2006年 02月 20日
「美しきイタリア、私の家」
「My House in Umbria」 2003 UK/イタリアマギー・スミス「ムッソリーニとお茶を/1998」、「ラヴェンダーの咲く庭で/2004」主演のTVドラマ。共演はオスカー俳優「アダプテーション/2003」のクリス・クーパー。
監督はリチャード・ロングレイン。
マギー・スミスは凛とした役が似合う女優だが、これではちょっとアル中気味の恋愛小説家を演じていて素敵に似合う。スミスは70才過ぎの現在だが、まだまだ魅力あるbasanである。
スミス演じる恋愛小説家エミリー・デラハンティの執事のような存在クインティ役にティモシー・スパール「宮廷料理人ヴァテール/2000」。
原題の“ウンブリア”はイタリアの中西部に位置する田園地帯で、トスカーナ州が近く、世界遺産で有名なシエナの街も映画に登場する。とにかく田園風景が素晴らしい!!

ある日、ミラノに買い物に行くため、列車に乗ったエミリー(スミス)。彼女は偶然にも爆弾事故に遭遇する。同じコンパートメントに居合わせた人々で、からくも生き延びたのはイギリス人のジェネラル(ロニー・ベーカー)、若いドイツ人ワグナー(ベンノ・フユルマン)、アメリカ人少女エイミー(エミー・クラーク)、そしてエミリー自身の4人であった。

病院から退院した3人と共に我が家に戻ったエミリーはご機嫌であった。彼女は人の世話をするのが大好きだったのである。エミリーの過去は悲惨で、実の親に捨てられた後、養ってくれる人はいたが、10代で家を出て以来自由奔放のジプシー生活が続いた。

クインティ(スパール)は、エミリーと共に3人の珍客を歓待する。エイミーは事故の後心を閉ざし言葉を失っていた。やがてエイミーの叔父と名乗るトム(クーパー)がアメリカからやって来る。

イタリア、ウンブリア州はシエナに近いようで、少女エイミーが見たかったシエナの街をみんなで観光するシーンもある。世話になっているミセス・デラハンティのために、彼女の故郷である英国風のガーデンを、ジェネラルとワグナーが作るシーンもあり、美しい庭も堪能できる。
主演のマギー・スミスはちょっとお茶目で、おしゃべりで、アル中気味のレディを好演している。クリス・クーパーの存在がまた素晴らしい。この方は、ただそこにいるだけで存在感のある俳優だが、これでも正にそのものズバリである。インスペクター役のジャンカルロ・ジャンニーニ(雲の中で散歩/1995)がこれ又素敵なojisamaで大好きである。

