2025年 02月 07日
「映画を愛する君へ」
「Filmlovers!」2024 フランス

”少年ポールと映画の出会いから始まる彼の映画人生を通して、監督自身の映画と映画館への愛を詰め込んだ自伝的作品。”
6歳から30歳のポール・デダリュスをルイ・ビルマン/「落下の解剖学/2023」のミロ・マシャド・グラネール/サム・シェムール/「みんなのヴァカンス/2020」のサリフ・シセがそれぞれ演じる。4人は皆雰囲気が似ていてナイスキャスティング。
ナレーションは英語で「彼女のいない部屋/2021」「チネチッタで会いましょう/2023」のマチュー・アマルリック。
監督、脚本は「あの頃エッフェル塔の下で/2015」「レア・セドゥの いつわり/2021」のアルノー・デプレシャン。
ポールは祖母と一緒に映画館で映画を観て以来映画にハマってしまい映画作りを始める。14歳の時16歳と偽って映画を鑑賞した。22歳の時元恋人と映画館で遭遇。
ラスト近く、マチュー・アマルリックがカフェに現れ、軽く飲食後映画館へ向かう。チケット売り場で2人分購入。確か15ユーロって言っていた。フランスはやはり安い。
ドラマの中で紹介されるアルノー・デプレシャンお気に入り映画はアメリカ(ハリウッド)映画が多い。
クラシック映画では「或る夜の出来事」のカップル、クラーク・ゲイブル&クローデット・コルベールの、シーツをカーテンにした有名なシーンがスクリーンに、「北北西に進路を取れ」では逃げる男ケーリー・グランドのアップ。ヒューとジュリアの「ノッティングヒルの恋人」のワンシーン。他にも「ダイ・ハード」や「ターミネーター」などなど。
「フローズン・リバー/2008」でネイティヴアメリカンのミスティ・アッパムがモホーク族のライラを演じたシーンと共にアッパムについて熱く語られる。
フランス映画はヌーヴェルヴァーグの代表作の一つであるフランソワ・トリフォーの「大人は判ってくれない」の解説。ポールはトリフォーの映画は最初傑作とは思えなかった…みたいなコメント。これには同感。私自身も鑑賞した時、これがヌーヴェルヴァーグの代表作?と思った次第。しかしポールは同じ作品を何度も鑑賞する。次第に良さがわかるらしい。映画鑑賞の際、席は7列目の左から2番目とか…これも良くわかる。
映画好きの人々にお気に入りの映画について質問するシーンもあり。
アルノー・デプレシャン監督、脚本の「そして僕は恋をする/1996」でマチュー・アマルリックが演じたポール・デダリュス。
残念ながら未だこの映画を観ることができていない。
新宿シネマカリテはかなり久しぶり。サービスデイの夕方は映画好きがいっぱい集まっていた。


