2005年 12月 21日
イザベル・アジャーニ...「アドルフ(イザベル・アジャーニの惑い)」/「ボン・ヴォヤージュ」
「アドルフ(イザベル・アジャーニの惑い)」「Adolphe de Benjamin Constant 」2002 フランス
第11回(2003)横浜フランス映画祭クロージング作品。
18世紀スイス生まれの小説家バンジャマン・コンスタンスの自伝的小説“アドルフ”の映画化。
主演のイザベル・アジャーニ「王妃マルゴ/1994」は、この映画を作りたく熱望したという。ヒロイン、エレオノールは設定では30代で、イザベルは40代であるが違和感なし。
20才を過ぎた息子がいるイザベルのクール・ビューティと若さには脱帽。
アドルフ役のスタニスラス・メラールは、この映画共演でイザベルの一時の恋人(愛人)となった。
映画祭で観た時、メラールが現れて“イザベルはとっても日本が好きです!でも仕事のため、ここに来る事が出来なかったと残念がってました。”とリップ・サーヴィスしていたのを思い出した。監督、脚本はブノア・ジャコー「トスカ/2001」。

貴族の愛人であるエレオノール(アジャーニ)には幼い子供がいる。ある日自宅で催されたパーテイにリッチな若い貴族アドルフ(メラール)が現れる。アドルフはからかい半分でエレオノールを誘惑しようとする。その誘惑に簡単に乗るエレオノールではなかったが...男と女...それも若く将来を嘱望された男と、子持ちの年上の女の恋...実るはずがない...これは究極の悲恋物語である。フランス映画お得意の、不倫に身を焦がすヒロイン...イザベル、終盤では「王妃マルゴ」ばりの形相である。この作品は男にすがりつく哀れな女性役で、生のイザベルはきっと男を手玉にとって生きて来ただろうが...??哀れな(この時代、女は職業に就けないので、誰かに囲われるしか手だては無い)女性を素晴らしく演じている所があっぱれである。イザベルは激しい役が似合う。激しくないヒロインを演じた事はないかもしれない。確かにワンパターン演技だが、フランス本国ではイザベルは特別な存在の女優であるらしい。
アドルフの友人役(上写真)で「ルパン/2004」「ロシアン・ドールズ/2004」のロマン・デユリスが出演している。

「ヴォン・ヴォヤージュ」「Bon voyage 」2003 フランス主演はイザベルであるが、群像劇なのでいろいろな人物が登場する。女優ヴィヴィアンヌにイザベル・アジャーニ、大臣ボーフォールにジェラール・ドパルデュー「シラノ・ド・ベルジュラック/1990」、ヴィヴィアンヌが愛する、幼なじみの小説家フレデリクにグレゴリ・デランジェール「灯台守の恋/2004」。他にイヴァン・アタル「ぼくの妻はシャルロット・ゲンズブール/2001」、ピーター・コヨーテ「ファム・ファタール/2002」etc.監督、脚本はジャン・ポール・ラプノー「シラノ・ド・ベルジュラック/1990」。

第二次世界大戦の最中、舞台はパリ。人気女優ヴィヴィアンヌ(アジャーニ)は、彼女にひつこく言寄る男を誤って殺してしまう。ヴィヴィアンヌは幼なじみのフレデリク(デランジェール)に助けを求める。フレデリクはヴィヴィアンヌの頼みを断れるはずもなく、死んだ男を運ぶことになるが、途中、車の事故を起こし逮捕される。ドイツ、ナチスの侵攻によってパリは陥落した。フレデリクの事が気になりながらも、大臣(ドパルデュー)の手を借りボルドーへと脱出するヴィヴィアンヌ。フレデリクも戦争のどさくさで刑務所を脱走、ヴィヴィアンヌの後を追う。
ちょっとコメディ・タッチの、面白い映画であり、あんまりフランスぽくはないなと感じた。ドパルデューもイザベルもぴったりの役。この映画で“セザール賞/有望若手男優賞”(このような賞があるのだ...)をゲットしたグレゴリ・デランジェールが素敵!
男を手玉にとるわがまま女優役のイザベルが似合い過ぎ!今年50才のアジャーニだが、ホントに若い!
イザベルがオマー・シャリフ主演「エイヴラハムおじさんとコーランの花たち/2003」にブロンドのウイッグをつけた女優役でワン・シーン出演しているのには驚いた。

笑いの中にもその時代の大変さがにじみ出ていて泣けちゃったり。
「アドルフ」の方はイマイチでしたが、デュリスが出ていたのでゆるしました。
拙ブログの「イザベル・アジャーニの惑い」にTBありがとうございました。
こちらの写真はいつも質がいいですねぇ。アジャーニの写真、みていてくらりときます~。
今年に入ってからロマン・デュリスに注目しはじめたのですが、ここにもチラリと出ていたのですね。浮かれ貴族の役でしたが(笑)
今では主演俳優ですが、ロマン君のこの映画での役は寂しかったですね。確かにただの浮かれ貴族役でしたわ。
フランス映画祭で初めて見ましたが、上映時間が遅かったため1回目は少し眠ってしまいました。サイン会で後から並んだ知人が、上映後客席に人がいないのを見たメラールは機嫌が悪そうに見えたと教えてくれましたが、サイン会では夜遅いのに最後の人まで対応してました。「椿姫」で見たイザベルは二重あご気味(舞台を下から見上げる感じだったので)に見えたので、かなりダイエットしたんだという印象が強かったです。
初めましてと書いておきながら、3年ほど前にも書き込みしておりました。すみません。
また起こしいただいて嬉しいですわ。

