2024年 11月 24日
「ぼくとパパ、約束の週末」
「Wochenendrebellen」…aka「Weekend Rebels」2023 ドイツ

”幼いころから自閉症と診断されているジェイソンは、独自のルーティンやルールを持っており、それが守れないとパニックになってしまう少年だった。ある日、クラスメイトから好きなサッカーチームを聞かれた彼は、自分も好きなチームを持ちたいと考え、56ある国内のクラブすべてを自分の目で見て決めたいと家族に宣言する。”
サステナブルな社会を推進するジェイソン。車には乗らない(地球温暖化問題)/動物愛護(肉を食べるのは2週間に1回や革靴を履かない)/食べ物を捨てない(無駄にしない)…などなどこだわりがいっぱい。
キリスト教の奇跡を語る宗教の教師を偽善者呼ばわりするジェイソン。彼に奇跡は通用しない。で、両親は呼び出しを食らい、特殊学校へ入ることを勧められる。
”僕はレインマンじゃない”と言うジェイソンは宇宙について異常なほど詳しい。将来宇宙工学を学びたい彼は特殊学校に入れられたら終わりだ。なんとかそれを回避したい彼は両親と提携を結ぶ。
原タイトルは「週末の反逆者」。映画を観たらタイトルの意味がわかる。
エンディングに実際の家族の写真が映る。集合写真に、人に触れられたくない(両親でも)ジェイソンだけ離れた位置にいる姿に納得。
ドイツではゆりかごの中でひいきのサッカーチームが決まるという。それは生まれた場所から来るそう。以前観た英国映画で”妻は変えられるがひいきのチームは変えられない”と言う台詞があったのを思い出した。ヨーロッパ人のサッカーに対する情熱は半端ではない。
ドイツ国内にある56のクラブチームを全て見たいジェイソン。将来はヨーロッパにも繰り出したいと考えている。ちなみにヨーロッパのクラブチームって21万以上あるらしい。
一時期ヨーロッパ・サッカーにハマったので、臨場感あふれるスタジアムのシーンに感激。
オーディションで選ばれたセシリオ・アンドレセンがものすごく頑張っている。パパ役のフロリアン・ダービト・フィッツもnice。
自閉症の子供って100人に一人いるという。この数には正直驚いた。
本国ドイツで大ヒットしたのも頷ける良い映画。
ミルコに「SIGNAL/シグナル/2024」のフロリアン・ダービト・フィッツ。
ジェイソンにセシリオ・アンドレセン。
ファティメにアイリン・テツェル。
監督は「5パーセントの奇跡~嘘から始まる素敵な人生~/2017」のマルク・ローテムント。
新宿ピカデリー


