2008年 10月 24日
「ボーダータウン/報道されない殺人者」

アメリカとの国境の街メキシコ、フアレスで起こった、連続殺人事件を追う社会派クライム・サスペンス。
シカゴの新聞記者ローレルに「アウト・オブ・サイト/1998」「シャル・ウィ・ダンス?/2004」のジェニファー・ロペス。
ローレルの元同僚ディアスに「レジェンド・オブ・ゾロ/2005」「レッスン!/2006」のアントニオ・バンデラス。
少女エバに「メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬/2005」のマヤ・サパタ。
ローレルのボス ジョージに「地獄の目次録/1979」「ディパーテッド/2006」のマーティン・シーン。
エバを保護するテレサに「エンジェル・アイズ/2001」のソニア・ブラガ。
監督、脚本は「フリーダ/2002」の脚本家グレゴリー・ナヴァ。
メキシコの街フアレスは、北米自由貿易協定により急速に進み、拡大してきた外国資本の工場が建ち並んでいる。しかしそこで働く女性たちがレイプの後殺されるという悲惨な事件が後を絶たなかった。シカゴ新聞社で働くローレルはボスのジョージに命じられ現地へと向かう。ローレルはそこで以前同僚だったディアスと再会する。しかし反政府系の新聞社エル・ソロを経営するディアスは事件解決に非協力的だった。そうこうするうち、レイプの後埋められた砂漠から生還した16才の少女エバはエル・ソロに助けを求めてやって来る。エバに会ったローレルは彼女を助けようと誓うのだった...


レイプの後殺され砂漠に埋められる女性たち...それらの家族が棒を突いて遺体を探す姿は非情に痛ましい。
取材の後書き上げたローレルの記事はボスの元に送られ掲載を待つばかり、しかし上からの圧力で掲載にストップがかかるというとんでもない結果に終わる。
なんの罪もない女性たちが殺され、砂漠に埋められるという現実はあまりにも惨い。強者と弱者(金持ちと貧乏人)の落差が強烈なメキシコ社会の現実を改めて知った。
J. Loのこういった作品は珍しい。「ウエディング・プランナー/2001」や「メイド・イン・マンハッタン/2002」のようなロマコメ映画が似合う女優だが、社会派ドラマの彼女も中々イケてる。
とても、とても地味な作品で、J. Loやバンデラスが出演してなきゃDVDスルー映画かな?
日比谷 シャンテ・シネにて...
こういう映画大好きですが、なんと、上映館を探したら全国で数館しか
やってないのですね。残念です。
でも、margotさんのお好みはわたしと似ているので、またおじゃましますね。
この映画はアメリカでは公開されなくてDVDのみとなった曰く付き作品のようです。このような悪質極まる事件が棚あげされて解決されないなんてひどい事だと感じます。
好みが似ているとは嬉しい限りです。また見に来ていただければ幸いです。
好みが合うことは稀ながらたまーにお邪魔しております。(笑)
本当に地味に公開された作品でしたね。
題材も好みだったのですが、やっぱり腰を持ち上げたのはA.バンデラスが
出演していたからかもしれません。
16歳ながら辛い現実を生きなければならないエバが唯一年相応の少女に
見えたのはフアネスの唄う姿にはしゃぐシーンでしたね・・・。
社会派サスペンスって以外に好きなので見応えはありました。
でも私も腰をあげたのはやはりバンデラスが出演していたからですね。途中で死んでしまいましたが...
権力のあるものに弱者は勝てないという辛い事件でですね。
メキシコのアイドル、シンガーに夢中になるエバのあのシーンは、唯一彼女の笑顔が見える素敵なシーンでした。

