2026年 02月 22日
「私のすべて」
「Mon inséparable」…aka「My Everything」2024 フランス

パリ郊外の小さなアパルトマンに暮らすモナはシングルマザーで、30代の一人息子ジョエルには知的障害がある。ある日突然、同じ障害を持つ女性オセアンの妊娠が発覚し、ジョエルとオセアンは生まれてくる子供を、2人で育てていきたいと主張する…
2人が子供を持つことにモナもオセアンの両親も大反対。しかし彼らの気持ちを変えることはできない。
生まれて間もない子供を抱くジョエルに”顔を見せて”と言うモナの言葉でエンデイングを迎える。あのシーンは感動的だった。
知的障害の息子を持つ母親の苦悩の日々が語られる。タイトルの「私のすべて」が母の深い愛情を表現していてトレビアン。
父親は自分の家族を守るためアブノーマルな実の息子の存在を隠している。男は身勝手、でも母は強い。
ジャンヌ・バリバールの「山逢いのホテルで/2023」を思い出した。
しかしジャンヌ・バリバールとロール・カラミーはタイプが全く違うので、成人した障害を持つ息子の母…と同じシングルマザーでも雰囲気は異なる。バリバール版のテーマは”究極の大人のラヴ・ストーリー”だったし...。本作でモナにも新しい出会いがあるが、あくまでも知的障害の息子を抱えた母親を描いたヒューマンドラマ。
コメディのイメージが強いロール・カラミーに違和感ありだったが悩める母を好演。
アンヌ=ソフィー・バイイの長編監督デビュー作品。
モナに「エージェント物語/2015〜2020」「悪なき殺人/2019」のロール・カラミー。
ジョエルにシャルル・ペッシア・ガレット。
オセアンにジュリー・フロジェ。
フランクにヘールト・ヴァン・ランペルベルフ。
監督、脚本はアンヌ=ソフィー・バイイ。


