2009年 10月 21日
ドイツ映画祭2009...「SOUL KITCHEN」
監督、脚本に「太陽に恋して/2000」「愛より強く/2004」「そして、私たちは愛に帰る/2007」のファティ・アキン。
ジノス・カザンツァキスにアダム・ボウスドウコス(アキンと共同脚本)。
イリアス・カザンツァキスに「太陽に恋して」「暗闇の女たち/2007」「ひばり農園/2007」「バーダー・マインホフ 理想の果てに/2008」のモーリッツ・ブライブトロイ。
シェフのジェインに「愛より強く」「太陽に恋して」のビロル・ユーネル。
ジノスの恋人ナディーンにフェリーヌ・ロッガン。
“Soul Kitchen”で働くルチアにアンナ・ベデルケ。
ナディーンの祖母に「4分間のピアニスト/2006」のモニカ・ブライブトロイ。
ノイマンにヴォーダン・ヴィルケ・メーリング。
ジノスはハンブルグの冴えないレストラン“Soul Kitchen”のオーナー。ある日、弟のイリアスが服役中の刑務所から仮釈放され突然やって来る。一方で、上海に行った恋人ナディーンが恋しいジノスはレストラン経営に身が入らない。それを知った不動産仲買人ノイマンはジノスの店を乗っ取ろうと画策する...
もう最高!!ファティ・アキン!!
配給が決まってないというこの映画は是が非でも観たかった。今年の始めにファティ・アキンの「そして、私たちは愛に帰る」を観た。それ以前の彼の映画はDVD。今年は2本もシアターでアキン映画が観られるなんてラッキーな事この上ない。
主人公のアダム・ボウスドウコスはアキン映画に多々出演しているそうだが記憶になく、今回は主演なので彼の顔は脳裏に焼き付いた。イタリアンかなと思っていたが、アダムはギリシャ移民。
どこまでも、ひたすら良い人の兄ジノス。弟イリアスには勿論、“Soul Kitchen”の敷地に住む家賃滞納の老人にも親切だし、腰痛なのに飲みつぶれたルチアを背負ってアパートの階段上がるとか...正反対のイリアスと、問題は色々あるけど兄弟二人の揺るがぬ愛情が泣ける。母親に刑務所に入ってる事をも内緒にして、イリアスは油田で働いているなんて、とんでもないウソも母親思いの二人ならでは...?
ナディーンはこんなに善良なジノスに冷たかったけど、ラスト彼女の大金の援助はハッピー・エンディングで良かった。
イリアスを演じたモーリッツ・ブライブトロイ。彼はWorld Wideで活躍しているドイツ人俳優。彼も又ハンブルグ育ちとか。
モーリッツ「バーダー・マインホフ〜」ではスーパー過激な役にハマっていたが、これでは過激+コメディ・タッチのムサい男がマジで似合っている。
怪しいシェフ役ビロル・ユーネルの存在の素晴らしさは言う事なし。
モーリッツのママ、モニカもワンシーンに出演。「ヒルデ ー ある女優の光と影/2009」にも出演している彼女はおそらく本国ドイツでは国民的女優ではないかと想像するが、惜しい事に今年の5月に亡くなった。
街のワル役で懐かしのウド・キアが出演している。21世紀になってから単独ドイツ映画でウド・キアを観たのは初めて。70年代〜のホラー映画で有名になったウド・キアはヨーロッパ&ハリウッド映画にたくさん出演する名脇役。最近では「モディリアーニ 真実の愛/2004」でお目にかかったが、60代でも若くてビックリ。
新宿バルト9にて
margotさんもやはり今年も行かれましたね♪
期待どおり満足のアキンの新作でありましたよねー。
ヒルデは観ていないのだけど、こちらもモニカママが出ていたとはー。
アキン映画良いですね。
今年も休みを取って行って来ました。ドイツ映画祭は当日分を2日前に販売するのでチケット手に入れるのがらくちんですね。
モニカさんは過激な役が似合います。
“ヒルデ”ではとても静かでした。
ようやく京都へやって来ました。
ほんとに待ち焦がれた一作です。
映画の面白さが一杯詰まった最高にガツン!です。
「渾身の一撃」でした。
京都でも公開中なのですね。ドイツ映画祭で上映の際は、公開が未定とのことでしたが、公開されてホント良かったです。
このような楽しい映画は癒されますね。
そうでした。 思い出しました。 出てましたね。
あれもいい映画でしたけどこちらでも彼は熱演です。
いい俳優さんですよね。
そうモーリッツ...「バーダー・マインホフ〜」です。
多種多様な作品で精彩を放つ彼は演技者ですね。
これはもう最高です!