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「宮廷料理人ヴァテール」

「宮廷料理人ヴァテール」_a0051234_2113483.jpg「Vatel」2000 フランス/UK
実在した宮廷料理人フランソワ・ヴァテールの三日間を描いた人間ドラマ。
ヴァテールに「隣の女/1982」「あるいは裏切りという名の犬/2004」のジェラール・ドパルデュー。
王妃マリ・テレーズの女官モントージェ夫人に「金色の嘘/2000」のユマ・サーマン。
ローザン公爵に「海の上のピアニスト/1999」のティム・ロス。
ルイ14世に「眺めのいい部屋/1986」のジュリアン・サンズ。
監督は「シティ・オブ・ジョイ/1992」のローランド・ジョフィー。
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1671年、4月10日。フランスの太陽王ルイ14世(サンズ)がコンデ公(ジュリアン・グローヴァー)の居城シャンティイを訪れる。
ルイ14世の寵愛を望むコンデ公は、彼を盛大にもてなすため、接待係(宴会部長)として天才料理人ヴァテール(ドパルデュー)にいっさいの采配を任す。
一緒にやって来たルイの弟フィリップ・ドルレアン(マーレイ・ラクラン・ヤング)や、ローザン公爵(ロス)はヴァテールに辛く当たるが、ただ一人彼に優しい人がいた。それは王妃の女官モントージェ夫人(サーマン)。
ローザン公爵はモントージェ夫人に言寄るが、彼女は聞く耳を持たない。
ヴァテールはモントージェ夫人のため素晴らしいお菓子を作り、カードを添えて彼女に送る。そして、宴会係のヴァテールはルイをもてなすため贅の限りを尽くすのだった...
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パリ北駅から列車で3、40分の距離にあるピカルディ地方にあるお城シャンティイが舞台。
お城はヴェルサイユには適わないが、庭は広〜い!...と書いたがここは未見の地である。一度行ってみたいスポット。
実在の人物フランソワ・ヴァテールを演じたドパルデューは、どのような役を演じても様になる素晴らしい!俳優。
モントージェ夫人役のユマ・サーマンは時代物似合うし、ティム・ロスは相変わらず狡猾な人間役が似合い過ぎ。
ルイ14世役のジュリアン・サンズは、少々お年だが相変わらずハンサム。実際のルイはあのようにハンサムではないが(肖像画を見る限り...)サンズなんとなくルイ役good。
贅を尽くした料理を始めとして、冷蔵庫のない時代に氷の彫刻、そして打ち上げられる数々の花火...贅沢過ぎ...王家だけあんなに贅沢していれば国民はマジで怒ることだろう(フランス革命で処刑されたルイ16世。彼の前の、前の14世の時代に、既に王家の贅沢さが非難されていた)。
フランス/UK合作映画で、舞台はフランスだが台詞は英語。
“Monsieur!”“Madame!”と呼びかける後に英語が続くのがなんか違和感あり。フランス語台詞にして欲しかった。
2000年に劇場公開され、後DVD化されている。
wowowで放映されたので、数年ぶりに見る事が出来た。
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Commented by びあんか at 2007-12-15 12:07 x
ドパルデューはいい俳優ですね。あまりに演技力があるので、人物になりきっており、彼の名前が記憶に残っていない作品が沢山あるのに、調べてみて気づきました。75年の「ジュテーム」はバーキンと絡み、「1900年」「ダントン」「仮面の男」など歴史劇の出演は数知れず、・・・最近、ON DEMANDのビデオで「ヴィドック」を見ましたが、少々ふとりすぎで、健康が危ぶまれました。
Commented by JT at 2007-12-15 15:27 x
こんにちはー
私もWOWOWで見ました。ドパルデューは、ほんと存在感があります。そして、おっしゃるようにユマの顔立ちと体躯はあの宮廷の派手な衣装に負けてませんでしたね!
それにしても、あの饗宴、映画のセットとは言えよく再現?しました。
派手な饗宴の裏で繰り広げられる陰湿な宮廷人の関係にはかなり嫌悪感を感じましたが(笑)
ヴァテールの最後の選択は、アーティスト(ですよね)としての純粋さと完全主義のゆえなのでしょうか?
Commented by margot2005 at 2007-12-15 22:12
びあんかさん、こんばんは!
あれ仮名に変えたのでしょうか??
ドパルデューはたくさんの作品に出演してますね。
シリアスなものも、コメディ・タッチもOKな素晴らしい俳優です!
「ヴィドック」はフランス人が好きな怪奇もので、私的にこういうのは弱いので途中で見るのやめた(DVD)ドパルデュー映画ですね。
もともと貫禄ある身体ですが、どんどん太って行きますよね。大丈夫か肥満??
Commented by margot2005 at 2007-12-15 22:26
JTさん、こんばんは!
これはやはりシアターで観る映画ですね。
シアターで観た時素晴らしい!作品と思ったのですが、TVではあの響宴のスゴさが満足できないですね。
あの時代の王家や貴族の人々って、プライドばかり高くて鼻持ちならない人物が多々集まっていたことでしょう。
ヴァテールの最後の選択ですが、
>アーティストとしての純粋さと完全主義...
それはありでしょうね。
それと、ルイの寵愛を得ようとしたコンデ公に全面的にまかされた宴会を失敗に終わらせてしまう(実際は成功に終わったのですが...)事に対する苦悩もあったのでしょうね?

Commented by D at 2008-01-29 22:35 x
こちらにもTBさせてください♪

ドパルデューも好きな俳優さんです。
存在感パッチリ、彼のフランス語が好きです
この作品はちょっと残念でしたが
どの配役もピッタリで、ラストの切なさが風景の美しさに際立っておりました。
Commented by margot2005 at 2008-01-31 00:55
Dさん、こんばんは!
ドパルデューはどんな役を演じても様になる、今やフランスの名優でしょうか?テノールの彼のフランス語はナイスですわね。
by margot2005 | 2007-12-14 21:24 | Comments(6)