2008年 03月 13日
「アメリカを売った男」
FBI捜査官が20年にも渡って私利私欲のため、ソ連(ロシア)にアメリカの国家機密漏らすスパイ活動を行っていた衝撃の社会派サスペンス。
“アメリカを売った男”ロバート・ハンセンに「美しき家、わたしのイタリア/2003」「カポーティ/2005」のクリス・クーパー。
ハンセンの元へ送り込まれる新米FBIエリック・オニールに「クラッシュ/2004」のライアン・フィリップ。
エリックの上司ケイト・バロウズに「ライフ・オブ・デビッド・ゲイル/2003」「ルイーズに訪れた恋は.../2004」のローラ・リニー。
新米FBI捜査官エリック(フィリップ)は妻ジュリアナ(カロリン・ダヴァーナス)に出世願望を熱く語る日々。
ある日、彼は上司であるケイト・バロウズ(リニー)に呼び出される。バロウズはエリックに、特別捜査官、ロバート・ハンセン(クーパー)の監視を命じる。しかしバロウズは監視の真の目的をエリックには話さなかった。
ハンセンの部下となり、二人きりの事務所で過ごす事になったエリックは、ハンセンから不審な事(物)を発見する事は出来なく、バロウズに直訴に行く。
そこで彼女はエリックに、ハンセンはスパイであると言う衝撃の事実を告げるのだった...
これぞアメリカ映画!!の素晴らしい作品。
実話が元映画はいずれもストーリーに引き込まれる。この作品の実話(アメリカの政治)って私的には全く知らない話。観る前はどうかな?なんて思っていたが、観始めてどんどん物語に引き込まれて行く。事実を知らない人が観てもとても興味深い映画である。
ただし内容としては、お金のためKGBに情報を売った男ロバート・ハンセンておばかな人間だなぁなんて思ってしまう。逮捕の後は終身刑で、1日、23時間独房で過ごしているとのこと。
俳優たち...クリス・クーパーも良かったけど、新米FBI役のライアン・フィリップが良かったな。
ライアン・フィリップって童顔なので若いイメージがあるのだが、1974生まれなので30越えてる。1作ごとに素敵な俳優になって行く彼に期待したい!
クリス・クーパーはハマりすぎるくらいのハマり役で、この方ホント適役(ただこういった役柄しか受け付けない気もするが...)。
パートナーもいないシングルのFBI捜査官ケイト役のローラ・リニーはお気に入り女優の一人。彼女は男にもてない女が似合う。
いつも渋い「エデンより彼方へ/2002」のデニス・ヘイスバートと、「アポロ13/1995」や「ブレーキ・ダウン/1997」のキャサリーン・クインランも、出番は少ないが、なくてはならない役柄で存在感を示している。
とても、とても見応えのあるポリティカル・サスペンスでお勧め!
スーパー級に単館系公開で残念。
日比谷シャンテにて...
亀レスごめんなさい。
以前ライアン・フィリップの映画って興味なかったのですが、素敵な俳優になって行きますね。