2007年 11月 23日
「太陽が知っている」
アラン・ドロン主演の「太陽がいっぱい/1960」「太陽はひとりぼっ/1962」と続く、これは彼の邦題“太陽シリーズ”の最後の作品のようである。
男の嫉妬から始まる極上のサスペンス・ストーリー。
アラン・ドロンのファンではないが、ヒロインのロミー・シュナイダーが大好きなので、先だってドロンの元妻ナタリーの「個人教授/1968」を観て、元フィアンセ、ロミーの映画が観たくなった。で、やはりDVDをひっぱり出して来た。
ロミー・シュナイダーは1981年に14才の愛息子を事故(この事故のニュースは日本でも報道され見た記憶がある)で亡くした。そして次の年に、薬物中毒により44才で亡くなっている。

南フランスの避暑地で起こる「太陽がいっぱい」そっくりの映画で食傷気味か?と思いながら観たが、中々、これはこれでロマンティックなサスペンスに仕上がっている。
主演アラン・ドロンとプライベートでは、一時期(1959〜1963)婚約をしていた元恋人ロミー・シュナイダーとの共演作品。
他の俳優人には「太陽がいっぱい」でもコンビを組んだモーリス・ロネ。そして、昨今では“エルメスのバーキン・バッグ”としての方が有名なジェーン・バーキン(「ぼくの妻はシャルロット・ゲンズブール/2001」のシャルロットのママ)が出演している。
監督はジャック・ドレー。
サントロッペに近い瀟洒なヴィラで恋人ジャン・ポール(ドロン)とヴァカンスを過ごすマリアンヌ(シュナイダー)。そこに昔の恋人ハリー(ロネ)がティーン・エイジャーの娘ペネロープ(バーキン)を伴ってやってくる。
そしてジャン・ポールとハリーの間に何かが起ころうとしていた...

原題は“プール”。
映画の半分近くのシーンはプールで撮影されている。
ロミー・シュナイダーが素晴らしくセクシーで魅了される。
しかし俳優って割り切って演技する姿に凄まじいものがあるような気がする。
元フィアンセとラヴ・シーンを演じるなんて...
私的にはこの作品はかなりのお気に入りに入る。
「太陽がいっぱい」と同じくモーリス・ロネが殺される役でお気の毒。
2002年フランソワ・オゾンが作った「スイミング・プール」がまた観たくなる。
やはりご覧になってましたか?この映画中々素敵ですよね?
ロミーって、昔、家の犬の名前だったんです。他人とは思えません...多分彼女のファンだった母が付けたような覚えがあります。
ロミーの最愛の息子の事故の報道は世界中に発信されニュースで見ました。屋敷のフェンスを乗り越えようとして起きた悲惨な事故だったように記憶しております。
息子を亡くしたその翌年本人も亡くなったなんて、なんかスゴイ生涯ですね?
機会がありましたら、またご覧くださいまし。
出かけていたもので亀レスお許しくださいまし。
「制服の処女」見てますが...かな〜り記憶の彼方へ行ってる感でありますわ。ボーイッシュなイメージのロミー・シュナイダーが似合っていた覚えがありますね。
そういやアラン・ドロンて、自身が美形なので、パートナーに選ぶ女性はそれほど綺麗ではなく、ボーイッシュなイメージが多いですね?特にミレーユ・ダルクなんかズバリですわ。
>薬物中毒により44才で自らの命を絶っている。
シュナイダーは自殺したわけじゃありませんよ?そんな意思はなかったと思います。
当日の遺書もない(財産をどうするかという遺書は、欧米人はあらかじめ用意してる人が多いので、これとは別)ですしね。
状況からして睡眠薬中毒による心不全というのが、一般的な見方です。
良く見ると自らの命を絶っていると書いてしまっております。
上訂正いたします。薬物の多量摂取により亡くなったようですね。
ご指摘ありがとうございました。
早速の訂正、ありがとうございました。
私もシュナイダーは10本以上は観てると思いますが、「離愁」「夕なぎ」といったフランス恋愛映画は超退屈で、気を付けないと眠ってしまいます。
マイベスト3は「ルードヴィッヒ」「審判」「夏の夜の10時30分」。
芸能の世界では元フィアンセ、元夫と共演なんてことは良くあること。「ダンシング・クイーン」の大ヒットで一世を風靡したスエーデン?出身の
男女4人組アバは夫婦2組のカップルでした。
しかしその後2組とも離婚、ツアーで世界各地を回る彼らをドキュメンタリーで観たことがあります。
シュナイダーは素敵な女優で大好きです。
「離愁」「夕なぎ」は好きな作品ですね。少々退屈かもしれませんが....
マイベストにあげられた「ルードヴィッヒ」「審判」「夏の夜の10時30分」は「ルードヴィッヒ」しか観てないと記憶しております。
やはりセレヴの人々って一般人の理解を超えるものがあるのでしょうね??


