2025年 10月 20日
「グランドツアー」
「Grand Tour」2024 ポルトガル/イタリア/フランス/ドイツ/日本/中国

1918年、ビルマのラングーン。エドワードは大英帝国の公務員。婚約者モリーがロンドンからやって来る予定だが、結婚式当日に逃げ出したエドワードはシンガポール行きの船に飛び乗る…
ビルマという名前の国はなく、今はミャンマーでラングーンはサイゴンと呼ばれている。ビルマ、シンガポール、タイ、ベトナム、日本、中国へと逃亡を図るエドワード。そして彼を追いかけるモリー。
1918年から始まるドラマは、途中で年代がゴチャゴチャになる。
ジャングルの中、ロバに乗るエドワードに反して、タイでは街中をバイクが走り回る。
日本のシーンでは突如カラーになり、光り輝くDONKIのネオンサインがありかと思えば、虚無僧(深編笠を被り尺八を吹きながら諸国行脚する)が登場する。
中国、上海では船着場で携帯電話をかけるシーンがあり、近代的なビルが立ち並ぶ街が映し出される。
シンガポールでは19世紀末に開業した有名なラッフルズホテルも登場。
台詞は基本ポルトガル語。それぞれの国の言葉が使われているが、ベトナムはフランスの植民地時代で会話はフランス語。
日本のシーンは大阪でロケされたそう。
現実と幻想、そしてカラーとモノクロが混在する、時空を超えた”グランドツアー”は奇想天外なドラマ。
前半はエドワードの逃亡、後半はモリーの追っかけ、で構成されている。
結婚に対して心の準備ができていなかったエドワードと、彼の逃亡を面白がっているモリーが面白い。
映画解説に”カンヌ国際映画祭監督賞受賞の異色ドラマ。”とあり。
スーパー異色過ぎて、鬼才と呼ばれる監督の作品は一般人には理解し難い。↓「熱波」の監督なので少々興味があったのと、TOHOシネマズのポイントがあったので日比谷シャンテで鑑賞。
エドワードに「皇帝と公爵/2012」のゴンサーロ・ワヂントン。
モリーにクリスタ・アルファイアチ。
サンダースにクラウジョ・ダ・シウヴァ。
ゴックにラン=ケー・トラン。
監督、脚本は「熱波/2012」のミゲル・ゴメス。


