2007年 01月 20日
「女は女である」
「Une femme est une femme」...aka「A woman is a woman」1961 フランス/イタリア1961年度ベルリン国際映画祭銀熊賞(ジャン・リュック・ゴダール)・主演女優賞(アンナ・カリーナ)受賞
主演の“女”アンジェラにアンナ・カリーナ。
アンジェラの恋人エミールにジャン・クロード・ブリアリ。
エミールの友人アルフレドにジャン・ポール・ベルモンド「パリの確率/1999」。
監督はジャン・リュック・ゴダール。
音楽はミッシェル・ルグラン。

恋人エミールと同居中のダンサー、アンジェラ(カリーナ)は子供が欲しくてたまらない。エミール(ブリアリ)は子供はまだ早いと言う。しかし余りの子供欲しさに、ある日アンジェラはエミールの友人アルフレド(ベルモンド)とベッドインしたと告白する。
なんとも奇想天外なミュージカル風コメディ映画である。これは観て初めて楽しめる映画ではなかろうか?映像と音楽が、妙にマッチして素敵である。
映画の中、ゴダールが作った「勝手にしやがれ/1960、気狂いピエロ/1965」に主演のベルモンドが、”家に帰って「勝手にしやがれ」を観る”と言うシーン。
もう一つは、フランソワ・トリュフォーが作ったジャンヌ・モロー主演映画「突然炎のごとく/1961」に出て来る男二人(これは原題となっている)ジュールとジム。この二人“ジュールとジムは?”なんてベルモンド演じるアルフレドがバーの女客演じるジャンヌ・モローに話しかけるシーン。
「勝手にしやがれ」は自身の作品宣伝であるが、「突然炎のごとく」はヌーヴェル・ヴァーグ仲間トリュフォーへのリップ・サービスかも知れない。

主演のアンナ・カリーナは「シャレード/2002」や、「ぼくセザール 10歳半 1m39cm」で21世紀の今でも銀幕に登場している。
ジャン・クロード・ブリアリは余りにもいっぱいの映画に出演しているが、フランソワーズ・サガンの戯曲「スエーデンの城/1962」、ロジェ・バディム監督の「輪舞/1964」、ジャンヌ・モローの「黒衣の花嫁/1968」、シャルロット・ゲンズブールの「なまいきシャルロット/1985」などはなんとか思い出せる。
カリーナとベルモンドは「気狂いピエロ/1965」でも共演している。
60年代初頭の映画だが、下レビューの「鞄を持った女/1961」
でもそうだが、ヒロインの着るドレスがとってもお洒落で素敵。この映画はカラー作品。

「My Life to Live」邦題は「男と女のいる舗道」です。これはコンビ作品一番ですね。テーマが印象的で今でも忘れられません。
「侮辱」は「軽蔑」という邦題ですね?BB&ミシェル・ピッコリの...モラヴィアの小説も読みましたわ。素晴らしい作品でしたね。
「In Praise of Love」は2001年作でしょうか?「愛の世紀」という邦題がつけられていますが...いや観たいですね。2002年に日本でも公開されていますわ。ゴダール万歳!同感!
「女は女である」というのは子供を欲しがって、もうけるってことからきてるんでしょうかねぇ??そうなると私自身も“女は女である”であります。
ヒロインの気持ち解らなかったですか??
心地よい映画までは行かなかったですが、アンジェラの気持ちは理解できましたね。

