2008年 11月 04日
ドイツ映画祭2008...「ノース・フェイス アイガー北壁」

アルプス、アイガー北壁舞台の山岳映画。
登山家トーニに「プリンセス・アンド・ウォリアー/2000」「美しき家、わたしのイタリア/2003」「戦場のアリア/2006」のベンノ・フュルマン。
同じくアンディに「ワン・ディ・イン・ヨーロッパ/2005」のフロリアン・ルーカス。
写真家ルイーゼにヨハンナ・ヴォカレク。
編集長ヘンリーに「善き人のためのソナタ/2006」のウルリッヒ・トゥクール。
オーストリア人登山家ヴィリーとエディには、オーストリア俳優ジーマン・シュバルツとゲオルク・フリードリヒ。
監督、脚本はフィリップ・シュテルツル。
1936年ドイツ、ベルリン。
スイス、アルプスのアイガー北壁は人類未到達の山であり、ヨーロッパの登山隊によるコンペティションの中、ドイツ国内ではその山を制覇することはオリンピックの栄誉にも匹敵するといわれていた。前年にもドイツ隊は登頂に挑戦し、失敗の後帰らぬ人となっていた。
登山家のトーニとアンディはこれに挑戦すべくスイス、アルプスへと向かう。同じく写真家でトーニの元恋人ルイーゼも新聞社の編集長と共にアルプスへと向かっていた。
7月18日未明、トーニとアンディは登攀を開始する。そして彼らに追いつくように登って来たオーストリアのヴィリーとエディ。しかしトーニとアンディが起こした落石によりヴィリーが頭に傷を負ってしまう。その後ビバークを重ねながら頂上へと進む4人だったが、悪天候とヴィリーの負傷により下山する以外方法のない状態に陥る...


映画解説に“山岳映画の傑作”と書いてあるが、まさしくその通りで素晴らしい!!
シアター入り口ポスターの前で、登山家と思われる中高年の男女性たちが数人集まって写真を撮っていた。山好きな人が観たらたまらないだろうなと感じる作品。
彼らが遭難するというのは最初から分っているのだが、とにかく手に汗握るシーン続出で、身を乗り出して観ていた気がする。
「戦場のアリア」の頃と比べて随分と痩せているベンノ・フュルマンは、この映画に出演するため減量したのかも知れない。
もちろん4人の俳優がアイガーに登ったわけではないが、CGを駆使した登攀シーンはスゴイ!落石や雪崩のシーンには思わず叫びそうになった。
アイガー北壁は3975メートル。ほぼ標高2000メートル地点にホテルが建っている。ホテルの部屋から北壁が見え、テラスの双眼鏡からは登攀する人々の姿を見る事が出来る。坑道には電車(ケーブル)が走り、登山家でなくとも2000メートル半ばくらい迄登ることが出来るのにもビックリ。ここからそそり立つ北壁を見たらきっと鳥肌たちそう。
ルイーゼが坑道のデッキ(テラス)から身を乗り出し、北壁に残されたトーニに叫ぶシーンには、“マジで?声届くのか?”と思ったけどエコーとなって声は山に届くのだろう。
今から70年前ゆえ、ヘリコプターでの救助はもちろんないし...ザイルの長さが足りなかったため、数メートル上にぶら下がるトーニを助けられなかったのは時代だなぁとしみじみ感じる。
山の天気は変わりやすいというが、その通り。彼らが嵐に見舞われ遭難した次の日は快晴であった。
スクリーンいっぱいに、アイガー頂上が映し出され、そそり立つその姿は神々しいまでに美しい!
新宿高島屋のテアトル・タイムズ・スクエアと新宿武蔵館を別として新宿で映画を観ることはない。なのでシネコン バルト9は初めてだった。ここのシアター6、横列が長く、縦列が短いという他のシアターにはない席の並べ方。そのせいか?音響が他のシアターに比べてとっても臨場感があり大満足だった。


例えばご存知かと思いますが、イーストウッドの「アイガーサンクション」などは緊迫感と臨場感は桁違いです。お金のかけ方も違いますが本当のアイガー北壁を撮り尽くしているからです。ある意味自嘲気味の新しいドイツ映画がこの作品であったかと思います。最新の「タイタニック」のパロディーのような場面は大分見付かりましたでしょうか?
コメントいただきありがとうございます!
「アイガー・サンクション」は随分と前にレンタル・ビデオで見た記憶が...壮大なるサスペンス映画でしたが、ストーリー展開は殆ど覚えてませんね。機会があればまた見てみたいです。
何処もかもパロディで、おまけに「タイタニック」のパロディ?ですか?そういう風には感じなかったですね。もう既にこの映画の細かいシーンはトンでしまっております。
ラストの場面、本当にあの形で終息したのでしょうか。 あまりにもドラマチックでしたのでそんなことを思ってしまいましたけど、迫力があり、悲しい作品でした。
こちらはドイツ映画祭で観ました。観た中で一番素晴らしかった作品でしたね。
ドラマティックに描かないと映画になりませんから相当脚色はしているでしょうね?スゴい場面続出でとても見応えのあり山岳映画だと思います。

