「スラムドッグ$ミリオネア」

「Slumdog Millionaire」2008 UK    
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ジャマール・マリクにデヴ・パテル。
サリーム・マリクにマドゥル・ミッタル。
ラティカにフリーダ・ピント。
司会者プレーム・クマールにアニル・カプール。
警部に「その名にちなんで/2006」「ダージリン急行/2007」「マイティ・ハート/愛と絆/2007」のイルファン・カーン。
監督はユアン・マクレガーの「シャロウ・グレイブ/1994」「トレインスポッティング/1996」「普通じゃない/1997」や、L.ディカプリオの「ビーチ/1999」そして「ミリオンズ/2004」のダニー・ボイル。彼の「28日後...」SF/ホラーなので観てないけどwowowで放映されるので見て見たい。
脚本は「フル・モンティ/1997」のサイモン・ボーフォイ。
原作はヴィカス・スワラップの“ぼくと1ルピーの神様/1 in-development credit”。

ムンバイ出身の18歳の青年ジャマール。彼はインドの国民的人気番組“クイズ$ミリオネア”に出場し次々と難問に正解する。そして誰もなし得なかった残り一問まで来たその時、収録後のスタジオ出口で警察に逮捕されてしまう。ジャマールの逮捕容疑は“イカサマ”だった。スラム育ちでまともな教育も受けていないジャマールに難問が解けるわけがないと決めつけられてしまったのだ。収監された警察で尋問と拷問の後、彼はこれまでの問題の答は全て生きながら学んだことと語り始める...
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TVで宣伝しているのか?シャンテの前に出来た行列(ウイーク・デイの昼下がり)の中には、日頃映画に行かなそうなおじさま、おばさまがいっぱい!最前列席迄埋まっておそらく完売だったに違いない。私が知る限りトニー・レオンの「ラスト・コーション/2007」以来のシャンテの込みよう(シャンテ内の2つのシアターで時間をずらして上映している)だった。この映画都内の至る所で上映中にも関わらず、シャンテ満員で他は知らないが、やはりスッゴイ映画なのだろう。いや、だろうじゃなくスゴイ映画だった。
ダニー・ボイルに拍手を送りたい!さすがのオスカー作品。手放しで素晴らしい!と言える映画を久方ぶり(本年度私的N.O.1)に観た。
とにかく次から、次へと、観ている者をスクリーンに釘づけにするストーリー展開がとっても面白く、上映時間2時間はあっという間。
スラムで子供時代のジャマール...用足し中、有名スターがヘリコプターで現れると知るや、鍵が開かないトイレのドアはあきらめ汚物の中に飛び込んでスターにサインをもらいに行く。少年に成長したジャマールはタージマハルでアメリカ人の観光客相手にとんでもないツアー・ガイドを務め、参拝客の脱いだ靴を盗んで売り歩く...生きるために彼が取った行動は目を見張るばかりに上手い(悪い事ばかりだが...)!
クイズの答を知っていたのは、彼の過酷な人生で学んだことばかり。有名スターの名前も、アメリカ人にもらった100$紙幣の肖像画がベンジャミン・フランクリンだったことも彼の体験から来ている。
ラティカを探すシーンでは「未来を写したこどもたち/2004」に出て来た売春宿を彷彿とさせる。
インドのムンバイ、かつてボンベイと呼ばれた街は様変わりし、ジャマールたちが子供時代スラムだった場所に、21世紀の今、高層ビルが林立する。ジャマールはその高層ビルの建築現場でラティカをめぐって対立していた兄サリームと再会する。高い建設ビルの上から下を見下ろす...あのシーンはとてもナイス。
ジャマールがクイズに出場した理由...それはお金が欲しかったのではなく、ラティカに見てもらいたかっただけ。そしてラストに繋がる展開...これって素敵な、素敵なインド舞台のラヴ・ストーリー。
警部を演じたイルファン・カーンは「その名にちなんで」で父親アショケを演じたインド人俳優、ジャマール役のデヴ・パテル(UK人)以外、皆インドの俳優がそれぞれを演じている。
ジャマールがラティカを見つけ彼女の名前を呼ぶシーンを予告で何度も、何度も見た。ラティカ役のフリーダ・ピントの笑顔がチャーミング。
ジャマール、サリーム、ラティカの子供時代を演じた彼らもとても、とても素晴らしかった。
駅でのエンディングはインド!インド!インド!のノリで楽しめる。
日比谷 TOHOシネマズ シャンテにて...
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by margot2005 | 2009-04-24 23:26 | UK | Comments(8)
Commented by C.C at 2009-04-25 15:08 x
こんにちわ。スラムドッグ公開されたのですね。おじさま&おばさまが観客におおかったのですね。こちらではうーん、そうですね、全ての年齢層をカバーしていたような気がします。まあ監督や主演俳優の本拠地ですから人気はすごかったですよ。この映画って時代を反映してますよね、素直に元気がでる作品です。数日前ラティカの幼少役をした女の子の両親がこの子を人身売買しようとしてゴシップネタになってました。子供達はみな現地のスラムからキャスティングされたそうです。笑顔は最高によかったですね。
Commented by sabunori at 2009-04-26 00:13
margotさん、こんばんは★
久々の交差点ですね。(笑)
早くも本年度No.1ですか?
なるほどー。素晴らしい映画でしたものね。
オールインド人キャストに徹したのがよかったです。
それでも洗練されたインド映画という感じではありましたが。(笑)
スラムを走りぬける子供たちと色の洪水が印象的でした。

シャンテが人でごった返していたのはやはりアカデミー賞効果では?
「おくりびと」のときもすごかったですものね。
Commented by margot2005 at 2009-04-26 21:06
C.C さん、こんばんは!
スラムドッグは大評判のようです。
全ての年齢層ですか?日本では子供は観ないでしょうね?多分...
ダニー・ボイルはUK人なのでそちらでは尚更皆が観る事でしょうね。
子役の人身売買の記事ネットで見ましたよ。あのスラムの子供達の表情は皆素晴らしかったですね。
タージマハルは見たいなぁと思いますがインドへは余り行きたいとは思わないですね。
Commented by margot2005 at 2009-04-26 21:15
sabunoriさん、こんばんは!
勢いで本年度N.O.1なんて書いてしまいましたが、でもこれまで観た映画の中ではダントツで素晴らしかったですわ。
やはり地元民が演じてこその作品でしたものね。
“ボリウッド”と呼ばれる映画は殆ど見てないので機会があれば見て見たいですね。
ダニー・ボイルならではの躍動感はとても素敵でした。

「おくりびと」見てない非国民でございます。
Commented by なな at 2009-04-29 23:41 x
こんばんは!
本日はレディースデーだったし,これと「グラン・トリノ」を観て
お腹いっぱいになって帰宅しました。
こちらはシンプルなサクセスストーリーでしたが
見せ方も上手いし,展開もはらはらするし
とても楽しめましたね。
脚本,フルモンティの方ですかー,納得です!
ラストダンスでやけにジャマールがカッコよくみえて
うっとりしてしまいました!
劇場を出ても,しばらくハッピーな余韻を引きずってましたよ。
Commented by mezzotint at 2009-05-01 00:26 x
marogot2005さま
今晩は☆彡
こちらこそいつもTBのみで失礼しております。
そうですか!私の場合、他のエキサイトのブログにTB出来なくなって
おります。少し時間が経つと突然出来るということもあったり・・・・。
何が原因なのでしょうね。ダニー・ボイル久々のヒット作でしたね。
苛酷な人生であってもポジティブに生きるジャマールの姿が
良かったですね。これからも宜しくお願い致します。
Commented by margot2005 at 2009-05-03 00:50
ななさん、こんばんは!
レディースディ活用なさってるのですね?水曜割り引き活用したいのですが、時間が合わなくて中々活用出来ないでおります。
さて「グラン・トリノ」もご覧になったのですね。お腹一杯になりましたか?
「グラン・トリノ」は初日に観損なって未だ見ておりません。いつか観れるでしょう??
「フルモンティ」の脚本家だけあって涙あり、笑いありの素晴らしい展開だったと思います。
ジャマールは背が高くて中々かっこいいですね。
Commented by margot2005 at 2009-05-04 00:12
mezzotintさん、こんばんは!
たくさんのTBありがとうございます!
確かに送れなかったTBが突然送れたりするんですよね?その日を待ちたいと思いますわ。
さてダニー・ボイル映画は常に地味目(レオ君の「ビーチ」は除外)なUK映画でありますが、これも地味目のUK映画だったはずがとんでもないヒット作となったようですね。私的に心に響く一作となりました。
こちらこそコレからも宜しくお願いいたします。
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