2025年 01月 15日
「なんたるフィアスコ?!」TVシリーズ 1シーズン/7エピソード
「Fiasco」2024 フランス

若手監督のラファエル・ヴァランドは、ナチス時代にユダヤ人を救った祖母の体験をテーマに初長編映画の撮影真只中。しかしキャストやスタッフたちとのコミニュケーションが上手くいかず四苦八苦している。そんな中次々とトラブルが発生し現場は大混乱に...
ユダヤ人を救ったはずの祖母の本当の姿はナチスの協力者でヒトラーと仲良しだった!なんて事実が発覚しラファエルはうろたえる。
そもそも映画のストーリーが支離滅裂で、ヴァンサン・カッセル演じる主演俳優ロビン・ジャコメッティにいきなり降板宣言され、ジャン=マルクの元妻でもあった共同プロデューサーも降板してしまう。
シリアスなイメージのピエール・ニネの主演コメディで、お気に入り俳優フランソワ・シヴィルの出演に観る気度アップ。
エスプリ満載ながらなんだかしれっとしていて余計に笑える。
このドラマのクリエーターで「ファミリー・ビジネス:マリファナ・カフェへようこそ/2019〜2021」のプロデューサー&ライター、イゴール・ゴーツマンのユーモアとおバカ度炸裂。
フランス人て映画は芸術という一方で、スーパー級におバカな映画やドラマを作る一風変な?民族。
ロビン・ジャコメッティの降板宣言にプロデューサーのジャン=マルクが出演依頼の電話をかけまくる。相手は…ギョーム カネ、フランソワ・クリュゼ、ジャン・デュジャルダン。しかし全員に断られ、後にジル・ルルーシュにも出演依頼するがダメで、結局フランスの有名俳優全員に断られ、監督本人が演じることになる。
売れない俳優でラファエルの友人トム役のフランソワ・シヴィル最高。彼はコメディが似合う。パスカル・ドゥモロンも然り。
出番は少ないがヴァンサン・カッセルのしれっと度が面白い。
笑いの中で黒人(移民)や、ユダヤ人、ネオナチなどへの批判や、個人に対するハラスメントにも言及していてトレビアン。
7エピソードありだけど1つのエピソード30分〜40分と短めなので一気見におすすめ。
ラファエル・ヴァランド、共同脚本に「ブラックボックス:音声分析捜査/2021」のピエール・ニネ。
トムに「禁断の愛と闘争/2023」のフランソワ・シヴィル。
マガリ・ヴェレスに「プレイヤー/2012」のジェラルディン・ナカシュ。
ジャン=マルク・トロシアンに「ロール・ザ・ドラム!/2019」のパスカル・ドゥモロン。
イングリット・フラメンバウムにレスリー・メディナ。
ルディヴィンに「監禁面接/2020」のルイーズ・コルデフィ。
ガブリエルにジュリエット・ガスケ。
ロビン・ジャコメッティに「リエゾン/2023」のヴァンサン・カッセル。
監督、脚本、製作、出演(スライス)に「シラノ・ド・ベルジュラックに会いたい!/2018:出演」「ラブ・セカンド・サイト はじまりは初恋のおわりから/2019:共同脚本」「キャッシュの香り/2023」のイゴール・ゴーツマン。
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