2025年 01月 17日
「オークション 盗まれたエゴン・シーレ」
「Le Tableau volé」…aka「Auction」2024 フランス

2000年初頭のフランス。アンドレ・マッソンはパリのオークション・ハウスで働く有能な競売人。ある日、エゲルマン弁護士から鑑定依頼の電話が入る。対応は助手として働き始めたオロールに任せようとしたが、エゴン・シーレの作品と聞き興味を抱く。しかし贋作かも?と疑ったアンドレは、元妻で仕事上でのパートナーでもあるベルティナを伴い、絵画が見つかった東部の工業都市ミュルーズ郊外に出向く。ひまわりを描いた風景画は化学工場で働く若い工員マルタン・ケラーの住む家の壁に飾ってあった…
”始まりは、競売人に届けられた一通の手紙”
絵画はナチスに略奪されたウィーン分離派の画家エゴン・シーレの作品であることが判明し競売にかけられる。絵画はマルタンが元家の所有者から家ごと譲り受けたものだった。しかし法定相続人は9人のアメリカ人。アンドレは遺族の代表者ボブ・ウォールバーグと面会し、絵画は間違いなくエゴン・シーレの作品と告げる。
アンドレから、競売は100万ユーロから始めると聞いたマルタンの母が卒倒するシーンに納得!そしてマルタンは遺族が受け取るべきと主張し、ボブがマルタンを10人目の相続人に加える案も素晴らしい。
エンディングに”実話に着想を得て作られた。登場人物は創作。”と記される。エゴン・シーレに関わった人物たちが印象的。
アンドレ・マッソンに「監禁面接/2020」のアレックス・ルッツ。
ペルティナに「CLOSE/クロース/2022」のレア・ドリュッケール。
スザンヌ・エゲルマン弁護士に「冬時間のパリ/2018」のノラ・アムザウィ。
オロールに「あのこと/2021」「ベネデッタ/2021」のルイーズ・シュヴィヨット。
マルタン・ケラーにアルカディ・ラデ。
ボブ・ウォールバーグにダグ・ランド。
監督、脚本は「夜明けの祈り/2016」「白雪姫~あなたが知らないグリム童話~/2019」の脚本家パスカル・ボニゼール。


ル・シネマ渋谷宮下で映画を観るのは多分2023年の秋以来。観光客だらけの渋谷は極力避けていたこともある。帰りの山手線が無茶混みするから。案の定すごい混雑だった。
ハチ公口駅前広場にTourist Informationが設置され、宮益坂交差点角にあったクロワッサンの美味しいパン屋がなくなっていた。スクランブルスクエアのスクリーンは大谷翔平。

