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今年初の試写会にて...「ヒトラーの贋札」

今年初の試写会にて...「ヒトラーの贋札」_a0051234_2318583.jpg「Die Fälscher」...aka「The Counterfeiters 」 2007 オーストリア/ドイツ
主演のサリー(サイモン・ゾロビッチ)にオーストリア出身のカール・マルコヴィクス。
原作者でもある印刷技師のアドルフ・ブルガーに「青い棘/2004」のアウグスト・ディール。
ナチスの“ベルンハルト作戦”隊長フリードリヒ・ヘルツォークに「厨房で逢いましょう/2006」「イェラ/2007」のデーヴィト・シュトリーゾフ。
監督、脚本はオーストリア出身のステファン・ルツォヴィツキー。
原作はアドルフ・ブルガーの「Die Fälscher/ヒトラーの贋札 悪魔の工房」。
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1945年、大金を携えたサリー(カール・マルコヴィクス)はモンテカルロのオテル・ド・パリにチェック・インする。
カジノに現れテーブルに付いたサリーは自らの過酷な過去に思いを巡らし始める...
1936年のある朝、ユダヤ人である贋札作りの名人サリーはナチスのフリードリヒ・ヘルツォーク(シュトリーゾフ)に連行される。
ザクセンハウゼン強制収容所送りとなったサリーはそこで“ベルンハルト作戦”に加わることになる。それは 第二次世界大戦中、イギリスの経済を混乱に陥れるため精巧な贋ポンド札の製造を計画するナチスの作戦だった。
贋札作りの名人サリーや印刷技師ブルガー(ディール)を始めとした技術に長けたものが集められ、収容所内に設けられた秘密の作業場へ連れて行かれる。そこで彼らは他の収容者とは破格の待遇を受ける事になる。しかしその代償は贋札作りであった。
贋のポンド札が大成功し、隊長のヘルツォークは、次に精巧なる贋のドル紙幣を作れとサリーたちに命じる.
しかしそれはナチスに加担することとなり、ブルガーは贋ドル札を作ってはならないとサリーに詰め寄るのだった...
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この映画は収容所で生き残ったアドルフ・ブルガーが書いた小説に少々味を付けて描いているらしい。
過去に数々の“ホロコーストもの”を観て来たが、それはあくまでも映画やTVで作られた世界であって、この作品も含めきっと現実はもっと、もっと過酷であったであろうかと感じざるを得ない。
この作品でも主人公のサリーがトイレ掃除をしている最中、いきなり入って来た隊員が“そのまま仕事を続けろ!”と言い放ち、“ユダのクソやろう!”というような意味の言葉を発し、彼に放尿するシーンがある。
ユダヤ人がキライで、キライでならなかったヒトラーにならって、ヒトラーの部下たちはユダヤ人を家畜、いやそれ以下、ゴミ同然に扱った事実は余りにも哀しい。
一方で、生き延びようと隊長にへつらうユダヤ人の様も惨めである。
私的にはもうちょっとドラマティックに描いて欲しかった気がするが、実話が元なのでドラマティックというのはいささか不謹慎かも知れない...
「青い棘」で破滅へと向かう多感な青年を演じたお洒落なアウグスト・ディールが、収容所の囚人服に身を包み汚い役もまた似合っている。
隊長フリードリヒ・ヘルツォークを演じたデーヴィト・シュトリーゾフは一度見たら忘れられないBabyfaceなのだが、こういったナチの悪者も似合うなぁ。
サリー役のカール・マルコヴィクスは初めてお目にかかったオーストリア俳優で、適役で存在感あり。
最初のシーンと、最後のシーンにしか女性は出て来ない。ラスト、モンテカルロのビーチでタンゴを踊るシーンはナイス!
邦題の「ヒトラーの〜」は余計な気がするが...原題は英語タイトルと同じく“偽造者”。
1/19より日比谷シャンテで公開される。
九段会館にて...
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Commented by JT at 2008-01-12 13:39
おお!1週早いと思ったら九段会館で試写会ですか~?
しかし、こういう作品をみると(ってまだみてないんですが)戦時中ってなにがあってもおかしくないんだっていうのを実感しますね。
原作者が主人公なんですか・・・つらい体験だと思いますが、
やはりこういう体験をすると、戦争の残酷さを後世にきちんと伝えておかなければと思うんでしょうね。
予告編をみた感じではかなりシビアな内容なんだろうなと思ってましたが、見逃したくない作品です。
Commented by margot2005 at 2008-01-12 20:31
JTさん、こんばんは!
おぉ!で初試写行ってきましたの。
そうですね。戦時中って何があってもおかしくない...狂気の世界でしょうか?
原作者は印刷技師のブルガーなので、戦争が終わった後のサリーの描き方は想像でしょうか?でもそれもとてもgoodでしたわ。
とてもシビアな内容で淡々とストーリーは進んで行きますが、backに流れるオペラがマッチして良かったです。さすがドイツ映画!ですね。
是非ご覧下さいましな。
Commented by D at 2008-01-13 10:17
すっかり遅くなりましたが、あけましておめでとうございます!

レビューを読んで、観たくなりました
昨年は「善き人のためのソナタ」で、またヨーロッパ作品の良さを実感した私です
どうぞ今年もよろしくお願いします
Commented by margot2005 at 2008-01-13 19:36
Dさん、こちらこそ今年もヨロシクでございます!
最近ドイツ映画を観る機会が増えました。
昨年ドイツ映画祭に初めて行って...(1本しか観てないのですが...)これからもドイツ映画観て行きたいと思っています。
「善き人のためのソナタ」は素敵な作品でしたね。
Commented by MACHI at 2008-01-15 10:14
もしかして、同じ日の試写会でしょうか。接近遭遇していたのですね。
最近ドイツ映画も、いい作品が増えてきましたね。
Commented by margot2005 at 2008-01-16 00:23
MACHI さん、こんばんは!
多分同じ日に九段にいたのでしょうかしら??
今年のドイツ映画祭楽しみになりましたわ。
Commented by とらねこ at 2008-01-26 22:46
こんばんは、margotさん。
収容所内の話を描いた作品だったのに、収容所とは一風変わった環境のユダヤ人を描いていて、自分には面白かったです。
Commented by margot2005 at 2008-01-27 20:59
とらねこさん、こんばんは!
収容所は収容所でも彼らの収容された所は快適だったのですね?
ラスト同じユダヤ人から殺されそうになるシーンはなんか辛かったですわ。ドイツ映画には素晴らしい作品が多く、これからも期待したいです!
Commented by JT at 2008-07-20 21:00
コメントさせていただいてから半年後やっと見ることができました。
さすがにアカデミー賞で外国語映画賞を取っただけの事はありました。
サリー役のカール・マルコヴィクスはとても印象にのこる役者ですね。
ただ、ドル札を作る時サボタージュしたという肝心なところがフィクションだと知ってちょっとハテナマークになってしまいましたが・・・
実話をもとにしてる作品の難しいところですよね。
そして、靴の性能を調べるためにひたすら走らされていた囚人もいたなんて、
人間はなんでこんなにひどいことができるのかなと、やるせない気持ちでいっぱいです。
Commented by margot2005 at 2008-07-21 23:56
JTさん、こんばんは!
今年初の試写映画でしたが、最近DVDになる(ならないものはならないけど...)の早いですね?
カール・マルコヴィクスは適役でしたね。とても印象に残る良い俳優だと思います。
靴の性能を調べるためにひたすら靴を履く...辛いですよね?
21世紀の今現在でも繰り返される醜い殺戮...人間てどこまでもひどい事が出来るんなんてとても耐えられないですが、人間だからこそ出来るというのも現実で哀しいことです。
最近ドイツ映画を観る機会が増えましたが、どの作品も見応えがあり、次に観るドイツ映画が楽しみです。
Commented by fizz♪ at 2008-07-24 00:54
margotさん、こんにちは~
ついさっき地震で関東も揺れたと報道されましたが、大丈夫ですか?
怖いです…
ホロコーストものの中では凄惨なシーンも少なくて観やすかったです。
人間はどこまで残酷になれるんでしょうね…戦争ものを観るたびに苦しいです。
本物のブルガー氏はサボタージュしなかったそうですが、サリーはあの後どうしたんでしょう。
さてアウグスト・ディール、もっと映画に出てほしいです♪
Commented by margot2005 at 2008-07-27 19:46
fizz♪さん、いつもコメントありがとうございます!
地震までご心配いただいて...都内は震度3で揺れましたが大丈夫でしたね。
東京にもそのうち大きな地震が来ないかと心配ですね。地震はほんと怖いです。
さて、そうそうコレはホロコーストもの的には残虐なシーンはありませんでしたね。
過去にホロコースト映画は色々と観ていますが、どれもこれも悲惨極まるモノばかりで、しかし本国ドイツが製作だと、やはり悲惨極まる世界では描きたくないのでしょう。
サリーのあの後気になりますね?あの女性と幸せに暮らしていたりして...
アウグスト・ディールの映画は日本ではやはり公開がないですね。
「青い棘」のような映画の役はとても似合うのですが...
by margot2005 | 2008-01-11 23:45 | Comments(12)