2025年 06月 25日
「秋が来るとき」
「Quand vient l'automne」…aka「When Fall Is Coming」2024 フランス


80歳になるミシェルはパリを離れブルゴーニュ地方で田舎暮らしをしている。そんなある日、親友のマリ=クロードとキノコ狩りに出かける。パリから、娘のヴァレリーと孫のルカがやって来るのだ。ミシェルは再会を待ちわびていた。ルカは再会を喜んだが、ヴァレリーの態度は冷淡で、母親に対する心のしこりは解けていない。食卓にキノコ料理を用意したミシェル。ルカは苦手なキノコを食べることはなかったが、ミシェルがキノコにあたり、ますます母親を拒絶するようになる…
オゾン映画は「焼け石に水/2000」「まぼろし/2001」以来色々と鑑賞している。オゾンの少年時代の思い出に着想を得て描いたヒューマンドラマは悲しい。コメディっぽい作品が多い中、こんなに悲しいドラマは初めて見たと思う。
老女は元娼婦という設定がユニークでフランスらしい。
ロケーションはフランス中西部にあるブルゴーニュ地方Nièvre県Donzy。秋の景色が素晴らしく美しい。
「母の身終い/2012」で尊厳死を求めた女性を演じ印象的だったエレーヌ・ヴァンサン。本作では家族の愛に飢えた80歳の老女役を好演。彼女は1943年生まれ。
「8人の女たち/2002」「スイミング・プール/2003」に出演したリュディヴィーヌ・サニエがヒロインの娘役で久しぶりにオゾン映画に出演。
シアターは平日の夕方にも関わらずオゾン、ファンが多くいた。
ミシェルに「スペシャルズ! 政府が潰そうとした自閉症ケア施設を守った男たちの実話/2019」のエレーヌ・ヴァンサン。
ヴァレリーに「Lupin/ルパン/シーズン3/2023」のリュディヴィーヌ・サニエ。
マリ=クロードに「グレース・オブ・ゴッド 告発の時/2018」のジョジアーヌ・バラスコ。
ヴァンサンに「アプローズ、アプローズ! 囚人たちの大舞台/2020」のピエール・ロタン。
ルカにガルラン・エルロス。
ローランに「ダゲレオタイプの女/2016」のマリック・ジディ。
監督、脚本、製作は「私がやりました/2023」のフランソワ・オゾン。
新宿ピカデリー

フランスのポスターがとても美しくて、このまま額に入れて飾れそう。。
でも、物語は家族の愛に植えたお年寄りのお話なのですネ。
家族に喜んでもらおうと摘んできたキノコが、「良かれと思ったのに逆効果」。。。😿
愛する家族でも、離れて生活していると意識のずれが出てくるのかも?
梅雨の晴れ間に急に暑くなったり、大雨になったり、
体調を崩しやすい気候ですネ。
お体に十分気を付けてお過ごしくださいませ。
いつもコメントありがとうございます。
悲しいドラマでした。
お心遣いに感謝します。
コメントありがとうございました。
フランス版ポスター、素敵ですね♪
日本版のポスターの秋の気配とのどかな雰囲気で、穏やかな人間ドラマかと思っていましたが、(事故のシーンなど)写さないことでえっ?まさか?と不穏な想像が膨らみました。
警察がルカ少年に質問するシーンにドキドキ感高まりましたよ~。
リュディヴィーヌ・サニエはオゾン監督作品、久々でしたね。
監督の作品はキャスト選びが上手いな~と毎回感じます。
こんばんは。
こちらにもありがとうございます。
ポスターで一気に雰囲気変わるものですね。
実際はきのこじゃなかった。オゾンの手法でしょうか?
悲しいドラマでしたが、事故などのシーンは全くなくてよかったです。
リュディヴィーヌ・サニエ映画は彼女が若い頃から観ているので、今では素敵なマダムに。
成長したルカ少年キュート。

