2024年 10月 26日
「太陽がいっぱい」
「 Plein soleil」1960 フランス/イタリア

“貧しい青年トムが、富豪の友人フィリップを殺害した。そして、彼に成り済まして財産を奪おうとする。身分証の偽造や筆跡の練習、トムの緻密な計画は完璧に見えたが……”
ストーリーはところどころしか覚えてなくて、フィリップ・グリーンリーフのサインを繰り返し練習するところと、フレディの殺害など、でも一番記憶にあるのは、ヨットが引き揚げられ、マルジュの叫び声。そして”リプリーさん電話です”の呼びかけに”太陽がいっぱい”のビーチから笑みを浮かべて立ち上がるトム・リプリー。このラストシーンはとても印象的で忘れられなかった。流れるニーノ・ロータのテーマ曲もバッチリだし。
今回鑑賞して、フィリップのヨットでの(原作は二人乗りボート)殺害の場面や、トムとマルジュの関係などは原作とは違い、衝撃的な結末はこの映画に相応しいと思った。
1960年製作映画なので主人公がゲイである描写もなし。逆にオープニングのローマで、目の不自由な人との不適切なやりとりのシーンは時代を感じる。
4月にアンドリュー・スコット主演のTVシリーズ「リプリー/2024」が配信されて鑑賞したところとても見応えがあった。その後公開時観たけど今一度観たくなって、マット版の「リプリー/1999」を配信で鑑賞。そして今頃だけど、アラン・ドロンが亡くなり、かなり昔BSTVで見て以来。ドロン版が見たくなった。
でもこれはパトリシア・ハイスミスの「リプリー」ではなく、あくまでもアラン・ドロンの「太陽がいっぱい」。
アラン・ドロン映画は70年代から80年代にシアターで観ているはず。でも全く思い出せない。BSTVや以前加入していたwowowで見たのとごっちゃになっている。ただはっきりと記憶にあるのが、20年くらい前にテアトルタイムズスクエアでリバイバル上映の「山猫/1963」。新宿のタカシマヤタイムズスクエア内にあったこの広大なシアターは、大スクリーンで立体音響も素晴らしかったが、あっという間に閉館となってしまって残念。
アラン・ドロンって美しすぎて苦手だけど、過去にTVで何作も見た。その中でも「山猫」「冒険者たち/1967」「さらば友よ/1968」の3作が最高。バート・ランカスター/リノ・ヴァンチェラ&ジョアンナ・シムカス/チャールズ・ブロンソンたちが素晴らしい。
アンニュイな雰囲気たっぷりのマリー・ラフォレ映画は「赤と青のブルース/1960」と「金色の眼の女/1961」などTV鑑賞した記憶あり。
50代で亡くなっているモーリス・ロネは「死刑台のエレベーター/1958」がトレビアン。
ロネとドロンは「太陽が知っている/1968」でも共演している。
トム・リプレーに「太陽はひとりぼっち/1962」「ハーフ・ア・チャンス/1998」のアラン・ドロン。
マルジュ・デュヴァルにマリー・ラフォレ。
フィリップ・グリーンリーフに「鬼火/1963」のモーリス・ロネ。
フレディ・マイルズにビリー・カーンズ。
監督、脚本は「禁じられた遊び/1952」「パリは燃えているか/1966」「雨の訪問者/1970」のルネ・クレマン。
hulu
このバージョンいいですよね。
冒険者たち‼︎
私のヨーロッパ映画の原点と言っても過言でない!大袈裟笑
リノ・バンチェラがめちゃくちゃカッコよくて!
懐かしいです。
リンカーン弁護士1、2面白くて今3見ています。
あの自宅が素敵で。眺めが素晴らしい。
でもやっぱり入られましたね…
そうなのです。今年の8月にアラン・ドロン亡くなりました。
「冒険者たち」良いですね。大好きです。リノ・バンチェラが良かった。
リンカーン弁護士中々面白かったですね。
眺めは有名な天文台とかも見えてましたね。ハリウッドに近いのかも?
あの家は”入って”て言わんばかりの作りのように思えますが...。
実はドロンが好きで亡くなったのがものすごーーくショックでした(>_<)
8月から密かに哀悼鑑賞しています。
「太陽がいっぱい」美貌もですが、あの、上に登りたい~~野望の目がいいですよね。
「冒険者たち」私も大好きです。3人それぞれがとても魅力的なんですよね。
「さらば友よ」ブロンソンの煙草に火をつけるシーンにシビレマス!(^^)!
「山猫」を大スクリーンでご覧になったのですね。羨ましいです~~。
私もマット版リプリーを見てから「太陽がいっぱい」を見ました。マット版はゲイ要素がありましたね。ドロンの美しさと才能があればいかようにもなるのに…と、彼の美しさが物語の邪魔になる気がしたけど、映画のラストも含め、結果オーライでした。
ドラマ版も気になってます。
ドロンの大ファンなのですね。
彼は本当に美しいですね。でも美しい男性はちょっと苦手で、
ベルモンドの方が好みでした。
そうブロンソンしびれます。リノ・ヴァンチェラも...。
「山猫」はTVでも見たのですがヴィスコンティ監督で、
大好きな時代ものなのでシアターで鑑賞となりました。
「山猫」は数あるドロン映画の中で一番美しい彼が見れると思います。
マット版リプリー見たら「太陽がいっぱい」見たくなりますよね。
ドロン版は原作に忠実ではなかったけど、彼自身も映画も有名になり
素晴らしいと思います。
映画のラストは一度見たら絶対忘れないくらい衝撃的でトレビアンでした。
ドラマ版「リプリー」、俳優は地味ですがスーパーお勧めです。
そちらのブログにコメントできなかったので、こちらに
貼り付けておきます。
U-NEXTって古いヨーロッパ映画の配信があるのですね。
さて「冒険者」は名作ですね。
ジャンギャバンやドヌーヴと共演した映画なども色々と見ました。
「フリックストーリー」の彼はとてもクールでした。
ヴィスコンティの「山猫」もそうですが、「若者のすべて」のドロンも
美しいイメージが残っています。
ヴィスコンティやMアントニオーニの「太陽はひとりぼっち」など、
巨匠と言われる監督の作品に出演する彼にはやはりすごいものがあるのかと思います。

