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「アウェイ・フロム・ハー 君を想う」

a0051234_20531576.jpg「Away from Her」2006 カナダ
アルツハイマー型認知症と診断された妻を温かく見守る夫の深い愛情を描いた感動のヒューマン・ドラマ。

フィオーナに「ドクトル・ジバゴ/1965」「ダーリング/1965」のジュリー・クリスティー。
フィオーナの夫グラントに「リトル・ランナー/2004」のゴードン・ピンセント。
マリアンに「マグノリアの花たち/1989」「誘惑のアフロディーテ/1995」のオリンピア・デュカキス。
マリアンの夫オーブリーに「マンハッタン/1979」のマイケル・マーフィ。
製作総指揮は「秘密のかけら/2005」のアトム・エゴヤン。
監督、脚本は「死ぬまでにしたい10のこと/2003」のサラ・ポーリー。
原作はアリス・マンローの“The Bear Came Over the Mountain”。
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結婚して44年のグラントとフィオーナは美しい山と湖に囲まれたカナダのとある村に暮らしている。
物忘れがひどく、挙動もおかしくなってきたフィオーナはアルツハイマー型認知症と診断される。自ら施設に入ると言い出したフィオーナを病院へ送り出すグラント。
入所後1ヶ月は面会出来ないと言い渡されたグラントは我慢に、我慢を重ね、1ヶ月後花束を携え施設に向かう。しかし再会した妻フィオーナは、グラントを覚えていないどころか、車椅子の男オーブリーと親しげに振る舞う姿を夫に見せつける。
そして次に訪れた際も、まるでフィオーナはオーブリーの妻か恋人のように見え、グラントは動揺を隠せない。彼は”過去に自分が犯した罪(浮気)を、フィオーナに仕返しされているのではないか?”と自問自答するのだった...
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元大学の教授だったグラントは退職し、フィオーナと田舎で暮らし始める。冬になるとノルディック・スキーに興じ、家では読書三昧。二人は素晴らしい老後を過ごしている。そんな幸せを満喫する夫婦に襲いかかる悲劇は余りにも哀しい。
フィオーナを演じるジュリー・クリスティーは文句無しに素晴らしいが、グラント役のゴードン・ピンセントの哀しげな表情がスゴく良い。
オーブリーの妻役のオリンピア・デュカキスはどんな役を演じてもきらりと光る存在感で、いつまでも素晴らしい女優だ。
60代半ばのジュリー・クリスティーは白髪(ネット等の写真では良く解らないが、スクリーンではバッチリ)でもチャーミング。
この方若い頃と同じ美しさで、シワが増えただけ...なんとも素敵な女優。
身につまされる辛いストーリーだが、少々ユーモアを入れながら、カナダの美しい風景をバックに長年連れ添った夫婦の深い、深い愛を感じる素晴らしい人間ドラマ。
あのラストは実に良かった。
若いサラ・ポーリーがこのようなドラマを作ったなんて驚きである。
ジュリー・クリスティーがオスカー主演女優にノミネートされた秀作。現在、首都圏では銀座でしか公開してなく残念だが、全国展開される模様。
銀座テアトル・シネマにて...
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by margot2005 | 2008-06-06 21:25 | MINI THEATER | Comments(12)
Commented by D at 2008-06-08 23:12 x
お久しぶりです!
これはぜひ観にいこうと思っている作品です!

サラ・ポーリー
先日観た『アメリカ、家族のいる風景』でもさりげない存在感を見せてくれましたが、素敵な女優さんですね♪
Commented by JT at 2008-06-08 23:17 x
こんばんは。
こういう作品が増えてきたのは、世の中が豊かになってきたから?なのでしょうか。
長く添い遂げられない人も沢山いるわけですが、添い遂げられてもそれなりに辛いことがあるものです。
そっか~ジュリー・クリスティーがオスカーにノミネートされた作品なんですね。
「死ぬまでにしたい10のこと」の女優サラ・ポーリーの監督作品と聞いて驚きました。見かけによらず気骨のある女性のようで、大のハリウッド嫌いと知りましたが、ほんと出演作もカナダやヨーロッパ製作の作品が多いんですね。
Commented by claudiacardinal at 2008-06-09 16:17 x
こんにちわ。やっぱりこれ素敵な作品だったのですね。ジュリー・クリスティーが見たくてみよう見ようと思いながら見逃してました。
それにしても最近歳をとった女優さんが素敵ですよね。ジュリー・クリスティーにシャーロット・ランプリングにヘレン・ミレンにと、アメリカ女優はやっぱりこの粋には達しにくいのかしら?
Commented by margot2005 at 2008-06-09 22:47
Dさん、こんばんは!
是非観に行かれて下さいませ!
素敵な作品でしたわ。
「アメリカ、家族のいる風景」も大好きな映画なんですが、サラ・ポーリーはホント素晴らしく、さりげなく存在感示す良い女優ですね。
Commented by margot2005 at 2008-06-09 22:58
JTさん、こんばんは!
成る程。世の中が豊かになって来たから...高齢化社会という要因もあるのでしょうか?
コレを観て、将来幸せな老後を過ごせる夫婦でありたいなぁと私自身切に感じました。
そうです!オスカーはゲットしませんでしたが、ゴールデン・グローブには輝いたようですね。
サラ・ポーリーはカナダ人なのです。私も最初知らなかったのですが...
こだわりのある素晴らしい女優ですね。
これから益々楽しみなサラ・ポーリーです。
機会があればご覧になってくださいまし。お勧めでございますわ。
Commented by margot2005 at 2008-06-09 23:08
CCさん、こんばんは!
見逃されましたか?DVDになったら是非ご覧くださいませ。
ジュリー・クリスティ良いですね。
最近では50、60代の女優が大活躍してますね?
それと、CCさんがあげられた女優って皆英国人ですね。
やはりアメリカンより、ヨーロピアンの方が大人な女性なのでしょうかしら??
Commented by CaeRu_noix at 2008-06-10 00:45
こんばんは。
アトム・エゴヤン好きゆえにサラ・ポーリー好きなのでした。
まだ若いポーリーが撮ったとは信じがたい大人の人生ドラマでしたね。
ジュリー・クリスティとカナダの大自然の美しさに魅せられましたー
Commented by rose_chocolat at 2008-06-11 01:36 x
こんばんは~。
これ観たいのですが、もうちょっとあっちこっちで上映してほしい・・・ 涙
でも頑張って観に行きます(笑
Commented by MACHI at 2008-06-11 08:33 x
サラ・ポーリーは、これを撮影した時27か28でしょうか。子役の時から見ているので、この年齢でこういう作品を監督するなんて、びっくりしました。アカデミー賞がらみですが、地味な作品なので、上映館が少ないんでしょうね。
Commented by margot2005 at 2008-06-12 22:52
CaeRuさん、こんばんは!
カメレスでごめんなさい。
スーパー多忙で疲れております。
アトム・エゴヤンお好きでしたか?サラも彼もカナダ人だと知りました。
カナダ舞台も納得の作品でしたね。
ジュリー・クリスティは素晴らしい女優です。最近では「ネバーランド」のが印象的でしたが...
ジュリーを口説き落としただけあってナイスな配役でしたわ。
Commented by margot2005 at 2008-06-12 23:05
rose_chocolatさん、こんばんは!
テアトル銀座で上映の映画って、なんとなくここでしか上映していないような気もするのですが...
頑張って観に行ってくださいまし。レビューお待ちしておりますわ。
Commented by margot2005 at 2008-06-14 00:43
MACHI さん、こんばんは!
サラ・ポーリーの子供時代の映画って未見ですね。
機会があればみてみたいですわ。
地味な作品で、出演者も地味だと公開も地味になりますね。
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