2008年 09月 07日
「白い馬/赤い風船」
巷で評判になっているのか?7月の終わりに公開されて以来、今でもシアターにかかっている短編名作2本立て。どちらもカンヌ国際映画祭グランプリ(パルムドール)受賞作品。公開されたら観に行こうと思いながら、他の映画を観ているうち、すっかりこの映画の事を忘れてしまっていたが、やっと観る事が出来た。
観て納得の素敵なフランス、クラッシック映画である。
少年と馬、幼い男の子と風船。それぞれの友情が描かれたファンタジックなストーリーで、ラストは馬と少年、風船と男の子が一体化して素晴らしい!
「白い馬」1953 フランス
「Crin blanc: Le cheval sauvage」...aka「White Mane: The Wild Horse」
監督、脚本はアルベール・ラモリス
漁師の少年ファルコにアラン・エムリイ。
馬飼いの牧童たちに捕われようとしている白い馬を助けた少年ファルコは、白い馬と友だちになり、ラストは海へと向かう感動のストーリー。
ナレーションで物語は進行し、白い馬が疾走する水辺の音や、馬のいななき、そして、風にそよぐ葦...
牧童たちが話すシーンがあるが、台詞など必要ではない。
コレはモノクロ作品。しかしあえてモノクロにしたような気もする。時代的にカラー作品には出来ただろうが、映画の背景は“白い馬”“少年”そして“葦、川&海”。
色付ける必要は何処にもない。
カラーで作られたら違ったイメージの作品になったかも知れない。
フランス南部を流れ、地中海に注ぐローヌ川の三角州カマログ地帯の荒涼とした景色と、白い裸馬にまたがり疾走する少年の姿は目に焼き付く。
原タイトルは“白いたてがみ”。白い馬の目が隠れるくらい長い“白いたてがみ”が印象的。



「赤い風船」1956 フランス
「Le Ballon rouge」...aka「The Red Balloon」
監督、脚本はアルベール・ラモリス。
男の子パスカル役は監督の息子パスカル・ラモリス。


こちらはモンマルトルを舞台に“赤い風船”を見つけた幼い男の子パスカル。彼が風船と戯れる姿を描いた心温まるファンタジー。
パスカルが風船と話す他、台詞はほとんどない。
観ている間、誰もが赤い風船から目が離せない。
SFXも何もない時代に、男の子にまとわりついて離れない、あの赤い風船はどのようにして撮影したのか不思議?
1950年生まれのパスカルは撮影時5、6才で、風船と戯れる彼の表情が抱きしめたくなるくらい可愛い。
シネスイッチ銀座にて...
「赤い風船」はグレイがかった風景に真っ赤な風船が美しく、
「白い馬」はモノクロの中で白い馬の美しさが際立つ・・・
どちらもどのシーンを切り取っても素晴らしいショットとなり得る作品でした。
鑑賞したものの「白い馬」は感想をUPしていませんが、どちらもステキでしたね!
ロードショーのチケット代で30分の短編1本じゃ詐欺ですわね。失礼いたしました。
さて「赤い風船」もとっても素敵でしたが、私は最初に上映された「白い馬」の少年と白い馬の出会いが素晴らしく胸打たれました。ラスト、地中海へと向かった彼らはどうなったのでしょう?
香港では夜遅くても平日映画見れたのですが、東京は広くてなかなかそうはいかないです・・・
短編ながら、さすがカンヌで賞を取っただけの素晴らしい作品ですね。
私は先週観たのですが、今週からシネスイッチは午前のみの上映のようです。
確かにどちも“アート”系で美しい映像に感動しました。
都内には映画館が点在していますが、地下鉄を利用すればどの街のシアターにも行けるので便利かと思えますが如何でしょう?

