「マリー・アントワネット」

a0051234_17363485.jpg「Marie Antoinette」2006 USA/日本/フランス
ソフィア・コッポラ「ラスト・イン・トランスレーション/2003」監督、脚本による“マリー・アントワネット”物語。
主演のフランス王妃マリー・アントワネットにキルスティン・ダンスト「エリザベスタウン/2005」。ルイ16世に「奥様は魔女/2005」のジェイソン・シュワルツマン。シュワルツマンの母は“ロッキー・シリーズ”のタリア・シャイアーで、彼はソフィアの従兄弟にあたるそう。
マリーの母マリア・テレジア役に、確か大昔シンガーだったマリアンヌ・フェイスフル。
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1770年、14才で政略結婚の餌食となったオーストリアの皇女マリー(ダンスト)は、フランスの皇太子ルイ・オーギュスト(シュワルツマン)に嫁いで行く。母テレジア(フェイスフル)と涙ながらに別れ、馬車でオーストリアとフランス国境の地にたどり着く。そこで、今まで着ていたもの全てを脱がされ、下着から全てフランスのものにすげ変えられる。そしてオーストリアの侍女に別れを告げさせられ、可愛がっていた犬まで奪われてしまう。哀しみをこらえたマリーを出迎えてくれたのは皇太子の祖父ルイ15世(リップ・トーン)であった。
ヴェルサイユではルイとの結婚式が待っていた。華やかな式の後初夜を迎える二人。マリー・アントワネットはフランス、ブルボン王朝の後継者を生むためこの地にやって来たのであった。
しかし夫ルイはマリーを抱こうとせず、月日は経過して行く。マリーの母親テレジアは二人の間に子供が出来ないことに心配をつのらせながら亡くなって行く。
その後アントワネットは女の子を出産し、数年後次期ルイ王朝の主となる男の子を産み落とす。
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フランス革命の発端となったヴェルサイユに、日々の糧を求め押し寄せる民衆。“パリへ!”と叫ぶ民衆に追われるように、ヴェルサイユからパリ、チュイルリー宮殿に向かうルイとアントワネット。アントワネットが馬車の中で、これが見納めとヴェルサイユの庭に別れを告げるシーンで映画はエンディングとなる。
この後、マリー・アントワネットは家族とチュイルリーでしばし静かな生活を送るが、国民の怒りが“フランス革命”へと発展する。そこでアントワネットはフェンルセン伯爵の助けを借り、兄レオポルド2世の国オーストリアへ行こうと家族でパリを脱出する。しかし彼らはヴァレンヌで捕まってしまいパリへと戻される。その後、アントワネットは裁判の後タンルプ塔、コンシェルジュリーに収容され断頭台で処刑される。
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アントワネットの有名な肖像画...青いドレスで薔薇を持ったアレ。これはヴェルサイユ宮殿のお土産物屋でも、シャルル・ド・ゴール空港でも買える。ポスト・カードのみならず、マグネットにまでなっている。この肖像画が映画に登場する。モチ顔はキルスティン。顔全然似てないのだが...ソフィア・コッポラがアントワネット役はキルスティンしかいないとか言ったそうな...いや全然似てないのだが、なんとなくアントワネット役はキルスティンと思ってしまう。
冒頭、普段なら世界中の観光客であふれかえるヴェルサイユの玄関にアントワネットが馬車で降り立つ...観光客は何処に追いやったの?と言うくらい映画の世界になっていてスゴイ!
あの素晴らしいフランス式庭園も、今修復中の“鏡の間”も撮影に使われていて素晴らしい景観が堪能出来る。
映画ではアントワネットの生涯をどこまで描くのかとっても興味があり、楽しみであった。マリー・アントワネットについてはフランス旅行した際、アントワネットゆかりの地をお登りしてみた。この映画のため全面協力したという“シャトー・デ・ヴェルサイユ”は端から、端まで見て回り、世界中から人々が見に来るに値するスッゴイ!とこだなぁ!と感嘆の声をあげた覚えがある。
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“マリー・アントワネット”本はいろいろと読んだが、一番面白かったのはフランスに詳しい遠藤周作が書いた”王妃マリー・アントワネット”おすすめである。
この映画はマリー・アントワネットの歴史(生涯)ではなく、彼女の華やかな宮廷生活を描いた作品。賛否両論あろうかと思えるが、ソフィア・コッポラが作った” マリー・アントワネット”映画で、私的には素敵な作品であった。
ほんの数シーンにしか登場しない、マリーの愛人フェルゼン伯爵役のジェイミー・ドーナン。彼は元カルヴァン・クラインのモデルで、ソフィアが発掘したゴージャスなお方。短毛のIMDb写真はあまりにも落差があって見たくない。
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by margot2005 | 2007-01-21 18:36 | USA | Comments(20)
Commented by 紫の上 at 2007-01-22 00:16 x
見る前はソフィアが「マリー・アントワネット」を。興味津々!
キルステインがアントワネットを??と思ったけど、いやぁ~、新しいアントワネット像が描かれていましたねっ!今までは彼女は高貴な手の届かない存在的だったけど、今回はテンエイジャーの普通の子に通じるアントワネットでした。で、キルステインが生き生きと可愛く演じていて、とっても魅力的でしたね~。
margotさんはベルサイユで彼女の肖像画をご覧になったのですねぇ~。実は私も昨年にウィーンに行ったときに、シェーンブル宮殿でアントワネットと彼女の母親マリア・テレジアの肖像画を見てきました。マリーは可愛かったです!
で、シェーンブル宮殿の中を見学して、ため息をついていたけど、この映画を見るとベルサイユが更にゴージャスで、私もベルサイユに行きたくなりましたが、その場に立ったら、きっと余りにも感激して卒倒しそうです。笑。
そうそう、フェルゼン伯爵の俳優さんモデルだったのですか?
もう、素敵!!!
あ、それから、ルイ16世役のシュワルツマンって、スタンリー・トッツチを若くしたような感じがしました。似ていませんか?
Commented by mako at 2007-01-22 09:33 x
おはようございます TBコメントありがとうございました。
撮影時にベルサイユ宮殿は改修工事中で観光客は入れてなかったと何かで読みました。それくらいの時でないとあんな人払いはできないですよね。
わたしがベルサイユ観光に出かけたときは真冬だったんですけれど、観光客も相当少なくめちゃくちゃ寒かった記憶があります。でもちょうど降ったばかりの雪が一面に積もっていてかなりきれいでした。高台からあの庭園見てると自然と「あーい、それはー切なく~」とかでてきちゃって頭の中でいろいろ妄想するのも楽しかった思い出です。
Commented by CaeRu_noix at 2007-01-22 11:54
ぼんじゅー。
いつもはフランスの物語が英語劇なのが許せない私ですが、こういう大胆な演出には嬉しくなってしまいました。
ヴェルサイユ宮殿の撮影は休館日?の月曜にとりおこなったそうですね。
観光客は入れない場所でも撮影されたなんてステキすぎー。
Commented by シャーロット at 2007-01-22 13:05 x
こんにちは。
遠藤周作せんせのお話読みましたー。
べるばらと宝塚とはかなり別物で、結構史実に近いのかな?とは思いました。それぞれ面白さはありますが、この映画もとても気に入りましたよ~。
お散歩シーンとか自然の中を撮ってるカメラ目線がとても優しくて好きです。
フェルゼン役のおにいさん、IMDb見ちゃった。笑
Commented by margot2005 at 2007-01-24 00:43
紫の上さん、シェーンブル宮殿行かれたんですよね!ウイーンやドイツのお城回りしてみたいです!ドイツのお城は歴史が浅いのでそれほど期待はしてませんが、オーストリア、ウイーンのお城は一見の価値ありそうですね。
マリア・テレジアと言う方はスゴイ女性だったらしくて、彼女が住んだお城は見てみたいなと思っています。
ヴェルサイユはロアールのお城と共に、昔から夢に描いていた場所なので夢が叶いました。あこはホントおすすめでございます。
キルスティンがアントワネット??と感じますが、ソフィアが彼女しかいないと思ったように、他に誰が?と思いました。特に若い頃のマリーは...
スタンリー・トッツチを若くしたって...似てましたよね。同感、同感です。
ヴェルサイユに行かれるなら“鏡の間”の修復が終わってからが良いかと思いますわよ。
Commented by margot2005 at 2007-01-24 21:28
makoさんこちらこそありがとうございました!
ヴェルサイユの改修は鏡の間だけかと思ってましたが...まぁいづれにしろアコを借り切るなんてすっごいことですよね。コッポラ・ファミリーさすがでございますわ。2年くらい前でしょうか?異常気象でヴェルサイユが雪に埋もれた映像を見ましたが、埋もれたんじゃどうしようもありませんが、少し雪が降れば風情あるでしょうね。
宮殿は人だらけの次期にしか行ってないので、妄想は無理ですが、人がいなきゃアコやロワールのお城は妄想にうってつけの場所でございますわ。
Commented by margot2005 at 2007-01-24 21:42
CaeRuさん、こんばんは!
フランス語と英語がチャンポンで少々変でしたが、ソフィアの世界でよろしいのじゃないのと許してしまいましたわ。
そういや休館日もありますしね。一般人オフ・リミットの王家の教会も撮影に使われたのでしょうかしらね?いやホント凄すぎです。
musicも良かったですわ!!
Commented by margot2005 at 2007-01-24 22:00
シャーロットさん、こんばんは!
遠藤アントワネットお読みなんですね。かなり前に書かれた小説のようですが、さすがおフランスに詳しい遠藤先生でしたわ。
べる薔薇に登用する”オスカル”は実在の人物ではありませんのでね。でも池田さんのベル薔薇も機会があれば読んでみたいといつも思っておりますの。漫画だから早く読めそうだし...
ソフィア・コッポラの目線て優しくて綺麗ですよね。大好きな監督です。もっともっと映画作ってほしいですね。元モデルの彼はやはりロン毛ですよね?
Commented by sainsburys_UK at 2007-01-27 09:44
chocolateです。

私実はマリー・アントワネットのことはよく知らないんですけど、
marogotさんのレビューのおかげで色々わかりました。
なんかかわいそうな人だったんですね。

私は今回はガーリームービーとして楽しみました。
王妃様だって14歳の女の子♪って感じで。

私もベルサイユ行ったことがあるので、そういう意味でも楽しかったですねん。

TBさせて頂きました。
Commented by Ken at 2007-01-28 13:26 x
margot2005さん、こんにちは!
全然似ていないキルスティン・ダンストをマリー・アントワネット役に持ってきてしまう、というのはハナっから史実を描くつもりが無いことをキッパリ宣言しているようで気持ちよかったです。
綺麗なんだかそうじゃないんだかよく分からない女優さんですが、隣の女の子風の佇まいが少なくともこの作品にはピッタリだったですよね。


Commented by margot2005 at 2007-01-28 20:10
chocolateさん、こんばんは!
trackbackありがとう!こちらからも送らせていただきました。
この映画はソフィアのアントワネット物語で中々素敵でしたね。
ヴェルサイユでロケされただけあって映像的にはとっても見応えありましたわ。
14才で知らない国に嫁いで、18才で王妃になったマリーのプレッシャーってスゴイものだったのでしょうね?
またヴェルサイユに行けるとい良いですね?お互いに...
Commented by margot2005 at 2007-01-28 20:26
Kenさん、こんばんは!
全然似てないキルスティン・ダンストはソフィアの策略だったかも知れませんんね...これが当たったように思えます実に...
それと、キルスティンってその辺にいそうな女の子って感じで良かったかも知れませんね?監督ソフィアにとって...
「インアタビュー・ウイズ・ヴァンパイア−」の頃とちっとも顔変わってないのが驚きですが...
Commented by nyanco at 2007-01-30 19:16 x
margot2005さん、こんばんは。
早速、来てくださってありがとうございました。
コメントにTBもありがとうございます!
この映画賛否両論ありそうですが、私はソフィアのアントワネットの描き方はなかなか好きです。キルスティンは意外とハマり役だったかも。^^

私たち夫婦は長野在住なので、ミニシアター系の映画は上映館が少なく、名古屋まで高速飛ばして観に行ってます。。^^;
「ダニエラという女」ももうご覧になったのですね!いいなぁ。
もうすぐ名古屋で公開なので観てこようかと思ってます。
margot2005さんのブログは観たい映画の好みがとてもよく似ているので、またちょくちょく遊びに行かせてください。
これからもよろしくお願いします!
Commented by margot2005 at 2007-01-31 01:31
nyancoさん、こんばんは!
この作品はソフィアのアントワネットとして観れば素晴らしい映画だったと感じます。アントワネットを深く掘り下げないであぁいった雰囲気で描いたのもソフィアならでしょうか?素敵な作品ですホント...

こちらこそありがとうございます!観ている映画が一致していてこちらも嬉しいですわ。これからもいっぱいヨーロパ映画、ミニシアター映画語って行きたいですね。
東京に住んでいると、好むと、好まざるに関わらず公開される映画はなんでも観ることが出来るので幸せなんですが、私自身映画を観る時間を取るのが少々厳しい昨今でございます。時間の許す限りシアターに足を運びたい衝動が、ブロガーになって以来激しく迫ってきておりまして困っております。
こちらこそこれからもヨロシクお願いいたしますね。
「ダニエラという女」ご覧になられたら感想聞かせてくださいましね。
Commented by Bianca at 2007-02-01 23:38 x
margot2005さん、コメントとTBありがとうございます。こちらからもお返しを。ついに私も見てしまいました。ギロチンのシーンを期待している、血に飢えた人々は、最後ガッカリしたかもしれませんが、私は、あの終り方、ナカナカいいと思いました。
Commented by ラクサナ at 2007-02-02 00:24 x
王妃、ご無沙汰致しております。
この作品は、私も本当に観て満足の一品でした。
あ~私もヴェルサイユと共にあったマリー・アントワネットということで、ラストの引き際も素敵だと思いました。
それゆえにフェルゼン伯爵もいいとこ無しな気はいたしましたが・・・
ん~フェルゼン役の彼はモデル出身でしたか・・!
何かソフィアの作品の男たちはどれも、まだまだ坊やの域だったり、中年だけど・・・やっぱり坊やかな?だったりと、(^^;お嬢ソフィアの男を見る目線を感じる気がいたしますね。(笑)
しかし、王妃の画像はどれも素敵で、初めて目にするものが多い気がしますね。(ため息)
ひゃ~他にも懐かしいおフランス映画がイッパイ!
ロムさせて頂くのが楽しみです♪


Commented by margot2005 at 2007-02-02 23:41
ラクサナさん、こんばんは!おひさしぶりでございます。ロムしていただいていたなんて嬉しいですわ。おフランスのwebからゲットして来ました写真お気に召していただいてうれしゅうございますわ。
映画のラスト良かったですね。アントワネット物語、あこで切ったのは正解だったと思いますね。
フェルゼンの出番も、あこで切ったのですから仕方ないでしょう。ヴェルサイユを脱出してから、フェルセンとアントワネットは益々密接になって行ったのですし、最後の逃亡もフェルセン無しには語れませんし...
ソフィアはやはり若い男スキでしょうかしら??
彼女なら望めば世界中のどんな男でも手中に出来るでしょうね...羨まし過ぎでございます!
Commented by margot2005 at 2007-02-02 23:47
Biancaさん、こんばんは!
ギロチンのシーン期待されましたのね?私も最初は哀れな最後のマリーの姿迄描くのかな???なんて想像してましたが...いやいやあれでgoodでしたわね。
Commented by amamori120 at 2007-10-07 23:53
実は甘党でして、この映画でもスゥイーツが気になって・・・
Commented by margot2005 at 2007-10-08 19:46
amamori120さん、実は辛党のわたくしでございます。
ビール大好きで、あの苦みというのか、あの味が...なのでスゥイーツはダメなんです。
特にコレに登場するマカロンは苦手です...悪しからず...
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