「キャラメル」

「Sukkar banat 」...aka「Caramel」 2007 フランス/レバノン

ベイルートの小さなエステサロンに集まる5人の女性たち。彼女たちにはそれぞれに秘密があった...
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ラヤールにナディーン・ラバキー。
二スリンにヤスミン・アル・マスリー。
リマにジョアンナ・ムカルゼル。
ジャマルにジゼル・アウワード。
ローズにシハーム・ハッダード。
監督、脚本もナディーン・ラバキー。

エステサロンのオーナー、ラヤールは両親、弟と同居中。親からは“いつ結婚するの?”と言われる日々の30歳。妻子ある男と不倫中だが、彼に振り回されてばかり。
サロンのヘアーを担当する二スリンはイスラム教徒で婚約中。しかし、過去に男性と関係を持ったことをフィアンセには打ち明けられない。
いつもジーンズで、決してスカートをはかない男っぽいシャンプー担当のリマ。彼女はサロンの顧客で黒髪の美女に心惹かれる。
サロンの常連客ジャマルは夫と別居中。年を重ねる自分を受け入れられず、若い娘に張り合って女優志願のオーディション通い。
年老いた姉の面倒を見る中年の独身女性ローズは仕立て屋。自分の人生を諦めかけていた彼女は、ある日、自身の店でフランス人老紳士と出会う。
彼女たちの行く末は...
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世界130カ国で絶賛されたというこの作品。でも130カ国ってスゴイ数字。観た130カ国の人々が魅了されたとあるが、やはり私も魅了されてしまった。
タイトルの“キャラメル”とは砂糖と水とレモン汁を煮詰めた脱毛剤の事。
脱毛シーンがあるけど、とても痛そう!
中東レバノンと言えば戦争(内戦)のイメージだが、この作品にはその描写は一切ない。女性の友情物語で、レバノンの街で逞しく生きる、アラビアン・ビューティの彼女たちがとても素敵に映る。

19世紀、ベイルートは、レバノン山付近で産出する絹の輸出によって繁栄したという。フランスの船でマルセイユに運ばれ、フランスの影響力が大きかった。かつて、中東のパリと呼ばれたベイルート...しかし映像(街のほんの一部しかスクリーンに登場しないが...)で見る限りその面影はゼロ。
フランスの影響力が大きかったこの街。“Bonjour!”“Merci!”といった言葉だけはフランス語で交わす彼女たち。劇中“フランス語も話せないくせに...”なんて言われながら、二スリンがクリニックの受付でフランス風の異名を名のるのが可愛い。
宗教も雑多で、キリスト教系(ローマやギリシャ、プロテスタントetc.)とイスラム教系。ラヤールやローズ姉妹はキリスト教徒だが、二スリンはイスラム教徒で、彼女のイスラムの結婚式風景でエンディングを迎える。
イスラム教徒の二スリンはバージンではなく、クリニックで処女膜再生手術を受けようとする。彼女をサポートする3人組(ラヤール、リマ、ジャマル)。不倫相手の誕生日を祝う支度をしたラヤール。しかし彼は現れなかった。
ラヤールを慰める3人組(二スリン、リマ、ジャマル)。こんな関係の女友だちてとてもナイス。
ナディーン・ラバキーは完璧なる中東美人。
出演する女性たちの装身具...髪に触れる度にじゃらじゃらと音がするデカイ イヤリングやブレスレット。あれって邪魔じゃないのかな?と思うくらいスゴイ!でもアラビアン・ビューティの彼女たちにとてもマッチしている事は間違いない。
渋谷ユーロスペースにて...
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by margot2005 | 2009-02-03 01:10 | フランス | Trackback(10) | Comments(4)
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Tracked from かえるぴょこぴょこ CI.. at 2009-02-09 00:15
タイトル : 『キャラメル』
甘くてスパイシー。味わい広がるレバノンのキャラメル。 ベイルートのエステサロンに集う女性たちの物語。レバノンにこんなにハートウォーミングな女性群像劇が誕生したなんて嬉しくなっちゃう。アカデミー賞外国語映画賞部門のレバノン代表だったりと、すこぶる評判もよかったから、一般公開を楽しみにしていたのだけど、期待どおりのステキな映画だったね。これは、ミュージック・ビデオなどを手がけていたナディーン・ラバキーの初の長編映画で、その74年生まれの女性監督は、美しき主演女優を兼ねていたことを思い出し、そのセンス...... more
Tracked from Cartouche at 2009-02-17 00:09
タイトル : *キャラメル*
{{{   ***STORY*** ベイルートの小さなエステサロンに集う5人の女性たち。結婚を前にフィアンセに過去を打ち明けられないイスラム教徒のニスリン。不倫の恋に振り回され、結婚を期待する親に嘘をついていることに悩むオーナーのラヤール。長い髪の美しい顧客に心惹かれるリマ。毎日サロンに通うジャマルは、オーディションを受け続けるが上手くいかず、年を重ねる自分を受け入れられない。そして、ローズは年老いた姉を抱え、すでに自分の人生を諦めていた。そんなとき、素敵な老紳士と出会うのだが…。ニスリンの結...... more
Tracked from 〜青いそよ風が吹く街角〜 at 2009-02-24 23:33
タイトル : 〜*『キャラメル』*〜 ※ネタバレ有
2007年:レバノン+フランス合作映画、ナディーン・ラバキー監督&脚本&主演。... more
Tracked from .. at 2009-03-23 23:56
タイトル : キャラメル
http://www.cetera.co.jp/caramel/ ポスターの写真で「エステサロン」だなとは思ったが、タイトルの「キャラメル」の意味が想像できない。何とも艶っぽい女の表情が魅力的であり、さらに... more
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タイトル : キャラメル◎Caramel
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Commented by Bianca at 2009-02-05 22:50 x
あら、懐かしい、レバノンはシリアにいた頃、憧れの土地でした。一度行こうとしたら、緊急事態で渡航が禁止され、泣く泣く諦めたことも。下から2番目の顔が、いかにも典型的な向うの美女の顔ですね。メークのせいですが。一番下の彼女、これがリマかな?是非見てみたい映画です。
Commented by margot2005 at 2009-02-08 01:29
Biancaさん、こんばんは!
レバノンは行かれなかったのですね?それは、それは大変に残念なこととお察しいたします。シリアからなら近いのに...
どの写真も監督、主演女優のナディーン・ラバキーです。濃いメークときんきらきんのアクセサリーがマッチする美女ですね。
全国展開されるようですが、機会がありましたら是非ご覧くださいまし。
そうそうBiancaさん冬眠中なのですか??私も冬眠したい所ですが、まだまだ働かなきゃならないので無理ですね。ゆっくりと休養なさってください。
Commented by CaeRu_noix at 2009-02-09 00:19
margot さん、こんばんは。
これ、素晴らしくよかったですよねー。
2/1の初回で観たのですが、サービスデーだったせいか、封切2日目ということもあってか、大盛況で立ち見の憂き目にあいました・・・。
先着プレゼントにも惜しいところでありつけず・・・。
でもでも、床座りでも苦じゃないほどに映画は珠玉のものでした。
才色兼備の監督さんもかっこよすぎー。
Commented by margot2005 at 2009-02-10 01:08
かえるさん、こんばんは!
公開前に某新聞の映画評にこの作品の記事があり、とても良く書いてあって益々見てみたくなって初日に観に行ったのですが、素敵な作品でしたね。
サービスディだとユーロスペースも大盛況なんですね?サービスディって中々行けないですね。
ナディーンの才色兼備はかなり誇れるかと思います。
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