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「フランシスコの二人の息子」

「2 Filhos de Francisco - A História de Zezé di Camargo & Luciano」...aka「Two Sons of Francisco」 ブラジル 2005
貧困と戦いながら、最後には“ゼゼ・ヂ・カマルゴ&ルシアーノ”として成功を納めた兄弟。彼らを成功へと導いた父親フランシスコと家族の愛を描いた、実話に基づく感動の音楽ドラマ。
主演のフランシスコにアンジェロ・アントニオ。
製作、監督、脚本にはブレノ・シウヴェイラ。
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1970年代、ブラジルの田舎町。小作農で生計を立てるフランシスコ(アントニオ)には夢があった。それは息子たちをカントリー・シンガーにすること。
農作物はもちろんの事、家畜まで売り払い楽器を手に入れたフランシスコ。
長男ミロズマル(ダブリオ・モレイラ)にアコーデオンを与え、次男エミヴァル(マルコス・エンヒケ)にはギターを与える。
しかしアコーデオンの演奏方も知らないミロズマル。ある日彼は村の祭りでアコーデオン弾きの演奏を見つめ、次第にその楽器演奏を身に付けて行く。
一方で、借りていた土地の地代を払えなくなったフランシスコは家を手放さねばならない事態となる。住み慣れた家から去ることになり、寂しい表情を見せる愛する妻エレーナ(ジラ・パエス)をせき立てフランシスコは子供たちとバスに乗る。
移り住んだ都会のバス・ターミナルで兄弟は生活費のため路上ライヴを始める。
そして彼らの才能を認めるプロモーターがフランシスコに会いにやって来た...
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“フランシスコの2人の息子”というタイトルだが、実際フランシスコには7人の子供がいた。
今ではスーパー・スター(上写真)の兄弟デュオ“ゼゼ・ヂ・カマルゴ&ルシアーノ”のパパ フランシスコってスッゴイ人だ。
自分自身の人生を賭けてまで息子たちをミュージシアンにしたと言っても過言ではない。
ラストに本物の“ゼゼ・ヂ・カマルゴ&ルシアーノ”のライヴ・シーンが登場。彼らの両親もライヴの舞台に現れる。
ラスト...いや泣ける...もう滅茶泣ける...息子と母親ってシチュエイションには特に弱いので...
映画の中でも“音楽で食べて行くのって厳しい”という台詞があるが、いや解る、解る。
彼らの苦労って並大抵なものではない。
音楽業界の厳しさには凄まじいものがあるのだなぁって感じる作品。
この作品も確か日比谷シャンテで公開されていたと思う。
その際観に行こう、行こうと思いながら行けなくて...いや観たかったシアターで...
Commented by claudiacardinal at 2007-10-21 15:41 x
こんにちわ。ブラジル音楽大好きなんですが、ブラジル・カントリーミュージックは聞いた事がありません。一体どんなリズムなんでしょう、ちょっと想像に欠けますがいい感じなんでしょうね。
ブラジルって、こういう設定強いですよね。題名思い出せませんが、おばさんが駅で手紙の代筆をする話。ペレなんかも似た状況ですよね。(あっこれは映画ではありませんでした)
ブラジルって貧困ですけど、そこから出て来る生命力の強さが感じられますよね。
Commented by MACHI at 2007-10-21 19:15 x
この手の内容の映画には珍しく、夫が試写会についてきたんですよ。
私も泣けました。サントラもすぐ購入いたしました。
Commented by JT at 2007-10-22 00:35 x
なるほどー、こちらも面白そうですね。
CCさん同様、どんな音楽なのか聴いてみたいです。
なんていうか、才能だけでは這い上がれないビジネスの世界
ブラジルでのサクセスストーリーもの、よさそうですね。
なぜだか知らないけどアコーディオンって哀愁をさそうし・・・
margotさんが滅茶泣けたと聞くとなおさら見てみたい。
いや~、みたいリストがいっぱいになってきましたよー
Commented by margot2005 at 2007-10-22 23:44
CCさん、こんばんは!
ブラジルと言えばボサノヴァですよね?ボサノヴァは私も大好きです!
彼らのカントリー・ミュージックって、例えばJ・ロペスの夫マーク・アンソニーとかリッキー・マーティンのサウンドに近いと思います。
中々お洒落で驚きました。
21世紀の今や彼らは国民的シンガーのようですね。

>おばさんが駅で手紙の代筆をする話...って何となく記憶にあるのですが...いや思い出せない...
ペレのように貧困から這い上がって行く逞しさって、日本人にはないでしょうね?まさに生命力それです!
Commented by margot2005 at 2007-10-22 23:45
MACHI さん、こんばんは!
試写でご覧でしたのね。
息子を持つ私は泣けて困りましたわ。
Commented by margot2005 at 2007-10-22 23:55
JTさん、こんばんは!
究極のサクセス・ストーリーかもですね?
今や国民的シンガーの彼らはまだ30代くらいでしょうが?既に波瀾万丈の人生を送って来たように思えます。
音楽の世界もやはり才能だけではダメなんですね?
ひたすら息子たちをシンガーにしようと頑張るお父さんに拍手送りたくなりました。
やはりラティン民族って強いのでしょうか?
彼らのサウンドはとてもお洒落でまた聞いてみたくなりましたね。
リストに是非お加えくださいましな。
by margot2005 | 2007-10-20 23:10 | 中・南米 | Comments(6)