「ヘリコプター・ハイスト 舞い降りた略奪者」TVシリーズ 1シーズン／8エピソード

「Helikopterrånet」…aka「The Helicopter Heist」2024 スウェーデン

若い頃、幼馴染のミシェルたちと共謀して強盗を繰り返したラミは過去に決別し、良い夫、良い父になろうと地道に働き、北海で収穫する海老漁の事業に投資する。しかし事業の詐欺にあい裏社会からの脅しが始まる。妻カリンの父親から借りた金の返済もあり、窮地に追い込まれたラミは、再会したミシェルの誘いを断ることはできなかった…

ミシェルはラミにスウェーデン最大の現金保管庫から金を強奪する計画を話し、強盗団のメンバー探しをスタートさせる。

一方で国家刑事警察主任のレオニーは仕事上でトラブルを抱えていた。しかしセルビア語が話せることから、上司にベオグラー警察と手を組んで捜査するよう依頼される。警察はこれから起きるであろう強盗事件を防ぐため先に行動を起こそうとしていたのだ。捜査線上に誰とも手を組まない実業家ゾランが浮かび上がり、レオニーはかつて同郷出身の知人だった彼に尾行をつける。

ミシェルは強盗計画資金調達のため、周到に準備してATMから現金を盗むことに成功する。

オープニングは”強盗事件　3週間後　ドミニカ共和国、プンタカナ”とあり。ラミが逃走した場所は犯罪人引き渡し条約のない場所だった。

今年一番のおすすめTVシリーズ！ものすごくリアルでスリリングでエピソードの続きが気になり、8エピソードを2日で鑑賞した。

原作はスウェーデンの作家ヨナス・ボニエの小説「HELIKOPTERRANET」。

強盗団のメンバーが考えたやり口がとてもシャープ。金庫があるストックホルムのビルの屋上にヘリを配置して現金（3900万／クローネ）を積む。なぜヘリコプターを使ったのか？それは近隣の被害を考え、警察はヘリコプターを撃たないとわかっていたから…この辺りの巧妙さが上手い。

ヘリコプターパイロットのアレックス、爆弾作りのニックも召集し、世界最大の警備会社G4Sの守りも突破した強盗団がマジですごい！そしてシングルマザーのレオニーの頭脳明晰な活躍もnice。

ドキュメンタリー「ヘリコプター・ハイスト　舞い降りた略奪者ー制作の舞台裏ー／2024」も合わせて鑑賞。

脚本家は、自分は強盗に詳しくないので、詳細は元強盗に話を聞いて脚本を書いたと話していた。

現金保管庫があるビルの屋上は巨大なセット。そこでの俳優たちの演技は大変だった様子をダニエル・エスピノーサが熱く語る。

ラミにマハムティ・スヴァキ。

ミシェルにアルダラン・エスマイリ。

アレックスにヴィク・カルメン・ソンネ。

ゾランにデヤン・ミラチッチ。

ニックにウィム・エルフウェンクロナ。

レオニーにイスクラ・コスティチ。

カリンにヨハンナ・ヘドバーグ。

監督は「チャイルド44 森に消えた子供たち／2014」「モービウス／2022」のダニエル・エスピノーサ／「ブラインデッド：ゾウズ・フーキル／2021」のヨナス・アレクサンダー・アーンビー＆アンナ・ザクリソン。

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