なスタイルに共鳴した一人の女性がいた。彼女の名前はココ・シャネル。
7年後、デザイナーとしては成功を収めたが、最愛の男ボーイを自動車事故で亡くしたココ・シャネルは哀しみに打ちひしがれていた。そんな折、ロシアより家族共々亡命して来たストラヴィンスキーと出会う...
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「ココ・シャネル/2008」「ココ・アヴァン・シャネル/2009」に続くココ・シャネル第三弾。
台詞はフランス語とロシア語。
ストラヴィンスキーの才能に惚れ込み家族共々自身の別荘に迎え入れたシャネル。彼の妻カトリーヌは病弱で、4人の子供を抱えていた。
夫とマドモアゼル、シャネルが浮気をしていると感じ取ったカトリーヌは、彼女に“貴女には良心の呵責もないの?”と尋ねる。しかしココの答えは一言“ノン!”。
“夜も君と過ごしたい!”と言うストラヴィンスキーに“わたしは貴方の愛人じゃないのよ!”と返すシャネル。
いやいや強い女性だとしみじみ思う。
しかし自身もアーティストだと思っていたココはストラヴィンスキーに“君は洋服屋だ!”と言われる始末。プライドの高い彼女はきっと傷ついたことだろう。
ラストにシャネルが亡くなるまでの住処であった“リッツ・パリ”の客室が映る。パリ郊外のシャネルの別荘。ボーイ亡き後喪に服したシャネル。部屋は勿論のこと、館の窓枠にまで黒を使っている。ファッションは当然ながら黒と白。
ファッション、アクセサリーは勿論の事、シャネルのアパルトマンまで忠実(本物)に描いたそうだ。
シャネルが愛したただ一人の男ボーイ。彼が自動車事故で亡くなった後から始まる物語。ボーイはオープニングとエンディングに現れる。
このドラマと同じ時代のココ・シャネルを演じた二人、バルボラ・ボブローヴァとオドレイ・トトゥ。
アナ・ムグラリスはシャネルのミューズ。纏うファッションは彼女にマッチして素晴らしかったが、ストラヴィンスキー役のマッツ・ミケルセンと同じくらい背の高いアナ。シャネルを着るアナはスゴくゴージャスだがシャネルっぽくないイメージ。実際のシャネルは決してスーパーモデル並みのバディではなかったと想像する。
で、バルボラとオドレイを比べたりして...勝手に結論づけた。3人の中でシャネルに一番しっくりきたのはオドレイだと...。
R18+指定だったので恐らくとは思ったが、シャネルの恋愛伝説の1ページに登場するストラヴィンスキー。シャネルが愛人ではないと断言する彼との関係をかなり赤裸裸に描いている。
“ココ・シャネル”ものは映画「ココ・アヴァン・シャネル」の原作でエドモンド・シャルル・ルーの“ココ・アヴァン・シャネル 愛とファッションの革命児”と、藤本ひとみが書いた“シャネル”の2冊を読んだ。どちらにもストラヴィンスキーは登場する。しかし二人の関係はさらっとしか書かれていない。この映画の原作でクリス・グリーンハルジュの“シャネル&ストラヴィンスキー”は是非読んでみたい。
GWに公開予定のサム・ワーシントン主演「タイタンの戦い/2010(Clash of the Titans )」にマッツが出演するらしい。「キング・アーサー/2004」以来のマッツの古典ものは楽しみである。勿論サム・ワーシントンも。
シネスイッチ銀座にて
Commented by C.C at 2010-01-29 19:26 x
こんばんは。日本に滞在している時この作品のトレーラーを見て気になってましたが、すでに遅しで私はロンドンです(涙)多分既に上映してしまったようでこれはDVDです。ストラビンスキーとシャネルとはなんともいえない2人の関係、パワーゲームだったんですね。恐ろしそう・・・ 。そしてオドレイの方も未見・・・これはケーブルでやってるので早速見なくては!!シャネルではシャーリー・マックレーンのもありますよ、ご覧になられました?私はDVDで見たのですがこれが仏語だけだったので半分もわかったのかどうか??怪しい処です(笑)
Commented by margot2005 at 2010-01-31 20:42
C.C.さん、こんばんは!
そうですかロンドンでは上映終了なのですね。
ストーリー的にはどうってことありませんでしたが、モノトーンのドレスや館は中々見応えがありました。
愛人や恋人がたくさんいたシャネル。そして売れない芸術家を援助する彼女は、それが自身の成功のステータスだったように思えます。この二人の関係もゲームっぽかったですね。
オドレィ版もご覧でなかったのですか?
S.マクレーン版が一番最初に公開されました。日本では英語で公開でしたが、シャネルものはやはり仏語が雰囲気でますね。
私的にはオドレィ版のシャネルが一押しですね。機会があればご覧くださいまし。
Commented by なな at 2010-06-29 23:33 x
お久しぶりです
マッツの映画だから楽しみにしていました。
シャネルものとしては私は一番好きな映画です。
ヒロインのアナが美しすぎて,違和感はあるのですが
(それを言うならマッツもマッチョすぎ)
それでも美しいヒロインを見るのは眼福ですね。
シャネルとストラヴィンスキーの関係って
実際はどうだったんだろう?と
いろいろ考えながら見てしまいました。
ストラヴィンスキーはシャネルに振り回されもしたけど
あの「洋服屋」の台詞や妻子と別れなかったことなどで
シャネルのプライドを傷つけた存在だったのかもしれませんね。
Commented by margot2005 at 2010-07-06 20:48
ななさん、こんばんは!
レスが遅くてごめんなさい。
さてマッツのお好きなななさんは満足されたようで良かったです。
シャネルの自伝を何冊も読みましたが、彼女には常に愛人がいて、結婚を望んだ人もいましたが、誰とも長続きはせず、結局シングルのまま孤独に亡くなった“恋する女”だったのでしょうね。
ストラヴィンスキーも幼なじみだった妻とは別れアメリカに渡って長生きしたみたいです。シャネルも長命でしたね。
by margot2005 | 2010-01-29 00:21 | Comments(4)