「フランドル」

a0051234_1848516.jpg「Flandres」 2006 フランス 
2007年度フランス映画祭上映作品。
映画の謳い文句は....
“この土地で、あなたを待つ
カンヌ映画祭グランプリ受賞 世界を席巻した愛の寓話”
“赤裸々な人間描写と美しく牧歌的な田園風景が見どころ”
そして、”寓話的ラヴ・ストーリー”と言うコメントもあるが、余りにも赤裸々過ぎて、ジャポネのわたしにはついて行けない作品であった。
監督、脚本はブリュノ・デュモン。主演の俳優たち、バルブにアデライード・ルルー、デメステルにサミュエル・ボワダン。そしてブロンデルにはアンリ・クレテル。
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ベルギー国境にある、雪が舞うフランドルの景色は確かに素晴らしいものがあったが、中東もどきの戦場の場面にはどうコメントして良いのやら?残酷な場面に目を背けてばかり。途中で出ようかと思ったが、いつも映画は最後迄観る人なんで、エンド・クレジットが始まるなり席を後にした。
久方ぶりの、凡人には理解出来ない、狂気とも思えるフランス版戦争ラヴ・ストーリーか?
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フランス最北部に位置するフランドル地方の小さな村。そこに住むデメステル(ボワダン)は農場で麦を育てている。
彼はある日、幼なじみのバルブ(ルルー)に戦場に行くと告げる。
バルブはデメステルと農場でセックスした後、酒場で出会った男ブロンデル(クレテル)にも身を任せる奔放な娘。女友だちブリシェ(ジャン・マリー・ブルヴェール)はそんなバルブを非難するが...
一方で、戦場に居るデメステルとブロンデル。異常なまでの暴力行為が展開され、仲間が殺され、いつ自分たちが殺されるかも解らない恐怖が続く。
フランドルに残ったバルブは妊娠に気がつく。相手は戦場にいるブロンデルであったが、私生児を身ごもった事からバルブは精神に支障を来たし始める。
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この映画での戦場というのはいったい何処なのだろう?と疑問に思う...中東の砂漠っぽい雰囲気もあるが、現実には戦争は行われていない。
'50年代から’60年代にかけてアルジェリア(アルジェリアのフランスからの独立戦争)とフランスの戦争もあったが、この映画は寓話と言う事なので、どこの国でもない架空の話なのだろう。しかし寓話として観るには余りにも残酷で辛い。映画はエンディングのみに救われる。
GW中にも関わらず、シアターはガラガラだった。
渋谷ユーロスペースにて...
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by margot2005 | 2007-04-30 20:27 | フランス | Trackback(10) | Comments(2)
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Commented by シャーロット at 2007-05-19 23:35 x
ぼんそわ~。
見終わった直後はとてもウツな気分でしたが、今はもっとそこから一歩抜き出た感じです。私にとっては寓話という感じでもなくて、もっと精神世界の触れて欲しくない部分というか陰部というか。
余計なものがそぎ落とされてしまったもの、素っ裸を見てる感覚がちょっとイタイ・・・というちょっと嫌~な気分どっぷりこでした。でも、嫌悪感は不思議となかったのですがね~。ちょっとわかりにくいところがたくさんあって不可解な作品ですが、個人的にはとても見ごたえはありました。
Commented by margot2005 at 2007-05-20 20:09
シャーロットさん、ヴォンソワぁでございます!
私的にはとても寓話として観ることはできませんでしたが、なんとなく観終わって時間がたったので、フランドルのあの美しい映像のみが脳裏に残った感じです。日にちが経って、観ている最中の嫌悪感もぬぐい去られましたね。
あの監督は素人を映画に起用するようですが、彼らの演技は賞賛に値しますね。
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