「ブッシュ」

「W. 」USA/香港/ドイツ/UK/オーストラリア

“世界でいちばん有名な大統領は、世界でいちばん寂しい人でした”..社会派オリヴァー・ストーンが描く伝記ドラマ。
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ジョージ・W・ブッシュに「アメリカン・ギャングスター/2007」「告発のとき/2007」「ミルク/2008」のジョシュ・ブローリン。
ローラ・ブッシュに「シービスケット/2003」のエリザベス・バンクス
ジョージ・H・W・ブッシュに「L.A.コンフィデンシャル/1997」「クィーン/2006」のジェームズ・クロムウェル。
バーバラ・ブッシュに「ファウンテン/2006」のエレン・バースティン。
ディック・チェイニー副大統領に「JAWS/ジョーズ/1975」「グッバイガール/1977」「ポセイドン/2006」のリチャード・ドレイファス。
ドナルド・ラムズフェルド国防長官に「フリーダム・ライダーズ/2007」「ボーン・アルティメイタム/2007」「最後の初恋/2008」のスコット・グレン。
コンドリーザ・ライス大統領補佐官に「クラッシュ/2004」「幸せのちから/2006」「ロックンローラ/2008」のタンディ・ニュートン。
コリン・パウエル国務長官に「007/カジノ・ロワイヤル/2006」 「インベージョン/2007」「007/慰めの報酬/2008」のジェフリー・ライト。
カール・ローブ次席補佐官に「エリザベス1世 〜愛と陰謀の王宮〜/2005」「フロスト×ニクソン/2008」のトビー・ジョーンズ。
英国首相トニー・ブレアに「キング・アーサー /2004」のヨアン・グリフィズ。
監督は「JFK/1991」「ニクソン/1995」「アレキサンダー/2004 」「ワールド・トレード・センター/2006」のオリヴァー・ストーン。

アメリカの名門ブッシュ家。Wことジョージ・W・ブッシュは第41代大統領ジョージ・H・W・ブッシュの長男。祖父も上院議員であった。名門イェール大学に入学したもののトラブルまみれの日々。卒業後も仕事は続かず、家名を汚す長男に父親はあきれるばかり。そこで父親の期待は次男ジェフに向けられるようになる。1977年に家業である政治家となるためテキサス州から下院議員に立候補するが落選。その頃後に妻となるローラと出会う。そして、その後1994年にテキサス州の知事選に立候補し当選を果たすのだった...
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机に突っ伏すポスターが気になり観に行ってしまった。
長男のWではなく次男のジェフばかり期待され、いつか父親に認めてもらいたい!と終始感じていたダメ人間W。彼がテキサス州の知事になり、その後大統領になったのは、父親に認めてもらいたかったという事に尽きると思う。
ジョッシュ・ブローリンとW、似てはいないのだが、観ていてちょっとしたそぶりとかが似てる、似てるのお二人。
副大統領のディック・チェイニー、大統領補佐官コンドリーザ・ライス、国務長官コリン・パウエルがかなり似ている。
国防長官ドナルド・ラムズフェルド、次席補佐官カール・ローブ、英国首相トニー・ブレアは今イチ似てないけど、中々のナイス・キャスティング。
トニー・ブレアを演じたヨアン・グリフィズはワンシーンのみの登場。
「ノーカントリー/2007」や「ミルク」での名脇役ジョッシュ・ブローリンの主演映画はシアターで初めて観た。彼は脇役でもとても存在感のある俳優で、この作品ではまさしく出すっぱりでジョッシュ・ブローリンここにあり!だった。
副大統領を演じたオスカー俳優のリチャード・ドレイファスと、ママ、バーバラを演じた同じくオスカー女優のエレン・バースティンはやはり上手い。
パパW役のジェームズ・クロムウェルは「クイーン」で女王の夫フィリップを演じていたが、この方貫禄勝ち。
タンディ・ニュートン普段とは違った独特の話し方で、スタイリッシュな彼女もホワイト・ハウスにマッチしたダサイ髪型やドレスが似合っている。

Wは何歳になっても父親の事を“pappy”と呼び、副大統領(vice-president)のことは、そのまんま“vice”と呼ぶ。そして、妻ローラは夫をテキサスなまりで“W”と呼んでいる。それぞれの呼び方が可笑しくて笑える。
側近たちとのミーティングの後、必ず神に祈りを捧げるWは熱心なクリスチャン。そんな彼が“お前が大統領になるのだ”という神のお告げを聞いて、本当に大統領になってしまったのはスゴイこと。
大学時代に逮捕歴があり、かつてはアル中だった。期待されるのは弟のジェフばかり...なんて、自由な国アメリカならではの大統領批判映画。アメリカ本国ではWが在任中(退任直前)に公開されたそう。しかしここまでこき下ろしてもOKなんて、マジでアメリカって自由なお国で羨ましい。
一時期テキサス・レンジャーズの大株主だったWは野球が大好きで、ホントは野球を仕事としたかったただのoyaji。
コメディ・タッチで描かれたストーリーは以外や、以外、面白くてWの生き様を楽しめる。
oyaji映画ながら水曜割引に観たためシアター女性が多かった。
有楽町 スバル座にて...
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by margot2005 | 2009-05-25 00:58 | USA | Comments(4)
Commented by あすか at 2009-05-30 04:08 x
こんにちは。
これ私も意外と楽しめたくちです。
此方ではオリバーストーンが監督ということで、もっと批判的な映画を期待してた人も多かったようですが、私は適度に真ん中くらいでよかったかな、と。
こうしてみると本当にブッシュは大統領なんかになるべく人ではなかったんですよね。
ある意味かわいそうだったとはいえますが、その彼が大統領だった間の8年間にどれだけの命がなくなったのかと思うと、やはりかわいそうだっただけではすまされません。
最後のインタビューシーンがなんとも印象的でした。
結局彼自身は、自分が何をしたのか自分の行動がどれだけ影響を与えたのかわかっていなかったんですもんね。

大統領なんかならずに、子供に野球を教えたりするくらいのコーチとかだったら彼自身ももっと幸せな人生おくれたんじゃないかなぁなんて思ってしまいますが…。
Commented by margot2005 at 2009-06-01 00:19
あすかさん、こんばんは!
「JFK」や「ニクソン」とは全く違ったジャンルのオリヴァー・ストーン映画で楽しめました。
映画で描かれたことが全て本当かどうかは定かじゃありませんが、ラムズフェルドとライスが責任のなすりあいをしたりしている様は滑稽でした。
最後のインタビュー演説で誰か助けて...みたいに後ろに並ぶ側近を振り返る姿は印象的でしたよね。
しかし8年もの間大統領の椅子に座っていたブッシュ。座りごごちは如何だったのでしょう?
野球のユニホームが似合いそうな彼は野球人になっていた方が幸せだったかも??
Commented by zooey at 2009-06-11 23:19 x
はじめまして。
ブッシュの駄目男ぶりが、静かな口調で描かれた作品でしたね。

>最後のインタビュー演説で誰か助けて...みたいに後ろに並ぶ側近を振り返る姿は印象的でしたよね。

あそこ、もう誰も助け舟を出そうともしませんでしたものね。
本人は、自分のしたことをよく分かっていない、
周りの連中は、もう使えないと分かったら容赦なく見捨てる…
中々に印象的な場面でした。
TBさせて頂きますね。
Commented by margot2005 at 2009-06-12 22:44
zooeyさん、始めまして、こんばんは!
TBありがとうございました!
常に誰かに助けてもらって生きて来たブッシュ。最後の、最後は誰も助けない...あのシーンは中々良かったです。
まぁ大統領の変わりは他にいますから...
あこまでダメ男だったのかどうか?定かじゃありませんが、ブッシュを演じたブローリンは素晴らしかったと思います。

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