「永遠のこどもたち」

「El Orfanato」...aka「The Orphanage」 2007 メキシコ/スペイン

子供をなくした母親の狂気とも思える姿を描いたミステリアス・サスペンス・ホラー。

ラウラに「美しすぎる母/2007」のベレン・ルエダ。
ラウラの夫カルロスにフェルナンド・カヨ。
息子シモンにロジェール・プリンセプ。
霊媒師に「ドクトル・ジバゴ/1965」「トーク・トゥ・ハー/2002」のジェラルディン・チャップリン。
監督はスペイン人のフアン・アントニオ・バヨナ。
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孤児院で暮らすラウラは数人の孤児たちと楽しい日々を送っていた。里親に引き取られた後大人になったラウラは医師と結婚し男の子を養子に迎える。そして30年前に暮らした海辺の孤児院を買い取り移り住む。彼女はそこで障害を持つ子供たちの施設を始めようと計画していた。一方で、一人息子シモンには空想上の友だちが存在し、彼らと遊ぶ事で喜びを見いだしていた。シモンの言動が気になるラウラだったが、やがて施設の開園を祝うパーティの最中シモンが行方不明になる...
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ホラー映画って好きじゃなくて基本的に観ない。しかし最近のホラーものって「1408号室/2007」もそうだけど、恐怖シーンが売りのかつてのホラー映画とは趣が異なり、ミステリアス+ファンタジックで惹き付けられる。
原タイトルは“孤児院”。
母と息子の強い絆を描いた物語で、ヒロインがある日突然行方不明となった息子探しに奔走する姿は狂気とも思えるくらい凄まじい。
私自身一人息子の母親なのでこのヒロインの気持ちは良く分る。映画の中で狂ったように子供を探す母親に対し、殆どあきらめの境地で冷静な父親の姿が描かれるが、これも母と子の深い絆には父親の出番はないと言う事なのかも知れない。
自分の生んだ子供に愛情をかけることが出来ない昨今の若い母親に観てもらいたいものだ。
舞台となる、海辺にひっそりと建つ古い館がストーリーを盛り上げているのは言うまでもない。
映画の中に登場し、重要な役目を果たす“だるまさんが転んだ”という遊び。この子供の遊びがスペインにもあるなんて驚いたけど、以外に子供の遊びって万国共通なのかも?
監督がインタビューで“ヒロインは大人になれない子供。”と語っていたのは当たっている。
「パンズ・ラビリンス/2006」のギレルモ・デル・トロが製作した作品。wowowで放映していた「パンズ・ラビリンス」を見た。なんか共通するものを感じるミステリアスなファンタジー。
ヒロインの母親ラウラを演じたベレン・ルエダが素晴らしい!
霊媒師を演じたジェラルディン・チャップリンはとても懐かしい。随分お年を召されおばあさん化してしまってる彼女にビックリしたが、少ない出番ながらさすが名女優の存在感はバッチリ。
シネカノン有楽町1丁目にて...
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by margot2005 | 2008-12-28 01:33 | 中・南米 | Comments(4)
Commented by sabunori at 2009-01-20 00:46
margotさん、こんばんは。
ホラーミステリーとはいうものの、その映像美や母親の子供への思いが
中心にあるのでドラマとして見ごたえのある作品でしたね。
「だるまさんがころんだ」が海外にもあるというのは私も驚いたのですが
ラウラが必死にこの遊びをするシーンは幻想的でもあり、母親の思いの
強さに心打たれました。
ジェラルディン・チャップリン・・・!本当に懐かしいですね!
Commented by margot2005 at 2009-01-21 01:07
sabunoriさん、こんばんは!
そう最近ホラーぽくないホラー映画が公開されますね。
このような美しい映像でミステリアスな作品は少々怖いですが観たいですね。
ラウラの究極の母の愛には驚きましたが、このドラマではそれが必要不可欠な設定になっていると思いました。
ジェラルディンはホント懐かしいです。素晴らしい女優ですね。
Commented by kimion20002000 at 2009-07-21 22:04 x
TBアリガトウ。
だるまさんが転んだ風の、鬼ごっこ遊ぶは、全世界にあるようです。
達磨さんというのも、もともと大陸から伝わったものですからね。
Commented by margot2005 at 2009-07-22 23:40
kimion20002000 さん、コメントありがとうございます!
“だるまさんが転んだ...”もそうですが、以外や子供の遊びって世界共通ものが多いのですね。映画にも登場したりしてますしね。
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