「プライスレス 素敵な恋の見つけ方」

「Hors de prix」...aka「Priceless」　2006 フランス
リッチな男しか相手にしないマドモアゼル、イレーヌが、リッチじゃないがハートのあるホテルマン、ジャンと出会う粋なロマンティック・ラヴ・コメディ。
イレーヌに「ロシアン・ドールズ／2005」「ダ・ヴィンチ・コード／2006」のオドレイ・トトゥ。
イレーヌと出会う冴えないホテルマン、ジャンにガッド・エルマレ。
監督、原案はピエール・サルヴァドーリ。

リッチなojisamaジャック（ヴァーノン・ドブチェフ）と、バスク地方ビアリッツの高級ホテル、オテル・デュ・パレに滞在するイレーヌ（トトゥ）は、バースディだというのに独りぼっち。バーで酔いつぶれているジャックと、やはり酔いつぶれた一人の男を発見する。彼はホテルのウエイター、ジャン（エルマレ）。
ジャンをリッチマンと勘違いしたイレーヌ。酔った勢いで二人はホテルのスイート・ルームで一夜を過ごす。しかし翌朝真実がバレてジャンはイレーヌにさよならされる。
やがて1年の月日が流れ、モンテカルロのオテル・ド・パリで再び二人は出くわすのだった...

とにかくストーリーが面白い！
リッチマンを狙って貢がすイレーヌに対抗（偶然の成り行きからなのだが...）するかのように、ジゴロとなるジャン。この展開がありがちなストーリーを面白可笑しくしている。
ジャンを演じるガッド・エルマレはモロッコ出身のフランスでは有名なコメディアンということだが、彼の映画は初めて観た気がする。
シャネルやセリーヌのドレスを着るオドレィはゴージャスとまではいかないが、とてもチャーミングでさすがファッション王国のマドモアゼル。モナコ、モンテカルロ、ニースでロケされた景色に目が釘付け！
最初に二人が出会う、スペイン国境にあるバスク地方ビアリッツの高級リゾート地に建つ“オテル・デュ・ パレ”と、再び彼らが出くわすモナコの“オテル・ド・パリ”がゴージャス極まる。
ホテルのレストランで、ジャンがメニューを見てあぜんとするシーンがあるが、一品料理の単価が180ユーロ（約28000円）って？？スゴ過ぎ...
美しい景色と、素晴らしいホテル、そしてオドレイ・トトゥのお洒落なワードローブを見ているだけでも堪能出来る映画だが、ストーリーも主演二人も素晴らしく、特にジャンを演じたガッド・エルマレ最高！
フランス産のロマラヴコメはコレでなきゃ！のお勧め一作！

シネ・リーブル池袋