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「潜水服は蝶の夢を見る」

「潜水服は蝶の夢を見る」_a0051234_0235717.jpg「Le Scaphandre et le papillon」...aka「The Diving Bell and the Butterfly」 2007 フランス/USA
原作者であり、主人公のジャン・ドミニクに「キングス&クイーン/2004」「ミュンヘン/2005」のマチュー・アマルリック。
彼の3人の子供たちの母親セリーヌに「フレンチなしあわせのみつけ方/2004」のエマニュエル・セリエ。
言語療法士アンリエットに「みなさん、さようなら/2003」のマリ・ジョゼ・クローズ。
ジャン・ドミニクの自伝をサポートするクロードに「愛されるために、ここにいる/2005」のアンヌ・コンシニ。
担当医ルパージュに「愛されるために、ここにいる/2005」のパトリック・シェネ。
ジャン・ドミニクの父親役にスェーデン出身の名優マックス・フォン・シドー。
監督はアメリカ人のジュリアン・シュナーベル。
プロデューサーはスティーヴン・スピルバーグ作品を多々製作しているキャスリーン・ケネディ。
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ある日、「ELLE」の編集長ジャン・ドミニク・ボビーが脳梗塞に倒れた後昏睡から目覚める。
何が何だか解らないジャン・ドミニク(アマルリック)は、自分が病院にいて、医者たちが話す言葉は聞こえるが、自身は話せない事を知る。やがて彼は身体も動かない事実を知るのだった。しかし動かない身体の中で唯一左の目だけ動かす事が出来た。やがて、病院の言語療法士アンリエット(クローズ)の発案でいやいやながら文章を綴り始めるジャン・ドミニクだった...
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エンド・クレジットが始まり、ラストまで観ないで席を立つ事が多い最近(最終回に観るため...)だが、これは映画に圧倒されてしまって、しばし席を立つ事が出来なかった。
脳梗塞で左目しか動かせないジャン・ドミニクの、左目から見える視野だけを追ってカメラが回る。身体は全く動かないが、彼の脳は完璧に作動していて、想像する事も、過去の出来事を思い返す事も出来る。
中盤前位から、ジャン・ドミニクが想像の世界に思いを馳せるシーンと、彼の過去の映像が描かれ始める。これはもう素晴らしい!!の一言。
この美しいシーンの数々は今年度MY BESTに入れたい作品に値する。
とんでもない難病に侵されたジャン・ドミニク(病院で横たわる&車椅子の姿)。でも、なぜかそれほど暗くもなく、ユーモアを織り交ぜながら、ウイットに富んだフランス映画で素晴らしい!!
“海底2万マイル”風の潜水服に閉じ込められて、身動きが取れないジャン・ドミニクが、一度想像の世界に入ると、そこは花が咲き乱れ蝶が飛ぶ世界...この描き方がとても美しくCool!!
氷山が崩れ落ちて行くスローモーションのショット。後に、同じショットでスローモーションが逆戻りする...あのシーンは主人公の心理を暗示しているのかも知れない。
病院のベッドに横たわる植物人間のジャン・ドミニク。彼をサポートする女性たちの上半身をまるでなめ回すように映される映像は、彼が見つめている映像なのだ。
やはりと言うかさすがと言うのか?植物人間になっても女好きのフランス人(この編集長、父親譲りの女好き)はスゴ過ぎ!
瞬きで文章を綴ったジャン・ドミニクも凄いけど、“E、A、S、R〜”で始まるアルファベットをひたすら発し、書き取った女性たちにも大拍手を送りたい!!
左目だけで演技していたマチューにオスカーあげたい!監督にも!
ちょっと離れた隣にいた男性がエンド・クレジットでウルウル来ていたような気が...これって男性が観ると、自身に置き換えて感動するかも知れない...
シネカノン有楽町2丁目にて...
by margot2005 | 2008-02-13 00:57 | フランス | Comments(17)
Commented by シネトレ at 2008-02-13 16:18 x
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Commented by くまんちゅう at 2008-02-15 22:32 x
男はいくつになっても、植物状態でもスケベな物ですだ
心の声は可笑しかったです「美人が近くに居るのに手も出せないとは」
フランス映画を久しぶりに劇場で見ましたけど、
これは良かったです、しかもチネチッタで見たので
不思議体験のオマケつきでした
Commented by CaeRu_noix at 2008-02-16 02:16
margotさん、こんばんは。
パーフェクトな映画でしたねー。
マチューはもちろん、フランス女優も好みのキャスティングで嬉しく。
監督の奥様は何役だったのでしょう??
あ、思うに、この場合は意識があるから、植物人間とは言わない気がしますー
Commented by margot2005 at 2008-02-16 23:04
くまんちゅうさん、こちらにもこんばんは!
そうですか男はいくつになってもですか...
ジャン・ドミニクの心の声哀しかったですね。
でもあのジャン・ドミニクの心の声が、ストーリーを盛り上げていたようにも思えます。
川崎チネチッタですか?
映画の中でイタリア、ローマ、チネチッタの話が出てましたね。
Commented by claudiacardinal at 2008-02-17 04:16 x
マルゴ嬢、早速観られましたね、この作品。私も早く観に行かなくては!!シュナベルは初めジョニー・デップでこの企画を初めていたそうですが、「パイレーツ・オブ・カリビアン」でスケジュールが合わなかった為マチュー・アマルリックになったそう。でコミュニケーションが主題なので結局仏語になったそうです。この2つの要素がちがってたら、全く違った作品になっていたような気がします。
Commented by margot2005 at 2008-02-18 00:37
CaeRuさん、こんばんは!
そうですね意識はあるので植物人間ではありませんね。
映画の中で、ジャン・ドミニクのことを“vegetable”とか“legume”とか言っていたので...それが脳裏に焼き付いてしまった感じでございますわ。
監督の奥様って??映画に出てたんですか??全くもって知りませんでしたわ。
Commented by margot2005 at 2008-02-18 00:46
claudiaさん、こんばんは!
そちらでも(UKorUSA)でも公開中なのでしょうか??
時間が許せば是非ご覧くださいまし。
コレは今年度のMY BESTに入れたい作品ですわ。マチュー最高でした!!
彼の“007"ワル役も期待したいですね。
日本の新聞に監督のコメントがあり、“これは元々フランス人の映画なので、ジョニーじゃなく、フランス人のマチューがフランス語で演じて良かった。”と言うコメントありましたわ。
ホントこの作品、フランス人がフランス語で演じて良かったと感じますわ。
Commented by j'adorelethe at 2008-02-18 22:22 x
香港でも公開中だったのですが、時間がなくて見ずに帰国してしまいました。東京でもまだ上映中でしょうか・・・

もうすぐ東京上陸予定なのですが、よければ東京でおすすめの映画館を教えていただけませんか?福岡だと3つほどしか単館がないのでわかりやすいのですが、東京の映画館は未知の世界なので!
Commented by margot2005 at 2008-02-19 01:01
j'adorelethe さん、こんばんは!
既に帰国されたのですか?
“Welcome home!”でございます。
さてこの作品上映中であります。
JR有楽町駅前に新しく出来た“ITOSIA”というビルの中に“シネカノン有楽町2丁目”という映画館で公開中です。“BIC CAMERA”もすぐ側にあります。
さてシアターですが http://info.movies.yahoo.co.jp/bin/search?pr=13&pro=theaterで都内のシアターを案内しています。
有楽町、日比谷、銀座はお気に入りのミニシアター映画をたっぷりと上映してくれるので通っております。
都内で一番シアターが多いのは渋谷です。メジャーなものからマイナーなものまでたっぷりと上映していますので一度お出かけくださいまし。
Commented by j'adorelethe at 2008-02-22 12:58 x
情報ありがとうございます☆水曜にでも観に行こうと思います!東京は映画館も多いので楽しみです。そして香港より断然に欧州系映画が多いのがうれしいでーす。
Commented by margot2005 at 2008-02-24 02:04
j'adorelethe さん、こんばんは!
日本はヨーロッパ映画ファンが多いようですね?
さて、毎年開催されるフランス映画祭。
来月の13日〜16日まで、都内では六本木のシネコンで開催されます。ネットでのチケットは殆ど完売のようですが、当日チケットがあるかと思えます。もし時間が許されるなら是非六本木へ!私も今年は数本ネットでチケット取りました。六本木はお洒落なスポットでおすすめでございます。
Commented by claudiacardinal at 2008-03-05 18:14 x
マルゴ殿こんにちわ。やっと見ました、この作品。(それにしても相変わらず精力的に映画見てらっしゃりますね!)ホント、植物人間になっても女性をなめまわすように見ているシーンいくつかありましたけど、こういうのが楽しみの一つというか本能がまだ機能しているんですね。やっぱりフランス人だからかしら?それにしても美しい後味のいい作品でした。
Commented by margot2005 at 2008-03-07 00:36
CCさん、こんばんは!
素晴らしい作品でしたね。
精力的ってほどではないのですが...今年は昨年よりもっと、もっとシアターに行けそうで嬉しいです!(ちょっと家庭内の事情により、夜出かけられる機会が増えました...)
フランス映画だからこその展開でしたよね。だからフランス映画って好きなんです。
テーマが、テーマなのに後味が実に良い作品でしたよね。
主演マチューで良かったと思いますわ。
Commented by Bianca at 2008-03-11 23:43 x
クラウディアさん所から、戻ってきました。まだ見られませんが、興味深く感動的な映画のようですね。全身麻痺、瞬きだけで意思疎通をする話は「モンテ・クリスト伯」にもありましたが、やはり仏の文学です。
Commented by margot2005 at 2008-03-12 23:35
Biancaさん、こんばんは!
この作品は素晴らしいです!
脳梗塞で寝たきりとなった人物がフランス人であったため、暗いテーマながら粋に描けたのではないでしょうか?
ご覧になれれば良いですね。
「モンテ・クリスト伯」にも瞬きだけで...読んではいますが記憶になく残念ですわ。
Commented by kimion20002000 at 2008-08-04 02:32 x
TBありがとう。
メイキャップもしているだろうけど、片目を大きく見開いて、口はへし曲がって、ああいう状態の演技も、たいへんなものでしょうね。
Commented by margot2005 at 2008-08-04 22:46
kimion20002000 こんばんは!
いつもTB&コメントありがとうございます!
そうメイクしてはいるもののマチュー・アマルリックは個性派フランス俳優で大好きですわ。
やはり俳優ってスゴイですね。
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