2025年 09月 14日
「エミリア・ペレス」
「Emilia Pérez」2024 フランス/メキシコ/ベルギー

リタ・カストロはメキシコシティの弁護士。優秀だけど収入は乏しく不本意な日々を送っている。そんなある日、突然何者かに拉致される。リタを拉致したのはメキシコの麻薬カルテルのボス、マニタスだった。マニタスは“女性としての新たな人生を用意してほしい”と極秘の依頼をする。そしてリタの完璧な計画が成功し、マニタスは過去の全てを捨て、”エミリア・ペレス”としての人生を歩み始める。4年後のロンドン。リタはあるパーティでエミリア・ペレスと出会う…
スイスで2人の子供と隠遁生活を送るジェシー。ニュースで夫のマニタスが殺害されたことを知り動揺する。彼女は彼を愛していたのだ。やがてリタの手配でメキシコに戻る。一家の住処はエミリア・ペレスの豪邸だった。
クライム・スリラー・ドラマは時折ミュージカルになる。これがどうもダメだった。ミュージカルのシーンがコメディっぽく見えて…重厚なドラマを潰してしまっているような気がした。
結末はどうなる?とそこは興味津々。で、なるほどのエンディング。
オスカー助演女優賞をゲットしたゾーイ・サルダナと、セレーナ・ゴメスが大熱演。セレーナって演技派ぽくないイメージだけど(鑑賞した作品が少ない…)本作のセレーナは印象に残る。
カルラ・ソフィア・ガスコンは主演女優賞ノミネートだったが受賞は「アノーラ/2024」のマイキー・マディソン。
素晴らしい作品を作り上げてきたジャック・オーディアール監督実に残念。
オスカーに13のノミネートがあったが受賞はゾーイ・サルダナの助演女優賞と歌曲賞のみ。ゾーイは助演じゃなくて主演っぽいけど…エミリア・ペレスの物語だから?
IMDbの評価が5.4と低くてわたし的にも全く同感。
リタに「アバター ウェイ・オブ・ウォーター/2022」のゾーイ・サルダナ。
エミリアにカルラ・ソフィア・ガスコン。
ジェシーに「レイニーデイ・イン・ニューヨーク/2019」のセレーナ・ゴメス。
エピファニアに「ルドandクルシ/2008」のアドリアーナ・パス。
グスタボに「355/2022」「フロリダマン/2023」のエドガー・ラミレス。
ワッセルマンにマーク・イヴァニール。
監督、脚本、製作は「真夜中のピアニスト/2005」「予言者/2009」「君と歩く世界/2012」「ディーバンの闘い/2015」「パリ13区/2021」のジャック・オーディアール。
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