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「約束の旅路」

ちまたではフランス映画祭開催中。団長として来日したカトリーヌ・ドヌーヴは10年ぶりの日本とか...そういや10年前に来日したドヌーヴ...なんとなく覚えが...時差ぼけのサングラス姿。そのサングラスを失礼にも“外してサングラス!”とのたまった記者に憤慨したドヌーヴの記事読んだ記憶あり...あれから10年たったのか...
六本木のレッド・カーペットの熱狂的なファンに驚いたらしい...“21世紀になってもわたしのファンて日本にいるんだわ”なんて思っていたかも知れないカトリーヌ・ドヌーヴ。
昨年は台場と六本木に3回通った。とにかく台場のシアターはガラガラだった。
さすが今年は台場開催は極端に少なくなった(“ゆりかもめ”は昨年問題ありで...なにせ台場は孤島だから...)。
しかし、上映される映画は殆どが配給付きで、オープニングのドヌーヴ主演映画は、既にbunkamuraで予告を観た。
てなことで、忙しくて六本木に行く時間もないので今年のフランス映画祭はパスすることにした。どうせそのうち銀座か渋谷のシアターにかかるので焦って観に行く事もないし...

「約束の旅路」_a0051234_23422949.jpg「Va, vis et deviens」...aka「Go,see,and become」2005 フランス/ベルギー/イスラエル/イタリア
2005年度のフランス映画祭(横浜)上映作品
セザール賞(2005)オリジナル脚本賞受賞(ラデュ・ミヘイレアニュ)作品。
アフリカ、スーダンからイスラエルへ単身渡った9才の少年。彼は人種差別や宗教問題に翻弄されながら強く逞しく生き、祖国で母との再開を果たす。とにかく素晴らしい!ヒューマン・ドラマ。
例によって平和ボケの日本人には理解の枠を超えた内容であるが、感動に心打たれる作品。今年度私的トップ10に是が非でも入れたい作品。
上映館の神保町/岩波ホール...前回観た映画(午前上映)の際は満員で、今回もか??と思いながら観に行ったが、最終回(17:50〜)は混雑しないと言う事が判明した。岩波ホールへ行かれる方は最終回が狙い目!
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製作、監督、原案、脚本はルーマニア出身のラデュ・ミヘイレアニュ。
義母ヤエルにイスラエル人女優のヤエル・アベカシス。義父ヨラムに「あるいは裏切りという名の犬/2004」のフランス人俳優ロシュディ・ゼム。
主人公シュロモ役はモシェ・アガザイ、モシェ・アベベ、シラク・M・サバハ、それぞれが幼年期、少年期、青年期を演じている。
アベベとサバハは名前でも解るようにエチオピア出身。

1984年、イスラエルが起こした”モーセ作戦”。それはユダヤ教徒のエチオピア人であればイスラエルに入国出来ると言う事実。
エチオピアから逃げるように、スーダン難民キャンプにたどり着いたキリスト教徒の母子。
母は息子にユダヤ教徒のふりをしてイスラエルに行けと命じる。
内戦により夫は亡くなり、幼い娘は飢餓で命を落とし、そして長男も、たった一杯の水が原因で殺害されていた。
残るこの息子をなんとしても生かしたい!母の思いは強かった。
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”男は泣いてはいけない!行け!生きろ!生まれ変われ!”と断腸のおもいで息子を突き放す母。イスラエルの難民キャンプに収容され、シュロモ(アガザイ)と言うユダヤの名前をつけられた少年は、同じ年代の子供たちと馴染めす、施設から脱走する異端児だった。
ある日フランス系イスラエル人のヨラム(ゼム)、ヤエル(アベカシス)夫婦に引き取られる。彼らには既に二人の子供がいた。新しい家族に馴染めないシュロモだったが、養母ヤエルはシュロモを我が子と思い、愛そうと懸命になる。
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スーダンの難民キャンプ...泣きそうになる息子を突き放す母親は死に値するくらい辛かっただろうと思う。その時、母親は息子とは今生の別れだと感じていただろうから...
イスラエルの難民キャンプで靴下を履くシーンが登場する。今迄裸足で育ったシュロモにとって、靴下は初めての体験だった。
学校の帰り道、木陰で、そっと靴下と靴を脱ぎ、裸足で歩きだすシュロモ...素足で大地を踏みしめてみたかったのだろうか...どのシーンもジーンと来る。
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ラスト・シーン...やはり彼は靴を脱いだ。靴を脱いで母の元へ駆け寄る。あのシーンは今迄観た映画の中でも最高に感動を誘う素晴らしいラストだった。
シュロモを演じた俳優は皆素晴らしく、少年期役が映像的に少なく印象に薄いが、幼いシュロモを演じたモシェ・アガザイは滅茶可愛く、青年期を演じたシラク・M・サバハがゴージャスこの上ない!!
スクリーンから流れる聞き慣れないAmharic(エチオピア、イスラエルで使われている言語)、ヘブライ語。そこへフランス語が混ざる。少々気分が優れない日だったので、途中で何度も挫折しそうになって席を立とうと思ったが我慢した。我慢のかいあってラストは素晴らしい感動に包まれた。途中で帰っていたらきっと後悔したことだろう。
この作品は平和ボケしている愛する我が息子に是非観てもらいたい...
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Commented by Bianca at 2007-03-20 23:16
第二次大戦の時は、ユダヤ人がそうでない振りをして、逃げ延びたといいますが、今ではキリスト教徒がユダヤ教徒の振りをして生き延びるのですね。
Commented by margot2005 at 2007-03-22 00:12
Biancaさん、宗教は信じないものにとって理解しがたいしろものでございます。
でもそんなことは超越して、この作品は“母子愛の物語”として観ましたので素晴らしかったですわ。
Commented by CaeRu_noix at 2007-03-23 11:44
ぼんじゅーる。
見ごたえのある感動作でした。
多くの方に観ていただきたいですよねー。
私は一昨年のフランス映画祭で観たのですが、もう一度見たいです。(岩波なのがネック・・・)
margotさんは今年は映画祭は行かれなかったのですか?
Commented by MACHI at 2007-03-23 15:11
岩波ホールはレディースデイがないので、パスすることが多いのですが、試写会で見られてよかったです。
平和のありがたさを痛感します。
Commented by margot2005 at 2007-03-26 01:39
CaeRuさん、ヴォンソワでございます!
ほんと多くの人に観てもらいたいですね。4月中旬迄上映のようです。
もう一度観たい...わかります。私も今一度観たいなと感じておりますもの。
岩波は家からは近いので、今後も観たい映画が架かるのが楽しみです。
フランス映画祭、配給付きが多いのを見て、何となく行く気が失せました。
チケット購入次期にバタバタしていたのも原因ですが...
Commented by margot2005 at 2007-03-26 01:44
MACHI さん、こんばんは!
レディースディは元々行けない人なんで関係ありませんが、岩波は他のシアターと比べて割引率が低いですね。
でもこういった素晴らしい映画だと通常料金以上払っても構わないなんて思いますわ。
多くの平和ボケの日本人に観てもらいたいと思いますが...
Commented by シャーロット at 2007-04-14 17:16
こちらにもお邪魔します。
私には今年一番かもです。感動作でしたね。
靴を脱いで歩くラストには涙腺を壊されまくりでした;;
またお母さんの喜びの声にはなんとも言えず感無量。
Commented by margot2005 at 2007-04-15 22:54
シャーロットさん、こちらにも書き込みありがとうございます!
そうです!わたしも今年度一番に入るかもです。
靴のシーン、それを見守る養母...素敵なシーンでしたね。
同じ息子を持つ母として何度もジーンと来ました。
ラストは感無量でしたわ。
Commented by カオリ at 2007-05-24 11:26
こんにちは!
私も、シュロモを演じた役者たちが素晴らしいと思いました。
少年シュロモの葛藤や苦悩と言う微妙なところも、凄く伝わってきました。
Commented by margot2005 at 2007-05-26 20:32
カオリ さん、こんばんは!
それぞれのシュロモ素晴らしかったですね!
映画って観に行って...いやこれってDVDでも良かったなんて思うとがっくり来ますが...良かったシアターに観に行って...と観終わって感じる映画は満足感があって幸せな気分になれます。コレは正にその映画ですね。
Commented by JT at 2008-04-29 22:37
昔の記事にすみません。
最近はDVD三昧なもので(汗)
いやーイスラエルって、外側でも内側でも色々問題の多い国なんですね。
せっかく希望をもって身を削って移民となっても、なんとも理想からは外れた聖地のようで、人間の愚かしさをつくづく実感させられましたし、
フィクションとはいえ、いろんなことを考えさせられる作品でした。
Commented by margot2005 at 2008-05-01 00:54
JTさん、こちらにもコメントありがとうございます!
汗(字が違いますが...)らないで、また時間のある折にシアターへ足を運んで下さいましな。
イスラエルってどんな国なのでしょうね?興味ありますが、多分その国を訪問するのは個人では難しそうですね。行ってみたい国ですが...
さてホントに考えさせられる作品でしたね。裸足になったラストは泣けました。
by margot2005 | 2007-03-19 00:20 | Comments(12)