![]() 主演は「S.W.A.T./2003」「ツイステッド/2004」のハリウッド俳優サミュエル・L・ジャクソンと 「隠された記憶/2005」「こわれゆく世界の中で/2006」のフランス女優ジュリエット・ビノシュ。 ジャクソン&ビノシュのミスマッチが素敵なのと、全編、南アフリカでロケされたという景色が素晴らしく美しい! 監督はピアース・ブロスナンの「テーラー・オブ・パナマ/2001」のジョン・ブアーマン。「テーラー・オブ・パナマ」も中々見応えのあるサスペンス・ドラマだ。 ネルソン・マンデラが大統領に就任、後、アパルトヘイトが終焉を迎える1995年の南アフリカ共和国が舞台のヒューマン・ドラマ。 ![]() マンデラ政権下でツツ司教を代表とする真実和解委員会は、アパルトヘイトによる人種差別で虐待を行った白人と、虐待された黒人(家族)の双方から話を聞き、事実を話した白人には恩赦を与えていた。 真実和解委員会主催の公聴会の取材に現れた南アフリカ、ネイティヴの白人ジャーナリスト、アナ(ビノシュ)は3人の息子の母親でもある。 一方でアメリカ、ワシントンポストのジャーナリスト、ラングストン(ジャクソン)はアフリカン・アメリカンの黒人。出会った二人は、互いに伴侶がいるにも関わらず次第に惹かれ合って行く... ![]() 映画の中で、3000万人の黒人に、400万人(正確な数、間違ってるかも??)の白人...我々は、我々で守らなければならないという白人の台詞があるが、現在の南アフリカ共和国は77%の黒人、9.5%の白人、他はその他の人種、とのことなので、やはり圧倒的に黒人の数が多い。 「プルートで朝食を/2005」のアイルランド俳優ブレンダン・グリーソンが人種差別で残虐な役を果たした白人アフリカンを演じて似合っている。 アナの助手ドゥミを演じたメンジ・“イグブス”・ングバネがgood。 フランス人でハリウッド映画にも、UK映画にも多々出演しているジュリエット・ビノシュは、ここでも“黒人を差別してはならない”と教わって育った博愛主義者を素敵に演じている。 彼女はどんな役を演じても様になる素晴らしい女優だ。 道中ラングストンの車がパンクし、アナとドゥミとラングストンの3人が飲みつぶれてホテルの一つのベッドで眠るはめになるシーンや、ドゥミがくわえた煙草をもぎ取って口にくわえるアナ...それらのシーンが、残虐な話や場面を和ます素敵なカットとなって印象に残る。 “イン・マイ・カントリー”といタイトル。アフリカンの白人アナも、先祖がアフリカからアメリカに渡った黒人ラングストンも、どちらもこのタイトルに値する人間なのだと実感する。 なんとなく東京で公開されたような気がしていたが、やはり日本未公開作品。 ![]() ■
[PR]
by margot2005
| 2007-07-24 00:32
| UK
|
Trackback(2)
|
Comments(0)
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。
ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
![]()
タイトル : 映画「イン・マイ・カントリー」
イン・マイ・カントリー 監督 ジョン・ブアマン 出演? サミュエル・L・ジャクソン 、ジュリエット・ビノシュ 、ブレンダン・グリーソン 、メンジ・“イグブス”・ングバネ 2004年 1994年人種差別・隔離政策アパルトヘイトが廃止されると、マンデラ新大統領の... more ![]()
タイトル : イン・マイ・カントリー:映画
今回紹介する映画は、サミュエル・L・ジャクソン主演の作品『イン・マイ・カントリー』です。 まずは映画のストーリーから・・・ 1995年南アフリカ。アパルトヘイトが終わりを告げ、支配する側だった白人が黒人に対して行っていた残虐の限りが明るみに出る。 マンデラ政権下でツツ司教を代表とする真実和解委員会 (TRC) は、残虐を受けた側、行った側の両方から話を聞き、真実を記録すると共に被害者側の痛みを共有し、真実を語った白人には恩赦を与えていた。 白人の南アフリカ人ジャーナリストであるアナ (...... more
|
カテゴリ
全体 REVIEW/フランス1 REVIEW/フランス2 REVIEW/UK REVIEW/イタリア REVIEW/ドイツ REVIEW/ヨーロッパ他 REVIEW/USA1 REVIEW/USA2 REVIEW/USA3 REVIEW/中・南米/アジア UK フランス イタリア ドイツ ヨーロッパ スペイン MINI THEATER USA 中・南米 アジア 映画祭 TRIP 未分類 タグ
USA映画(312)
フランス映画(297) UK映画(176) イタリア映画(128) ドイツ映画(62) USA/UK映画(48) クラシック映画(27) スペイン映画(26) フランス旅行(26) USA/ドイツ映画(19) USA/カナダ映画(18) パリ旅行2013(18) ユアン・マクレガー(18) ウディ・アレン(17) マチュー・アマルリック(17) コリン・ファース(16) マイケル・ファスベンダー(16) カナダ映画(15) ダニエル・ブリュール(15) デンマーク映画(15) 以前の記事
最新のコメント
最新のトラックバック
検索
記事一覧
![]() にほんブログ村 ![]() にほんブログ村 ザ・シークレットマン あなたの旅立ち、綴ります グレイテスト・ショーマン 聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア The beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ シェイプ・オブ・ウォーター 花咲くころ ナチュラルウーマン ウイスキーと2人の花嫁 ロープ 戦場の生命線 ローズの秘密の頁 ダンケルク 4Kレストア版 ドリス・ヴァン・ノッテン ファブリックと花を愛する男 THE PROMISE/君への誓い ベロニカとの記憶 スリー・ビルボード はじめてのおもてなし ルイの9番目の人生 5パーセントの奇跡~嘘から始まる素敵な人生~ パディントン2 女の一生 ヒトラーに屈しなかった国王 ジャコメッティ 最後の肖像 キングスマン ゴールデン・サール ルージュの手紙 ユダヤ人を救った動物園 アントニーナが愛した命 否定と肯定 オリエント急行殺人事件 プラハのモーツァルト 誘惑のマスカレード gifted/ギフテッド 人生はシネマティック! ノクターナル・アニマルズ 女神の見えざる手 はじまりの街 婚約者の友人 ドリーム 愛を綴る女 エタニティ 永遠の花たちへ ダンケルク ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦 少女ファニーと運命の旅 夜明けの祈り ハートストーン ボンジュール、アン 残像 アメリカン・バーニング 歓びのトスカーナ しあわせな人生の選択 ヒトラーへの285枚の葉書 ありがとう、トニ・エルドマン セールスマン フィフティ・シェイズ・ダーカー ザ・ダンサー おとなの恋の測り方 ローマ法王になる日まで 世界にひとつの金メダル キング・アーサー 日々と雲行き 皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ 若き人妻の秘密 オリーブの樹は呼んでいる マフィアは夏にしか殺らない 光をくれた人 アムール、愛の法廷 Viva!公務員/オレはどこへ行く? パーソナル・ショッパー メッセージ スウィート17モンスター フリー・ファイアー マンチェスター・バイ・ザ・シー 僕とカミンスキーの旅 はじまりへの旅 カフェ・ソサエティ どうってことないさ 甘き人生 君が望むものはすべて ピューマ ジュリアの世界 いつだってやめられる-マスタークラス/2017 午後8時の訪問者 美女と野獣 マイ ビューティフル ガーデン T2 トレインスポッティング ストロングマン ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命 LION ライオン 25年目のただいま ムーンライト サラエヴォの銃声 おとなの事情 未来よ こんにちは パッセンジャー 汚れたミルク あるセールスマンの告発 わたしは、ダニエル・ブレイク アサシン クリード 家族の肖像 フレンチ・ラン ラビング 愛という名前のふたり ナイスガイズ! 雨の日は会えない、晴れた日は君を想う 僕と世界の方程式 王様のためのホログラム ラ・ラ・ランド たかが世界の終わり マリアンヌ パリ、恋人たちの影 未来を花束にして ドクター・ストレンジ エリザのために エゴン・シーレ 死と乙女 天使にショパンの歌声を ショコラ~君がいて、僕がいる~ ワイルド わたしの中の獣 アイヒマンを追え!ナチスがもっとも畏れた男 皆さま、ごきげんよう こころに剣士を more 記事ランキング
ブログジャンル
|
ファン申請 |
||
外部サイトRSS追加 |
||