2025年 02月 13日
「ザ・ルーム・ネクスト・ドア」
「The Room Next Door」2024 スペイン/USA/フランス

イングリットとマーサは若い頃同じ雑誌社で一緒に働いていた親しい友人。その後、イングリットは小説家に、マーサは戦争ジャーナリストとなり、何年も会うことはなかった。ある日、二人の共通する友人からマーサのことを聞いたイングリットは久しぶりに再会を果たす。末期がんに侵されたマーサは安楽死を決意していた。”死を迎える瞬間に隣の部屋に誰かにいてほしい”と願うマーサは、イングリットにその役目をして欲しいと頼み込む…
安楽死がテーマのドラマなので観るのはちょっとキツい?かなと思いつつ鑑賞。でも観終わってとても良い映画で静かな感動だった。
ジュリアン・ムーアとティルダ・スウィントン二人のシーンがほとんど。イングリットの恋人で、元マーサの恋人でもあったダミアンと、取り調べる警察官が終盤近くに現れる。
ジュリアン・ムーアとティルダ・スウィントンは同年齢。雰囲気的に、動のジュリアンと静のティルダがそれぞれの役に合っていると思った。
テーマがテーマだけにストーリーは静かにゆっくりと進んでいく。
”ザ・ルーム・ネクスト・ドア”がある家は森に囲まれ緑が美しく、二人のファッションがヴィヴィッドカラーなこと。マーサの場合は特に…リップも真っ赤に塗っている。それがすごく印象に残り、ペドロ・アルモドバルの世界観を感じて素敵だった。
安楽死をテーマに描いたドラマは記憶にある限りフランス版の「母の身終い/2012」とドイツ版の「君がくれたグッドライフ/2014」そしてUK版の「世界一キライなあなたに/2016」。
UK版に限っては最初ラヴストーリーかと思える展開。3作とは全く違った趣で、本作は哀しみを全面的に表さない描き方がnice、
イングリットに「Sharper:騙す人/2023」のジュリアン・ムーア。
マーサに「ザ・キラー/2023」のティルダ・スウィントン。
ダミアンに「母よ、/2015」「セヴェランス/2022~2025/(シーズン1,2)」のジョン・タートゥーロ。
警察官に「ロニートとエスティ 彼女たちの選択/2017」「クレイヴン・ザ・ハンター/2024」のアレッサンドロ・ニヴォラ。
監督、脚本は「パラレル・マザーズ/2021」のペドロ・アルモドバル。



ル・シネマ渋谷宮下の方が新宿ピカデリーより混んでいないので決めた。でもピカデリーにすれば良かったと後悔。シアターは混んでなくて静かで良いのだけど、渋谷駅が異常なほど混んでいる。まるで駅が外国人観光客に占拠されている感じ。ハチ公口は埼京線の入り口が閉鎖されて山手線の入り口だけ。で、ものすごい人で、乗るのを諦めて地下鉄にした。地下鉄もダダ込みだったけど…。
ハチ公前に並ぶ人の間からハチを撮った(右奥の方に小さく…)。

