「わが教え子、ヒトラー」

a0051234_2233192.jpg「Mein Führer-Die wirklich wahrste Wahrheit über Adolf Hitler」...aka「Mein Führer:The Truly Truest Truth About Adolf Hitler」 2007 ドイツ

自信喪失に陥ったアドルフ・ヒトラーを再生しようと奔走する側近たちの姿を描いたブラック・コメディ。

アドルフ・グリュンバウム教授に「善き人のためのソナタ/2006」のウルリッヒ・ミューエ。
2007年7月に亡くなったウルリッヒ・ミューエの遺作である。
アドルフ・ヒトラーにヘルゲ・シュナイダー。
ヨーゼフ・ゲッベルスにシルヴェスター・グロート。
監督、脚本にダニー・レヴィ。
a0051234_2259401.jpg

1944年12月。宣伝大臣を務めるヨーゼフ・ゲッベルスの手配で強制収容所から連れて来られたユダヤ人のアドルフ・グリュンバウム教授。元俳優の彼は自信喪失に陥ったアドルフ・ヒトラーに演技指導を始める。1945年1月1日、新年の演説のために...
a0051234_22592095.jpg

子供時代、理由もなく父親に打たれ続けたアドルフ。過去のトラウマから、真夜中悪夢に目覚めた彼は独り寝が寂しく、グリュンバウム夫妻のベッドに潜り込み添い寝する。グリュンバウム夫人はこの時とばかりアドルフの上にのしかかり窒息死させようとするが、“お父さん!”やめて!”と寝言をいう始末。
執務室に飼われている“ハイル・ヒトラー”ポーズがお得意のお馬鹿なシェパード。
お風呂に戦艦を浮かべての入浴シーン。
ベルリンが陥落し、瓦礫となった街を必死に隠そうとするゲッベルスを始めとしたヒトラーの取り巻きたち...
笑いネタがそこかしこにはある。大笑いするほどでもないが...シアター中高年が多く、近くにいたojisamaは一人で大笑いしていたけど...
観る前は、もっと、もっとブラック・ユーモア炸裂か!?と期待していた。しかし想像したほどではなく、コレを観た限りではヒトラーはゲッベルスの操り人形のように映り、ヒトラーが悪者でないように見えてしまって非情に困った。
「ヒトラー 〜最期の12日間〜/2004」と比較して観ると面白いかも知れない。
「ヒトラー 〜最期の12日間〜」でヒトラーを演じたブルーノ・ガンツもそっくりだったが、この作品でのヘルゲ・シュナイダーも実に良く似ている。
「善き人のためのソナタ」の時も素晴らしかったが、ウルリッヒ・ミューエは本当に素晴らしい俳優。惜しい人が亡くなったものだ。まだ50代なのに...
ヨーゼフ・ゲッベルスを演じたシルヴェスター・グロートは粋な俳優。
原タイトルの“アドルフ・ヒトラーに関しての本当の、本当の真実”というのはシャレなのか?ユーモアなのか??
渋谷Bunkamuraル・シネマにて...
a0051234_2302678.jpg
a0051234_23159100.jpg

[PR]
by margot2005 | 2008-09-12 23:39 | ドイツ | Comments(8)
Commented by くまんちゅう at 2008-09-16 21:38 x
どうもこんばんは
意外な映画でした、真面目でもなくブラックでもなく
ちょっとシモネタなコメディーだったとは
笑いのツボは結構ありました、
ナチ式敬礼状態で固定したヒムラーの腕に
思わず爆笑してしまったオヤジはおいらです
ミューエさんは上手いですね、本当に惜しい人を亡くしました
Commented by margot2005 at 2008-09-17 01:28
くまんちゅう さん、こんばんは!
なんかブラックなのか?風刺なのか?真面目なのか?良く解らない映画でしたね。
下ねた...そういや...エヴァとのシーンはマジか?と思いましたが...
笑えましたか?私はあんまし笑えなかったです。予告で期待しすぎたかも??
ヒムラーのあの腕は笑えました。俳優は辛かったでしょうね。
Commented by 風情♪ at 2008-09-21 13:10 x
こんにちは♪

ボクはどちらかと言うとmargot2005さんと逆の立場で
あくまで「軽めのコメディ調の至ってシリアスな展開」だと
思っていたんで、ここまでブラックでシニカルな作りにビッ
クリした感じです。
ヒトラーは勿論、ゲッペルスさえ極悪人に見えなかったの
には戸惑っちゃいますよね♪
Commented by margot2005 at 2008-09-21 20:03
風情♪ さん、こんばんは!
>「軽めのコメディ調の至ってシリアスな展開」...
そうですか?私はもっと、もっとブラック・コメディを期待したのですが、あれ以上はマズいのかもですね?
「ヒトラー〜最後の12日間」を今一度見て見ました。
ゲッペルスの描き方があまりにも違うので笑えます。私生活では彼はファミリーマンだったようですわ。
それと、ビトラーに雇われた秘書が、あのゲッペルスとできちゃうタイピストかもですね?
Commented by D at 2008-09-23 22:19 x
この作品、大好きな劇場で上映されるので
観にいこうと思っていた作品です・・
ヒトラー~最後の12日間、観てからのほうがいいのかしら・・・
Commented by margot2005 at 2008-09-24 00:06
Dさん、こんばんは!
公開されたら是非観に行ってくださいまし。
「ヒトラー〜」はつい最近また見てしまいましたが、ヒトラーを始めとして
ゲッペルスなど比較すると面白いかもです。
チャプリンの「独裁者」も見たくなりましたね。
Commented by なな at 2009-06-07 23:52 x
えらく親近感のわくヒトラー像で
確かに側近たちに操られてるように描かれてましたね。
笑っていいのか躊躇しつつも
やっぱり笑ってしまうシーンも満載で
とても面白かったです。

でもウルリッヒ・ミューエさん・・・
見事な演技力だなぁ・・・と
「善き人~」の時にも増して感じました。
ほんと,惜しい人を亡くしたものです。
Commented by margot2005 at 2009-06-09 23:33
ななさん、こんばんは!
いつもコメントありがとう!
大笑いってほどの事もなかったですが、ブラックな笑いは好きなので楽しめました。
他のヒトラーものと比較してみると、容貌は全く一緒なのに行動が違っていて面白いです。
最近では「ワルキューレ」にもヒトラー出てました。
さてさて、ウルリッヒ・ミューエの「善き人〜」は感動ものでしたよね。
<< フランス映画の秘宝...「刑事物語」 フランス映画の秘宝...「肉屋」 >>