2009年 01月 10日
「そして、私たちは愛に帰る」
トルコとドイツを舞台に“愛と死”をテーマに、三組の親子が織りなすヒューマン・ドラマ。
カンヌ映画祭最優秀脚本賞/全キリスト教会賞受賞作品。

ネジャットにバーキ・ダヴラク。
ネジャットの父親アリにトゥンジェル・クルティズ。
アイテンにヌルギュル・イェシルチャイ。
アイテンの母親イェテルにヌルセル・キョセ。
スザンヌに「愛と死の間(あいだ)で/1991」のハンナ・シグラ。
スザンヌの娘ロッテにパトリシア・ジオクロースカ。
監督、脚本に「愛より強く/2004」「太陽に恋して/2000」のファティ・アキン。
ドイツ、ブレーメンに住むアリは、ある日出会った娼婦イェテルを気に入り、一緒に住まないか?と持ちかける。ハンブルグの大学で講師をしている息子ネジャットは娼婦を家に連れ込んだ父親に嫌悪感を抱くが、稼いだお金をトルコに住む娘アイテンに送金しているイェテルに好感を抱く。やがて酔ったアリがイェテルに手をかけ死なせてしまう。
一方で政治活動に身を投じたアイテンはドイツに不法入国し母親探しを始める。お金がなく途方に暮れるアイテンに援助の手を差し伸べたのはドイツ人学生ロッテだった...


ファティ・アキン映画は「太陽に恋して」「愛より強く」共に素晴らしいユーモアが楽しめる。しかしこの作品は全く違う。一組の父親と息子、二組の母親と娘の愛情をひたすら真面目に描いている。
三組の親子には密接な繋がりがあるが、それぞれが全くもってすれ違ってばかりで哀しい。
ネジャットがトルコに向かったのは、亡きイェテルの娘アイテンを探し学費の援助をしようとする事から始まる。しかしラストの、ラスト迄ネジャットはアイテンに逢えないまま。母親イェテルは娘に高等教育を受けさせるべく、娼婦にまで身を落として稼いだお金を送金していた。彼女は娘の現実の姿を知らないまま亡くなったので、逢えなかったネジャットもアイテンの実際の姿を知る事はなかった。映画を観ていて、ネジャットとアイテンが中々逢えない事にイライラする。が、しかし、観終わってこのドラマの中で二人は逢えないで良かったと思った。
トルコ、イスタンブールの空港で、ドイツからトルコに戻って来た一つの棺と、トルコからドイツに戻って行く一つの棺のシーン、そして、レストランで食事をするネジャットとスザンヌが“死”に乾杯するシーンはとても印象的。
トルコ移民が多いドイツ。ドイツ人学生ロッテは食べるものを買うお金もないアイテンに出会い彼女を助ける。やがて不法入国で本国に送還されたアイテンを追って自らトルコへと旅立つ。その娘の行動を母親スザンヌは理解出来ず批判するばかり。しかしラストでは全てを許し受け入れる彼女の姿に感動する。ちょっとウルウル来た。
父親を軽蔑していた息子ネジャットもラストでは彼を訪ねるべく車を走らす。それはスザンヌとの出会いにより、亡き母親の代わりに男手一人で育ててくれた父親の愛情を再認識したからに他ならない。
エンディング、ビーチにたたずみ、父親を待つ息子の背中に希望が見えるように思えた。
全キリスト協会賞を受賞しただけあって、“隣人愛”というのだろうか?人種を越え、宗教を越えた“愛”が描かれ素晴らしい!作品となっている。
俳優たちも皆素晴らしい!
例によって何度も、何度も予告を観て来たが、予告以上に素晴らしく、またまたマイベスト入りしそう。
シネスイッチ銀座にて...
この映画、わたし好みのようで、記事を読んで是非みたくなりました。
この手の映画は見逃したくないです。
阿久悠さんの残した言葉に、
夢は砕けて夢と知り
愛は破れて愛と知り
時は流れて時と知り
友は別れて友と知る
というのがありますが、最近こんな言葉が身にしみるようになりました。歳をとったということでしょうね(笑)
そういえばmargotさんのBLOG、ウインドウズのインターネットエスクプローラでみるとスタイルが崩れてしまっているみたいです(本文とサイドが重なってるようです)。わたしのBLOGは逆にサファリや最新のブラウザでみると崩れてしまう時があるのですが・・・やっかいですね(^。^;;
そうそう、ご挨拶遅くなりました。
ことしもよろしくです!
復活されて良かったです。
そうこの作品きっと、きっとJTさん好みだと思います!
銀座へ是非お出かけくださいまし。
阿久悠さんの言葉素敵ですね。JTさんが歳を取ったなんておっしゃったら私はこれ以上歳を取れなくなってしまいますね。
私はサファリでしか見ないんです。見ようと思えばインターネットエスクプローラでも見る事ができるのですが、それと当方macですが相性が合わないブログってあるのですね。これから他の見方も試してみます。
さてさて、ご挨拶感謝です。こちらこそ今年もよろしくでございます。
期待に違わない素晴らしい作品でしたねぇ。
>全キリスト協会賞受賞
この賞のことはずっと気になっていたのですが、鑑賞して大いに納得。
そうなんですよ。"家族愛"の物語と思いきや、“隣人愛”というべきものを描いていたことにとても感動しちゃいましたわ。
スザンヌの決断にはぐわーんとやられました。
ハンナ・シグラ、すばらしいですよねぇ。
ビロル・ユーネルは元気かなぁ?
どの俳優も良かったですが、スザンヌを演じたハンナ・シグラはやはりの演技でしたね。
キリスト協会賞=人類愛でしょうか?
ネジャットとアイテンが出会うスザンヌの描き方がとても素晴らしかったと感じましたわ。
ビロル・ユーネル映画も観たいなぁ!
何度かTBに挑戦したのですが、不調のようでして。。。
コメントのみで失礼いたします。
3組の親子のうち、イェテルとアイテンだけがお互いに本当の姿を知らないままでしたが、
そのほうが良いこともあるなぁと、観終わってから思いました。
ロッテが撃たれたシーンは衝撃的でしたが、あれがトルコの現状なのでしょうか。
観光パンフレットの美しい景色しか見ていない私には、少年の行動がショクでした。
コメントありがとうございます!TBダメですか?残念です。
さて私もイェテルが娘の実際の姿を知らないまま亡くなったのは良かったと思います。
刑務所でアイテンが“I'm sorry!”と言い“I know!”とスザンヌが答えるシーンにウルウル来ました。
映画の中でも語られていましたが、貧困が犯罪を呼ぶのですよね?
“魅惑のトルコ”と銘打った海外旅行のパンフに目を奪われ、一度トルコに行ってみたいと思っていますが、そこに住む人々の生活には厳しいものがあるのでしょう。
この作品、と~ってもよかったですね! 私もベストに入れたいです、忘れずに。
ウルウル、きましたね。
でも、なんか粗筋と感想が書きにくいというか。。自分の受けた感動がうまく言葉にできなくて残念です。
そんなダメダメ記事ですが、TBさせていただきました!
ではでは、また来ます~。
まとめTB気にしないでください。嬉しいです。私もまとめは得意です。
さてほんと、と~ってもよかったですね!
互いに忘れずにベストに入れましょう!
映画ってそれぞれに感じ方が違うので、それぞれが、それぞれに感じた感動を書くブログっていいですね。
ではではまたお起こしくださいませね。

